千葉市
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千葉市(ちばし)は、千葉県中心部にある市であり、同県の県庁所在地である。県内交通の要衝であり、市域には多くの国道や高速道路が集まり、また県内鉄道網の要となっている都市である。
1992年4月1日、政令指定都市に移行し業務核都市として首都機能の一翼を担う大都市となった。
目次 |
[編集] 地理
県のほぼ中央部に位置し、東京都心へおよそ40kmの地点にある。地形は、臨海部および各河川下流域に広がる平地と、周辺部の台地・谷津から構成される。郊外や臨海部を中心に大規模な住宅団地が多くある一方、若葉区や緑区などの周辺部には自然が多く残されている。沿岸部は大規模な人工海浜埋立により誕生した土地であり、美浜区のほぼ全域及び中央区の一部がこれに該当する。
[編集] 地域
[編集] 市街地
千葉市の中心市街地はJR・京成千葉駅から京成千葉中央駅、JR本千葉駅周辺、幕張新都心近辺に位置する。
- 千葉駅から千葉中央駅周辺には千葉都市モノレールや企業のオフィスビルや銀行などが立ち並び、百貨店はそごうや三越、パルコなどが林立する。また市街地中心部に位置する中央公園は市民の憩いの場として様々なイベントが行われている。本千葉駅周辺には、かつての下総国守護所があった亥鼻城跡を囲むように、千葉県庁や千葉県警察本部、千葉市消防局、千葉地方検察庁・千葉区検察庁、千葉地方裁判所・家庭裁判所など行政機関が集中する。一方、近年市街地は空洞化が深刻化しダイエー千葉店、セントラルプラザなどが次々に閉店し、その跡地はマンションや駐車場が造られ、また、市街地から少し逸れた中央区栄町地区は、かつては県下一の賑わいを誇っていたが、国鉄千葉駅が現在の位置に移転したことをきっかけに衰退、現在では風俗店が集中する歓楽街となっており、商業的には地盤沈下傾向が続いている。市は地元商店会と共に栄町の再生に取り組み始めている。
- 幕張新都心地区には、多くの企業が入居する高層ビルや中高層マンション。イベントや国際会議などが開かれる幕張メッセや、千葉ロッテマリーンズのホーム球場千葉マリンスタジアム。ベイエリアには、人工海浜やヨットハーバーなどが整備されている。
[編集] 歴史
平安時代に千葉氏の祖、平常重が土着して千葉介を名乗り、以後子孫が室町時代まで下総国守護職として周辺を支配した。
享徳の乱に乗じた原胤房と馬加康胤によって千葉胤宣が討たれ千葉氏宗家が滅びた後は、千葉妙見宮の小さな門前町だったが、廃藩置県後木更津県と印旛県が廃止され千葉県が誕生、両県の境である千葉郡千葉町に県庁が設置されたことから、その後千葉県最大と都市となった。
市制施行により千葉市が誕生したのは、1921年(大正10年)1月1日のことである。この時点での市域は、現在の中央区の北半分から稲毛区の南東部にわたり、これは1889年(明治22年)に設定された千葉町の町域をそのまま引き継いだものであった。その後、徐々に周辺の町村を合併するとともに、海面の埋め立てを進め、現在の広大な市域が成立した。戦前は軍施設が集中する軍都として発展したが、昭和20年6月10日と7月7日に連合国軍による大規模な空襲(千葉空襲・七夕空襲)に見舞われ、市域の7割が壊滅する大被害を被った。
ちなみに現在の緑区のうち、旧土気町であった部分はかつては上総国山武郡に属していた地域である。
2003年2月、隣接する四街道市の住民の発議により、法定合併協議会が設置され、合併方式を千葉市への編入とし、行政区名を「四街道区」とする方針が決まったが、四街道市議会内で合併への賛否が拮抗し、賛成派・反対派双方による発議により2004年5月16日に行われた、合併の是非を問う住民投票の結果、反対意見が賛成を上回った為に合併は白紙となった。
- 1126年(大治1年) 千葉常重が猪鼻の地に居館を築く。
- 1455年(享徳4年) 原胤房に千葉城を急襲され、千田庄(現在の香取郡多古町)に逃れた千葉胤宣が(元号が変わって康正元年)8月12日、原胤房に加担した馬加康胤に討たれ千葉氏宗家が滅亡した。
- 1871年(明治4年)11月13日 廃藩置県により、木更津県・印旛県・新治県が設置される。
- 1873年(明治6年)6月15日 木更津県と印旛県を廃止。千葉県が誕生。県庁を両県の境となる千葉郡千葉町(現・千葉市中央区本千葉町)に設置。(1874年(明治8年)5月7日 新治県の廃県に伴い、一部が千葉県に分割編入される。現在の千葉県が形成される。)
- 1889年(明治22年)4月1日 千葉町・寒川村・登戸村・千葉寺村・黒砂村が合併。町制施行により千葉町となる。
- 1921年(大正10年)1月1日 市制施行により千葉市となる。全国で66番目・県内初の市制施行。これにより全府県(北海道・沖縄を除く)に市が揃う形となった。
- 1937年(昭和12年)2月11日 蘇我町・検見川町・都賀村・都村を合併。
- 1944年(昭和19年)2月11日 千城村を合併。
- 1954年(昭和29年)7月1日 犢橋村を合併。しかしこのとき犢橋村が村内の軍施設を千葉市に報告しなかったため、昭和54年に信管付き不発弾が見つかり騒ぎになる。
- 1954年(昭和29年)7月6日 幕張町を合併。
- 1955年(昭和30年)2月1日 生浜町・椎名村・誉田村を合併。(以上は全て千葉郡)
- 1959年(昭和34年)2月1日 印旛郡四街道町(現・四街道市)大日の一部を編入。
- 1963年(昭和38年)4月1日 千葉郡泉町を合併。
- 1969年(昭和44年)7月15日 山武郡土気町を合併。
- 1992年(平成4年)4月1日 政令指定都市に移行。全国で12番目の移行。
[編集] 行政
[編集] 区政
千葉市は以下の6区で構成されている。
[編集] 産業
[編集] 工業
千葉港を中心とした京葉工業地域の一角をなし、JFEスチール東日本製鉄所(旧川崎製鉄千葉製鉄所)などがある。その他、機械工業や食品工業などもさかんである。
[編集] 商業
千葉駅南寄りにはそごう・三越・パルコといった大型小売店が古くからあり、千葉県最大・関東有数の商業拠点として栄えてきたが、平成に入って幕張新都心が建設されて以来、中心市街地が衰退する傾向が大きい。概して、幕張新都心は大企業や多国籍企業が多く立地し、中心市街地(千葉駅、亥鼻城周辺)は古くからの地元商店街的な色彩が目立つ。
[編集] 農業
首都圏の近郊農業地。畑作が中心だが、ブドウや梨などの果樹栽培もある。
[編集] 姉妹・友好都市
[編集] 姉妹都市
[編集] 友好都市
[編集] 教育
[編集] 千葉市のナンバースクール
中学校 昭和22年(1947)から26年まで、以下の中学校はナンバースクールであった。
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※4中の椿森中は、校舎が定まらず翌23年に開校した。
現在では、千葉市にナンバースクールがあったことを知っている人は少なくなったが、緑町中の校章が数字の「5」を象っていることや、中学校の名簿の順番が加曽利中から始まることなどに名残が残っている。
高校 昭和25年(1950)から36年まで、以下の高校はナンバースクールであった。
千葉市周辺では、今でも千葉高のことを「いちこう」(一高)と呼ぶ人がいる。
千葉二高時代の千葉女子高校には、若干ではあるが男子がいて、現在でも千葉女子出身の老齢の紳士がいるらしい。
[編集] 交通
[編集] 高速道路とICなど
- 東関東自動車道・湾岸千葉IC、宮野木JCT、千葉北IC
- 館山自動車道・蘇我IC
- 京葉道路・武石IC、宮野木JCT、穴川IC、貝塚IC、千葉東JCT、松ヶ丘IC、蘇我IC
- 千葉東金道路・大宮IC、高田IC、中野IC、野呂PA
[編集] 国道と有料道路
[編集] 県道
主要地方道
一般県道
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[編集] 千葉市に残る道路元標位置
- 大正八年十一月十四日千葉県告示第二百九十五号/大正九年一月九日千葉県告示第一号
旧町村名 | 番地先 | 目標物 |
千葉町 | 寒川字北長洲989番ノ1地先 | |
蘇我町 | 今井字神明前262番地先 | |
生実浜野村 | 浜野字東町1130番地先 | |
検見川町 | 検見川字東上宿38番地先 | |
椎名村 | 富岡字平台259番地先 | |
誉田村 | 野田字上宿291番地先 | |
白井村 | 野呂字北ノ谷218番地先 | |
更科村 | 上泉字下表耕地111番地先 | |
千城村 | 大宮字宮ノ谷688番地先 | |
都村 | 加曽利字田向696番地先 | |
都賀村 | 作草部字屋舗748番地先 | |
犢橋村 | 長沼字屋敷24番地先 |
[編集] 鉄道と駅
[編集] バス
公営交通は無く、市域の殆どで広義の京成グループの会社の手による路線バスが運行されている。
乗降方式は一部の均一路線を除き、基本的に後乗り前降り。整理券を用いた区間運賃制を採っている。
市内に於いて、バス共通回数券は現在発行されていない。
- 以上は、京成グループの事業者である。
[編集] 娯楽・プロスポーツチーム
[編集] 名所旧跡・観光地・祭事
[編集] 概要
東京湾を望む幕張地区(美浜区)に、全国的に有名なイベントや会議などが開催される複合的コンベンション施設の幕張メッセや、千葉ロッテマリーンズの本拠地千葉マリンスタジアムなどがある。近年では、「花の都・ちば」を都市イメージとして確立すべく事業を展開している。
[編集] 名所・旧跡
[編集] 文化施設
[編集] 博物館
- 千葉県立中央博物館
- 千葉市立郷土博物館
- 千葉市立加曽利貝塚博物館
[編集] 美術館
- 千葉県立美術館
- 千葉市美術館
[編集] 動物公園・植物園
- 千葉市動物公園
- 千葉市都市緑化植物園
- 千葉市花の美術館
- 見浜園
[編集] 文化ホール
[編集] コンベンションセンター
[編集] スポーツ施設・公園
[編集] 千葉市の施設
- 青葉の森公園野球場
- 青葉の森公園陸上競技場
- 千葉公園野球場
- 千葉競輪場
- 千葉市蘇我球技場(フクダ電子アリーナ)
- 稲毛海浜公園プール
- 稲毛海浜公園球技場
- 稲毛ヨットハーバー
- 若葉球技場
- 千葉ポートパーク
- 千葉市立加曾利貝塚博物館
- 千葉ポートアリーナ
- アクアリンクちば
[編集] 千葉県の施設
- 千葉県総合運動場
- 千葉県総合運動公園野球場
[編集] その他
- 千葉マリンスタジアム(第3セクター)
- 東京大学検見川総合運動場
[編集] その他の観光スポット
[編集] 祭事
- 千葉市花火大会
- ちばの親子三代夏祭り
- ベイサイドジャズ千葉
[編集] 文化財
- 市内の国指定重要文化財一覧
番号 | 種別 | 名称 | 所在地 | 所有者又は管理者 | 指定年月日 | 備考 |
1 | 工芸品 | 短刀 銘国俊 (名物愛染国俊) | 千葉市 | 個人 | 昭和10年4月3日 | 無し |
2 | 史跡 | 加曽利貝塚 | 若葉区桜木町141他 | 千葉市 | 昭和46年3月22日 | 縄文時代中期から後期。日本最大級の馬蹄形貝塚。 |
3 | 〃 | 月ノ木貝塚 | 中央区仁戸名町289-1他 | 千葉市・他 | 昭和53年3月16日、平成14年3月19日 | 繩文時代中期から後期。馬蹄形貝塚。 |
4 | 〃 | 荒屋敷貝塚 | 若葉区貝塚町726-1他 | 千葉市・他 | 昭和54年3月13日 | 縄文時代中期前半。馬蹄形貝塚。 |
5 | 〃 | 犢橋貝塚 | 花見川区さつきが丘1-18 | 千葉市 | 昭和56年12月9日 | 無し |
- 市内の登録有形文化財一覧
番号 | 種別 | 名称 | 所在地 | 所有者又は管理者 | 指定年月日 | 備考 |
1 | 建造物 | 千葉市民ギャラリー・いなげ(旧神谷伝兵衛稲毛別荘) | 稲毛区稲毛1-8-35 | 千葉市 | 平成9年5月7日 | 大正7年竣工。鉄筋コンクリート2階建。 |
2 | 〃 | 千葉トヨペット本社(旧勧業銀行本店) | 美浜区稲毛海岸4-5-1 | 千葉トヨペット株式会社 | 平成9年7月15日 | 明治32年6月竣工。昭和40年に現在地に移築。木造2階建。 |
- 市内の千葉県指定文化財は千葉県指定文化財一覧を参照のこと。
[編集] 千葉市を舞台とする作品
[編集] 映画
[編集] 小説
[編集] 漫画
[編集] 出身有名人
[編集] 芸能
- 相葉雅紀(歌手・嵐)
- 市原悦子(女優)
- 植草克秀(歌手、俳優、少年隊)
- 宇津井健(俳優)
- 木村拓哉(歌手、SMAP)
- 劇団ひとり(お笑いタレント、俳優)
- 藤木直人(俳優)
- 永島敏行(俳優)
- 仁藤優子(歌手、女優)
- PATA(ギタリスト・X JAPAN)
- 東山千栄子(女優)
- 水夏希(女優、宝塚歌劇団雪組男役スター)
[編集] スポーツ
[編集] 千葉ロッテマリーンズ
[編集] ジェフユナイテッド市原・千葉
[編集] それ以外の野球選手
- 五十嵐亮太(東京ヤクルトスワローズ)
- 石井一久(東京ヤクルトスワローズ)
- 大塚晶則(テキサス・レンジャース)
- 小笠原道大(読売ジャイアンツ)
- 片岡易之(西武ライオンズ)
- 掛布雅之(元阪神タイガース)(新潟県三条市生まれ)
- 川島亮(東京ヤクルトスワローズ)
- 澤崎俊和(広島東洋カープコーチ)
- 高橋由伸(読売ジャイアンツ)
- 横川史学(東北楽天ゴールデンイーグルス)
[編集] それ以外のサッカー選手
- 木之本興三 (日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)理事、ワールドカップ2002年大会日本代表団長)
- 名良橋晃 (鹿島アントラーズ、元日本代表)
- 村井慎二 (ジュビロ磐田、元日本代表)
- 伊藤哲也 (元サンフレッチェ広島他)
[編集] 野球・サッカー以外のスポーツ選手
[編集] 諸分野
- 遠山清彦(参議院議員)
- 遠藤玲子(フジテレビアナウンサー)
- 岡崎武士(漫画家)
- 柏原兵三(作家)
- 神崎武法(衆議院議員、公明党前代表)
- 椎名誠(作家)
- 重野なおき(漫画家)
- 高橋治(作家)
- ときた洸一(漫画家)
- 戸部洋子(フジテレビアナウンサー)
- 中江利忠(朝日新聞社顧問・元社長)
- 野間美由紀(漫画家)
- 藤島康介(漫画家)
- 本宮ひろ志(漫画家)
- 山川健一(作家)
- マツコ・デラックス(コラムニスト)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
千葉市の行政区 |
日本の政令指定都市 |
札幌 | 仙台 | さいたま | 千葉 | 横浜 | 川崎 | 静岡 | |
- 千葉県の自治体等
-
千葉市: 中央区 | 花見川区 | 稲毛区 | 若葉区 | 緑区 | 美浜区 その他市部: 銚子市 | 市川市 | 船橋市 | 館山市 | 木更津市 | 松戸市 | 野田市 | 茂原市 | 成田市 | 佐倉市 | 東金市 | 旭市 | 習志野市 | 柏市 | 勝浦市 | 市原市 | 流山市 | 八千代市 | 我孫子市 | 鴨川市 | 鎌ケ谷市 | 君津市 | 富津市 | 浦安市 | 四街道市 | 袖ケ浦市 | 八街市 | 印西市 | 白井市 | 富里市 | 南房総市 | 匝瑳市 | 香取市 | 山武市 | いすみ市 印旛郡: 酒々井町 | 印旛村 | 本埜村 | 栄町 香取郡: 神崎町 | 多古町 | 東庄町 山武郡: 大網白里町 | 九十九里町 | 芝山町 | 横芝光町 長生郡: 一宮町 | 睦沢町 | 長生村 | 白子町 | 長柄町 | 長南町 夷隅郡: 大多喜町 | 御宿町 安房郡: 鋸南町
- 日本の都道府県庁所在地
-
北海道: 札幌市 東北: 青森市 | 盛岡市 | 仙台市 | 秋田市 | 山形市 | 福島市 関東: 水戸市 | 宇都宮市 | 前橋市 | さいたま市 | 千葉市 | 東京特別区(新宿区) | 横浜市 甲信越: 甲府市 | 長野市 | 新潟市 北陸: 富山市 | 金沢市 | 福井市 東海: 岐阜市 | 静岡市 | 名古屋市 | 津市 関西: 大津市 | 京都市 | 大阪市 | 神戸市 | 奈良市 | 和歌山市 中国: 鳥取市 | 松江市 | 岡山市 | 広島市 | 山口市 四国: 徳島市 | 高松市 | 松山市 | 高知市 九州/沖縄: 福岡市 | 佐賀市 | 長崎市 | 熊本市 | 大分市 | 宮崎市 | 鹿児島市 | 那覇市