うちの大家族
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『うちの大家族』(うちのだいかぞく)は、重野なおきの4コマ漫画作品。双葉社の雑誌「まんがタウンオリジナル」(月刊)で2002年12月号(創刊号)から2006年9月号(最終号)まで連載、「まんがタウン」では2005年5月号から連載中。「コミック・ハイ!」2006年9月号より連載(2006年11月時点)。
目次 |
[編集] 概要
千葉県千葉市花見川区三つ葉台(存在せず)在住の9人の大家族、内野家を舞台にした作品。大家族ならではのドタバタもあれば、ホロリと泣かせる話もある。父親1人と個性あふれる8人の兄弟姉妹が登場する。
千葉市花見川区出身の作者ならではの千葉県の知識に関することも話題では出てくるのが特徴。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 家族構成
苗字はすべて「内野」(うちの)である。また、全員O型である。
- 愛子(あいこ)(長女、22歳)
- この漫画の主人公。他界した母親の代わりをしている。家事は一流だがちょっと間抜け。北海道の女子大学(家政科)に通っていた時期があり恋人もいたが、母親が他界したため中退し実家に戻った。初期は職業「家事手伝い」という設定だったが、母のいない自分の家の家事をすることから、その言い方はおかしいと漫画内(キリカととおるの発言)で書かれた。以後「家事手伝い」という表現は出てこなくなる。ひそかに年齢でサバをよむ一面も。武器はフライパン。酒に酔いやすい。商店街の人気者。実は、トレードマークのAIKOの文字の書いてあるエプロンは、第一巻の話中にみゆ実からプレゼントされたもの。
- 音也(おとや)(長男、19歳)
- 今はフリーターの身分だがミュージシャンを目指している。アルバイトや(主にJR津田沼駅周辺での)路上ライブで収入を得る。みゆ美から慕われている。小学生の頃は野球選手か歌手になりたかった。
- 大吾(だいご)(次男、17歳)
- 千葉県立大和田高校(架空)に通う高校球児。かなり太っているため、キャッチャーをやらされている。その体格に相応しく大食い。標準的な体格ばかりの内野家の中で、ただ一人肥満体の巨体であるのは力士であった先祖からの隔世遺伝らしい。少女向けアニメ『魔女っ娘めもりん』の漫画を見て以降、アニメオタクの道を歩み始める。
- キリカ(次女、16歳)
- 今時?の女子高生。大吾と同じ高校に通う。趣味は盆栽や茶道、演歌と年齢の割に渋いものが多い。父いわく、兄弟の中で一番機転がきき、吸収が早い。智佐とよくケンカする。
- 智佐(ちさ)(三女、14歳)
- 反抗期真っ只中。家族で唯一眼鏡をかけている。また唯一左利きでもある。勉強家で、負担の少ない国立大を目指している。みゆ美の作文に「めがねで釘が打てます」と書かれてしまったことがある。幼い頃はよく遊んでいた。キリカとよくケンカをする。また、4年前に母から誕生日プレゼントとして子犬(フランダース)が贈られたが、智佐が世話しているシーンはまだ出ていない。
- みゆ美(みゆみ)(四女、11歳)
- 気が弱く常にクマゴローというぬいぐるみを持っている。ブラコンで音也のことが好き。音也のお下がりをいつも着ている。好きな人が兄でぬいぐるみが親友ということから、キリカや智佐から心配されている。また、お化けが出たときは、大吾を差し出して自分だけ助かろうとする黒い一面も。よわよわしく見えるが、結構心に悪魔を飼っている。甘やかされて育った子供の典型。
- とおる(三男、10歳)
- 冷静であまり表情を変えることがない。天才ながら不思議なところも見せる。この歳で彼女もいる。寝床は押し入れ。趣味は天体観測。幼い頃は家の窮屈さを嫌っていた。
- リン(五女、5歳)
- 好奇心旺盛。いろいろな事を愛子に聞いてくる。みんな面白がって色々嘘(特にとおる)を教える。『魔女っ娘めもりん』が好き。おねしょぐせがある。
- 茂雄(しげお)(父、50歳)
- 妻に先立たれたサラリーマン。一家の大黒柱。周りが喜べば皆に譲るというポリシーだが、それに乗じて昇進まで断ってしまった。温厚な性格なゆえ父親としての威厳が欠けている。昔はギャンブル好きだったが、子供が生まれるたびにやめていった。両親は早くに亡くした。成田の会社に勤めている。
- フランダース(飼い犬)
- とにかく無愛想な犬。誰にでも噛み付く。特に大吾。愛子やキリカ、とおるには(比較的)なついている。(なぜか智佐にはなつかない)命名した智佐は、『フランダースの犬』から『パトラッシュ』と名づけたかったが、なぜかフランダースに決まってしまった。内野家で飼われることになった経緯は幸子の項を参照のこと。
- 幸子(母)
- 2年前に病死。死ぬ少し前に家族にビデオレターを遺した。音也やキリカいわく、料理がかなりおおざっぱだったらしい。4年前、智佐の誕生日を家に帰る直前まで忘れていて、その時偶然捨てられていた犬を誕生日プレゼントとしてつれて帰った。両親は静岡市清水区にて健在。
[編集] 商店街の三バカ
三ツ葉台商店街の3商店における3人の若者のことで、ときに行動が常識を外れたりすることから「三バカ」と呼ばれる。皆、愛子の事が好きであり、一度全員同時に告白して振られている。ちなみに全員苗字は不明。 なお商店街の占い師によると、愛子は三人の内の誰かと結婚し、末永く幸せな家庭を築くと出ているらしい。
- 潮(うしお)
- 魚屋「魚八」二代目、3人の中では一番威勢がいい。愛子に飲み会のチラシを渡す時は、挑戦状のように渡した。愛子に墨をかけてしまったことがある。
- あゆむ
- 理容室「ハッピー」二代目、3人の中では一番素直で気が弱い。愛子に飲み会のチラシを渡す時はラブレターのように渡した。愛子の人形の髪をモヒカンヘアーにしてしまった事がある。愛子のハンカチを持っている。
- 平太(へいた)
- 「アスカ書店」二代目、3人の中では一番力と勇気がある。愛子に飲み会のチラシを渡す時は矢文で送った。小さい頃愛子と強盗ごっこした事がある。内野家で海に行った時に千円でキリカと契約して、愛子の水着写真を送ってもらったり、愛子に3回も振られていたりとおかしな行動に出る事が多い。
[編集] その他の人物
- 久保山おばさん(くぼやま)
- 亡き母の友達。以前は愛子によく見合い話を持ってきていたが、愛子は家族が一番大切と分かって、それ以降は持ってきていない。お好み焼き屋鉄っぺんで働いている。せっかくみんながリンにサンタがいると教えたのにこの人が本当の事を話してしまったり、音也がクーラーをつけてほしくて呼んだのに、誤解して冷却シートを大量にはってきて訪問したり(いずれも悪気はない)と、いろんな意味で迷惑なキャラ。
- 水谷奈々(みずたに なな)
- とおるの彼女、趣味はとおると同じく天体観測。一人っ子なので内野家がうらやましいらしい。子供は3~4人ほしいらしい。
- 広田浩一(ひろた こういち)
- 愛子の元カレで酪農家の息子。愛子の体重を量るときは持ち上げてはかる。ものすごく豪快。別れて2年経っても愛子に対する気持ちは変わらないらしい。愛子と別れる際にカニ10kgをプレゼントした。アディオスをアディダスと間違えた事も。
- 馬場さん(ばば)
- 内野家の隣に住んでいるおばさん。なにかにつけて内野家に苦情を言ってくるため、内野家の人間から敵視されている。キリカいわく「インネンババァ」。騒音問題での苦情が多いが、内野家が静かすぎると、それはそれで気になるらしい。
- 白川ゆかり(しらかわ ゆかり)
- 勝田台高校2年で野球部のマネージャー。大吾の恋心につけこんで大和田高校野球部の情報を盗んでいた。後にキリカに鉄拳制裁される。
[編集] 書誌情報
- 単行本 - 双葉社より「ACTION COMICS」として刊行されている。
- 第1巻(2004年11月29日発行) ISBN 4-575-93911-0
- 第2巻(2005年7月12日発行) ISBN 4-575-93956-0
- 第3巻(2006年5月12日発行) ISBN 4-575-94007-0
※本記事は、単行本第3巻までの内容を基に作成されています。最新の状況に修正や加筆をされる場合は、この点にご注意ください。