中松義郎
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中松 義郎（なかまつ よしろう、1928年6月26日 - ）は、自称「発明王」で、「ドクター中松」の通称をもつ人物。旧制麻布中学校、旧制成城高等学校理科甲類を経て、東京大学第一工学部石油工学科卒。直後に法学部に編入。血液型A型。
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[編集] プロフィール
- 工学、法学、医学、理学、人文学博士を自称しているが、博士号の取得先は金日成総合大学という説がある。日本国内の博士号取得者のリストの中には「中松義郎」の名前は無い。
- アメリカの州・市では「ドクター中松デー」という記念日があり、同国で数々の賞を受けていると宣伝している。但し、その中にはアイオワ州のように、中松自身が「デー」の存在を語っていても、実際には制定などされていない地域や、メリーゴーランド州等といった寝ぼけた地域もある。
- 東京都知事選挙などにもたびたび出馬。2003年4月13日の都知事選では、落選ながら10万票以上を集めた。
- アインシュタインの相対性理論を（誤った根拠をもとに）否定するなど科学者としては疑問を抱かざるを得ない言動も多い。
- 著書は数十冊に上る。なかでも名著「ダンディ中松の憂鬱」は第一回金正日賞を受賞。また著書にて愛国心をよく語ることがある。
- 「灯油ポンプ（正式名：醤油チュルチュル）」「フライングシューズ」「頭の良くなる茶」「電動チンコ」「ラブジェット」宇宙エネルギーを取り込むという仮想永久機関「ドクター中松エンジン」（太陽電池に似ている）など数々の発明品がある。テレビにも登場することがある。本人は3000件以上の発明をしているという（あくまで自己申告による“発明”の数であって、客観的に特許性が認定された、つまり適法に特許査定を受けた特許件数ではない。以下全て同じ）。
- 著書やテレビ番組などでは「発明件数はエジソンの1093件を上回る」と紹介されているが、実際には中松の特許件数（国内）は、2005年の時点で約600件であり、エジソンのそれを大きく下回る。なお、著作上における「発明件数」は1980年～1993年の13年間ずっと2360件で変わらなかったが、それ以降は「3000件以上」とお茶を濁した表記になっている。本人のサイト上でも「3000件を突破し」とだけ書いてあり、具体数はのっていない。ちなみに3001件目の発明は「頭の良くなるCD」である。
- フロッピーディスクは自分が発明したと主張しているが、基本特許ではなく、「レコードジャケットに穴を開けてそのまま使えるようにする」という、フロッピーディスクそのものとは関係がない周辺特許の一つだったとされる。詳細はフロッピーディスクの項に記載されている。ちなみに、ドクター中松ブランドのフロッピーディスクなるものも販売されている。
- 中松が発明したと主張する「醤油チュルチュル」は、特許庁の記録では特許ではなく実用新案として「サイフォン」の名前で登録されている。しかし似たような形式の空気圧ポンプはそれ以前から実用化されており、また現在の灯油ポンプとも構造が異なる（灯油ポンプは「プラスチツク製ポンプ」として別の人の特許が存在する。学習研究社の学習雑誌には「ガス欠に悩んだトラック運転手によるもの」と記述されていた）ことから、中松を「灯油ポンプの発明者」とするのは意見の分かれるところである。
- 2005年、35年間に渡り自分の食事を撮影し、食べた物が脳の働きや体調に与える影響を分析したことに対して、イグノーベル栄養学賞が贈られた。
- 日本で3人しか受賞していないガンジー平和賞の受賞者としても知られる（ちなみに、他の2人は池田大作と福永法源）。
- 本人歌唱「君が代」のCDが発売されている。
- 発明の中には原子炉を使った除雪装置というものもある。これは原子炉の中に雪を放り込み、その熱で雪を溶かすというものである。ただし、放射能に汚染された排水の処理の仕方が明記されていないので特許として出願されたが受け付けてもらえなかった。
- 発明品の中には、科学的には効果が否定されている「マイナスイオン」を発生させるライトがある。
[編集] 政治活動
1991年、東京都知事選挙に無所属で出馬。“21世紀の地球都市を発明する”の基本政策を掲げ、自作のジャンピングシューズ（フライングシューズ）を履いた奇抜なパフォーマンスで注目を集める。以後、
- 1992年 - 第16回参院選、比例代表区（発明政治）
- 1993年 - 第40回衆院選、旧東京3区（新自民党）
- 1995年 - 第17回参院選、東京選挙区（無所属、ドクター中松として）
- 1999年 - 東京都知事選（無所属、ドクター・中松として）
- 2001年 - 第19回参院選、比例代表区（自由連合、ドクター・中松）
- 2003年 - 東京都知事選（無所属、ドクター・中松）
から出馬するなどしている。
選挙公約として、「財政赤字を解決する発明」「行政改革を解決する発明」などありとあらゆる問題の解決発明を既に用意してあると訴えている。
「発明政治」「新自民党」などの政治団体を結成し、自ら代表に就任している。
[編集] エピソード
- 例のスプリングが付いた靴「ジャンピングシューズ」のまま旅客機に乗り込もうとして、客室乗務員に注意され腹を立てて、それに従わずトラブルを起こしたと週刊誌に報道された。
- ケツメイシの公式サイト「ketsume.com」のエンターページで「ジャンピングシューズ」を履いて飛び跳ねている。
（右端の「SKIP」はそのエンタームービーをスキップするのではなく飛び跳ねる方のスキップをするもので、その飛び跳ねている彼をクリックしないと入れないというシステムをとっており利用者には結構な不評である）
