自由連合
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自由連合（じゆうれんごう）とは、
- 外交や防衛などの権限を他国に委ねた国家間の関係。委ねるとは言え、連合国同士は対等な関係であり、帝国主義時代の保護国とは異なる。アメリカ合衆国とパラオ・マーシャル諸島・ミクロネシア連邦の間で軍事的な自由連合が形成されており、各国は軍を持たず、各国の国防はアメリカ合衆国軍が担う。また外交は、国際連合にも加盟している（日本とも国交を持っている）ものの、自由連合協定に抵触しない範囲内に限られている。すなわち、米国の利益に反する外交は禁じられている。ニュージーランドとクック諸島・ニウエの間でも自由連合が形成されているが、クック諸島は19カ国と外交関係を持つものの、ニウエと国交を持つ国は無く、また双方共に国連に未加盟（日本も未承認）であり、多くの国はニュージーランドの一部として扱う。また、クックとニウエの国民はニュージーランド国籍を持ち、ニュージーランド人としての権利を有しているため、独立国としての立場は曖昧である。
- 1990年代に発足した日本の政党。本稿で紹介する。
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自由連合（じゆうれんごう、平成6年（1994年）12月 ‐ ）は、平成期における日本の政党。略称は自由連、自連。英文名称は"Liberal League"（LL）または"Jiyuu Rengou"（JR）。
| 日本の政党 | |
|---|---|
| 党名: 英文名: |
自由連合 Liberal League（LL） Jiyuu Rengou（JR） |
| 代表: | 徳田虎雄 |
| 幹事長: | 石井一二 |
| 成立年月日: | 平成6年（1994年）12月 |
| 本部所在地: | 東京都千代田区平河町2-7-1 塩崎ビル6F |
| 衆議院議員: | 0 （平成18年（2006年）11月2日現在） |
| 参議院議員: | 0 （同上） |
| 党員: | 約100人 （平成17年4月1日現在） |
| 政党交付金: | ‐ （‐） |
| ウェブサイト: | 自由連合 |
| シンボル: | ‐ |
| ‐ | |
目次 |
[編集] 概説
[編集] 第1期
1990年、第39回衆議院議員総選挙で初当選した徳田虎雄の設立した保守系無所属議員のための政治団体が原型。1994年に政党化した。当初は政権獲得を目指すが、大内啓伍、椎名素夫、柿沢弘治、佐藤静雄ら主に保守系国会議員が離合集散を繰り返し、所属議員の出入りが激しかった。党名も頻繁に変更し、1997年1月には自由の会と改称、12月には細川護煕のフロム・ファイブに合流したが、2週間足らずでフロム・ファイブは民政党に合流した。
[編集] 第2期
1998年、徳田は政治団体として残っていた自由連合を新党自由と改称して再建するが、小沢一郎が自由党を結党したため、3日で再び自由連合に戻した。第18回参議院議員通常選挙で得票率2%を獲得し、政党要件を得ると、政党自由連合と改称。第42回衆議院議員総選挙後、自由連合に戻した。
国政選挙では勝算を度外視した候補擁立を行い、1998年の第18回参議院選挙、2001年の第19回参議院選挙ではほぼ全国に公認候補を立てたが、当選には遠く及ばなかった。特に2001年参院選は、タレント候補を大量擁立し、5議席獲得を目標として自民党を上回る92人の候補を立てたが、1議席も獲得できなかった。勝算を度外視して全国に候補を立てたのは、得票率2%の政党要件を得るための擁立とも言われた。スポーツ平和党、国民党などミニ政党の候補者を自党公認として組み込んだ例も多い。自由連合が現実的に影響力を持つのは、徳田虎雄の地元である鹿児島県と、隣の沖縄県にほぼ限定されている。
2005年8月8日の解散時、国会の議席は自由連合代表（徳洲会理事長）である徳田虎雄衆議院議員1人だけであった。幹事長であり参議院議員であった石井一二は2001年の参議院議員選挙で落選した。
第44回衆議院議員総選挙では、徳田虎雄は病気のため引退を表明。次男の徳田毅を無所属で擁立した。毅は民主党の推薦を受け当選したが、選挙後自由連合に入党し、虎雄の後継として代表となった。
しかし、自由連合の創始者である徳田虎雄が創業し、運営していた徳洲会グループ内の病院二箇所において10件以上に及ぶ病気腎移植及びその関与が行われたことが発覚し、世論が沸騰する中、2006年11月2日代表徳田毅が離党し、引退していた父虎雄が代表に復帰。これにより、党所属の国会議員はいなくなった。同日告示の沖縄県知事選で、自由連合は野党系の糸数慶子を推薦したが、毅は与党系の仲井真弘多を支援し、仲井真が当選した。
仲井真支援は自民入党への布石と見られていたが、果たして11月29日、毅は自民への「入党願」を出した。毅は父の虎雄が筋萎縮性側索硬化症で闘病中と述べ、「地方議員はいるので、自由連合を今後どうするかは父の判断だ。しかし、参院選に候補者を立てるのは難しいのではないか」と語った。虎雄は過去に地方組織や日本医師会の反発で自民入党を白紙にされたことがあったが、父子合わせて3度議席を防衛しており、自民の側の抵抗も弱まっていたと思われる。
おそらく、党組織はなし崩し的に自民に合流するか、民主党や沖縄の保守政党そうぞうなどに分散するものと思われる。
[編集] 歴代の自由連合執行部役員表
- 第1期（平成6年（1994年）12月 ‐ 平成9年（1997年）1月）
| 代表 | 幹事長 | 総務会長 |
|---|---|---|
| 大内啓伍（総裁） 柿沢弘治（代表） |
栗本慎一郎 （代表幹事） |
|
| 石井紘基 | ||
| 小島慶三 | 田村公平 | 徳田虎雄 |
- 第2期（平成10年（1998年）1月 ‐ ）
| 代表 | 幹事長 | 総務会長 | 政策審議会長 | 顧問 |
|---|---|---|---|---|
| 徳田虎雄 | 小泉晨一 （代表幹事） |
|||
| 〃 | 石井一二 | 小泉晨一 | 石井一二 | 野末陳平 |
| 徳田毅 | 〃 | 〃 | 〃 | 徳田虎雄 （最高顧問） |
[編集] 自由連合の政権ポスト
（）内は入閣直前の党役職
平成7年（1995年）8月8日・村山内閣（改造内閣）
- 政務次官
- 沖縄開発政務次官・徳田虎雄
[編集] 党勢の推移
[編集] 衆議院
| 選挙 | 当選/候補者 | 定数 | 備考 |
|---|---|---|---|
| （結成時） | 8/- | 511 | 第41回総選挙前には2 |
| 第41回総選挙 | 0/88 | 500 | |
| 第42回総選挙 | 1/126 | 480 | |
| 第43回総選挙 | 1/1 | 480 | |
| 第44回総選挙 | -/0 | 480 | 追加公認+1 |
[編集] 参議院
| 選挙 | 当選/候補者 | 非改選 | 定数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| （結党時） | 0/- | - | 252 | |
| 第17回通常選挙 | -/0 | 0 | 252 | |
| 第18回通常選挙 | 0/55 | 0 | 252 | |
| 第19回通常選挙 | 0/92 | 0 | 247 |
（参考文献：石川真澄（一部山口二郎による加筆）『戦後政治史』2004年8月、岩波書店・岩波新書、ISBN 4-00-430904-2）
- 当選者に追加公認は含まず。追加公認には会派に加わった無所属を含む。
- 『戦後政治史』にない追加公認は2 国会議員会派別議員数の推移（召集日ベース）（衆議院、2003年まで）１ 各会派所属議員数及び役員一覧（衆議院、2005年）、(2) 参議院（2002年まで）(2) 参議院（2004年まで）にある、選挙直後の国会召集日の会派所属者数から判断した。ただし、第20回通常選挙直後の召集はない。
- 法律上は、第41回総選挙の自由連合と第18回通常選挙以降の自由連合は別団体だが、ここでは継続した団体として扱う。
- 第42回総選挙は、「政党自由連合」の実績。
