疾風伝説特攻の拓

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『疾風伝説特攻の拓』（かぜでんせつぶっこみのたく）は、1991年から1997年まで、週刊少年マガジンに連載された高校生のバイブル漫画作品。原作佐木飛朗斗、作画所十三。

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[編集] 概要

少年マガジンお得意の暴走族の世界を描いた漫画で、単行本は全27巻だが、その後日談としての小説が1巻、外伝として3巻出版されている。

時折コマに表記される「!?」、漢字に独自の読み仮名をあて、台詞の途中を「“”」でくくる表現、超人のような不良たち（コンクリートブロックや鉄パイプ、木刀で殴られても誰も死なない、大怪我をしても短期間で完治する、など）のすばらしい表現が特徴。そのためか、ネット上や20代中盤以降～の人達を始めとして未だに人気がすごく根強い。

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

[編集] あらすじ

所謂典型的な“いじめられっ子”の浅川拓。転校してきた鳴神秀人の“強さ”に憧れた拓は、ついにツッパリデビューを果たすことになる。

[編集] 登場人物

[編集] 主人公

浅川拓

私立横浜港ヶ丘高校に通い、“マジメ”こいて“いじめられっ子”だった生徒。しかし秀人と出会い、偏差値が限りなく0に近い一桁で不良偏差値98といわれる“悪の華”、内部抗争が絶えない不良のふきだまりの私立聖蘭高校、通称「乱校」の1年D組に転校することとなる。臆病でハッタリばかりだが、いざというときだけは冴える。話の流れで「爆音小僧」のメンバーとなるが、「外道」の秀人、ヒロシ・キヨシ、天羽、大珠、来栖と立場の違う人物と仲良くなるため常に厄介な位置にいる。故人である半村誠の面影をもち、それに気づいた一部の人間（特にマー坊）からは庇護をうけている。最終局面ではマー坊によって半ば無理矢理「暴走りの特攻」に指名され、爆音小僧の幹部に。最終回では爆音の特攻服に外道のハチマキ、蠅王の腕章を身につけ、天羽のSR400で特攻、神奈川の族の全面戦争を見事治めた。なお、外見上喧嘩が弱く見られがちだが、本気になるとかなり強く、デブ崎や横須賀のローラーを一撃で倒し、緋咲とタイマンを張るなど喧嘩の経験値も高い。夏生曰くスピードの捉え方が誠に似ており、秋生曰く、棲息速度領域はマー坊と同等らしい。パソコンで自作のRPGを作るのが趣味。

愛車はケニー・ロバーツ号と名付けたFZR250RR。その後、エディローソン号と名付けたゼファー400、爆音CoolストリートスペシャルCBX1000、天羽時貞の悪魔の鉄槌SR40000。

[編集] 爆音小僧

横浜の暴走族。通称「ムッチャクチャの爆音」。現在、七代目。聖蘭高校1年D組が主要メンバー。六代目の頭はアキオの兄の真嶋夏生で、当時、特攻隊長に榊龍也や一時期は那森須王もメンバーに擁していたが、“暴走りの特攻”半村誠の死により解散する。その後、チームは、マー坊とアキオらとともに七代目として乱校の一年生を中心に「爆音小僧」を再結成され現在に至る。チームのルールとしてはアンパンは厳禁。また、"殺す気の殴り込み"の時には、紫色の襷とハチマキを巻く、という初代からの伝統がある。背中の看板は「天下無敵」「暴走天使」。主な敵対族は「魍魎」、「朧童幽霊」。

鮎川真里

「爆音小僧」の七代目頭。愛称は「マー坊」「マサト」。聖蘭高校1年D組。拓と同じくらい小柄で、大の甘党。普段の性格は無邪気な女の子を彷彿させるが、キレると手がつけられなくなるぐらい喧嘩が強く、片手で80キロの人間を持ち上げる程の怪力の持ち主。単車のテクも相当なもの。禁句は「相原勇」。喧嘩の決め台詞は「ひき肉にしてやる!」クラスメイトの拓とマブダチとなる。龍也、武丸とは犬猿の仲。「港洛中」出身。アキオ、晶とは幼馴染。

愛車は誠が乗っていた真紅のCB400FOUR。

真嶋秋生

拓のクラスメイトで「爆音小僧」の特攻隊長。愛称は「アっちゃん」「アキオ」。兄は元六代目「爆音小僧」の頭であるナツオ。マー坊を誰よりも心配し、理解している。喧嘩はかなり強く、「ワンパンのアキオ」と呼ばれている。実家は自動車解体業の真嶋商会ということもあり、単車の製作や修理が得意。爆音のチーフメカニック。「港洛中」出身。

愛車はSS仕様のKH400。

姫小路良

「爆音小僧」のメンバー。拓のクラスメイトで聖蘭高校1年D組。「“地獄”のリョー」を自称し雑魚にだけ強い。中学時代は2年の頃から"番"をはっていた事もあり、やや好戦的な性格。龍也への敵対意識がかなり高いが、いつもボコにされる。ミツオとは中学生時代からのマブダチ。「港葉中」出身。実家は姫政寿司という寿司屋。

愛車はリーゼント風防のGS400E。

カズ

「爆音小僧」のメンバー。拓のクラスメイトで聖蘭高校1年D組。ジュンジと仲がいい。中学時代から喧嘩でならしてきたらしいが実力は今ひとつ。やや穏健派で乱校で拓と最初に友達になった。

愛車はFZR400RR。

ミツオ

「爆音小僧」のメンバー。拓のクラスメイトで聖蘭高校1年D組。いつもマスクをしているアンパン小僧だったが、マー坊にシメられアンパンをやめる。以外と親には気をつかう一面も。リョーとは中学からのツレ。「港葉中」出身。

愛車はCB400TII。

滝沢ジュンジ

「爆音小僧」の旗持ち。拓のクラスメイトで聖蘭高校1年D組。単車のジャックナイフが得意で、湘南のチキンレースにおいてはNo.1の記録を持っていた（その記録は拓に破られる）。同じ鵠沼南台中（初期設定は西浜中）出身の那智とは旧友で、かつては、透、奈良原の4人でよくつるんでいた。

愛車は、左出しの直管仕様（後に規制前のRPM管に変えた）のCBX400F。

タカノリ

「爆音小僧」のメンバー。拓のクラスメイトで聖蘭高校1年D組。ギターに詳しいが本編では実際に演奏している場面は描かれていない。

愛車はどノーマルのKH400。

ミキヤ

「爆音小僧」のメンバー。

真嶋夏生

元六代目「爆音小僧」の頭。音速の四天王の一人。「横浜（ハマ）の最速伝説」の異名がある。アキオの兄。引退した現在は真嶋商会で自動車解体業を営んでいる。鰐淵の姉、鰐淵清美とは元恋人関係。

愛車はセリカ1600GTVと爆音スペシャルと称されるCB1100R。

半村誠

晶の兄で故人。音速の四天王の一人。"スピードの向こう側"の世界に魅せられ、誰よりも速く走れると評判だったが交通事故で死亡。彼の死は様々な人に深い影響を与える。正式には「爆音小僧」のメンバーではなくゲスト的扱いだったが、当時ナツオは「爆音小僧」の幹部"暴走りの特攻"として迎えようとしていた。

愛車は真紅のCB400FOUR。マー坊が使用している。

[編集] 外道

横浜の暴走族。通称「走りの外道」。最も古い歴史を持つ族と言われる。1970年代の初期から存在しており、当時は3000人ものメンバーがいたらしい。伝統的に、襲名制度がない為「～代目」というものがなく、頭という概念もない。また、"特攻隊"のような別働隊も存在しない。現在の外道は、先代が多数引退した為、吉岡を除き、全員が年齢的に高校1年生。総数も20人前後だが、メンバーのほぼ全員がちょっとしたレーサー並みの技術を持っている。爆音小僧とは代々暴走りで認め合ってきた。背中の看板は「THE KING OF STREET」。主な敵対族は「麓沙亜鵺」、「九尾の猫」。元ネタは、実在する日本のバンド「外道」。

鳴神秀人

「外道」のメンバー。単車の走りで有名な外道の中でも別格の速さを誇り、喧嘩でも勇名を馳せる。その実力から、頭がいない外道において「外道の頭」と他の族にみなされる事も多い。港ヶ丘高校への転校がきっかけで、拓と出会い、マブダチになる。拓が乱校へ転校する際には、「秀人メモ」という喧嘩のバイブルを渡した。

愛車はパールホワイトのZ400FX-E4。

吉岡義郎

「外道」のメンバー。学年的には秀人達より1年先輩だが、他のメンバーに比べると単車の技術では一歩遅れがある様子。いつもサングラスをかけている。

愛車はGT380。

奥見鉄夫

「外道」のメンバー。愛称は「オッくん」。喧嘩好き。

大介

「外道」のメンバー。いつもマスクをしている。

タツヤ

「外道」のメンバー。

キー坊

「外道」のメンバー。

[編集] 朧童幽霊

横浜の暴走族。通称「悪の華の朧童幽霊（ロードスペクター）」。現在、初代。聖蘭高校2年E組が主要メンバー。六代目「爆音小僧」解散後、龍也が興す。背中の看板は「狂乱麗舞」。主な敵対族は「爆音小僧」、「魍魎」。元ネタは、実在した暴走族「スペクター」。

榊龍也

「朧童幽霊」の初代総長。乱校の2年E組。元六代目「爆音小僧」のメンバーで特攻隊長兼旗持ち。マー坊、須王、武丸とは犬猿の仲。アキオ曰く、"喧嘩のテクは一等"。"スピードの向こう側"の存在を否定し、単車の速さは馬力、暴走りに邪魔なものはなぎ倒す、という信条。頬の傷は須王につけられた物。

愛車はフレアーラインに豹柄の三段シート、デビル管のマフラーを備えたGPZ900R。鳥浜のゼロヨンレースでエンジンが焼きついたり、湘南弾丸ストレートレースでは単車が燃えてしまうなど何かと単車のトラブルが多い。

都筑

「朧童幽霊」No.2。乱校の2年E組。音楽関係にも造詣が深く、中学時代は後輩のタカノリや桜宮とライブハウスで何度も揉めていた。出番が少ないおかげで喧嘩でヤラれるシーンもない為、同じNo.2の久保島やエージに比べると格が上に見えるラッキーな奴。

藤崎貢

「朧童幽霊」怪力No.1。乱校の2年E組。通称「デブ崎」。アンパンのせいで前歯がほとんどなく、どもり癖がある。カルシウム不足を自認している。拓とモメる事が多い。愛用武器は模造刀。

[編集] 魍魎

横浜の暴走族。通称「恐怖の魍魎」。現在、九代目。聖蘭高校2年A組が主要メンバー。先代幹部連は武丸一人によって全滅させられた。「蛇破美会」や伊勢佐木の愚連隊などを従え、近隣の族やヤンキーに恐れられている。背中の看板は「冥府魔道」。主な敵対族は「爆音小僧」、「朧童幽霊」、「聖龍連」、「極悪蝶」他。

一条武丸

「魍魎」九代目統領。乱校の2年A組。「鏖の武丸」「狂い屋」の異名を持ち、不良ばかりの乱校の生徒にすら、その名を口にするのも恐れられており、正門前に他の生徒の進路を遮る様に単車を駐車できるのも彼だけである。不用意に目を合わせただけで殺られるほど凶暴で、喧嘩には全く容赦がない上に、現場に放棄されているツルハシや大ハンマー、果てはバス停（!）まで武器として振り回す。更に、一定のダメージを与えると、白目が剥き出しとなり"キレ"て、痛覚がなくなる上に攻撃力が倍増、周囲の生き物を無差別に攻撃する。また、父親は大企業「一条グループ」の会長で、武丸の不祥事にもある程度の便宜を図れる様子。父親が経営するバー「キャロル」のマスター、タツさんには「ワカ」と呼ばれている。

癖はコンクリートの壁に唾を吐くこと。基本的に自分に従わない者はほとんどが敵だが、中でもマー坊とは犬猿の仲で、昔、彼に折られた鼻は、治療した今でも疼く。

愛車は日章旗カラーのロケットカウルを備えたGSX400FSインパルス。

久保島剛

「魍魎」親衛隊長。聖蘭高校2年A組。エージと二人で魍魎No.2。口びるに傷がある。武丸が不在時にチームを纏めている事が多いが、喧嘩の度に負けてしまうので、よく武丸にシメられてしまう。

新開英二

「魍魎」特別遊撃隊長。聖蘭高校2年A組。通称「エージ」。久保島と二人で魍魎No.2。初期には爆音相手に罠を張ったりと頭を使う面も見られた。久保島と二人でよく武丸にシメられる。愛用武器はナイフ。

清水

「魍魎」のメンバー。聖蘭高校2年。通称「チョロ」。武丸にジンジャエールを奢ってもらい、グラスごと手を潰された。「鬼雷党」のケージはダチ。「大波二中」出身。

シンヤ

「魍魎」のメンバー。マスクをしている男。

[編集] 夜叉神

横浜の暴走族。通称「組織力の夜叉神」。現在、第19期。構成人数1000人を超える単体では県下最大数の族。「本郷支部」「山の手台支部」など横浜中に各支部を持ちながら、各支部で本部を名乗り纏まらなかった族を、初めて鰐淵が纏めあげた。しかし、未だに各支部同士で敵対心は消えておらず、小競り合いがある様子。親衛隊は「狂音烈士隊」と呼ばれる。乱校では1年と3年が主要メンバー。背中の看板は「天衣無縫羅刹」。

鰐淵春樹

「夜叉神」第19期総会長。乱校3年D組。音速の四天王の一人。1000人を超える族の総会長であり、他の族にも強い影響力があり、「半村誠追悼集会」や、「増天寺ライブ」等の主催者にもなった。18才と思えぬ貫禄に加え、自制心も持ち合わせており、彼はあくまでもチームを"走り屋"でありたいと考えている。その容貌はいつも薄いサングラスをかけており、萌子とお揃いで左耳に3連ピアスをつけている。ちなみに、初登場時では糞をしていた。

愛車はブルーメタリックの280ZとZ1000Jのローソンレプリカ仕様（カウルなし）。

「“不運”（ハードラック）と“踊”（ダンス）っちまったんだよ」というフレーズはあまりにも有名。最終回の全面戦争には参加しなかった人物（小説ではその真相が明かされている）。

久須美萌子

鰐淵の女。クラスは3年D組。聖蘭一の美女と噂され、ちょっとしたアイドル的存在。いいよる男は多いが、ほとんど逆襲にあって地獄を見ている。ただ、拓に対しては気にいっているようで、彼のピンチを救った事もあった。左耳に鰐淵とお揃いの3連ピアスをあけている。愛用の煙草はクール。

鎖島直

「夜叉神」本郷支部の頭。狂音烈士隊。自称「夜叉神の踊るフランケン」。萌子に従順なモヒカン。愛車はCBR400F

内海雄太

「夜叉神」特別攻撃隊。乱校1年G組。愛称は「ゆーた」。アキオとタイマン張ろうとしたり気合をみせるがイマイチ実力不足の感が否めない。

愛車はVFR400RR

小林

「夜叉神」本郷支部。通称「コッパ」。初登場時は童顔っぽい顔だったが、終盤近くに登場した時は完全に別人の顔になっていた不思議な奴。

ヒロユキ

「夜叉神」本郷支部のメンバー。

[編集] 鬼雷党

横浜の暴走族。乱校の一年と二年が主要メンバーだが、劇中には、ケージ、ノブ、シゲの三人以外のメンバーは登場せず、頭も不明。あまり目立たない族だが、昔は乱校内でもそれなりの勢力があったらしい。背中の看板は「御意見無用愚連隊」「大日本狂走連合会」。主な敵対族は「爆音小僧」。元ネタは、実在した暴走族「鬼面党」。

広瀬敬司

乱校1年B組。愛称は「ケージ」。いつもノブ、シゲと共に行動する。魍魎や妖艶童子など、他の族の比護下に入る事で威信を保とうとするも、いつも成功せずボコられる。喧嘩は弱いが、ケージの行動が元で他チーム同士の抗争を招くことも多い。中坊の頃からノブ、シゲと三人で「鬼雷党」の集会に参加していた。

愛車は直管ブッた切りのGSXR400R。

ノブ

乱校1年B組。鬼雷党三人組の一人。小太りの男。

シゲル

乱校1年B組。通称「シゲ」。鬼雷党三人組の一人。リーゼントの男。

[編集] 獏羅天

横浜の暴走族。通称「喧嘩の獏羅天」。伝統的な喧嘩族。先代、十五代会長の樽本要三の頃は、特隊に石動、"音速の四天王"須王も在籍していたが、ナツオや誠と走りの勝負を経て、"スピードの向こう側"の片鱗に魅せられた須王は爆音に移籍する。十六代になると石動が会長就任。その頃、三鬼龍のヒロシ、キヨシ、天羽が加わるも、チームを無視して勝手に暴れるヒロシとキヨシは破門になる。石動は好き放題暴れる三鬼龍をシメようとするも押さえられず反撃にあい、なし崩し的に三鬼龍が十七代獏羅天を名乗る。十七代は即日解散するものの、石動は鰐淵に潰されてしまい、会長不在のチームは「朧童幽霊」に止めを刺され、獏羅天は一度姿を消す。その後、那森須王が十八代を一人で再興するも、これも最後はレースの世界に行ってしまった。伝統ある族の為かOB達の影響力も強い様子。また、特攻隊はチームの中でも重要な役割を持ち、特攻隊だけで本隊と別行動を取ることも多い。背中の看板は「喧嘩上等」「一撃打倒」。主な敵対者は破門にした風神・雷神。

沢渡弘志

“韋駄天ヒロシ”の異名をとる元「獏羅天」の“地獄の一番機”。風神の特攻服を着ており、キヨシとのコンビで風神雷神と呼ばれる。誰彼構わず暴れまわり、横須賀の暴走族「黒魔術師（ブラックマジシャン）」を二人だけで勝手に潰し、「獏羅天」を破門になる。しかし、破門後も全ての族を敵視する性格は変わっていない。拓だけは小学校の同級生でありマブダチ。

愛車は紫メタリックのZII。

稲楽キヨシ

“鬼のキヨシ”の異名をとる元「獏羅天」の“地獄の一番機”。雷神の特攻服を着ており、ヒロシとのコンビで風神雷神と呼ばれ、二人で誰彼構わず暴れる。「ヒロシのダチは俺のダチじゃあ!!」ということで拓のマブダチに。いつもヒロシのZIIで二人乗りしている。ZIIを片手で担ぎ、武器にする為に標識をへし折る、怪力の持ち主。気性は非常に荒いが、満腹の時は多少緩くなる性格はヒロシと一緒。

愛車はパッソルII。

天羽セロニアス時貞

「獏羅天」の"龍神"。いつも龍神の特攻服を着ており、かつてはヒロシ、キヨシと合わせて“三鬼龍”と呼ばれた。「獏羅天の切り裂き魔」、「顎の時貞」の異名があり、タイマンでは誰も勝てないぐらい強い、と緋咲に評される。また、16歳にしてギターのプレイは超一流で、ジミ・ヘンドリックスを敬愛している。極端に飽きっぽく自己中心的な性格の為、一時期は勝手にチームを離れ、しばらく「龍神」というロックバンドの下で音楽の世界に専念していた。その後、またチームに戻るも、その行動から彼の属していた特攻隊と本隊との確執を生み、仲間に裏切られることもあった。

実家は死の商人であり、日本人の父親とハーフの母親を持つ、クォーター。褐色の肌と白金の髪、赤い瞳という身体的特徴を持つ。両親は共に米国の暴動で亡くなっている。それらを含む様々な事がトラウマで、かなり不安定な精神状態の持ち主（時貞の台詞は登場人物中で最も意味不明で、よく宮沢賢治の詩を好むんで口ずさむ）であったが、"兄弟（ブロウ）"と呼ぶヒロシとキヨシとの和解や、拓との交流によって心が開放される実感を得る。だが、「増天寺」でのライブ直後、横浜ベイブリッジで事故に会い、帰らぬ人となってしまう。マブダチの拓には"サドウスキー"のギター、"悪魔の鉄槌"の単車、飼い犬の"ボルゾイ"アービィとルーファスを託した。

"兄弟（ブロウ）"ではないがロックンロールがわかる「麓沙亜鵺」の緋咲とは中学の頃の旧友。また、恋人の優理とは中学からずっと付き合っていた。

愛車は執事の桧原に組ませ"悪魔の鉄槌（ルシファーズ・ハンマー）"と呼ばれているヤマハ・SR。

那森須王

元「獏羅天」。倫子の双子の兄で音速の四天王の一人。土方のじいさんから誠とともに"スピードの向こう側"を聞かされ、その領域に魅せられる。十五代「獏羅天」からナツオ率いる「爆音小僧」に移籍するも、単身オーストラリアに渡り、単車のレースに興じるようになる。その後インドネシアを経て日本に帰国すると、昔との状況変化に激昂し、一人で「獏羅天」を再興する。最終的には、湘南で拓に単車の勝負に敗れた事を契機に、土方のじいさんと共にレースの世界へ。レーシングチーム獏羅天を結成する。龍也には非常に嫌われているが、「爆音小僧」のメンバーには憧れの目で見られており、多少の衝突を含むも比較的良好な関係。特に、拓は「爆音小僧」時代の伝説の不倶戴天仕様の特攻服を渡された。

愛車は、黒とゴールドメタリック、どシャコのCB750K2。

石動富夫

「獏羅天」十六代会長。頭クラスの喧嘩はいつも引き分けに終わるこの漫画のセオリーに反して、天羽、ヒロシ、キヨシ、鰐淵等とモメてはいつも一方的にやられてしまう。喧嘩チームを率いる割にはあまりいいところがない。

辻村一樹

「獏羅天」特別攻撃隊。勝手に動き回る天羽に対する制裁の意味で、幹部連にシメられる。

樽本要三

「獏羅天」十五代会長。現在は引退。

[編集] 極悪蝶

湘南の暴走族。通称「踊る喧嘩の黒揚羽」。現在、2代目。構成人数10数人と小数ながら、その正体は湘南の族が聖龍連として一つに纏まった時、それに従わなかった各族の総長レベルの集合体。チームの唯一のルールは“タイマンで頭を倒した奴が次の頭”となっているが、初代の頭の来栖は、タイマンが引き分けだったにも関わらず、頭を慈統に譲ってしまった。背中の看板は「唯我覇帝」。主な敵対族は「相州聖龍連盟會」。元ネタは、実在した暴走族「極悪」。

慈統享介

「極悪蝶」の二代目頭。その体躯と怪力から「ゴリラ」と呼ばれた事もある。薄いサングラスをかけている。大珠とは小さい頃の幼馴染。自分の部屋として自宅傍のアパートに一人暮らしをしている。

CB750Fに乗っている。

柾那智

「極悪蝶」のメンバー。通称「木刀那智」。ジュンジとは鵠沼南台中（初期設定は西浜中）時代からの旧友。慈統以外の幹部からは反感を買っており仲が悪い。高校には行っておらずプータロー。いつも何かにムカついている。単車の得意技はアクセルミュージック。

愛車はデュアルカウル、規制前のRPM管仕様、チェリーピンクのCBX400F。

竹本

「極悪蝶」のメンバー。昔の頭の来栖にアイスピックを首に刺されて殺されそうになる。

吉沢

「極悪蝶」のメンバー。デブ。

[編集] 麓沙亜鵺

横須賀の暴走族。現在、11代目。実は新興の族で、頭の代替わりが激しくチームそのものが11年目というわけではない。元々は走り屋の族だったが、9代目の頭が喧嘩族の「獏羅天」と親交をもった事がきっかけで武闘派の族へと変貌。そして当時、外道と大抗争事件を起こし、現在まで続く因縁の間柄となる。更に、友好関係にあった「獏羅天」も、11代目頭の緋咲が風神雷神相手に諍いを起こしてからは良好とは言えない間柄になっている。チームのルールとして、薬厳禁、また独特な喧嘩方法として"フルーツバスケット"という空手の百人組手のようなものがある。背中の看板は「狂悪飛童」「聖道化師達」。主な敵対族は「外道」。元ネタは、実在したLAのバンド「ロクサーヌ」。

緋咲薫

「麓沙亜鵺（ロクサーヌ）」の11代目頭。「外道」の秀人の天敵。秀人に砕かれた左拳には“鉄のプレートとボルト”が入っているためか強力なパンチを放つ。自分の顔に血がつくと逆上する性格。天羽とは同じ中学で優理とも交流があった。愛用のタバコはジョーカー。

愛車はチェリーピンクのZ400FX。

土屋

「麓沙亜鵺」特攻隊長。学年的には同じ1年の緋咲を"さん"づけで呼ぶ。喧嘩のスキルもそれなりに高く、敗れはしたもののアキオと互角に近い闘いをした。相賀のフォロー役。

相賀

「麓沙亜鵺」親衛隊長。好戦的というか後先考えずに突っ込む性格。

岩崎

「麓沙亜鵺」のOBで元10代目の頭。

[編集] 九尾の猫

横浜の暴走族。現在、第16期。総長の阪田の実力不足のせいであまり目立たないが、一応、一般人や「魔覇裸邪」ぐらいには恐れられる武闘派の族。背中の看板は「Cat's nine tails」。主な敵対族は「外道」、「美麗」。元ネタは、実在した暴走族「アーリーキャッツ」。

阪田正道

「九尾の猫（キャッツ）」第16期総長。喧嘩は弱く、秀人に何度か返り討ちにあう。一応「横浜を守る」という気概はある。アンパンと喧嘩のせいで前歯がない。

愛車はシーマII。

青野

「九尾の猫」のメンバー。大珠に公園のブランコに吊るされる。

[編集] 美麗

横須賀の暴走族。現在、初代。風神雷神に潰された「黒魔術師（ブラックマジシャン）」の元幹部と横須賀愚連坊の元幹部を大珠が纏めあげて結成した新興の族。背中の看板は「王道涅槃」「飛翔堕天使」。主な敵対族は「麓沙亜鵺」、「九尾の猫」。

一色大珠

初代「美麗」の頭。地元、横須賀の「私立純心学園高校」の1年だったが、相賀の襲撃により横浜の「県立正明」に転校。秀人には"悪霊"、阪田には"魔人"と評される。右腕に"双頭の蛇"、左腕に"龍"、背中には"梟"の刺青をしている。以前からドラッグの常習者だったが、天羽のライブに触発され"龍の道"を求めるようになった彼は「呪術師（メディスンマン）」を名乗る老人に特別な薬を施してもらい、その世界の片鱗を垣間見る。しかし、薬の副作用として頻繁に"ノイズだらけのTV"の幻覚に悩まされるようになってしまい、苦しむことになる。拓や倫子と出会ってドラッグを止める。慈統の幼馴染。

愛車はZ400GP/RD400。

大野貴広

「美麗」の親衛隊長。愛称は「タカちゃん」。「黒魔術師」の元幹部。

堂島

「美麗」のメンバー。元、横須賀愚連坊。

岬原

「美麗」のメンバー。元、横須賀愚連坊。

[編集] 相州聖龍連盟會(AJS)

相州聖龍連盟會は、湘南の「阿修羅王」「邪神」「妖艶童子（セクシー）」の3チームからなる連合チームで、それぞれの頭文字をとって「AJS」とも呼ばれる。実際には「紫蛍会」等、数多くの傘下の族があると見られ、総数は「夜叉神」をも上回る1000～1500人とも言われる。このような大規模な連合成立の背景には、過去に湘南が近隣の族のメッカになっていたお祭りと呼ばれる時期があり、警察の取り締まりが非常に厳しくなり、地元の族が団結したという説がある。その為もあってかAJSは統制がよくとれており"単車の134号単独流しは厳禁"というルールがある。同じ湘南の「極悪蝶」とは非常に仲が悪く、特攻服に"打倒黒揚羽"の刺繍を刻む程。元ネタは、実在した暴走族「CRS連合」。

[編集] 阿修羅王

湘南の暴走族。現在、八代目。「AJS」の"A"。元々、連合結成以前から湘南で有名な喧嘩族。親衛隊は「曼呪沙華」と言う独自の名前があり、普段は翼を持つ女性の特攻服姿だが、喧嘩の時は獅子の頭になるという。背中の看板は「涅槃大帝」。主な敵対族は「極悪蝶」。

八尋渉

通称「血みどろ八尋」。「阿修羅王」の八代目総長で「相州聖龍連盟會(AJS)」の會長。胸に大きな刃物の傷がある。「どれだけデカい組織でも、喧嘩はタイマンで勝てばいい」という信条で、1500人を越す連合チームのトップでありながら単独行動をとることが多い。初めてマー坊が出会った時に「同じ速度域に棲んでいる」と言っていたことから単車の腕もマー坊に匹敵するものと思われる。

愛車は、ブルーのCB400FOUR。

千冬慎

常に八尋と行動している「阿修羅王」の親衛隊「曼呪沙華」の頭。女に見えるが男。美しいと呼ばれるのは好きだが、ねぇちゃんと呼ばれるとキレる。"毒"と称する魅惑的な香水をつけている。

愛車はハーレーダビッドソンのFLSTF。

真由子

八尋の彼女。語尾に"?"をつけて喋る癖がある。

愛車はシボレー・カマロZ28。

[編集] 邪神

湘南の暴走族。現在、十代目。「AJS」の"J"。前身は「邪王」という族だったが、母校である「稲村ヶ崎五中」を守ろうとした来栖に邪王は潰されてしまい、今の名前になった。背中の看板は「悪霊狂騎士」。主な敵対族は「極悪蝶」、「魍魎」。

室木孝也

「邪神」の十代目頭で、吾代不在時の「相州聖龍連盟會(AJS)」の副會長代理だが、単なるやられ役と化している。

[編集] 妖艶童子

湘南の暴走族。現在、十二代目。「AJS」の"S"。聖龍連の"特攻（イケイケ）"的存在。湘南の"お祭り"全盛期には、地方ナンバーの単車や車を片っ端から的にかけていたらしい。背中の看板は「MID NIGHT SEXY」。主な敵対族は「極悪蝶」、「魍魎」。

吾代礼

「妖艶童子（セクシー）」の十二代目頭で「相州聖龍連盟會(AJS)」の副會長。愛称は「礼ちゃん」。魍魎の武丸に2度返り討ちにあった責任を追及され八尋にシメられてしまう。その恨みを忘れなかったのか、単行本最終巻ではB突の乱闘において八尋を裏切り、不意打ちとはいえ鉄パイプで殴り倒す（その瞬間の八尋は、両鼻から鼻血を噴出すかなり衝撃的な描写だった）も、直後に乱入してきた秀人に瞬殺されてしまった。結局、この行動が直接の原因で、後日、聖龍連は解散してしまう。

[編集] 蠅王

湘南の暴走族。自らを「蠅の王」と自嘲した来栖によって立ち上げられた新興の族。メンバーは、来栖が強引に仲間に引き入れた拓を含めて現在、二人。特攻服もまだ出来ておらず腕章のみ存在する。

来栖奈緒巳

初代「極悪蝶」。後に「蝿王（ヴェルゼブブ）」を名乗る。女の子と見間違えるような容貌だが、湘南では有名な"凶悪小僧"として畏怖されている。過去には「邪王」の襲撃から母校を守るため、校庭にガソリンを撒いて壊滅させるが、逆に守ったはずのクラスメイトから恐れられ「見えないくん」として扱われた。そのトラウマは彼の心を深刻に蝕み、無軌道とも言える暴力を繰り返すも、鰐淵や、そして何より、拓の熱い心によって彼の心は救われる。性格、容姿など、マー坊と共通点が多く、拓も口には出さないがそれに気づいている。しかし、性質は来栖の方が凶悪。鰐淵が唯一畏れる存在。愛用の武器はアイスピック。

愛車はカナリアイエローの500SS MACHIII。

[編集] 魔覇裸邪

横浜の暴走族。通称「遊び人の魔覇裸邪(マハラジャ)」。他の族との関わりを避け、"遊び人"、"ナンバモン"と揶揄されても、一部を除き、本人達もその評価を甘受している。背中の看板は「天上天下唯我独尊」「青春麗心愚」。

中路

「根岸工業高校（ネギコー）」1年2組。「魔覇裸邪」のメンバーにしては珍しく上昇志向があり、強い奴と闘って自分の格をあげる事を公言するも、口程の根性はない憎めない奴。拓と親交を深める。同校の浜中とは仲が悪い。

愛車は拓と同じゼファー。

[編集] 烈怒乱舞羅亜

横浜の暴走族。乱高の一年と三年が主要メンバーらしいが、本編には名前のみで実体は明かされる事はなかった。夜叉神と対立している。

倉科

「烈怒乱舞羅亜（レッド・ランブラー）」のOBで元幹部。コルベットに乗っている。鳥浜のゼロヨン大会で拓と勝負したアンフィニRX-7を駆る二人組とは、過去に張り合ってコケ負け食らったらしい。アキオと親交がある。

石倉

「烈怒乱舞羅亜」OB。名前のみ登場。

[編集] 女郎蜘蛛

横浜の暴走族でレディース。まだ名前だけで特攻服等は出来ていない様子だが、メンバーは何度か集まって公道を走ったり、B突堤で単車の練習をしている。

那森倫子

那森須王の双子の妹。当初、須王に間違われる事を嫌い、強烈なメイクをしていたが、今はやめた。大珠と良い関係になる。普段は自動車修理工場の「佐藤製作所」で働いている。

愛車はZ400GP。

谷崎奈保子

「女郎蜘蛛」メンバー。レストラン「BOYAL HOSE」でアルバイトをしており、その制服のまま単車に乗るのが好き。

「女郎蜘蛛」メンバー。ダイエットを気にする若干ぽっちゃり体型の子。おはぎが好き。

華菜美

「女郎蜘蛛」メンバー。パンクっぽい髪型の子。

愛車はGPZ400F。

[編集] その他

[編集] 族外の不良達

高遠陸夫

「灰色の亡霊（グレイ・ゴースト）」の正体。マー坊、秋生、晶と同じ「港洛中」出身で、「県立正明高校」の1年。族でもヤンキーでもないが、自分のスタイルを確立させており、特に単車の走りの拘りは強い。明るく気さくな性格だったが、クール・Dの知人が残した"ハーレーダビッドソンスポーツスター"に乗るにつれ、いつしか取り憑かれた様にそのスピードの領域に捕らわれ、灰色の亡霊と呼ばれる様になる。

愛車はXT225W、ハーレーダビッドソンのスポーツスター。

桜宮郁

聖蘭高校1年C組の生徒。ギター弾きとして天羽に強烈なライバル意識を燃やしている。ライブハウス「∞V（インフィニティボルト）」のロックバンド「truth」のメンバー。

陣野平蔵

リョーと病院で同室だった男。当初は情報屋だったが、後に「truth」のボーカルとなる。顔に化粧を施し、華奢な身体つきという見た目に反して喧嘩好きであり、緋咲曰く実力は土屋や相賀より上との事。実は両刀使いで、リョーに接近した時は京子に警戒視されていた。

愛車はZ50JIII。

アイス

「truth」のメンバー。ベースを担当。「ブラッディ・フィンガー」と呼ばれる。チョッパーが得意。

クール・D

「truth」のメンバー。ドラムを担当。ドレッド。米国人の血が混じっている。

湘南のパンクス。地元のパンクス達に慕われている。チキンレースの達人としても有名で「無敵のジャックナイフキング」と呼ばれている。「鵠沼南台中」出身で、当時は同校OBのジュンジ、那智、奈良原とつるみ暴走トリオと呼ばれていた。那智が八尋に病院送りにされたことにより、打倒AJSに立ち上がる。

愛車はドカティFIII

奈良原

湘南のヤンキー。俗称は「オナラ原」。「鵠沼南台中」出身で、ジュンジ、那智、透とつるみ暴走トリオと呼ばれていた。

タオ

湘南のパンクス。クラブ「ユーテロZZZ-AAA」の常連で、シャムの彼氏。

シャム

湘南のパンクス、タオの彼女。

デボラ

湘南のパンクス。クラブ「ユーテロZZZ-AAA」の常連。オカマ口調で喋る。

天野

「私立港ヶ岡高校」総番。秀人に瞬殺された。

杉田直樹

「帝晃学院高校」2年。通称「帝晃のナオキ」。良曰く結構名前が売れているらしいが拓やカツミにまでヤラれる雑魚キャラ。

浜中

「根岸工業高校（ネギコー）」1年2組。中路と同級生でライバル。クラスメイトには「フカシの浜中」と陰口をたたかれている。本当に弱い者にだけ強いデブ。

加藤

「市立純心学園高校（ジュンガク）」1年3組、だったが、当時、隣のクラスであった大珠に喧嘩を売り、病院送りにされ自主退学。その後、マー坊に「灰色の亡霊（グレイ・ゴースト）」と間違われシメられる。猩々似の容貌とゴツい筋肉質の体躯を持つ男。小説版にのみ登場する。

愛車は、ガングレイメタリックのCB400SF。

ユキヒコ

昔、警察に捕まりそうになった時に麻美を裏切って逃走した男。麻美が単車乗りの男性不審になった元凶。後に、天羽と武丸、龍也、マサト達の乱闘に巻き込まれた際、拓によって事故らされ、直後にクソナベの愛車と共に単車が爆発してしまう。

テルオ

港洛中5人組の一人。将来は「爆音小僧」への加入を希望しており、アキオや拓を慕っている。鼻ピアスと耳ピアスがトレードマークの中学生。お調子者の性格でカツミとよく行動を共にする。

カツミ

港洛中5人組の一人。テルオ達と共に「爆音小僧」への加入を希望しており、アキオや拓を慕っているモヒカンの中学生。リカに惚れていたが単車を盗んだ事がバレて失恋する。

綿木

通称「ワラジ」。平間とコンビを組む。「根岸工業高校（ネギコー）」の2年だったが中退。港洛中5人組と拓に手を出し、アキオにシメられた。

平間

通称「ヒラメ」。綿木と共に「根岸工業高校」を2年生で中退。アキオにシメられ、二人で港洛中5人組の舎弟にさせられた。

芹沢

聖蘭高校3年A組。昔、萌子に声をかけて半殺しにされた。

[編集] ヒロイン

半村晶

半村誠の妹。聖蘭高校1年D組で拓のクラスメイト。マー坊やアキオとは幼馴染。誠の死をきっかけに両親と反目していたが、後に和解を決意する。

愛車は、誠のもう一台の形見のCB350F

今泉京子

聖蘭高校1年D組で拓のクラスメイト。リョーとは中学からの知り合いで良い関係。

桑原美紀

聖蘭高校1年D組で拓のクラスメイト。アキオに惚れている。

荒木理香

大波第二中学校3年2組。「爆音小僧」の追っかけをしており、マー坊に憧れていたが、拓には本気で恋心を抱くようになる。

吉村由美

大波第二中学校3年2組。「爆音小僧」の追っかけをしており、リカやヒナ子とは仲がいい。

中村雛子

大波第二中学校3年2組。拓に憧れる中学生。天真爛漫な性格で"小悪魔"と呼ばれる事も。「男は好きだけど愛さない」のが信条だったが大珠に惚れ、相手にされずフラれる。怖いもの知らずで武丸を「ハナクソ」呼ばわりするが、後に良い関係に。

芹沢優理

中学の頃からの天羽の恋人。麻美とは「デモンズ・バー」で知り合い、仲良くなる。天羽の死後は、彼の求めていたスピードの世界を共有したくなり、いつしか「灰色の亡霊（グレイ・ゴースト）」と間違われるようになる。

愛車は、ガングレイメタリックのCBR1100XX。

加来沢麻美

“お嬢様学校”である“私立三葉学園”の1年3組。上品な革靴に学校指定のハイソックスと、模範的な生徒であったが、信頼していた友達が犯した万引きの主犯であると欺かれた事がきっかけで、クラブ「デモンズ・バー」で夜遊びをするようになり、"レディ・デモンズ"とまで呼ばれるようになる。更に、単車乗りのユキヒコにも裏切られ、母親にも冷たくされた事から人間不信に陥り、特に単車りには強烈な嫌悪感を抱くようになる。しかし、拓に幾度も危機を救われ、惹かれていくと共に、人間不信も解消されていく。

香川さん

私立横浜港ヶ丘高校の1年で、拓の元クラスメイト。マジメを絵に描いたような眼鏡の女子生徒。拓が密かに想いを寄せている。

塚口美奈子

聖蘭高校3年D組。萌子の親友でよく二人で行動を共にしている。彼氏はいないが、若干、マー坊に気があるらしい。

愛車はRX7。

真梨絵

「県立正明高校」1年。来栖の元クラスメイトで、来栖を「見えないクン」扱いした過去を悔やんでいる。見た目に反して喧嘩が強い。

愛車はスクーター。

[編集] 教員

鰐淵清美

鰐淵春樹の姉で聖蘭の保険医。昔、真嶋夏生と付き合っていた。その頃は、「赤マッパの清美」として有名で、今も多くのファンがいる模様。

愛車は610型ブルーバードと500SS MACHIII。

早乙女和美

聖蘭高校1年D組担任。あだ名は「カズミちゃん」。世界史担当の男性教諭。

我羽関否

聖蘭高校の学長。

ゲロ松

本名不明。大波第二中学校の教員で生徒指導員。

[編集] 警察

上村

少年課の刑事。通称「仏のガミさん」。小柄なじいさんだが柔道が強いらしい。族やヤンキーにも一目置かれている存在。

渡辺

少年課の刑事。通称「クソナベ」。いつも車を壊される。

愛車は「ルシール」と呼ぶスープラ。

黒田芳巳

第一交通機動隊の警察官。族を"蟲"と呼び、追悼集会では電池をばら撒いて攻撃した。

吉川

交通機動隊の警察官。

[編集] その他大人達

タツ

武丸のお目付け役。バー「キャロル」のマスターで、店のオーナーは武丸の父親。昔、塗装工だった事もあり、武丸のインパルスの塗装も手がけた。

大佐（カーネル）

本名は不明。「デモンズ・バー」の前で違法ドラッグの売人をしている。鳥浜のゼロヨン大会ではスターターを務めた。

ジェイムズ・E・ウィットフォード

「デモンズ・バー」の門番。愛称は「チビ助（タイニイ）」。あだ名に反してかなりの巨漢。天羽が「龍神」のバンドをやっていた頃、いさかいを起こし、天羽にドアごとぶっ飛ばされた。

呪術師（メディスンメン）

本名は不明。横須賀の裏路地で表向きは占い屋を営む、国籍、性別すらも不明の謎の老人。大珠に、彼が「猛毒」と呼ぶ特殊なドラッグを施した。黒く大きな体躯の雑種の犬を飼っている。

土方

横浜の豪者町でバイク屋「土方輪業」を営むじいさん。誠と須王に"スピードの向こう側"の話を伝えた。アキオとも親交がある様子。後に須王とレースに参加する。

チャーリー

横浜米軍居住区のMP。日本人の族を目の敵にしており、潰した人間の数だけ、彼の得物のブラックジャックに星型のマークを刻みこんでいる。

[編集] 地名

[編集] 学校

私立聖蘭高校

通称「乱校」。

港が丘高校

県立正明高校*

[編集] 店舗

[編集] 用語

"悪霊の壁"チキンレース

湘南、江ノ島で流行っているチキンレース。2台のスクーターで、壁に向かって100m程の距離を走行し、より速く、より壁の近くまで走れた者が勝者となる。減速に遅れると壁に激突してしまうので度胸と技術が必要。その壁が、今まで激突した何人もの人間の血とオイルの染みの形から、悪霊の壁と呼ばれる。ジュンジがギリギリまで壁に近づいたNO.1の記録を持っていたが、拓によって塗りかえられた。

音速の四天王

拓達が中学生の頃、その走りで有名だった族の枠を超えた伝説。真嶋夏生"CB1100R 爆音スペシャル"、鰐淵春樹"Z1000J ジェイソン"、半村誠"真紅のCB400F"、那森須王"どシャコのCB750K2"の4人。

灰色の亡霊（グレイ・ゴースト）

単車乗りを連続で襲うライダー。その手口は、霧か雨の夜を走る単車の背後でさかんにアオり、振り向くかブチ抜いたライダーを事故らせる、というもの。元々、横浜には古くから"灰色の亡霊"の伝説があり、灰色の単車を駆る"スピードに取り憑かれた者"が単車乗りを次々と弾き飛ばしていたという。拓達の世代では"灰色の幽霊"と呼ばれた者は、天羽、優理、陸夫の三人。

スピードの向こう側

特定の状況下において不可思議な現象を体感出来る領域。体験者はその領域に達すると、光に包まれたような光景に遭遇する。それはランナーズハイやゾーンのような本人のみが感知できる感覚的なものではなく、現実に物理的効果が現れるのが大きな特徴。体験者は誠、須王、夏生、マー坊、天羽、拓の六人。土方のじいさんが誠と須王に話した事により伝わった。だが、その領域に至るまでの手法は各個人により異なる。

その効果としては、主にその単車の本来のスペック以上、限界を越えたスピードでの疾走を可能にするが、天羽によると音楽（音色）の世界にも通じるらしい。彼は増天寺ライブにて、エフェクター無しで独特の音色を奏でた上に、天空に巨大な"龍"の電圧音色（エレクトリック・アート）を描くという奇跡を起こしたが、それも根源的には同じらしい。

鰐淵晴美は、それを"臨界"という言葉で表現し、「巨大なエネルギーが物理的変化を起こす境界線」と説明した。

[編集] 単行本

[編集] 外部リンク

疾風伝説特攻の拓（講談社公式）

この項目「疾風伝説特攻の拓」は、漫画に関する書きかけ項目です。加筆、訂正などをして下さる協力者を求めています。（Portal:漫画 / ウィキプロジェクト漫画・ウィキプロジェクト漫画家）

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疾風伝説 特攻の拓