ホンダ・CBX400F
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ホンダ・CBX400F（シービーエックス400エフ）は、本田技研工業が発売したオートバイである
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[編集] スペック
- 発売年：1981年11月
- 形式番号：NC07
- 全長:2.060m
- 全幅:0.720m
- 全高:1.080m
- シート高:775m
- エンジン：空冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
- 排気量：399cc
- 馬力：48ps/11,000rpm
- トルク：3.4kg-m/9,000rpm
サスペンション
- 前：テレスコピック
- 後：プロリンク（モノサス）
[編集] 当時の背景
当時は本田技研工業とヤマハ発動機(以降は、ホンダ・ヤマハと省略する)が互いにシェアを削りあう、俗にHY戦争と呼ばれる販売競争が加熱していた空前のオートバイブームであり、ホンダ、ヤマハ両社ばかりでなく各社から400ccクラスのスポーツモデルが発売されていた。
それよりやや以前に発売されていた中型スポーツモデルのほとんどは2気筒エンジン搭載モデルであった。しかし1979年に発売された川崎重工業のZ400FXはホンダCB400 Four以来久しぶりに中型免許で乗れる並列4気筒エンジンを搭載したスーパースポーツモデル（しかも当時高級メカニズムとされたDOHC4気筒エンジン搭載モデルとしてはクラス初であった）して大ヒット作となる。そして、これを追うような形でヤマハXJ400やスズキGSX400FなどのDOHC4気筒モデルが発売され、それぞれ人気を博していった。
またこのような400ccスーパースポーツのDOHC4気筒化の流れとは別に1980年にヤマハから発売されたRZ250は、排気量こそ250ccながらパワフルな2ストローク水冷2気筒エンジンと軽量な車体により中型バイクながら750ccの大型バイクにも迫る高い性能を発揮し、これまた瞬く間に大人気モデルとなった。
一方、当時ホンダは中型スポーツモデルとしてHAWKIIIを販売していたが、これは3バルブヘッド搭載とはいえ目新しさのないSOHC並列2気筒エンジンであり、各社スーパースポーツが注目を集める中でのホンダ製スポーツモデルの人気はやや低迷気味であった。このような状況を打破し市場人気を回復する必要性と4気筒モデル投入を要望する市場からの声に押される形で、400ccクラスDOHC4気筒スーパースポーツの最後を飾ってCBX400Fが市場投入される。
[編集] 特徴
CBX400Fの特徴は、CB400Fourの再来のようなコンパクトな設計の車体、CB750F似のメータパネル、鍛造製のセパレートハンドルとブレーキペダルとチェンジペダル、CB400Four以来の特徴的なデザインの4-1-2エキゾーストシステム、中空アルミスイングアーム+プロリンク・サスペンション、前後のヴェンチレーテッド・インボード・ディスクブレーキ、ブレーキ・トルク・センサー型アンチダイブ機構などである。そして当時の400ccクラス随一の48馬力を獲得しただけでなく、完成度が高くスポーツ性の高い走りの性能もあって瞬く間にライバル車種以上の売り上げを記録、それから永い間安定した人気を得たヒット作となったが、やがて時代は本格的なレーサーレプリカブームに突入。ホンダのレーサーレプリカモデルであるCBR400Fへバトンタッチされる形で生産を終了した。
しかし、レーサーレプリカとは一線を画すCBXの人気は、その後も依然として治まらず、市場からの再生産の要望により再生産が行われた。その結果、125cc超の二輪車の累計販売台数で総合１位になっている。（なお、この記録は2003年にヤマハ・マジェスティに抜かれるまでは、長い間破られなかった）
なお、RSC(現HRC)からはTT-F3仕様のレーサーも登場している。
[編集] バリエーション
- F1 初期型
- F2 再生産車種（塗装も微妙に違う）
- インテグラ 国内車両初のカウリング搭載車
- K 教習車
[編集] 現在
このオートバイが与えた影響は、スタイルも影響され現在のCB400 SUPER FOURが開発時にこの車両を参考にした所もあり、さらにこの車両のカラーも追加されるほどであった。また一時は、暴走族の一味が路上のCBX400Fにわざと追突し、奪って逃走する事件も起きた。
さらには、今現時CBX400Fは発売した当時の値段よりも値上がりを起こしており、他社では川崎重工業のZ-1・Z-2や自動車ではトヨタのAE86（レビン、トレノ）と同様に一時期プレミアが付いていた。
これは、オートバイブームの時や、暴走族が暴走車両として大量に消費された為現在残ってる車両が少なくなったという理由もあるが、旧車會（きゅうしゃかい）と呼ばれる70-80年代のオートバイを利用する暴走族の登場で、さらに少なくなってきている状況で、上記の理由によりこのオートバイのイメージが低下しているという指摘もある。旧車會の多くは、過去に暴走族経験をもつ30代から40代の中年層が構成しているという。
なお、暴走族による「旧車會」以前から、普通に古いオートバイを愛好する者の団体も「旧車会」を名乗っている場合があるが、イベント会場の確保において「旧車會」と混同されて拒否されることがあり、「旧車會」には迷惑しているという。
