ニダー
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ニダーは2ちゃんねるで生まれたアスキーアートキャラ。モナーから派生したAAのひとつで、ハングル板のマスコットキャラでもある。
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概要
韓国人・朝鮮人を揶揄したキャラクターで、つり上がった目、角ばった頬骨などステレオタイプな韓国人の特徴を戯画化しており、ときには侮蔑表現にも用いられる。欧米人からはこれらの特徴抽出が日本人の特徴を描いたものとみなされることもある。
ニダーという名前は朝鮮語の「~です」を意味する「ㅂ니다(~ムニダ)」に由来する。現在2ちゃんねる全体で非常によく使用され、特に朝鮮半島の話題が絡んだスレッドには必ずといっていい程登場する。非常に多くのAAのパターンとバリエーション、そして様々なストーリーAAが見られ、数あるAAの中でも2ちゃんねらーから特に絶大な支持を得ているキャラクターである(特に嫌韓な人間であればあるほど「朝鮮人は大嫌いだがニダーは大好きだ」という傾向が強い)。2002年に行われた2ちゃんねる全AA人気トーナメントでは板横断的な幅広い支持を集め、決勝戦で惜しくもギコ猫には敗れたものの、準優勝という好成績を挙げている。
2005年にはニダー板(ニダー大好き(仮)@2ch掲示板)が誕生した。
派生キャラも数多く存在し、モララーをニダー化した弟『ニダダー』<丶・∀・>や漢民族をモデルにした『シナー』( `八´)、朝鮮人民軍兵士の『キガー』<丶´Д`>、盧武鉉大統領をモデルとした『ノムたん』<,,‘∀‘>などが存在する。また「Leaf,key板」を創設するきっかけとなった『超先生』のAAである< `ш´>もニダーの派生キャラである。
AAによる表現
右向き ∧_∧ <丶`∀´> ( ) | | | 〈_フ__フ 左向き ∧_∧ <`∀´r > ( ) | | │ <__<__〉
誕生
ニダーの誕生日はハングル板へ「アイゴー!誰かこのキャラに名前をつけて!!」というスレッドの立った2001年3月15日である。このスレの>>1が、日本人へ謝罪と賠償を求める朝鮮人を戯画化した顔文字を投稿した。顔文字は当初丸顔だったが、>>5のレスで山カッコを用いたエラの張った顔へと改変された。>>14のレスでモナーの体と耳とこけた頬が加えられ、>>16のレスで靴の先が尖る工夫がなされた。靴の先は「ア」の文字で表現されていたが翌日の>>39では「フ」を使った靴先となり、約一日で現在とほぼ同じ姿のキャラクターが完成した。名前は>>7の提案した「ニダー」が>>9のスレ主のレスで決定した。なお同スレではギコ猫との合成キャラ「ニダ猫」や、朝日新聞社の記者をパロディー化した「アサピー」(>>529)も誕生している。
2000年3月20日にニダーの前身ともいえる「コリアンモナー」というAAキャラクターが作られている。
喋り方
朝鮮人らしさを強調するために、ニダーのセリフの端々には朝鮮語や、朝鮮語を日本語に機械翻訳する過程で生じた奇怪な日本語が織り交ぜられる。特に頻繁に用いられるのは以下の表現であるが、これらの多くはニダーが出現する以前からハングル板で朝鮮人を揶揄する際に用いられていたものである。
例:
- ウリ(우리) - 私(達)
- ウリナラ(우리나라) - 我が国。実質韓国・北朝鮮など朝鮮民族の国のみを指す。
- ニム(님) - あなた。また、人名や役職名等に後接して「~様」の意を表わす。
- マンセー(만세) - 万歳
- ミンジョク(민족) - 民族
- ケンチャナヨ(괜찮아요) - 問題無い(no problem)
- イルボン(일본) - 日本
- アイゴー(아이고) - 感極まった時に思わず出す感嘆詞。
- ホルホル(헐헐)- 元は日本語の「エヘン」に相当する擬声語。ネット上では誇らしげな時に使われる。
- ウェー、ハッハッハ(웨, 핫핫하)- 日本語のワッハッハに相当する擬声語という。2003年1月5日に北朝鮮の平壌放送で拉致問題にこだわり続ける日本を揶揄したアナウンサーが上げた嘲りの笑い声に由来する。笑い声に、発音の近い「倭(왜)」(日本の古名であるが、朝鮮人は日本の蔑称として使用する)を掛けて、より嘲笑の度合いを高めているらしい。
- ファビョン、ファビョーン(화병)- 火病。感情が高ぶり冷静さを失った時に発する。
- チョッパリ、チョパーリ(쪽바리) - 豚足(日本人の蔑称,ゲタを履いてる足がヒヅメのように見えるため)
- ウェノム(왜놈)- 倭の奴ら。日本人の蔑称。
- シッパル(씨팔) - くそったれ。原義は女性器や性交の意で、転じて最上級の悪口として使用される。
- ~ニカ?(니까? - ~か? 文末に使用し、疑問文であることを示す。
- 及ぶ(미친다) - 気が狂う。朝鮮語では「気が狂う」と「及ぶ」が同音であるため、「気が狂う」は韓→日翻訳機を通すと必ず「及ぶ」と翻訳される。例:及んだなチョパーリ。(気が狂ったな豚足野郎)
- モングキ(ドル)(몽키(돌)) - 猿(たち)。monkeyが韓→日翻訳機を通すとこのような形になる。韓国人が、黄色人種の蔑称であるyellow monkeyを日本人の悪口であると解して使用したもの。単に「猿」とも。
- ~しる(汁) - ~しろ。朝鮮語起源ではなく、2001年4月11日に韓国の国会議員・金泳鎭が歴史教科書問題に抗議するために日本の国会議事堂前でハンストを行なっていた際、彼が掲げていた反日プラカード上の文章「日本は反省しる! 韓日基督議員連盟」の誤字に由来。現在ではニダー専用というよりは、広く2ちゃんねる用語としての地位を獲得している。
ニダーのセリフの文末には「~ニダ」が多用されるが、朝鮮語に「~ニダ」という単語が存在する訳ではない。動詞と結び付いて丁寧形を形成する接尾詞「~ムニダ(ㅂ니다)」の後半部が「朝鮮語らしく響く音」として抽出されただけであり、よく見られる「『~ニダ』=『~です』」との説明は誤りである。また、「~ムニダ」を「~ニダ」と聞き取る日本人は稀であり、「~ニダ」という発音で意が通じることも少ない。
現在の韓国では、よりくだけた「~エヨ(ㅐ요)」を用いるのが一般的であり、「~ムニダ」はスピーチ等のかしこまった場以外ではあまり用いられなくなってきている(北朝鮮では現在でも日常会話で「~ムニダ」を用いるのが一般的)。
性格
ニダーとモナーが競演するストーリーAAでは、基本的にモナーは日本人の象徴として登場する。モナーにライバル心を燃やすニダーがモナーに嫌がらせをするが、失敗して自滅する、というのが一般的なパターンである。ニダーは秩序を乱す非常識人として描かれ、モナーはそれに困らされる常識人として描かれることが多い。
嫌がらせの内容は日本製品の模造品製造や、歴史捏造、サイバーテロなど様々である。これらは当然韓国関連の時事ニュースと呼応しており、新たなニュースがあればそれを「ネタ」にしてすぐに新しいストーリーが作成される。また近年では、モナー・ニダーに漢民族キャラのシナーを加えた三者で展開されるストーリーが非常に多くなっている。この場合、ニダーはシナーに頭の上がらないキャラクターとして描かれ、シナーに擦り寄りながら足蹴にされたり、またシナーを出し抜こうとして失敗するなどの展開が多い。
全般的には韓国人を揶揄する内容のストーリーが多いものの、一部にはモナーとの温かい交流を描いたストーリーもある。またニダー板では朝鮮戦争を題材にニダーが活躍するスレッドなどもあり(ただし主人公はモナー顔)、一概に差別キャラとは言えない側面もある。
韓国での評判
ニダーは朝鮮民族を皮肉って生まれたキャラクターであったが、ハングル板の2ちゃんねらーがよく話題にするネイバーの日韓翻訳掲示板では韓国のネチズンからは頬が尖っていてモナーよりも強そうでカッコいいと肯定的な評価を受ける。その一方で、ニダーのグッズが売られているのを見て、韓国人を馬鹿にしているグッズが堂々と売られている! 信じられない! という内容のニュースが韓国向けのニュースサイトに流れたこともある[1]。
外部リンク
- コリアンモナー参上! (過去ログ)
- アイゴー!誰かこのキャラに名前をつけて!!(過去ログ)
- ニダー大好き(仮)@2ch掲示板
カテゴリ: 半保護 | 2ちゃんねるAAキャラクター | 嫌韓