金泳鎭
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| 金泳鎭 | |
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| 各種表記 | |
| ハングル： | 김영진 |
| 漢字： | 金泳鎭 |
| 平仮名： （日本語読み仮名）： |
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| 片仮名： （現地語読み仮名）： |
キム・ヨンジン |
| ラテン文字転写： | Gim Yeongjin |
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金泳鎭（キム・ヨンジン、1947年-）は、大韓民国の民主党所属の政治家。元農林部長官（在職:2003年）、元国会議員（在職:1988年-2004年）。全羅南道康津郡出身。
長老派教会の信者として韓国国会内で朝餐祈祷会を始めるなど、キリスト教議員としての活躍が目立つ。日韓キリスト教議員連盟の提唱者・韓国側設立者であり、落選中の現在も韓国側代表として、小泉首相（当時）の靖国神社参拝への抗議などの活動を行っている[1]。
目次 |
[編集] 農林部長官職とセマングム問題
盧武鉉政権発足時（2003年2月）、彼は農林部長官（農林大臣）に就任した。大規模な干潟の環境破壊が憂慮され世界的にも注目されている全羅北道のセマングム干拓について、主管庁の長（および地元全羅道選出の政治家）の立場から事業を引き続き進めることを繰り返し表明した。しかし、彼の同僚である環境部長官・海洋水産部長官らが宗教者・環境保護団体・漁民らによる抗議行動を現地で激励するなど、閣内不統一が目立つ状況であった[2]。
同年7月、ソウルの行政法院（韓国での行政訴訟の第一審裁判所）で同工事の暫定中止の仮処分決定が下された。膨大な国費を投入した事業が環境保護団体の主張だけをとりあげた同決定により停止されることに抗議して、彼は盧武鉉大統領に農林部長官の辞表を提出し[3]、最終的に受理された。
これらの行動により、彼は環境保護団体から落選運動の対象者にリストアップされるなど批判を浴びた[4]。その影響もあってか、2004年の第17回総選挙では落選している。ちなみに彼の辞職の原因となった仮処分決定はその後上級審で棄却され、セマングムを外海と遮断する防潮堤は2006年に完成している。
[編集] 教科書問題への抗議行動とその余波
[編集] 行動の経緯
2001年4月、新しい歴史教科書をつくる会の編集した扶桑社発行の中学歴史教科書が文部科学省の検定に合格し、中韓両国から抗議の声が上がった。彼も抗議の意を日本の政界に伝え反省を促すため、4月10日日韓キリスト教議員連盟の韓国側メンバー3名とともに来日した。
政府・国会の要人に抗議文（下記外部リンク参照）を手渡し会談したものの、はかばかしい反応がないことに憤激した彼は帰国予定を延期し、4月11日から国会議事堂前（4月12日以降は議員会館前に移動）でハンガー・ストライキを開始し、4月16日にドクターストップがかかるまで座り込みを続けた。日本側からは日本キリスト教協議会・在日コリアンのキリスト教団体や市民団体などが彼の行動に賛同し、多くの信者らが一緒に座り込みを行っている。またこの間、与野党の数十人の国会議員が激励・ハンスト中止の説得に訪れている。
ハンスト終了後は医師の診察を受け、4月17日に帰国している。
[編集] 「日本は反省しる!」
ハンストの初日、「日本は反省しる！」と書かれたプラカードを手に彼が一人で国会議事堂前で座り込んでいる写真が、翌4月12日に韓国・東亜日報の日本向けニュースサイトに掲載された。
- そもそもプラカードの作成者が「ろ」と「る」を区別できていなかった。
- 彼自身も他の支援者も誤字に気づかなかった（もしくは気づいていても指摘できる状況ではなかった）
- 彼のハンスト自体が事前に準備されたものでなかったため、日本語ネイティブの支援者が修正する機会がなかった
- 新聞社も、重大な問題に真剣に抗議する人物が誤字のあるプラカードを掲げている姿を配信することの問題性に気づいていなかった
等々の悪条件が重なったことで、一命を賭さんばかりの彼の真剣な抗議行動は、この写真一枚のために日本のネットユーザたちの物笑いの種になってしまった。（2日目以降、多くの日本人が座り込みに参加した時点の写真では抗議の横断幕が張られており、くだんの「反省しる」のプラカードは掲出されていない）。
この写真が匿名掲示板2ちゃんねるを中心に話題となり、現在では「～しる（～汁）」は2ちゃんねる用語として（現在では特に韓国に関係ない文脈でも）命令する場合などに使用されている。こういった経緯から、2ちゃんねるや一部の個人サイトでは彼のことを「反省汁おじさん」「汁おじさん」と呼んでいる。
[編集] 関連項目
- 土肥隆一（上記東亜日報サイトの写真のキャプションでは「土井隆一」と誤記されている）
- 民主党の衆議院議員、日韓キリスト教議員連盟の日本側代表。現役の牧師として元々「つくる会」教科書には批判的な立場を表明していたが、ハンスト前に衆議院外務委員会委員長として彼と面会した際には「抗議の意は理解するが教科書問題は外交にはそぐわない」との日本の公的な立場も伝えている。
- 敵の首領が地球軍存亡の危機を告げるゲーム冒頭シーンの英訳がいい加減なものであったため、やはり物笑いの種になってしまった日本製ビデオゲームの話。
