5-MeO-DIPT
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5-MeO-DIPT | |
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IUPAC名 | 5-methoxy-N,N-diisopropyltryptamine |
化学式 | C17H26N2O |
分子量 | 274.4 |
融点 | 181-182° C |
5-MeO-DIPT(ごめおでぃぷと)はトリプタミン系薬物の一種であり、人体には幻覚作用がある薬物(幻覚剤)である。日本での通称は「ゴメオ」、「フォクシー」、「メルシー」。(ただし、現在では「ゴメオ」と言うと5-MeO-DMT、5-MeO-AMT、5-MeO-DPTなども含まれてしまう為、この通称は廃れている。)形状は白い結晶の粉末。性感の高まりなどの効果があるため、媚薬と触れ込まれる。
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[編集] 適法性・各国における状況と動き
デンマークやドイツ、ギリシャ、日本、シンガポール、スウェーデン、アメリカ合衆国などの多くの国において、5-MeO-DIPTは規制物質かそれに準ずる物として規制されている。[1]また、幾つか国で輸入規制措置が行われている。
日本において、5-MeO-DIPTは麻薬及び向精神薬取締法に基づき規制されている。これにより、日本国内における所持、使用、販売、譲渡、製造、運搬などは違法である。麻薬指定されたのは2005年4月17日。2002年6月にマジックマッシュルームが麻薬原料植物に指定された影響を受け、マジックマッシュルームに対するニッチの脱法ドラッグとしてAMTなどのケミカルドラッグと共に、愛好家の間で急速に広がった。流通していた当時は、液状の脱法ドラッグの内容物として含まれている事があった。
アメリカ合衆国において、5-MeO-DIPTは規制物質法におけるスケジュールI薬物として規制されている。2003年4月4日、麻薬取締局は「緊急スケジュール(emergency scheduling)処置」の基で、5-MeO-DiPTと AMTをスケジュールIに加えた。2004年9月29日、これらのドラッグは正式にスケジュールIに置かれた。この規制に先立ち、DIPT、DPT、5-MeO-DMTのような5-MeO-DiPTの類似物質と平行して、5-MeO-DiPTは多くのアメリカのウェブサイトで販売された。しかしながら、2004年7月、連邦法の執行はこれらの5-MeO-DIPT類似物質の販売を告訴する意向があるという事が、ウェブ・トリップ作戦により確証された。
[編集] 使用と効果
摂取量は5から30ミリグラム。摂取方法は、主に経口摂取であるが、経鼻摂取、粘膜摂取、喫煙摂取をする者もいる。また、他の薬物と同様に、空腹時に摂取をすると効果が高い。摂取から30分ほどで効果が現れ始め、3から6時間効果が持続する。
摂取後1時間ほどは吐き気を感じることもある。五感に幻覚的な歪みを感じ、また精神的な幻覚作用もある。場合により高揚感、多幸感も感じる。特に、聴覚や触覚の感覚が鋭敏になり、性感も高まる。肛門括約筋が緩むため下痢になる者もいる。なお、この特性から男性同性愛者が性行為に及ぶ際に「活用」されていたが、理性が低下することによる性行為感染症リスク増加が懸念されていた。
副作用として、この薬物の効果中は、インポテンツ、不眠、激しい胃腸症状がしばしばおこる。耐性がつきやすく、1週間ほどのインターバルを開けないと同量の摂取量で同等の効果は得られない。依存症が形成されやすいとの研究報告もなされているが、使用者がそれを感じたという報告は余り無い。
トリプタミンの構造を持つ為、セロトニン再吸収抑制作用を中心とした薬理作用をもつ。
[編集] 参考資料
- ↑ Erowid. Erowid 5-MeO-DIPT Vault : Legal Status, Erowid.org. February 13, 2006.
[編集] 外部リンク
- EROWID 5-MeO-DIPT Vault - Erowidサイト内5-MeO-DIPTの解説(英語)
- トリプタミン系ドラッグに対する考察 - 薬学研究ファイルサイト内