金沢大学教育学部附属中学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
修正依頼 | この項目は、文章が冗長・まとまりを欠く・エッセイ的である・不適当な翻訳など改善の余地があるため、修正・推敲を広く求めています。 |
金沢大学教育学部附属中学校(かなざわだいがくきょういくがくぶ ふぞくちゅうがっこう)は、石川県金沢市にある国立中学校である。(現在は国立大学法人金沢大学の一部となった。)
目次 |
[編集] 卒業・高校進学について
毎年2月中旬に附属高校入試が行われるが、その後は附属高校進学者と公立高校受験者のクラスに分かれることに平成16年度までなっていた。しかし、平成17年度からは、附属高校進学者、公立高校受験者の区別なく、クラスはそのままの状態で卒業式を迎えることになった。休み時間には、進学決定者、進学未決定者関わらず、互いに勉強を教えあっていたように思われる。 また、進学状況だが、100名程度の者が県内トップレベル進学校に入学する。また、一部では県外有名私立高等学校へと進学するものも数名いる。 附属高校進学に限らず他高校進学も含め、附属中出身者は県下のみならず全国の要職につくものも少なくないが、俳優の高倉美貴、嘉門洋子のような異色の卒業生も存在する。
[編集] 学校行事
本校では、4月に新入生歓迎会、5月に運動会、6月に合唱コンクール、7月に球技大会、9月に教育実習、10月に文化祭、3月に球技大会(ただし、3年生は受験を考慮し12月)が行われる。新入生歓迎会では、部活動紹介、生徒会活動、教員紹介が行われる。生徒会の尽力により、毎年新入生には非常に好評である。生徒会では、初めての本格的な仕事からか、準備不足に陥ることが度々あるが、毎年成功を収めているように思われる。運動会では4つの団にわかれ、得点を競い合う。部による対抗リレーは伝統的である。3年生による応援披露も見ものである。それぞれの種目は委員会ごとに考えるため、毎年さまざまな種目が行われる。6月の合唱コンクールにおいては、ここ2、3年石川県立音楽堂で行われることが恒例化している。前任の校長が音楽堂関係者と関わりを持っていたからとされている。生徒間では、座席が広い、空調設備がととのっているなど好評であり、合唱しやすいことも大きな利点である。なお、順位は各学年に最優秀賞、優秀賞が送られる。これらは、担任を持っていない10名程度の教員により審査される。また、生徒による投票もあり、最も投票の多かったクラスには柏賞が送られる。これは例年3年生のどのクラスかが手に入れるものである。また、当日の朝、音楽堂近辺で合唱練習を行うクラスもあったが、通勤、通学者の配慮もかねて、昨年より禁止されている。そして、夏季球技大会では学年ごとにサッカーもしくはソフトボールまたはバスケットボール ドッヂボールが行われる。クラスごとに順位を競うため、例年白熱したものとなる。近年では、男子がアウトドア、女子がインドアのスポーツをすることになっている。教育実習では、金沢大学教育学部から毎年約80名の学生が実習に来る。各クラスに5~10名の実習生が来るのが通常である。生徒と実習生は親密な関係になり、非常に仲良くしているように思われる。文化祭では、1年生はシルエット劇、2年生は総合学習の発表、3年生は各クラスごとによる劇が演じられる。3年生の劇は最後の学校行事とあって、各クラスが趣向をこらした劇を演ずる。これにより、クラスの結束力がより強まる。ただし、運動会のようにクラスごとに順位をつけるようなことはない。また、文化祭のクラス劇は一時、存続の危機に陥ったことがある。本校56回生(一昨年)の演じた劇が生徒間では斬新だとかなり好評で担任団などの教員にも「面白い」と人気だったのだが、一部の教員から「教育指導上よろしくない」といういかにも教師らしい痛烈な不評をかったためである。そのため、57回生諸君は各クラスとも出演者、裏方どちらも教員の指示通り仕事に励み、(教育上は)理想の劇を演出した。よって、文化祭の劇は今後も存続されることになった。
[編集] 入試
1学年の生徒はほぼ毎年160名である。そのうち、120名は附属小学校から、40名は公立小学校からの入学である。公立小学校からの入学のみ学力試験が課せられる。ただし、学力試験において1次試験では、例年、40名以上の合格者を出すのが普通である。そして、2次試験で、抽選による選抜が行われ、最終的な合格者が決定する。ただし今年度は金沢大学の法人化のため、2次試験での抽選が義務付けされなくなった。よって、今年の抽選はなく、1次試験のみで合格者が決定した。このことは、附属中学校の偏差値が上昇するとされている。問題は難問・奇問はなく教科書レベル、教科書のやや応用レベルまで出題される。時期は例年2月中旬。
[編集] 学校行事
4年前の前期執行部の尽力により行われたハモゾクがいまや、伝統的になっている。ハモゾクは、有志のグループにより合唱し全校生徒の投票により、順位を競う行事である。前期、後期それぞれ一回ずつ行われるのが通常である。しかし、近年ではハモゾクの出場者が減りつつあり、生徒の積極的な参加を期待したい。また、優勝者には、生徒会室前の掲示板に顔写真が貼られることになっている(昨年度からの試みである)。前期は9月に行われることになっており、教育実習生が出場することもある。また、生徒のみならず、教員も参加することがある。ただし、教員グループの場合は、審査の対象にはならないのが普通である。また、平成17年度後期執行部による通称「スクイズ」が開催された。これは、学校や生徒会のさまざまなことについてクイズとして出題するというもの。クラス対抗で行われる。目的はクラスの親睦を深め、同時に学校や生徒会に関する理解を深めるためとあるが、特に3年生の間では一部の人が解答するだけで、他の人は雑談といった事態が発生した。そのため、3年生徒間では行う意味がないとの声もでたが、1、2年生には大方好評であった。なお、優勝クラスには巨大黒板消し、準優勝クラスには極太チョークが送られた。今後、ハモゾクのように毎年行われるかは不明である。 生徒会の活動として、ブレティーンという新聞が月に一度発行されている。 これは56回生前期執行部から開始された。生徒会に関する質問や、各委員会からの連絡、また娯楽性も交えたものになっている。これも生徒間では大変好評である。
部活動もさかんであり、毎年、県大会に出場する部活がいくつかある。また、北信越大会へと出場する部もまれにある。 運動部ではバスケットボール、バドミントン、バレーボール、陸上、サッカー、テニス、ハンドボールがある。ただし、バドミントンとバレーボールは女子のみである。文化部では、ものづくり、ブラスバンド、美術部がある。 生徒間では、特に男子の入部できる部活が極めて少ないこと、他の学校にあるような野球部、卓球部、柔道部などがないことに不満をもっている。また、文化部の数も極めて少ない。その結果、全校生徒480名であるから、1つの部には20~30人部員がいることもある。ただし、無所属や幽霊部員といった生徒も中にはいる。部活が少ないことの理由としては、教員数が確保できないなどとしている。たとえば、過去に野球部を設立しようと校長らに直訴した生徒も存在した。しかし、教員が少ない、活動場所が確保できない等の理由から実現しなかった(この事から、新しい部活を設立することは極めて困難と考えられ、生徒は既存の部活を選択することを強いられる)。
[編集] 学習
授業は教科書にそって、行われる。また、本校では、単元別テストという制度をとっている。これは、月に1回何科目のテストが実施される。よって、公立中学校にみられるような、期末試験や中間試験といった制度はとっていない。また、副教科の試験は前期、後期最後の単元別テストで行われることが多い。3年になると、ほぼ毎月テストがある。10日間に2回テストが実施されることもある。宿題は出されないことが多い。よって、勉強する者と勉強しない者の差が大きく開く。すなわち、生徒の自主性に委ねられている。当然、成績も二極分化が生じている。