機獣新世紀・ZOIDS
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『機獣新世紀・ZOIDS』(きじゅうしんせいき・ゾイド)は、上山道郎の漫画。
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[編集] 概要
トミーのゾイド復活の先陣を切るものとして、小学館の月刊誌コロコロコミックに1999年5月号から2001年10月号まで連載されたが、コロコロコミックの低年齢層の購読者が増え、この新規購読者層向けのゾイド漫画で新規講読者を狙う方針が固まり、打ち切られた。単行本は、てんとう虫コミックスから全5巻。『ゾイド -ZOIDS-』のタイトルでTVアニメも放送されたが、基本的な登場人物以外は異なるストーリーになっている。 また作者の趣味か中国系の人間や機体名等がよく出る。
現在、続編となる『機獣新世紀ゾイドEX』が上山道郎の個人サイトで連載中(ただし、トミー非公認)。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 主な登場人物(漫画版・アニメ版共通)
- バン・フライハイト(声優:岸尾大輔)
- 熱血タイプ・直情径行の主人公。父親に憧れている。自分の相棒(ゾイド)を手に入れ、父親のようなゾイド乗りになるのが夢。ジーク、シーザーらの相棒達と共に、人間的にも大きく逞しく成長していく。名前の由来は「野蛮」の「バン」から。余談だが漫画版での戦闘は格闘戦が主体で、火器攻撃(砲撃)をしたことは一度も無い。
- 最終搭乗機(漫画版)はライガーゼロ・シーザー・ザ・キング。
- フィーネ(声優:大本眞基子)
- ジークと共に遺跡のカプセルから生まれた少女。ゾイドゲノム活性化波動を放ち、ゾイドと思念を交流しゾイドや人間の傷を癒すなどの能力を持つ。自分の過去の記憶を失っている。本作中の設定では、正体はオーガノイドやプロイツェン同様ゾイドイヴから直接生み出された第1世代のゾイドである。
- ジーク(声優:鈴木琢磨)
- バンが見つけた遺跡のカプセルから生まれた恐竜型の小型ゾイド(オーガノイド)。身体からはゾイドの遺伝情報を活性化させるゾイドゲノム活性化波動を放ち、人間や他のゾイドと合体してその能力を高めることができる。作品中ではまだ幼体であったが、後に成長し鳥のような翼を生やすことが可能になった。
- なお、ゾイドに性別はないがすべてのゾイドは仔を生むことが出来る為、強いて言うなら性格は女性寄りとなる。ジーク曰く、「自分は戦うのがスキじゃなくて、ほんとは昼寝したり日向ぼっこしたりするほうがスキな弱虫」とのことである。
- アーバイン(声優:藤原啓治)
- 18歳。盗賊・傭兵・賞金稼ぎなどをしているが、なぜかバン達と行動を共にする。トミーの公式バトルストーリーにも登場する。尚、漫画版とアニメ版では設定が異なり、漫画版では左目は義眼で、左目を潰された時に彼を助けた作業用のゾイドの物が移植された(設定が異なるのは差別的な意味合いで取られることがある為)。
- 搭乗機はステルスバイパー(トルナード)→ステルスドラゴン。
- ムンベイ(声優:渡辺久美子)
- 自称・ただの行商人だが、占いやゾイドの気を感じるなどの技術も持つ。アーバインとは以前からの知り合い。父は部族の首長。漫画版ではバンのゾイドのシーザーの元主人である兄がいる(既に故人)。
- マリア・フライハイト(声優:岡村朋美)
- バンの姉。両親のいないバンの保護者。
- レイヴン(声優:斎賀みつき)
- 帝国軍に雇われている少年。ゾイド乗りとしては一流の腕前を持つが、過去のある事件から、ゾイドを激しく憎んでいる。漫画版での本名はジョイス・チェン。自他共に認めるバンの良き友人にして最強のライバル。
- 連載分の漫画版最終搭乗機はバーサークフューラー・シャドーエッジ。非公式連載分最新搭乗機はバーサークフューラー・クアドラエッジ。
- シャドー
- プロイツェンの黒いオーガノイドで、テスタメント遺跡でレイヴンによって発見され、それ以来は彼に付き従っていた。背中から翼を出して飛行する。ゾイドの遺伝情報を阻害するアンチゾイドゲノムによって身体を構成されており、ジーク同様ゾイドと合体して基礎能力を強化する力を持つが、ジークとは違い微量のアンチゾイドゲノムに触れたゾイドコアがそれに打ち克とうと活性化するという仕組みで、性能は通常値の約3倍まで跳ね上がるが、一度合体したゾイドはアンチゾイドゲノムにより生命力を失い死んでしまう。レイヴンがバン側についてからは、ドクトルFによってプロイツェンのコントロール下に戻り、計画のためにフィーネをプロイツェンの別荘・ダイダロス城へと連れ去った。
- ロブ・ハーマン(声優:堀川仁)
- 共和国軍大尉。トミーの公式バトルストーリーにも登場する。
- スパイとして帝国軍から逃げていた際にバン達と出会う。
- 搭乗機はストームソーダー・ステルススペシャル(通称:S4)
- カール・リヒテン・シュバルツ(声優:うえだゆうじ)
- 帝国軍少佐。トミーの公式バトルストーリーにも登場する。
- 搭乗機はアイアンコング(ミュール西方山岳地帯帝国軍駐留地に配属された際にガトリング砲を装備)。
- 海洋虹団(マーレ・アルコバレーノ)(漫画版)/デザルト・アルコバレーノ(アニメ版)
- 元帝国軍人の賞金稼ぎ/盗賊団。
- ローザ・モンターニュ(声優:出口佳代)
- ヴィオーラの妹(漫画版とアニメ版では設定が多少異なる)。
- ルイーズ・テレサ・キャムフォード(声優:高島雅羅)
- 共和国大統領。アニメ版ではハーマン大尉の母。ちなみに、トミーの公式バトルストーリーでは、彼女の名前は「テレサ」ではなく「エレナ」となっている。
- ギュンター・プロイツェン(声優:大塚芳忠)
- 帝国摂政で、本作中ではゾイドイヴから直接生み出された第1世代のゾイドという設定。シャドー同様アンチゾイドゲノムにより構成されているエネルギー体・シャドーキーを作り出す能力を持つ。トミーの公式バトルストーリーにも登場する。
[編集] 登場人物(漫画版のみ)
- アレックス・ピルグリム神父
- バン達の村にある教会の神父。村人の相談役もしている。元は共和国軍で軍隊格闘の教官をしていた。アニメ版のレオン神父とルックスが酷似しているが、名前・設定には大分違いが見られる。作者である上山道郎の個人サイトに掲載されている漫画では過去に盗賊行為を行おうとするアーバインと列車内で遭遇したエピソードが描かれた。
- レベッカ
- アーバインの妹。港町ポルトの孤児院で暮らしている。兄と違って素直で明るい性格。当初、アーバインが共和国の会社員だと信じていた。
- プレイス
- 帝国軍諜報員。バン達に興味を持っている。
- ドクトルF
- 謎に包まれた帝国最高の天才科学者。ジェノザウラー、デススティンガー、バーサークフューラーの開発者で、彼一人の力で帝国のゾイド科学は1世紀分進化したともいわれる。プロイツェン出生の秘密やシャドーについても知っており、「“D”計画」の中心的な役割も担っていることからも、物語の核心に最も近い人物と思われる。
- メリッサ・スー
- わずか10歳だが、共和国工学研究所の科学者である。博士号も取得。ゾイドの操縦も上手い。姉は共和国大統領の秘書。アーバインのことは、反発しつつも憎からず思っている様子。
- キルシェ・ハルトリーゲル
- 帝国軍元中尉。シュバルツ少佐の部下。プロイツェンナイツを嫌い、ハンナのデススティンガーの違法性を調べるため自ら操縦席に座るもデススティンガーの暴走に巻き込まれる。バン達に助けられたがそのことがきっかけになり除隊処分に。トミーの公式バトルストーリーにも登場する。
- ハンナ・ハンナ
- 帝国軍の特務部隊・プロイツェンナイツ所属の少尉。そのためか、一般軍に対してはたとえ階級が上でも尊大な態度をとる。脳内にゾイド細胞を移植することで知覚を加速した強化人間。もとはスタインコーレ鉱山の炭坑街出身で、4歳の頃両親を事故で亡くし酒浸りな親戚に引き取られ、5歳の頃から作業用のゴリラ型ゾイド同士のボクシングの乗り手として稼いでいた。そんな中彼女の才能を見出したプロイツェンに引き取られ、軍の士官学校に編入しプロイツェン親衛隊となるべく訓練を受けた。生きる意味を見出してくれたプロイツェンには絶対の忠誠を誓っている。トミーの公式バトルストーリーにも登場する。
- トミー・パリス
- 共和国軍中尉で、ミュール地方防衛部隊所属。トミーの公式バトルストーリーにも登場する。
- ルルゥ・グラマジオ・ミュール
- 独立自治都市・ミュールの領主。足が悪く、車椅子型ゾイド・コーチェに乗っている。
- ドニー・チェン
- 名家・チェン家の現当主で、レイヴンの双子の兄。レイヴンの過去と深い関わりを持っている。
[編集] 主な登場ゾイド
アニメ版ではゾイドは機種名だけで呼ばれていたが、漫画版では各機に固有名が与えられている。ゾイドを道具でなくキャラクターとして描く姿勢は、アニメ版と一線を画す特徴と言える。
- ジーク(コマンドウルフ)
- バンの父親の相棒。10年前に村を守るために戦い、活動を停止。バンのジークの名前は、このコマンドウルフから取られた。村を襲ったレイヴンのセイバータイガーから村を守る為にジーク(オーガノイド)と合体し再起動。死闘の果てにレイヴンを退けるため、体内の全エネルギーを集める必殺技・ラグナレクファングを使い、完全に破壊される。
- シーザー(シールドライガー→ブレードライガー→ライガーゼロ)
- 元はムンベイの亡兄・ジャッドの愛機。彼が遺した“お宝”をめぐる事件でバンと出会い、以後、バンの愛機となった。
- シールドライガーがポルトの港町近くでの対ジェノザウラー戦で大破、シャドーキーによってどうにか生命を維持し、その後ジークハートとウェンディーヌの力を受けてブレードライガーへと進化。さらにミュールの街近辺におけるデススティンガーとの戦闘で再び大破、メリッサが用意したライガーゼロのフレームにコアを移植し、今に至る。
- なお、ライガーゼロは通常のCAS(チェンジングアーマーシステム)のシュナイダー、イェーガー、パンツァー、イクスを装備せず、オリジナル兵装を搭載したライガーゼロ・シーザー・ザ・キングとなっている。
- トルナード(ステルスバイパー→ステルスドラゴン)
- アーバインの愛機。後に改造された「ステルスドラゴン」は漫画オリジナルの機体で、口内の2連装マシンガン・シールドライガー以上の出力を持つ太極図型Eシールドなど、強力な装備を持つ。
- タルタル(グスタフ)
- アニメ同様ムンベイの愛機。輸送主体故に戦闘能力はない。
- 風剣(フェンジャン)(ストームソーダー)
- メリッサの愛機。他に輸送用に改造された「雲剣(ユンジャン)」もある。
- ヴァイキング(ハンマーヘッド)
- メリッサが構築した「MS理論」を共和国軍が無断利用して開発したゾイド。海水を原料として、無限に機雷を作り出す能力を持つ。3年前の海戦に試験投入され、回収されずに活動を続けていた。
- ガンホー(ディバイソン)
- パリス中尉の愛機。
- S4(エスフォー)(「ストームソーダー・ステルススペシャル」の略)
- ハーマン大尉の愛機。ノーマルより基本性能は高い。
- バーサークフューラー・シャドーエッジ
- レイヴン専用に調整し、改良されたバーサークフューラー。カラーリングは黒で、本来の装備であるバスタークローの代わりに、ルシファーブレード(堕天使光刃翼)と呼ばれる10本のレーザーブレードが装備されている。
- レイヴンがバン達の側についてからは、レーザーブレードを4本に減らしたバーサークフューラー・クアドラエッジ(漢字書すると狂帝龍 四重翼)に改修された。
- ウェンディーヌ
- 港町・ポルトで風力発電を行っている、巨大な野生ゾイド。ポルトの町のシンボルでもある。外見は直立したトンボに似ている。
- オルーガ
- 独立自治都市・ミュールを取り囲んでいる、城壁型の巨大野生ゾイド。感応するための宝具と共に、代々のミュールの領主に受け継がれている。非常時には、都市全体を電磁シールドで覆って町を守る。
- ホウライ
- チェン家に代々受け継がれている、天空城型の巨大野生ゾイド。ウェンディーヌやオルーガと違い、人間と同じように会話できるが、性格は軽い。
- “D”(デスザウラー?)
- 帝国軍が復活させようとしている、「とてつもないゾイド」。
[編集] 関連項目
- 別冊兄弟拳 - 上山道郎個人サイト