巨大ゾイド
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巨大ゾイド(きょだい-)は、タカラトミー(旧トミー)より発売されている『ゾイド』シリーズに登場する架空の兵器。主に大型の電動モーター駆動キット、およびこれに類する大きさのものを指す。90年までのゾイドシリーズでは「B/O」シリーズと呼ばれていた。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] アイアンコング
詳細はアイアンコングを参照。
[編集] エレファンダー
エレファンダー ELEPHANDER |
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番号 | EZ-038 |
所属 | ガイロス帝国 チーム・エレファンダー(ゾイド新世紀スラッシュゼロ) |
分類 | ゾウ型 |
全長 | 21.6m |
全高 | 10.8m |
重量 | 180t |
最高速度 | 130km/h |
武装 | ツインクラッシャータスク×2 AZ105mmビームガン AZ115mmパルスレーザーガン ストライクアイアンクロー AZ60mmハイパーレーザーガン×2 Eシールドジェネレーター×2 2連装45mmビームガン AZ144mmレールガン AZ105mmリニアガン×2 45mmビームガン×2 45mmマシンガン |
対ゲリラ戦、対城塞攻略戦を想定して開発されたガイロス帝国軍のゾウ型重ゾイド。スカウタータイプ、ファイタータイプ、コマンダータイプ、アタッカータイプなどのバリエーションがあり、装備の換装が簡単に行えるため、状況に応じた装備の使いわけが可能である。
なお、アニメ版ではバトルストーリー版の設定よりも巨大に描かれている。
[編集] 劇中での活躍
- バトルストーリー
- 西方大陸東端に追い詰めた共和国軍に止めを刺すべく開発が進められていたが、ロールアウトした時には形勢が逆転しており、味方の撤退を助けるべく、殿軍(しんがり)としての役割が与えられた。ガイロス本土戦では目立ったエピソードはないが、多用途性を買われて主力部隊から防空部隊まで各所に配備されている。
- ゾイド新世紀スラッシュゼロ
- バックドラフト団チーム・エレファンダーの機体として登場。
[編集] オルディオス
オルディオス ORUDIOS |
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番号 | RPZ-18 |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | ペガサス型 |
全長 | 26.3m |
全高 | 19.4m |
重量 | 140t |
最高速度 | 360km/h(地上走行) マッハ3.6(空) |
武装 | サンダーブレード ミサイルポッド×2 加速衝撃砲×2 グレートバスター×2 アクティブレーダー×2 冷却用放熱口×2 高機動ブースター×7 メタルプロテクター×4 パワーコネクター |
共和国空軍グラハム大尉の開発したペガサス型の大型飛行ゾイド。攻撃力、防御力、最高速度、限界高度、航続距離のいずれもギル・ベイダーに敵わないが、機動力、運動性に優れており、ギル・ベイダーの二倍もの旋回性能を誇る。機体の両側に装備されているグレートバスターは翼で吸収した超電磁エネルギーを体内で増幅し発射する武器で、デスザウラーをも一撃で葬り去る。格闘戦においても頭部のサンダーブレードは超硬質合金で出来ており、敵の体内に突き刺し、強力な電磁エネルギーを流し込む超強力兵器である。ZAC2054年6月、戦死したグラハムの仇を討つべくクルーガ中尉が搭乗し、暗黒大陸にてギル・ベイダーに挑んだ。勝率僅か1パーセントという絶望的な数値であったが、奇跡的にビームスマッシャーが外れ、サンダーブレードをコックピットへ突き刺し、撃破に成功した。
ZAC2056年、オルディオスの中隊はゼネバス救出の任務を帯びて進撃。デビルメイズ地帯の敵軍を撃破し、ダークネスに到達、一気にゼネバス救出作戦を図ろうとした。だが、アイス・ブレーザー、ガン・ギャラド、デスキャットを中心とする暗黒軍団に阻止され、救出作戦は失敗に終わった。ちなみにゼネバスは同年の11月、惑星Zi大異変の最中に死亡している。
ZAC2056年の惑星Zi大異変で多くのゾイド同様、絶滅してしまったと思われる。なお、ワープ機能が搭載されているという設定も存在した。
[編集] ガン・ギャラド
ガン・ギャラド GUN・GYALADO |
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番号 | DPZ-23 |
所属 | ガイロス帝国 |
分類 | ドラゴン型 |
全長 | 36.0m(飛行形態)23.0m(地上形態) |
全高 | 11.0m(飛行形態)15.0m(地上形態) |
全幅 | 20.0m(飛行形態)10.0m(地上形態) |
重量 | 155t |
最高速度 | 100km/h(地上形態)マッハ3.7(空) |
武装 | 火炎放射器 ハイパー荷電粒子砲 パルスキャノン砲 |
第一次大陸間戦争末期、ギル・ベイダーに次ぐ大型飛行ゾイドとして開発されたドラゴン型ゾイド。状況に応じて飛行形態と地上形態に変形する可変機能を持ち、オルディオスなどヘリック共和国軍の精鋭ゾイドに対抗した。武装は口腔内に装備された火炎放射器と背中に装備されたハイパー荷電粒子砲とパルスキャノン砲。ZAC2056年の惑星Zi大異変で多くのゾイド同様、絶滅してしまったと思われる。余談だが、地上形態の姿はドラゴンクエストの竜王(変身後)に酷似している。
[編集] ゴジュラス
詳細はゴジュラスを参照
[編集] ゴジュラスギガ
詳細はゴジュラスギガを参照。
[編集] ゴルドス
ゴルドス GORDOS |
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番号 | RBOZ-004(旧) RZ-008(新) |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | 恐竜型(旧) ステゴサウルス型(新) |
全長 | 30.3m |
全高 | 15.1m |
全幅 | 9.3m |
重量 | 199.0t |
最高速度 | 80km/h |
武装 | 105mm高速レールガン×2 パノーバ20mm地対空ビーム砲×2 マクサー30mm他用途マシンガン×2 AMD30mm2連装ビーム砲 TRZ20mmリニアレーザーガン ARZ20mmビームガン ハイパーバイトファング チタンスパイク×4 GPS磁気探知機 |
おとなしく扱いやすいため、中央大陸戦争以前から輸送用として使用されていたステゴサウルス型ゾイド。開戦後は背びれを全天候レーダーに改造し、ヘリック共和国軍の電子戦用ゾイドとして強行偵察や情報収集などに活躍した。ZAC2044年、後継機のゴルヘックス完成に伴い第一線から退く。しかしZAC2099年の第二次大陸間戦争開戦後はレーダーをGPS磁気探知機に改装して電子装備を一新、実戦に復帰した。
ロングレンジバスターキャノン(カスタマイズパーツCP-10 ゴジュラスキャノンセット)を装備した長距離射撃タイプも配備されており、こちらはレーダーを活用した精密な砲撃が可能である。この仕様は旧シリーズではシャイアンと呼称された。
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第3話には白い機体色のホワイトゴルドスが登場している。
[編集] キャノニアーゴルドス
キャノニアーゴルドス CANNONEER GORDOS |
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所属 | ヘリック共和国 |
分類 | ステゴサウルス型 |
全長 | 30.3m(プロイツェンの反逆より) |
全高 | 19.4m(プロイツェンの反逆より) |
重量 | 250.0t(プロイツェンの反逆より) |
最高速度 | 70km/h(プロイツェンの反逆より) |
武装 |
105mm高速レールガン×2 |
ゴルドスのGPS磁気探知機とデータリンクした射撃管制装置(Fire Control System:FCS)による精密射撃を活かすため、ロングレンジバスターキャノン、ミサイルポッドなどを装備した重砲仕様。ゾイドバトルストーリーにおいては、ゾイド公式ファンブック4巻のニクス大陸における戦闘でその姿が確認できる。
ウェブコミック『ZOIDS妄想戦記』「蒼い救世主」に登場する予定だったが、妄想戦記そのものが打ち切られているため、このエピソードは製作されていない。公開された情報(キットの箱解説及びゾイドコアボックス付属「プロイツェンの反逆」)では、この機体は本来ファイアーフォックスとのコンビネーションを目的としたものであり、共にヘリック共和国軍レイフォースエンジェルスに配備される予定であった。しかし、ファイアーフォックスがネオゼネバス帝国の諜報部隊に奪取されたため、バスタートータスを失ったバスター・アイソップ少尉に受け渡されたとされている。
成型色を緑から濃紺に変更したゴルドス及び追加武装(ゴジュラス ジ オーガと同等のもの)を同梱したキットが、2003年08月28日頃ハピネット加盟店にて定価4980円で限定発売された。
[編集] ゾイドマンモス
ゾイドマンモス ZOIDSMAMMMOS |
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番号 | RBOZ-002 |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | マンモス型 |
全長 | 21.6m |
全高 | 12.2m |
全幅 | 12.9m |
重量 | 145t |
最高速度 | 85km/h |
武装 | パノーバ20mm地対空ビーム砲×2 マクサー30mm他用途マシンガン×2 マクサー50mm砲×2 ビーム発生器内蔵牙×2 マクサー20mmビーム砲(クレーン銃座式) |
中央大陸戦争初期に開発されたマンモス型の重ゾイド。主に寒冷地での戦いを得意とする。ゾイドバトルストーリー3巻(ZAC2046年)では既に旧式化が目立っているのにかかわらず、冷凍ガスでデスザウラーを凍りつかせて撃退する活躍を見せている。惑星Zi大異変後も生き残り、土木用として使われていたが、暗黒大陸での戦いに備えて徴用された。
パワー面ではゴジュラスにすら匹敵するが格闘用の兵装に乏しく、格闘能力は高いとは言い難い。また、武装面ではゴジュラスと同一の物が多い。
2003年にゾイド生誕20周年記念として限定販売された『ゾイド・コア・ボックス』に旧カラーのまま同梱。原版が失われたという箱のカラー写真をCGで再現するこだわりぶりである。
[編集] ディバイソン
ディバイソン DIBISON |
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番号 | RBOZ-006(旧) RZ-031(新) |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | バッファロー型 |
全長 | 20.6m |
全高 | 10.8m |
全幅 | 7.5m |
重量 | 230t |
最高速度 | 130km/h |
武装 | 105mm17門突撃砲 超硬角(ツインクラッシャーホーン)×2 8連ミサイルポッド×2 35mm対空砲×2 対ゾイド3連衝撃砲 パルスビームガン |
デスザウラーに対抗するため、ヘリック共和国軍が開発したバッファロー型突撃戦用ゾイド。重装甲を誇り、機体前面に集中的に装備された105mm17連突撃砲(砲弾室には自動装填装置が組み込まれているため、発射速度が速い)と二基の8連ミサイルポッドの一斉射撃はあらゆる障害物を粉砕し、超硬チタニウム合金でできたツインクラッシャーホーンはデスザウラーの装甲すら貫く(あくまで装甲を破るまでであり、撃破には至らない)。
また、非常におとなしい性格のゾイドで扱いやすい機体であるが、戦闘時においては決して退きさがらない勇猛さも兼ね備えている。そのため、共和国軍将兵から絶大な人気を持つ傑作ゾイドと言える。
キットは角と蹄が金属パーツ(ダイキャスト製)になっているため重量感があり、これも人気の秘密になっている。
[編集] 劇中での活躍
- ゾイド -ZOIDS-
- ガーディアンフォースのトーマが搭乗。彼の開発した人工知能・ビークを搭載している。必殺技はメガロマックス。
- ゾイド新世紀スラッシュゼロ
- チーム・ブリッツのリノンの愛機として物語序盤に登場。しかし、第6話でバックドラフト団のエレファンダーの攻撃により破壊され、下取りに出されてしまった。
[編集] ビッグ・バッド・ジョン
ゾイドバトルストーリー4巻に登場。86cm砲を搭載した改造ディバイソン。威力は絶大であり、直撃ならデスザウラーの体ににさえ大穴を開けてしまうほどである。ヘリックシティに幽閉されていたチェスター教授を救出するために使われ、市内の教会から砲弾をあちこちに乱射して暴れ回り、ヘリックシティに駐屯する帝国軍を陽動した。
[編集] デカルトドラゴン
デカルトドラゴン | |
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番号 | GZ-017(ジェネシス) |
所属 | Zi-ARMS ソラシティ |
分類 | ドラゴン型 |
全長 | 27.3m |
全高 | 9.4m |
重量 | 120t |
最高速度 | マッハ1.8 |
武装 | エレクトリックディスチャージャー レーザーガン×2 プラズマレールキャノン×2 ブレイクニードルテイル スマッシュテイルストライククロー×2 プラズマブレード×2 |
デスレイザーとパラブレードが合体したドラゴン型ゾイド。二機のゾイドコアの共鳴によって機体性能を飛躍的に向上、射撃武器を手に入れた上にウィング状に変化したプラズマブレードによって音速を超えての飛行も可能となった。得意技はサンダーボルト。火力、格闘力、機動力、防御力共にこのクラスの機体では最強レベルの機体。
[編集] 劇中での活躍
- バトルストーリー
- ZOITEC社の社長誘拐の為に突如ZOITECを襲撃。ZOITEC社の新型ゾイド、ワイツウルフを圧倒的な戦闘力で追いつめるも、ワイツウルフはサビンガと合体し、ワイツタイガーへと姿を変える。それによって形勢は逆転するが、ワイツタイガーはコアのパワーにボディが耐えきれず突如内部から融解してしまい、戦闘不能に陥った。そしてデカルドドラゴンは社長の誘拐に成功した。
- ゾイドジェネシス
- ソラシティが保有する機体として、白いデカルトドラゴンが登場。高い戦闘力を持っていたが、バイオラプターグイの大群に敗北。
[編集] デスレイザー
デスレイザー |
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番号 | EZ-074 |
所属 | Zi-ARMS |
分類 | テリジノサウルス型 |
全長 | 22.3m |
全高 | 8.64m |
重量 | 110t |
最高速度 | 295km/h |
武装 | プラズマブレード×4 エレクトリックディスチャージャー テイルソード レーザーガン×2 ブレイクニードルテイル ストライククロー×2 エレクトリッククロー×2 |
Zi-ARMS社が開発した恐竜型ゾイド。
多面的な装甲はビームを屈折する事が可能で、得意の格闘戦へ持ち込む。背部にはプラズマブレードを搭載し、その近接戦闘能力は従来の同クラスの機体を上回る。しかし、この状態では射撃武器を搭載していないのが唯一の欠点である。
[編集] デッドリーコング
デッドリーコング DEADLYKONG |
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番号 | GZ-014 |
所属 | ディガルド討伐軍 |
分類 | ゴリラ型 |
全長 | 14.5m |
全高 | 15m |
重量 | 187t |
最高速度 | 150km/h |
武装 | ヘルズボックス ヘルズマスク パイルバンカー ヘッドバルカン×2 ショルダーショックキャノン×2 封印の左手(シザーアーム) |
TVアニメ『ゾイドジェネシス』に登場した、ガラガの乗る巨大ゴリラ型ゾイド。アイアンコングとは異なり徹底的に接近戦に特化した武装である。背部のヘルズボックスにはメタルZi製の爪を持つ副腕と斧(後に大鎌が追加装備されている)が収容されており、それらを使用し、バイオゾイドに対しては無類の強さを発揮する。しかし、電撃ホビーマガジンにてボックス内に謎の節足動物型ゾイドが存在する設定画が公開されており、その正体は謎に包まれている(アニメでもその存在を匂わせる演出はいくつかあり、目の様なモノが動く・疾走するヘルズボックスに乗りながらの移動攻撃・搭載されたゾイドコアで再起動を行うなどの描写がある)。左腕は包帯によって封印されており、その中にはメタルZiで出来た爪が隠されている。ただし、その封印を解くと暴走状態に陥り、レッゲルが尽きるまで 周囲のゾイドを敵味方問わず全滅させてしまう(しかし、何故かルージの呼応によって停止している)。
最終話ではレインボージャークを救うために左腕のシザーアームを開放し、量産型トリケラを一掃。そのままバイオティラノに挑むが、ティラノによって左腕とゾイドコアを破壊されてしまう。その後はレインボージャークをかばうためにバイオケントロの攻撃を全身に受け、弁慶の立ち往生のごとき最期を遂げたと思われた。しかし、背中のヘルズボックスにゾイドコアがもう一つ存在していたために再起動。バイオヴォルケーノと共にバイオティラノを足止めし、その胸殻に頭突きをした。なお、頭部のリーオ製のマスクを閉じたのは、第8話とこの再起動時のみ(攻撃に使ったのは最終回のみ)と意外と数少ない。
初期の名称はブラッディコングだったが、アイアンコングPKの通称がそれだった事から、恐らくこの名前に変更されたと思われる。また、キットではコスト削減のためか、設計面や部品にアイアンコングからの流用が見受けられる。
[編集] デススティンガ-
詳細はデススティンガーを参照。
[編集] ビガザウロ
ビガザウロ BIGASAURU |
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番号 | RBOZ-3 |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | 母船型 |
全長 | 33m |
全高 | 16.2m |
全幅 | 7.9m |
重量 | 131t |
最高速度 | 50km/h |
武装 | パノーバー30mm対空ビーム砲×4 マクサー30mmビーム砲×4 |
ゾイド初の巨大ゾイド。ゾイドマンモス、ゴルドス、ゴジュラスのキットはビガザウロから主要部分を流用している。設定上も極初期の機体とされており、バトルストーリー開始時点(ZAC2030年)で既に旧式化していたため、ゼネバス帝国のゾイドに太刀打ちできなかった。