枇杷島分岐点

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枇杷島分岐点付近　国土画像情報（カラー空中写真）（国土交通省）を元に作成。

枇杷島分岐点
（画面右が犬山線・左が名古屋本線）

枇杷島分岐点（びわじまぶんきてん）は、愛知県清須市にある名古屋鉄道名古屋本線の分岐点。

東枇杷島駅～西枇杷島駅間にあり、犬山線が分岐する。駅ではないので駅設備はなく、全ての列車が通過する。ただし、1949年（昭和24年）7月31日までここは枇杷島橋駅という駅であったため（特急停車駅）、廃止後も運賃計算上は駅として扱われ、名古屋本線と犬山線を跨ぐ移動の場合は当分岐点を経由した距離で計算される。

この駅の廃止の理由は、同年に構内で起こった事故が原因だと言われ、分岐線の中に駅があるという構造が問題視された可能性がある。その代替として隣接して休止中だった西枇杷島駅が翌8月1日に復活しており、事実上の移転といえる。

[編集] 概要

線路はデルタ線・三角線といわれる三角形に配置されており、

分岐点～名古屋本線名鉄岐阜方面
分岐点～犬山線
名鉄岐阜方面～犬山線

の3経路が存在する。3は西枇杷島駅構内から分岐し、定期旅客列車は運行されないが、主に車両の留置場所として使用される。また、車両の方向転換を行う際にも使用され、名古屋本線の「パノラマスーパー」に一般席車を組み込む際、特別車を豊橋方に統一するために使われた。

また、2の側線は夕方から夜にかけて運行している中部国際空港からの名古屋行き特急の折り返し場所としても使っている。

線路は平面交差のため、犬山方面へ向かう電車が橋上で停車し、名古屋本線岐阜方面からの電車の通過を待つ様子が見られる。逆に犬山方面に向かう電車が先に通過する場合、岐阜方面からの電車は分岐点の手前の信号（この時、赤を標示）まで警戒運転(25km/h)を行い、通過を待つ。

枇杷島分岐点～神宮前駅間（金山駅～神宮前駅間は複々線）は、岐阜・犬山・津島～豊橋・豊川稲荷・西尾・中部国際空港・河和・内海方面発着の列車が、約2分30秒間隔で行き来する高密度運行区間であるが、カーブ半径が小さいため、西枇杷島駅から栄生駅手前まで50km/hの速度制限が連続する。この平面交差と速度制限が、名古屋～岐阜間のJRとの競争力を弱める主な原因となっている。