島本理生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
| 文学 |
 |
| ポータル |
| 各国の文学 記事総覧 |
| 出版社・文芸雑誌 文学賞 |
| 作家 |
| 詩人・小説家 その他作家 |
島本 理生（しまもと りお、1983年5月18日-）は日本の女性小説家。東京都板橋区出身・在住。東京都立新宿山吹高等学校卒業、立教大学文学部在学中。
リアルな風景描写と思春期の若者の繊細な心情を大胆に鋭く描く独特の世界が10代20代を中心に人気を集めている。芥川賞候補に3度もノミネートされており、その実力は実証済み。綿矢りさ、金原ひとみと並ぶ現代日本の若手女性作家である。
[編集] 略歴
- 小学生のころより小説を書き始める。
- 1998年 15歳のとき、初めて書いた短編小説『ヨル』で、「鳩よ！」掌握小説コンクール第2期10月号当選、年間 MVP 受賞。
- 通っていた都立高校に馴染めず、自主中退し、新宿山吹高校に再入学。
- 2001年 デビュー作『シルエット』で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。
- 2003年 2作目となる『リトル・バイ・リトル』が第128回芥川賞候補となるが、受賞を逃す。同作品で第25回野間文芸新人賞を当時19歳・史上最年少での受賞。
- 2004年 3作目の『生まれる森』が第130回芥川賞候補となるが、再び受賞を逃す。
- 2006年 前年に刊行された初の長編恋愛小説『ナラタージュ』がロングセラーとなる。2006年3月12日放送のTBS系「王様のブランチ」でも特集が組まれ、本人も初めてテレビ出演するなどして、話題を集める。
- 同年、第135回芥川賞候補として『大きな熊が来る前に、おやすみ。』がノミネートされる。『リトル・バイ・リトル』『生まれる森』に次ぐ自身3度目の芥川賞候補で、各方面から期待が高まっていたが、伊藤たかみの『八月の路上に捨てる』の前にまたも受賞を逃す。
[編集] 主な著書
- 第44回群像新人文学賞優秀作を受賞した「シルエット」、『群像』に掲載された「植物たちの呼吸」に加え、初めて書いた作品「ヨル」の3編を収録した短編小説。出版当時 17 歳(「ヨル」においては若干15歳)ということもあり、大きな話題を呼んだ。
- 長編小説。第128回芥川賞候補にノミネートされるも、大道珠貴の『しょっぱいドライブ』の前に受賞を逃す。また、第25回野間文芸新人賞を受賞。これは同賞の史上最年少記録でもあり、現在も破られていない。母子家庭である自身の経験をそのまま生かした作品として当時話題を呼んだ。
- 長編小説。前作に次いで、第130回芥川賞候補にノミネートされる。2度目のノミネートに期待が高まるも、今度も綿矢りさの「蹴りたい背中」と金原ひとみの「蛇にピアス」の前に惜しくも受賞を逃す。なお、第130回芥川賞では他に絲山秋子「海の仙人」と中村航「ぐるぐるまわるすべり台」と、いずれも後に人気を得る実力派作家がそろって候補になっており、誰が受賞してもおかしくないハイレベルな回であったと言われる。
- 初の書き下ろし小説。2005年2月に刊行されたにも関わらず、1年以上にもわたってロングセラーを記録し続けた話題作。宝島社の「この恋愛小説がすごい! 2006年版」においては堂々の第1位となる。また、小川洋子など文人からの評価も高い。第18回山本周五郎賞にノミネートされ、選考委員の評価も高かったが、荻原浩『明日の記憶』と垣根涼介『君たちに明日はない』の前に惜しくも受賞を逃す。この作品を書くために入念な資料収集をしたり半年間キーボードを叩き続けて腱鞘炎になってしまったりと、本人にとっても熱のこもった制作となった。
- 短編連作小説。マガジンハウス刊「ウフ」誌上の、自身初の小説連載を単行本化。
[編集] 関連リンク
 |
この「島本理生」は、文人（小説家・詩人・歌人・俳人・エッセイストなど）に関連した書きかけ項目です。この項目を加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。（ウィキポータル 文学） |
