モビルスーツバリエーションの登場人物
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モビルスーツバリエーションの登場人物(モビルスーツバリエーションのとうじょうじんぶつ)は、アニメ『機動戦士ガンダム』から派生した、サンライズとバンダイのタイアップによるプラモデル中心のシリーズ企画『モビルスーツバリエーション』および『MS-X』に登場する架空の人物を解説する。
なお、『MS-X』に登場するモビルスーツの名称は、富野喜幸(現:富野由悠季)監督がテレビシリーズ『機動戦士ガンダム』制作中に書いた全52話構想を記したメモ(通称トミノメモ)にある番組に登場しなかったモビルスーツの名称を流用しているが、人物についても同じく流用する予定であったとされるため、便宜上「トミノメモ」の登場人物も本項で解説する。
コンピューターゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズなどで声の出演が行われている場合には、それも記述している。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] モビルスーツバリエーション
[編集] 地球連邦軍
[編集] ギャリー・ロジャース
ジムライトアーマーのパイロット。機体の機動性を生かした一撃離脱戦法を得意とする。(ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズなどでの声:高木渉)
[編集] フランシス・バックマイヤー
大戦末期に数機開発されたジム・スナイパーカスタムのパイロットの一人。彼の搭乗したスナイパーは最も重武装にしていた。(ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズなどでの声:飛田展男)
[編集] ジオン公国軍
[編集] アイザック・ウーミヤック
アイザック・ウーミヤック (Isaac Umiyack) は、『モビルスーツバリエーション』の登場人物。ジオン公国地球攻撃軍属の技術士官。階級は技術大佐。MS-07H グフ飛行試験型を提案し、開発を担当した。
[編集] アルフレディーノ・ラム
アルフレディーノ・ラム (Alfredeano Ram) は、『モビルスーツバリエーション』の登場人物。ジオン公国地球攻撃軍キャリフォルニアベース直属支援戦闘モビルスーツ中隊所属のパイロットで、イアン・グレーデンの部下。階級は少尉。パーソナルエンブレムはMS-06Kの頭をしたペンギンの後ろに鮫がペイントされたロケットを描いた非常に独特な物である(正式名称無し)。
[編集] イアン・グレーデン
イアン・グレーデン (Ian Graden) は、『モビルスーツバリエーション』の登場人物。ジオン公国地球攻撃軍第2地上機動師団所属のエースパイロット。後にキャルフォルニアベース直属支援戦闘モビルスーツ中隊長。階級は中尉。開戦時は訓練部隊で重力下のMS戦闘を教えていたが、第2地上機動師団に転属となるやMS-06Kを愛機とし、航空機34機、車両71台、MS2機の輝かしい撃墜スコアを残していった。ケープカナベラル基地で終戦を迎え、翌年の10月には釈放されジオン共和国に帰国した。軍事には珍しく理論家で、先読みの利く人物であったという。戦後の調査ではニュータイプとしての素質があったのではないかと報告されている。軍籍番号:PM0513384612G。パーソナルエンブレムはスパイダー(蜘蛛を図案化したもの)。ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』『ガンダムネットワークオンライン』シリーズなどにも登場する。(ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズなどでの声:速水奨)
[編集] エリオット・レム
エリオット・レム (Eliot Lem) は、『モビルスーツバリエーション』の登場人物。ジオニック社開発部所属の軍属。階級は中佐待遇。軍籍番号:MT029668322Z。ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』『ガンダムネットワークオンライン』シリーズなどにも登場する。(ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズなどでの声:稲葉実)
彼はエースパイロットではなく、開発部員である。しかし、途中からテストパイロットもこなすようになり、特にMS-06R 高機動型ザクIIシリーズのテストをしていたことでよく知られ、エースパイロットと誤認されるようになった。しかし、彼自身は実戦に参加したことはない。ザクの基礎設計及び、モビルスーツの基礎理論を確立した人物として宇宙世紀の歴史に名を残す。ドムやゲルググといった新型機が開発されてもザクに拘りつづけ、ザクというモビルスーツの性能と限界を徹底的にテストした。終戦時に設計していたザクは、最強のザクと呼ばれたMS-06R2の5倍以上のパワーがあったと言われている。
[編集] エリック・マンスフィールド
エリック・マンスフィールド (Eric Manthfield) は、『モビルスーツバリエーション』の登場人物。ジオン公国本国防衛本隊所属のエースパイロット。階級は中佐。パーソナルエンブレムはグリフォン。ゲーム『ガンダムタクティクス モビリティフリート0079』などにも登場する。
グレーのロービリティーパターンに塗装したMS-06R-1A 高機動型ザクIIに搭乗していたことでよく知られる。この機体はマルチブレードアンテナの位置が側頭部にあるのが特徴である。
バンダイ出版部発行の書籍『機動戦士ガンダム戦略戦術大図鑑 一年戦争全記録』によれば、モビルスーツ撃墜数156機、艦船撃墜数3隻とされ、これはジオン公国軍第4位の記録である。但し、撃墜数には異説もある。
[編集] オルテガ
詳細は黒い三連星#オルテガを参照。
[編集] カーミック・ロム
[編集] A・ガイア
詳細は黒い三連星#ガイアを参照。
[編集] ギャビー・ハザード
[編集] キリー・ギャレット
地球攻撃軍に所属する女性パイロット。キャリフォルニアベースにてそのパーソナルマークが刻まれたMS-06Jが確認されている。階級は少佐。
[編集] サイラス・ロック
サイラス・ロック (Silas Locke) は、『モビルスーツバリエーション』の登場人物。ジオン公国地球攻撃軍第4地上機動師団所属のモビルスーツパイロット。階級は中尉。
彼自身の姿はゲームでも見ることはあまり無いが、彼のパーソナルマークグフレディの方は比較的有名。主に一年戦争初期の東南アジア地区での戦闘で名を残す彼の乗機として有名なのはグフであり、そのために「青い虎」の異名が付いたと思われる。終戦直前、地球連邦軍のモビルスーツ部隊との戦闘中に行方不明となった。なお、対戦車戦を得意としていたという彼の具体的な撃墜スコア等は不明。
[編集] シャア・アズナブル
詳細はシャア・アズナブルを参照。
[編集] ジェラルド・サカイ
当初はMS-06FザクIIF型、のちにMS-09Rリック・ドムを乗機として撃破数を重ねエースパイロットとなる。開戦時には突撃機動軍に所属、ルウム戦役においては戦場任官で少尉に昇進する。その後、学生時代に工学を専攻し技術へ造詣の深かった彼はグラナダへ転属し、技術士官となる。 戦争末期にはエースパイロット部隊「キマイラ隊」に参加。再び前線に復帰し、MS-14Cゲルググ・キャノンを乗機としてア・バオア・クー攻防戦に参加している。その後、本国防衛のため後退、ここで終戦を迎え、キマイラ隊では数少ない生き残りの一人となった。
[編集] ジョエル・サンタナ
[編集] ジョニー・ライデン
ジョニー・ライデン (Johnny Ridden, Raiden) は、『モビルスーツバリエーション』の登場人物。ジオン公国突撃機動軍所属のエースパイロット。階級は少佐(のち終身中佐)。軍籍番号:PM056330279A。ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』『ガンダムネットワークオンライン』シリーズなどにも登場する。(ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズなどでの声:井上和彦)
ジオン公国のモビルスーツパイロットで搭乗する機体をパーソナルカラーのクリムゾンレッドで塗装し「真紅の稲妻」の異名を持つ。このパーソナルカラーから同系統の赤とピンクのパーソナルカラーを持つ「赤い彗星」ことシャア・アズナブルと戦場では誤認されることが多かったという。そのため本人は、自然とシャアをライバル視するようになる。
一年戦争末期には本国ジオン公国の要請でキシリア・ザビ配下のエース部隊「キマイラ隊」に配属された。 国民から大変人気があった。ア・バオア・クー防衛戦にて行方不明となっている。グリプス戦役中を舞台とした『GUNDAM EVOLVE ../9』の中で彼の存命とエゥーゴ、あるいはカラバ入りしたと思われる解釈が存在する。
バンダイ出版部発行の書籍『機動戦士ガンダム戦略戦術大図鑑 一年戦争全記録』によれば、モビルスーツ撃墜数185機、艦船撃墜数6隻の記録はジオン公国軍第3位で、シャアよりはるかに多い(だが、シャアは左遷されていた時期があったので、一概に彼の方が強いと言う事にはならないが)。但し、『モビルスーツバリエーション』における艦船撃墜数は最低でも10隻以上である。
名前の由来はロック歌手のジョン・ライドンからとされる。バンダイのガンプラのテレビコマーシャルで、ジョニー・ライデン専用ザクを先頭にしたモビルスーツ部隊がコロニーに侵攻する場面をプラモデルで再現したバージョンがあったため、アニメ未登場の一年戦争関連人物の中では比較的高い知名度を持つ。
[編集] シン・マツナガ
シン・マツナガ (Shin Matsunaga) は、『モビルスーツバリエーション』の登場人物。ジオン公国宇宙攻撃軍所属のエースパイロットの一人。階級は大尉。軍籍番号:PM055767441S。ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』『ガンダムネットワークオンライン』シリーズなどにも登場する。(ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズなどでの声:中村秀利)
ジオンにおける日系の名家マツナガ家の嫡男で「白狼」の異名を持つ。機体のパーソナルカラーは白。彼は一年戦争前から軍に身を置き、戦果をあげる。特にルウム戦役では、戦艦1隻に巡洋艦5隻というスコアをたたき上げ、中尉に昇進。その後士官学校にて大尉に昇進した。同じく武人肌のドズルを兄のように慕い、尊敬していたとされる。
ドズル・ザビの腹心の部下だが、ソロモン防衛戦の直前に本国に召集され、ドズル戦死の報をサイド3で聞くことになる。その後の消息は不明(一説によるとア・バオア・クー攻防戦で行方不明になったとする説もある)。その後、彼の専用機と思われるゲルググイェーガーがアクシズ付近での連邦軍との戦闘の際、目撃されている。また、グリプス戦役中、カラバに籍を置いていた「グレイ・ウルフ」なるコードネームを名乗る人物は彼のその後の姿だったのではないかと噂されている。 バンダイ出版部発行の書籍『機動戦士ガンダム戦略戦術大図鑑 一年戦争全記録』によれば、モビルスーツ撃墜数141機、艦船撃墜数6隻とされ、これはジオン公国軍第5位の記録である。但し、撃墜数には異説もある。
なお、彼の愛機はMS-06C ザクII、MS-06F ザクII、MS-06R-1A 高機動型ザクII、YMS-14 ゲルググ(『機動戦士ガンダム ギレンの野望』のみ)、MS-14JG ゲルググイェーガー(『機動戦士ガンダム戦略戦術大図鑑 一年戦争全記録』で設定、コンピューターゲーム『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』のみ登場)である。また、(それが彼であるとの断定は避けるが)「グレイ・ウルフ」としてはMSZ-006-3B グレイ・ゼータ(『GUNDAM EVOLVE ../9』に登場)がある。
ちなみに、名前の由来はバンダイのロゴマークをデザインした、デザイナーの松永真であると思われる。
[編集] トーマス・クルツ
宇宙世紀0057年生まれ。地球出身で連邦空軍に所属していたが、一年戦争勃発と同時にジオン公国に亡命。亡命理由は彼の家族がサイド3出身であった為である。入隊後は地球連邦軍所属であったことを考慮され地球攻撃軍第5地上機動師団に配属される。特殊部隊「G-27」所属時の功績を買われエース部隊「キマイラ」に配属される。MS-14C ゲルググキャノンを駆りア・バオア・クー戦に参加したが、この戦いにて戦死した。軍籍番号:EX0570042196G
[編集] ノーマン
カラカル部隊所属のMSパイロット。ロイ・グリンウッドの部下として、共に数々の戦闘を潜り抜けた。
[編集] ビリー・ウォン・ダイク
[編集] フランク・ベルナール
[編集] ブレニフ・オグス
一年戦争中、両軍通じてのトップエース。無駄弾を撃つ事を極端に嫌い、最初の一撃で敵を撃墜してきた事から「ワンショット・キラー」の異名を持つ。また、カスタム機を与えられてもパーソナルカラーやエンブレムを施す事はせず、一般機と同じカラーリングで通した。戦争後期は士官学校の教官を勤めていたが、学徒兵を前線に送り込む事には強硬に反対していた。主な搭乗機はMS-06R1-A、MS-09R。
[編集] フレデリック・クランベリー
[編集] マサヤ・ナカガワ
[編集] マッシュ
詳細は黒い三連星#マッシュを参照。
[編集] マルロ・ガイム
MS-07Bを乗機とした。階級は中尉。彼の所属する東部アジア方面のMS部隊「サイアミーズ・フィーバー」はもともと戦闘機隊出身である。同部隊所属機はダークブラウンに塗装され、「チャイナレディ」と呼ばれる部隊マークが描かれていた事で有名である。
[編集] ランバ・ラル
詳細はランバ・ラルを参照。
[編集] ロイ・グリンウッド
ロイ・グリンウッド (Roy Greenwood) は、『モビルスーツバリエーション』の登場人物。ジオン公国地球攻撃軍所属のエースパイロット。階級は少佐。軍籍番号:PM045898156G。ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』『ガンダムネットワークオンライン』シリーズなどにも登場する。(ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズなどでの声:若本規夫)
宇宙世紀0045年生まれ、サイド4出身の移民者である。0078年に宇宙船事故で妻と死別する。これを機にサイド3に移住し国防軍に入隊。このときに姓をドイツ語読みのグリンワルドから英語読みのグリンウッドに変更している。
モビルスーツパイロットとしての訓練を受けた後に、突撃機動軍第一機動歩兵師団に配属され、ブリティッシュ作戦に参加。同作戦で左目を負傷、なんとか失明は免れたものの、戦線に復帰したのはルウム戦役の後のことであった。復帰後は、部隊改編に伴い地球攻撃軍第五地上機動師団に配属され、第二次降下作戦で紅海沿岸に降り立つ。第5地上機動歩兵師団第1モビルスーツ大隊A小隊、通称“カラカル”の部隊長として終戦まで活躍する。
[編集] ロバート・ギリアム
1年戦争時に活躍したジオン軍エースパイロット。 わずか4機しか生産されなかったMS-06R-2高機動型ザクII後期型を渡された。 その後、グラナダ周辺へ部隊編成された。 しかし、すぐにMS-14Sゲルググを渡されア・バオア・クー戦に参加したという。