ブッホ・コンツェルン
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ブッホ・コンツェルン(ぶっほ・こんつぇるん)は、ガンダムシリーズのアニメ映画『機動戦士ガンダムF91』に登場する架空の企業群。
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[編集] 概要
新興の複合企業集団であり、傘下企業には航空・航宙機開発メーカーのブッホ・エアロダイナミック社や、廃棄物の処理や輸送を行うブラックロー運送を持つ。また、下部組織として私設軍隊クロスボーン・バンガードを抱えている。
[編集] 社歴
[編集] 起源
創設者は宇宙世紀0055年ジャンク屋を開業し、そこから一代にして超大企業に育て上げた異能の経営者、シャルンホルスト・ブッホ。宇宙世紀0068年旧欧州の名家ロナ家の名を購入した彼は、シャルンホルスト・ロナに改名し、血筋という肩書きを手に入れる。息子ハウゼリー・ロナの代には父親譲りの卓越した経営能力によりブッホ社はさらに大企業の道を歩み、政治家とのパイプを作り上げていった。彼は以前から父親に教え込まれてきた貴族精神を貴族主義に昇華させるために、貴族による統治を目的とした仮想国家コスモ・バビロニアの建国に向け行動を始める。
[編集] 私設軍隊への計画
宇宙世紀0106年、社内の職業訓練学校を基にした軍隊クロスボーン・バンガードを編成した。
[編集] 小型戦闘用MSの開発
地球連邦軍に対抗するためにデナンシリーズやビギナシリーズといった従来に比べ小型かつ高性能のモビルスーツや独自の戦艦を開発した。その能力はアナハイム・エレクトロニクスのモビルスーツや戦艦を上回っており、クロスボーン・バンガードの快進撃を支えた。
[編集] 主な関係者
[編集] 主な開発兵器
機体名の前にあるのは形式番号ではなく、連邦軍における分類の為の認識番号である。クロスボーン・バンガード内での形式番号は不明。
- ダギシリーズ
- XM-06 ダギ・イルス
- XM-06H ダギ・イルス・ヘヴィーウェポンタイプ
- ビギナシリーズ
- XM-07 ビギナ・ギナ
- XM-07S ビギナ・ギナ(ベラ・ロナ・スペシャル)
- XM-07B ビギナ・ギナII
- XM-07G ビギナ・ゼラ
- XM-07G type F.T.E. ビギナ・ゼラ・アインツェルカンプ
- ラフレシアシリーズ
- XMA-01 ラフレシア
- エビル・ドーガ
- その他
- OMS-14SRFシャルル専用RFゲルググ
[編集] 主な開発戦艦
- ザムス・ガル
- クロスボーン・バンガードの総旗艦。外部から電力を供給することにより、無人殺戮兵器「バグ」を運用・操作することができる。
- ザムス・ゼナ
- ザムス・ジェス級巡洋艦。XM-05BやXM-07G等の新型MSの運用試験を行っていた部隊であるダークタイガー大隊が、ゼブラゾーン付近で用いた戦艦である。
[編集] 傘下企業
- ブッホ・コンツェルン
- ロナ家の長男が継ぐ複合企業。
- ブッホ・エアロダイナミック社
- ブッホ・コンツェルン傘下の会社。航空,航宙機の開発メーカー。MS開発・生産もしている。ここで開発された特許技術には、ショットランサー、ビームフラッグ、シェルフ・ノズル、フィン・ノズル等の技術がある。また、独自に開発した小型MS(同時並行としてサナリィも開発している)もブッホ独自の技術と言ってもよい。
- ブッホ・エアロマシン社
- ブッホ・コンツェルンの関連機企業。MS製造を行う。
- ブラックロー運送
- 廃棄物の処理や輸送を行う。社長はオンモだが、中心となっているのはトビア・アロナクスのようである。宇宙海賊クロスボーン・バンガードのメンバーが社員として在籍しており、有事には宇宙海賊として活動する。
- 職業訓練学校
- コロニー公社で必要なプチMSの操縦技術や、中には裁縫・料理学校まであったという大型職業訓練学校である。この学校の中で宇宙世紀には古典的思想である貴族主義も教えていた。後に、ブッホ・コンツェルンが持つ私設軍クロスボーン・バンガードに重要な戦力を送る士官学校の役目も担っている。
[編集] コスモ・クルツ教団
コスモ・クルツ教団とは表向きはブッホ・コンツェルンとは関係しない宗教団体であるが、実際はロナ家の人間が作り、ブッホ・コンツェルンを裏から支える宗教団体である。
その代わりにコスモ・クルツ教団はブッホ・コンツェルンから資金提供を受けて団体運営を行っている。 教義は貴族主義を基にした教義である。神に選ばれた人種が貴族であり、よって貴族は平民を助け、平民は貴族を尊ばねばならない。といった選民思想宗教であると思われる。その中でも宇宙にいる民は選ばれた民であり、地球に未だに残っている救われない民を宇宙という人類覚醒の場所に導き、正しい道に歩ませなければならないといった教義もあるようだ。
地球民の救済という教義を信奉し、クロスボーン・バンガードに志願した者も多く存在する。後のクロスボーン・バンガード地球進行作戦の強い先導力にもなった。
階層的には上位順から、神、貴族である教祖、貴族である宇宙民、平民である宇宙民、地球民といったカーストを持つ様である。
[編集] コスモバビロニア
コスモバビロニア国はフロンティアIV のコスモバビロニア宣言以降に出来た国である。ブッホ・コンツェルンの幹部たちが国の貴族として国政を治める。
コスモバビロニア宣言以降はクロスボーン・バンガードはブッホ・コンツェルンの私設部隊からコスモバビロニア国の国軍として移行した。
ただ、地球連邦政府からは認められて自治権は得ていない。その点はザンスカール帝国と似ている。
[編集] クロスボーン・バンガード
[編集] 概要
クロスボーン・バンガードとはブッホ・コンツェルンの私設軍隊で、宇宙世紀0123年に(フロンティアIV(サイド4)で「コスモ・バビロニア建国戦争」と呼ばれる独立戦争を起こしたコロニー国家の軍隊である「コスモ・バビロニア軍」の前身。コスモ貴族主義を掲げる軍隊であったために、随所に中世の騎士を思わせる風習が諸所に見られる。一例としては旗(ビームフラッグ)を使い隊列を作るなど。それは職業訓練学校を基に規律の整った、平均的に質の高い兵力をそろえようと試みたところからも見てとれる。
スペースコロニー・フロンティアVIを本拠地とする為に襲撃した。最新鋭MSを駆使し、フロンティアサイドを完全に制圧したものの、指導者の一人である鉄仮面カロッゾ・ロナの戦死やロナ家の象徴であったベラ・ロナが、コスモ貴族主義を否定し、離反したのを期に崩壊の道を辿った。
火星独立ジオンにもMS技術の協力を行った。
[編集] 所属部隊
- ドレル大隊
- 15機 長男のドレル・ロナが統率を組む隊。
- ザビーネ大隊
- 15機 クロスボーンバンガードのトップエース、ザビーネ・シャルが指揮をする隊。MSを黒く染め上げているところから、別名黒の部隊と呼ばれている。
- アンナマリー小隊
- 3機
- ダークタイガー大隊
- 9機 新機軸のMSテスト運用部隊。ベルガ・バルス、ビギナ・ゼラ等をゼブラ・ゾーンで運用していた。この隊は赤く染め上げたMSを使用している。
- その他
- ゼルゲス大隊:15機
- ゼニス小隊:推定3機
- デス・ガンズ:3機
- 元連邦軍部隊:約30機
- その他(※):1機
- 推定MS保有数:93機
[編集] 主な関係者
[編集] 主な所有兵器
デナンシリーズ
- XM-04 ベルガ・ダラス
- XM-05 ベルガ・ギロス
- XM-05Bベルガ・バルス
- XM-06 ダギ・イルス
ビギナシリーズ
ラフレシアシリーズ
- XMA-01 ラフレシア
[編集] 新生クロスボーン・バンガード
[編集] 概要
新生クロスボーン・バンガード はU.C.0120年代後半、ベラ・ロナによって宇宙海賊として活動を再開した旧クロスボーン・バンガード。地球侵攻を企む木星帝国の野望を阻止すべくサナリィよりクロスボーン・ガンダムシリーズを譲り受け、奮戦した。
宇宙世紀0123年のクロスボーン・バンガード とは組織理念、組織形態が多少変わっているが、構成員や背後の企業組織にはかつてのコスモ貴族主義に傾倒している者も多く、一部が反旗を翻し木星帝国へと寝返るなど、一枚岩というわけではなかった。
木星戦役後もトビア・アロナクスらが中心となり宇宙海賊としての活動を継続。合法的手段で解決できない問題が発生した際に活動する。普段は運送・廃棄物処理会社「ブラックロー運送」として活動している。
[編集] 主な関係者
[編集] 主な所有兵器
- クロスボーン・ガンダム
- XM-X1 クロスボーン・ガンダムX1
- XM-X2 クロスボーン・ガンダムX2
- XM-X3 クロスボーン・ガンダムX3
- ゾンド・ゲー
- EMS-06 バタラ
- XM-10 フリント