スバルff-1
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スバルff-1は富士重工業が生産していた乗用車。スバル1000（1966年発売）のマイナーチェンジ版として1969年3月発売。マイカー時代の到来に伴い、トヨタ・カローラ1100（1966年11月発売）、日産・サニー100（(1966年4月発売）などが位置する、いわゆる小型車市場で、富士重工初の小型車であるスバル1000は1969年3月には月販4000台を上回り、一定のシェアを確保することに成功した。しかし、市場からのさらなる豪華さ、モアパワーの要求に応え、商品性の向上を図ったもの。翌1970年7月には、さらなるマイナーチェンジを受け、スバルff-1 1300Gシリーズに移行した事を考えれば、結果的に多少中途半端なモデルであった事は否定できず、1年余りの短命なモデルに終わった。
[編集] メカニズム
スバルff-1はスバル1000のシャシー、サスペンションなどの基本メカニズムをそのまま継承し大きな変更はない。一方、マイナーチェンジの主眼であるエンジンはスバル1000に搭載されたEA52型のボアを4mm拡げて、総排気量を1088ccとし、EA61型となった。標準型エンジンで最高出力：62ps/6000rpm、最大トルク：8.7kg-m/3200rpmを発生。「スポーツセダン」と4ドア版スポーツセダンである「スーパーツーリング」では三国工業製ソレックスタイプツインキャブレターを装着して、最高出力：77ps/7000rpm、最大トルク：8.8kg-m/4000rpmを発生。また、新たに設定された廉価版の2ドアスタンダードモデルでは、スバル1000の特徴のひとつであったデュアルラジエターシステムを廃して、冷却ファンを装着。このため最高出力は2ps低い60psとなっている。
[編集] エクステリア
外装プレス部品についての変更点はごく少ない。灯火類プラスティック部品の変更、オーナメント、ガーニッシュ類の追加が主なものである。スバル1000のアルミ製横桟のフロントグリルがプラスティック一体成型の台形をモチーフとしたものに改められた。このフロントグリルデザインは、レガシィBD/BG系からスバルのデザインアイデンティティとして、現在も用いられている。
