Mi-2攻撃型 (航空機)

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Mi-2(ポーランド語:Mi-2ミー・ドヴァー)は、ソ連で開発されポーランドのPZL-シフィドニク(PZL-Świdnik / Polskie Zakłady Lotnicze - Świdnikポールスキェ・ザクワードィ・ロトニーチェ・シフィードニク)で生産されている小型のヘリコプター。このページでは、そのうちの攻撃ヘリコプター型を扱うこととする。

[編集] 概要

[編集] 開発

Mi-2は大量に生産されて多数の派生型が開発・生産されているが、その内、敵戦車を破壊し、敵部隊を弱体化させて味方の地上部隊をたすけることを目的とする攻撃ヘリコプター型は、多く分けて2種類が開発されている。即ち、一方は自動車や陣地、人間など「軟らかい目標」を標的とする無誘導兵器を大量に搭載するもの、他方は戦車等「硬い目標」を標的とする対戦車ミサイルを装備するものである。前者はMi-2US、後者はMi-2URPとして開発された。また、Mi-2URNは前者の発展型であり、Mi-2URP-GやMi-2URSは後者の発展型である。

[編集] 状況

かつてポーランドでは多数のMi-24D/Wを攻撃ヘリコプターとして運用しており、自国製のMi-2URN等はその補助的役割を与えられていた。現在ではMi-24W、W-3Wソクウなどとともに運用されているが、耐用年数の問題も生じており、近年中にポーランドの攻撃ヘリコプターはPZL-シフィドニク製のW-3Wシリーズに代替、統一される計画である。なお、汎用ヘリコプターのMi-2や水上ヘリコプターのMi-14もW-3シリーズによって代替される予定であり、ポーランド軍では運用するヘリコプターの国産化が進んでいるといえる。

なお、基本型のMi-2はソ連はじめ多くの国や地域、機関に輸出・配備がされているが、攻撃ヘリコプター型のMi-2はいづれもポーランド空軍のみでの運用となっている。

[編集] 生産型

[編集] Mi-2US

ポーランドのPZL-シフィドニク社で生産されていた小型の汎用ヘリコプターMi-2を基に開発された援護射撃ヘリコプター。名称は「射撃武装つきMi-2」(z uzbrojeniem strzeleckim)を意味する。機体左側にNS-23KM(НС-23КМ)23 mm機関砲1 門を固定装備し、PKT(ПКТ)7.62 mm機銃4 門をそれぞれ別個のコンテナーでパイロンに搭載する。それ以外に、乗員が射撃するRPK(РПК)機銃2門を左右の窓に据えることができる。

[編集] Mi-2URN「ジュミヤ」

Mi-2USの発展型。名称は「無誘導ロケットによって武装されたMi-2」(uzbrojony w rakiety niekierowane)を意味する。愛称は「ジュミヤ」(Żmijaジュミーヤ)。マルス2(«MARS-2»)と呼ばれる無誘導ロケットユニット 2基を搭載する。マルス2はソ連で開発された無誘導ロケットユニットUB-16-57(УБ-16-57)の派生型で、直径57 mmのS-5(С-5)無誘導ロケット16発を内蔵する。

[編集] Mi-2URP「サラマンドラ」

名称は「対戦車ロケット(ミサイルのこと)によって武装されたMi-2」(uzbrojony w rakiety przedwpancerne)を意味する。愛称の「サラマンドラ」(Salamandraサラマーンドラ)はポーランド語でサラマンダーのこと。NS-23KM機関砲1門、RPK機銃2門、そして外部燃料タンクのかわりに9M14Mマリュートカ(9М14М «Малютка»)対戦車誘導ロケット(ミサイル)を搭載する。対戦車誘導ロケットは計器盤上でオペレーターによって制御されている。オペレーター席は操縦士席の右側である。なお、「малютка」(マリュートカ)とはロシア語で「赤ん坊、ちびっ子、ちいさなもの」のこと。その名の通り小型のミサイルである。

[編集] Mi-2URP-G「グニェヴォシュ」

Mi-2URPの発展型。愛称は「グニェヴォシュ」(Gniewoszグニェーヴォシュ)。Mi-2URPの装備に加え、自動誘導式の9M32Mストリェラー2M(9М32М «Стрела-2М»)対空誘導ロケットを運用する改良型。また、100 kgまでの爆弾も搭載できるようになった。なお、「стрела」(ストリラー)とはロシア語で「矢」のこと。もとは地対空ミサイルとして開発されもので、個人携帯用のものや自動車・装甲車搭載用のものなどがある。

[編集] Mi-2URS

名称は「自動誘導ロケットで武装したMi-2」(uzbrojony w rakiety samokierowane)を意味する。武装はMi-2URP-Gと同様である。

[編集] スペック

[編集] Mi-2URP

メインローター直径：14.50 m
テイルローター直径：2.50 m
全長：12.00 m
全高：3.30 m
空虚重量：1911 kg
通常離陸重量：2470 kg
最大離陸重量：2550 kg
発動機：プログリェース設計局製AI-26VF (Прогресс АИ-26ВФ)
出力：460 kW
最高速度：160 km/h
巡航速度：135 km/h
実用航続距離：165 km
飛行上限高度：3000 m
静止飛行上限高度：2500 m
乗員：2 名
武装：23 mm機関砲 NS-23KM(НС-23КМ) ×1、7.62 mm機銃RPK(РПК ×2、対戦車ロケットコンプレックスファランガ(Фаланга) ×4 またはマリュートカ(Малютка) ×4

※Mi-2USも基本的には同データ。武装のみ異なる。

[編集] 運用国

ポーランド

[編集] 外部リンク(画像)

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

※生産型の主要部分、スペックについては以下のページに大きく依拠しています。

"http://ja.wikipedia.org../../../m/i/-/Mi-2%E6%94%BB%E6%92%83%E5%9E%8B_%28%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%29.html" より作成

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