地対空ミサイル

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地対空ミサイル（ちたいくうみさいる）とは、射程に関わらず、地上から発射され空中の目標へ撃たれる対空ミサイル。ミサイル・サイトや車両上で運用される。Surface-to-air missileという英語での呼称を略しSAM（サム）とも呼ばれる。人力のみで運搬・操作可能な携帯型（携行）SAMも存在する（スティンガーなど）。中には一人で扱えるものさえある。地対空ミサイルの中には、チャパラルのように空対空ミサイルを流用したものもある。

地対空ミサイルは対航空機攻撃を行うものが多いが、中には対地ミサイルもしくは弾道弾を迎撃する能力を持つものもある。さらに、初めから弾道弾の迎撃を主任務として開発されたものもある（パトリオットを参照）

艦船発射型の地対空ミサイルも広く使われおり、基本的にすべての水上戦闘艦に地対空ミサイルを取り付けることはできる。また現代戦闘において、第一線にある艦船に地対空ミサイルは必要不可欠な装備になっている。アメリカ合衆国のタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦や日本のあたご型護衛艦のようにイージスシステムを装備し対空防御に特化した艦船もある。

[編集] 誘導方式

電波、赤外線、レーザーを用いて、目標追跡を行う。他のミサイル同様、一般にレーダー誘導のものが最も長射程で、赤外線やレーザーを用いるものは射程が短い傾向にある。近年では、イメージホーミング方式が開発されている。これは、赤外線画像および可視光画像により航空機を追跡するものである。陸上自衛隊では、地上部隊を防御するためにイメージホーミング携帯型地対空ミサイルを開発・配備している。