Japanist
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Japanist(じゃぱにすと)は、富士通が開発・販売している日本語入力用ソフトウェア(IME)である。2006年11月現在の最新バージョンは、2003年2月に発売された「Japanist 2003」である。
2006年2月24日にPocket PC、Windows Mobile 5.0上で動作する「Japanist for Pocket PC」が、富士通大分ソフトウェアラボラトリから発売になった。
目次 |
[編集] 沿革
Japanistの前身に当たるOAK(オーク/オアシスかな漢字変換)は、富士通の日本語ワープロであるOASYSのかな漢字変換機能を、同社製パソコンのFMRやFM TOWNSに移植したものであった。当時はMS-DOSやOS/2上で動作するいわゆるFEPの一つであり、FMR・FM TOWNS版のMS-DOSやOS/2に付属していた。
その後OAKはWindowsに移植され、FMR・FM TOWNS・FMV版のWindowsに付属するほか、同社製のワープロソフトOASYS for Windowsにバンドルされて販売されていた(OAK for Windows)。2000年12月に全面改良され、Japanistという商品名に変更された。
[編集] 特徴
- 親指シフト配列に対応
- OASYSのために開発され、現在でも熱心なユーザーが多い親指シフト配列での入力に対応している。富士通製の各種の親指シフトキーボードを使用できるほか、Japanistからは一般のJIS配列キーボードで親指シフト配列をエミュレーションできる機能が搭載された。
- 入力予測機能
- Japanistからは入力予測機能が実装されている。これは過去に入力された文章を学習し、最初の数文字が入力されると過去に入力された文章を候補として表示することで、キータイプ数を削減できる機能である。
[編集] バージョン
- OAK1:MS-DOS用。
- OAK2:富士通のノートパソコンFM NoteBookに組み込まれていた他、TownsOSでも標準装備されていた。ROM辞書を利用
- OAK3:OS/2用。
- OAK4:MS-DOS用。OAK1との相違点は、複文節変換に対応した点。TownsOSでも利用できた。
- OAKW(OAK5):Windows NT用。後にWindows 3.1に移植された。
- OAKV:DOS/V用。バンドルではなく、単体で発売された。
- OAK for Windows:Windows用。なおバージョン番号はOASYS for Windowsのバージョン番号に合わせている。後に単体でも発売されるようになった。
-
- OAK/Win V1.0:Windows 3.1用
- OAK/Win V2.0
- OAK/Win V2.3
- OAK for Windows V3.0
- OAK for Windows 95 V4.0(OAK95):Windows 95に対応
- OAK for Windows 95 V4.1
- OAK V5.0:Windows 98に対応
- OAK V6.0
- OAK V7.0
- OAK V8.0
- Japanist
-
- Japanist V1.0
- Japanist 2002(V2.0)
- Japanist 2003(V3.0)
- Japanist for Pocket PC