GUILTY GEAR
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GUILTY GEAR(ギルティギア)はアーク・システムワークス製作、サミー(経営統合後はセガに移管)発売の2D対戦格闘ゲームシリーズである。キャラクターを前面に出したライトノベル系の世界観、派手なビジュアル、痛快なコンボシステム、日本ならではのハードロック・メロディックスピードメタルサウンドなど、往年の格闘ゲームには見られなかった要素を含むことで多くのユーザーを獲得した。既存の格闘家をベースにしたキャラクターを登場させず、架空の超人達が派手に闘う格闘ゲームと言うコンセプトで企画された。
魔法の理論化により発生した紛争から生み出された生命体"ギア"を巡る、多くの人々の戦いの物語である。
開発のトップである石渡太輔はシステム・シナリオ・デザイン・BGM・ボイスキャストと大部分に関与している。その為、キャラクター名や技名は彼の趣味であるハードロックやヘヴィメタルのバンド名やプレイヤー名に由来するものが多い。
- 登場人物についての詳細は、GUILTY GEARの登場人物を参照。
- 用語については、GUILTY GEARの用語集を参照。
[編集] 格闘ゲームとしての特徴
非常に多くの特殊なシステムを持ち、それらを駆使することで自由度の高い攻防を展開することができる。しかし、その弊害として初心者には敷居が高く、内輪だけの対戦ならともかく経験者とまともに対戦するには各システムやキャラクターの連続技とその対策を把握しておく必要がある。慣れていない状態で手馴れたプレイヤーと対戦すると瞬殺されてしまうことが多く、そういった意味で一見とは裏腹に初心者に向いていない。ただ、上級者同士の駆け引きの奥深さは非常に高い評価を得ており、ファンの中にはこのゲームを2D対戦型格闘ゲームの最高峰と言う意見も多い。
牽制技でイニシアチブを取り合う、いわゆる「差し合い」の要素が希薄な為、差し合いを重視するカプコンのストリートファイターシリーズを好むプレイヤーにはあまり受け入れられていない。逆にゲーム性やキャラクターはSNKの対戦格闘ゲームと共通性が感じられる事からか、ザ・キング・オブ・ファイターズのプレイヤー達には広く受け入れられているようである。
主にコンシューマーゲーム版で遊んでいるユーザーからは面白いと評価をしている一方、「家庭用ならではの要素が乏しい(毎回決まった隠し要素とストーリーモードの削除には批判が来ている)」,「初心者救済システムが乏しい」,「ストーリーが進んでいない上に、何が起こっているのかが判らない」,「殆どのキャラクターが下品で暴言が多く、特に女性陣やブリジットは媚び過ぎている」,「説明書には全てのシステムの説明がない」等、辛口である。
[編集] 作品一覧
- GUILTY GEAR(PS)
- GUILTY GEAR X(AC・DC・PS2・GBA・PC)
- GUILTY GEAR X ver1,5(AC)
- GUILTY GEAR XX(AC・PS2)
- GUILTY GEAR XX #RELOAD(AC・PS2・Xbox・PSP・PC)
- GUILTY GEAR XX SLASH(AC・PS2・PSP)
- GUILTY GEAR XX ACCENT CORE(ACで2006年12月稼動予定)
- GUILTY GEAR ISUKA(AC・Xbox・PS2・PC)
- GUILTY GEAR PETIT (WS)
- GUILTY GEAR PETIT2 (WS)
- GUILTY GEAR ADVANCE EDITION (GBA)
- GUILTY GEAR JUDGEMENT(PSP)
- GUILTY GEAR Dust Strikers(NDS)
なお、複数機種に移植されている作品は、単なる移植ではなくモード追加などを行っている場合も多い。
[編集] GUILTY GEAR [the missing link]
GUILTY GEAR(ギルティギア)は1998年にプレイステーションで発売された。
自由度の高いシステムと独特の世界観やキャラクターはコア層を中心に高い評価を得たが、対戦型格闘ゲームがアーケード全盛だった中での家庭用での発売だったためか、ヒットと言えるほどの評判は得ていない。チャージキャンセルというテクニックを使い簡単に永久コンボを作れることで有名。またキャラバランスが悪く、CPUの強さが半端でなく、難易度変更が不可能である為、あまり評価は高くなかった。なお、GGX以降のストーリーは番外編なので、本編の話は全く進んでいない。
[編集] ストーリー
- 22世紀。人類は無限のエネルギーを生み出す「魔法」の理論化に成功。しかし一方で生態兵器「ギア」も生まれ、2175年のある日、ギア試作第1号のジャスティスが全人類に対し宣戦布告。対する人類は聖騎士団を結成し長年に渡る聖戦が始まった。激戦の末ジャスティスを封印する事に成功、聖戦は幕を下ろす。それから5年後、ジャスティス復活を請う妖気が世界を包み始め、国際連合はその事態に対処する為に「第2次聖騎士団」結成を考案、人員選考の為に武道大会を開き始める。
[編集] 武道大会
- 武道大会の不穏な空気を感じたソル、カイは大会に出場。次々と立ち塞がるライバル達を下し決勝戦まで勝ち上がった所、人型ギアのテスタメントが現れる。武道大会はジャスティスを復活させる為に仕組まれたモノであった。そしてテスタメントを倒したもののすでに時遅く、封印されていたジャスティスが復活を果たしてしまう。激戦の末、ジャスティスはソルによって倒された。この時ソルは、自分はギアのプロトタイプである事を(プレイヤーに)明かしジャスティスは絶命時“語り合おう三人でな”と言い残し息絶える。
[編集] 登場キャラクター
- 詳細はGUILTY GEARの登場人物を参照。
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※Dr.ボルトヘッドは本作限りのキャラクター。クリフ=アンダーソン、ジャスティスは以後の作品では家庭用限定のキャラとなっている。
[編集] GUILTY GEAR X [BY YOUR SIDE]
GUILTY GEAR X(ギルティギア ゼクス)は2000年にアーケードで登場した。
本作のヒットがギルティギアシリーズを有名にすることとなった。
システム面では、従来のカオスゲージが積極的行動によって溜まるテンションゲージに変更された。それに伴って消極的行動を取り続けるとテンションゲージがなくなり、一定時間テンションゲージの上昇量が減少したりピヨりやすくなったりする"ネガティブペナルティ"が追加されている。覚醒必殺技は必ずテンションゲージを使用する必要があり、体力減少だけでは使用出来なくなった。また殺界発生技が無くなり、一撃必殺技を使用する為には一撃必殺準備→一撃必殺技の入力と言う流れに変更、一撃必殺技の使用も1ラウンド1度までになった。
2001年11月29日にはプレイステーション2版ソフト"GUILTY GEAR X PLUS"が発売された。家庭用オリジナルモードである"ギャラリーモード"と"ストーリーモード"を追加し、クリフ=アンダーソンとジャスティスを再登場させた。更には新キャラクターであるロボカイが追加されている。また、家庭用には"GGモード"や"EXモード"と呼ばれるものが存在する。"EXモード"を適用したキャラクタは使用可能な必殺技・覚醒必殺技が変更される。
2001年11月10日にPC版、2002年1月にはゲームボーイアドバンス用の"GUILTY GEAR X ADVANCE EDITION"も発売された。
危険ギアとして賞金首になったディズィーを巡る物語が背景にあり、キャラクター増加により更にストーリー性を深めた作品となるが、番外編との事なので、本編が進んでいる訳ではない。
[編集] ストーリーとその結末
- ジャスティスが倒されてから1年後、とある国で「人に危害を加えないギアが現れる」と言う情報が流れた。カイはそれを確かめる為そのギアがいると言われている「悪魔の住む地」と言う森へ向かう。そこにいたのは、人間とギアの間に生まれたハーフの少女、ディズィーであった。カイは戦いを挑むが圧倒的な力の前に敗北する。その後ギアを狩る目的で来たソルもディズィーに戦いを挑み、激戦の末に勝利したものの、ソルはディズィーにとどめを刺さずその場を後にした。その後空賊のジェリーフィッシュ快賊団のリーダー、ジョニーがディズィー保護の為に彼女を快賊団へと迎え入れた。その事を知ったカイとツェップのガブリエル大統領はこれを黙認、50万ワールド$の賞金目当てでディズィーの元へ来た紗夢は「自分が例のギアを倒した」事にして賞金を獲得し、記録上ディズィーは存在しない事となった。
[編集] 登場キャラクター
- 詳細はGUILTY GEARの登場人物を参照。
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※テスタメント、ディズィーはボスキャラクターで、通常は使用できずディップスイッチの設定によって使用できる。XXからは通常の使用可能キャラになった。
[編集] GUILTY GEAR X ver1,5
GUILTY GEAR Xver1,5 は2003年にアーケードで登場した。この作品はGUILTY GEAR Xの廉価版としてATOMISWAVEで発表されたが、日本国内では既にGUILTY GEAR XXが稼動していたのと、ATOMISWAVE基板を海外市場に普及させるのが目的だった為、日本国内では正式に発売される事はなかった作品である(ROMデータ内に日本版のデータも入っているので、基板上の設定次第では日本語表記で稼動出来る)。ゲーム自体はGUILTY GEAR Xの家庭用を元にGUILTY GEAR XXから追加された必殺技の一部を使用可能にしてバランスを再調整した内容となっており、テスタメント及び、ディズィーはディフォルトで使用可能になっている。なお難易度はGUILTY GEAR Xより若干高めに調整されている。
[編集] GUILTY GEAR XX [The Midnight Carnival]
GUILTY GEAR XX(ギルティギア イグゼクス)は2002年5月にアーケードで登場した。ダメージを受けている時でも反撃を行えるサイクバーストや、空中投げなどのシステムが追加され、攻撃ボタンが従来の物+ダストアタックの5つに増えている。また、BGMが生バンドによる演奏となり、この為に結成されたバンドA.S.H.はイベントへの出演のほか単独ライブまで敢行しており、月刊アルカディア主催の対戦格闘ゲーム大会「闘劇」のテーマ曲も担当した。
同年12月12日にプレイステーション2版が発売された。ストーリーモードがあるが、何かと理不尽な扱いを受け、会話が成立しないキャラがいる事で評判が悪い。
[編集] ストーリー
- ※(公式設定のストーリーは存在しない為、これはあくまで参考程度に)
- ディズィーの事件から数ヵ月後、聖戦を裏で操っていたと思われる組織「終戦管理局」がロボカイを使い、世界中にいる戦士たちの調査、抹殺、捕獲を目的に動き出した。これをいち早く察知した吸血鬼の末裔、スレイヤーはこの事を戦士達に伝えるべく各地を移動。一方ギアを生み出した「あの男」に仕える女性、イノは独断で「あの男の計画」の邪魔になりそうな人物を排除、もしくは利用する為に動き出す。
[編集] 追加されたキャラクター
- 詳細はGUILTY GEARの登場人物を参照。
- スレイヤー(Slayer)
- イノ(I-no)
- ブリジット(Bridget)
- ザッパ(Zappa)
『GGX』の登場キャラクター16人に加えて、上記の4人が追加された。また、ストーリーの展開上、ザトー=ONEは名前が「エディ」に変わっている。
[編集] GUILTY GEAR XXの調整版
GGXX稼動開始から翌年の2003年、新キャラロボカイを追加したバランス調整版である"GUILTY GEAR XX #RELOAD"が登場した。しかし、バグやキャラの調整不足が露呈したために、対戦バランス改善を望むファンによる署名活動が起こり、新たな調整バージョンを無償配布することとなった(後述)。プレイステーション2版は2003年7月31日に発売された。
2005年9月に#RELOADのバランスを更に調整し、ISUKAにも登場したA.B.Aと新キャラである聖騎士団ソル(Order-Sol)を追加した"GUILTY GEAR XX /(SLASH)"がアーケードで稼動中。PS2版は2006年4月13日に発売された。
SLASHは約半年近くロケテストを行い入念なチェックが施された。これは赤#RELOADの教訓を得たからだろう。しかし手間こそかけたものの、実際には新キャラが2人追加(ただしA.B.Aは家庭用イスカにて既出なので新キャラは実質1人)されただけのマイナーチェンジ版で、青#RELOADに比べバランス的に若干大雑把な印象があり、人によっては無用とも取れる調整が目立つ為、プレイヤーの間では不満の声も上がっている。そのため、バランスは青#RELOADが一番良いのではないかという声が依然多い。それに配慮してか、家庭用"GUILTY GEAR XX /(SLASH)"では一定条件をクリアすることで青#RELOAD版のキャラクターも使用できるようになっている。主な問題点として、カイの最強仕様になった点。家庭用も、ギャラリーのキャラの偏り(ディズィーとブリジットが過半数)、ストーリーモードがない事、A.B.Aのスカモーションに関するバグが修正されていない事など、あまり評判はよくない。
2006年8月下旬にはSLASHから大幅に調整を施した"GUILTY GEAR XX ACCENT CORE"の第1回ロケーションテストが行われた。また、2006年9月下旬に第2回ロケーションテストが行われた。
[編集] 追加されたキャラクター
- 詳細はGUILTY GEARの登場人物を参照。
- ロボカイ(Robo-Ky)・・・#RELOADで追加
- 聖騎士団ソル(Order-Sol)・・・SLASHで追加
- アバ(A.B.A)・・・ISUKA(家庭用)で追加
[編集] GUILTY GEAR ISUKA
GUILTY GEAR ISUKA(ギルティギア イスカ)は2003年にアーケードで登場し、後に家庭用にも出た。最高4人(1チームは最高2名)のバトルロイヤル形式と2ラインのフィールドが特徴。システム基板はATOMISWAVEであり、同基板用のカードを使用することでプレイデータの確認やEXキャラの使用などが可能になる。本来は家庭用限定であるEXキャラを業務用でも使用できたのは現在のところイスカのみ。ちなみにイスカは漢字で書くと『鶍』。
バトルロイヤル形式になった為両サイドに敵がいると言う状況も発生する為、キャラは自動的に振り向かなくなった。振り向きの操作は新設された振り向きボタンで行う。これに伴いDボタンが廃止され、XXから引き続き1レバー+5ボタンの操作系となっている。
また、同じチーム内であっても攻撃がヒットする(ただし、2対1の場合を除きダメージは全く無い)ので、チーム内での連携が重要となった。 このシステムの為か、各キャラの一撃必殺技と、ディズィーが持つ強力な覚醒技「ガンマレイ」が使えなくなっている。
元々1対1での戦闘を前提に設定された技などをそのまま流用したため、 2ラインという特殊なシステムの中ではまともに機能しないも(いわゆる『死に技』)が続出した。 例えばヴェノムのダークエンジェルなどは、撃たれても別のラインへ退避をすれば 防御すらする事なく簡単にかわせることなどから評判が悪い。
その他にもフォルトレス・ディフェンスが中段と下段技の両方を自動でガードしてくれるなど、 牽制戦、いわゆる読み合いとというのが機能しない(これは中段下段技を複数のキャラから受ける可能性があり、通常の仕様だと実質ガード不能となりハメとして成立してしまう事への考慮であると思われる。 また、狭い画面上で最大4人のキャラクターが入り混じって対戦をするこのゲームでは、元々読み合いというのはあまり機能しない場合が多い)、振り向きシステムが非常に難解である事、 システムの仕様上、前作以上にキャラクターの性能差がハッキリとしてしまうなど良い評判はあまり聞くことができない。
しかし家庭用プレイヤーからは「今まで最大2人としかできなかったのが大勢でやれるので楽しい」、 「前作はコンボができないとそれほど楽しめなかったのだがイスカはそういった事を考える必要がないので気楽である」など割といい評判である。 後者は勝ち残る事が前提として対戦するアーケードからはあまり聞くことのできない感想であり、アーケードとコンシューマの壁というものを感じさせるものである。
BGMは前作とは違いA.S.Hが担当ではなくなったが評判は良い。
[編集] 追加されたキャラクター(家庭用のみ)
- 詳細はGUILTY GEARの登場人物を参照。
- レオパルドン(Leopaldon)
- アバ(A.B.A)
- ロボカイII(Robo-Ky II)
[編集] GUILTY GEAR PETIT
GUILTY GEAR PETIT(ギルティギア プチ)は2001年にワンダースワンカラー専用ソフトとして出たゲームで、システムこそ今までのシリーズとは大差が無いものの、キャラクターの頭身がSDとなっている。また今までのキャラの他にプチのオリジナルキャラであるファニーも登場する。また翌年9月には続編に当たるGUILTY GEAR PETIT 2(ギルティギア プチ 2)も出た。
[編集] PETIT限定キャラクター
- 詳細はGUILTY GEARの登場人物を参照。
- ファニー(Fanny)
[編集] GUILTY GEAR DS(Dust Strikers)
GUILTY GEAR DS(Dust Strikers)(ギルティギア ダストストライカーズ)は、2006年10月5日に発売したニンテンドーDS専用ソフトである。二画面を生かした縦に長いステージ、無線通信による4人対戦に対応し、どちらかと言うと大乱闘スマッシュブラザーズシリーズに近い。 ストーリーはXXより少し後の話で、「あの男」が製作した暴走ギア「GIG」を巡る内容になっている。
[編集] GUILTY GEAR JUDGMENT
GUILTY GEAR JUDGMENT(ギルティギア ジャッジメント)は、2006年8月24日発売のプレイステーションポータブル専用ソフトである。横スクロールアクションで20名のキャラクターが登場し、最大4人までのマルチプレーに対応のゲーム。またこの作品にはおまけとしてGUILTY GEAR XX /(SLASH)が収録されている。評価は「ストーリーが薄い」,「SLASHの内容がPS2版と同じ(スカバグが修正されていない)」,「イラストがイスカの使いまわし」,「ラスボスが理不尽な位強い」,「ジャッジメント自体がオマケ」と余りよくない。因みにデフォルトキャラは、ソル・カイ・メイ・ミリア・イノの5人。
[編集] JUDGEMENT限定キャラクター
- 詳細はGUILTY GEARの登場人物を参照。
- レイモンド(RAYMOND)
- ジャッジメント(JUDGMENT)
[編集] 主なメディアミックス
[編集] 小説
ファミ通文庫から、刊行された。著者は両作品とも海法紀光、挿絵は石渡太輔。また、多くのキャラクターが小説オリジナルの衣装を着ている。
「ギルティギアゼクス 白銀の迅雷」はカイが主人公。良識的な人物という設定であるはずの彼だが、作中の行動には非常識な点が多く、不自然な話になっていることから、評判はあまり良くない。
- 胡散臭い製薬会社の製品(万能薬)を、警察として調査しているカイが民間人に勧めるなど、天才で冷静という設定があるとは思えないほど、ことあるごとにトラブルの種を増やす。
- カイが、人の大勢いる屋内でソルに戦いを挑むなど、無理のある描写が多い。
- その際、一般人の避難誘導もしないでいる。
- ソルが、一般人に対し「あるんだろ?とっとと出せ」と凄むという、カツアゲ紛いの描写がある(実際には事件の真相にまつわる物を要求しているのだが、他のキャラと読者には誤解されている)。
- 上記の事からソルの柄と態度が、非常に悪すぎる。
因みに、ゲームからの登場人物には、本文にはソル、ファウスト、レイヴン、あの男など。挿絵だけだがイノもこの小説で初めて登場している。セリフはないが若かりし頃のクリフ、一言だけだがメイも出ている。
「ギルティギアゼクス 胡蝶と疾風」はチップが主人公。他のゲームノベライズ作品と比較しても高い完成度で、評価が高い。ゲームからの登場人物には、ヴェノム、カイ、ファウスト、ポチョムキン、ガブリエルなど。
[編集] 漫画
ギルティギアXTRA
講談社の月刊誌「月刊マガジンZ」が連載(原作:海法紀光,漫画:隈井章二)されていた。
XTRAオリジナルキャラクター
- ティール
- 主人公。元聖騎士団。コロニー内にあった神社の御神体から復活した。
- 瑞葉
- ヒロイン。ジャパニーズで外界に関心を持つ。
- ジーナ
- 終戦管理局員。
評価
総合して、お世辞にも良作とは言いきれない面が多い。
- 作画がきちんとしている時と粗い時の差が大きい
- 女性キャラの体の描写を無駄に強調している
- 幾人かゲームのキャラクターの描写が悪い、或いは扱いが酷い(特にアクセル)
- 話が消化不良なまま、連載が終了してしまった
その反面、カイの過去話や絶扇の入手エピソードが描かれており、興味深いシーンもある。
その他
「スタジオDNA(一迅社)」・「ブロスコミックス(エンターブレイン)」・「ミッシィコミックス(宙出版)」からは、アンソロジー或いは4コマ漫画が刊行されている(現時点でずっと出ているのはスタジオDNA)。初代はブロッコリー社から刊行された。ゲームをやっていれば判るお笑い話や苦労話に頷けるネタが多く、中にはシリアスなストーリーもあり、ジャンルの幅は割と広い。しかしあくまでも「商業誌」であるのに、同人誌のようなノリの作品が多い。又、一部のキャラクターの描かれ方が破綻気味又は、扱いが酷であり、原作の雰囲気が踏襲されていない作品も多々ある。
[編集] ドラマCD
- 『ギルティギアゼクス ドラマCD Vol.1~2』
(GGXの時期と小説『白銀の迅雷』の間) 海法紀光
- 『ギルティギア イグゼクス ドラマCD RED,BLACK』
(聖戦時代と、カイ死亡後のパラレルワールド) 海法紀光
- 『ギルティギア イグゼクス ドラマCD ナイト・オブ・ナイブズVol.1~3』
(聖戦末期のアサシン組織) Vol.1:海法紀光、Vol.2,3:小太刀右京
3作が出ているが、作品の評価は、総じて非常に悪い。「強引で理不尽なシナリオ」,「一部声優の棒読み」,「ファン心理を逆撫でするような表現」,「キャラ描写…特にカイの描写が描けていない」などに、ファンからは海法氏のシナリオの執筆傾向に疑問の声及び批判が改めて上がった。細かい内容は下記参照。その反面、各CDにオマケとして収録されている外伝の評価は高い。「ザッパの幽霊屋敷の体験談」や「アクセルのタイムスリップによるトリック」など、短編ながら聞き応えのあるものが多い。
『ギルティギアゼクス ドラマCD Vol.1~2』 ラジオ番組「ゲムドラナイト」内のドラマで、放送時にはリスナーからのアンケートによりジョニーが主役の話が放送されたが、CDには未収録分としてカイ(後編はソル中心)を主役にしたエピソードも収録されている。しかし「あちこちで喧嘩を売りまくり、DISCの処分に覚醒必殺技を使用するカイ(ジョニーは普通に細切れ)」,「見知らぬ女から、アクセル共々ゲイ扱いのソル」と言った可笑しな場面が多い。ソルの声が石渡氏でない事に意見が分かれている(なお、石渡氏はゲーム以外のソルの声を担当してない)。外伝は、テスタメントとディズィーの出会い(Vol.2)。
『ドラマCD RED,BLACK』 前後編の2部構成。しかし「聖戦終結時期(2180年)が違う(実際は初代GGの5年前である2175年に終結している)」,「カイを始め、多数のキャラクターが死亡している歴史のIF(ただし判明しているのは、ジョニーだけ)」,「小説版同様、優秀でなく、その行動の末に落命してしまうカイ」,「イノについては、未成年であるカイに対して性的な要求をした上、ソルに聞くに堪えない非常に下品な言葉を吐いた(いくらイノが下品なキャラであっても倫理的に問題がありすぎる)」,「ソルの柄が悪すぎる上に、扱いが酷い」等のため、評価が非常に低い。外伝はザッパの幽霊屋敷体験談(RED)とディズィーの休日(BLACK)。
『ドラマCD ナイト・オブ・ナイブズVol.1~3』 アサシン組織の描写に「ザトーとミリアは愛人関係」,「設定では小心者・至って普通の男性であるザトーが、人間としても優れた偉大なリーダーとして描かれている」,「ザトー存命時からミリアとヴェノムは犬猿の仲」など、このドラマCD独自の解釈が見受けられる。外伝では、スレイヤーがナビゲートを務めロボカイ・A.B.A・アクセルが主役。
[編集] 備考
[編集] 2つの#RELOAD
GUILTY GEAR XX #RELOADは実は2種類存在しており、#RELOADの文字の色が赤い「赤リロ」と文字の色が青い「青リロ」である。GUILTY GEAR XX の後にバランス調整版として出したのが「赤リロ」である。しかしバランス調整版であるにも関わらず以下の問題点が発生した。
- 特定のキャラがあまりにも強化(弱体化)され過ぎている
- 特定キャラ同士で対戦するとフリーズを起こす
- コンボ途中で処理落ちが起きる
- ファウストがキャラ限定でハメ技が出来る
- 新キャラのロボカイにバグ技が存在する
といったものであり、ギルティプレイヤーの多くがネットを通じて署名運動を起こした。この後にさらにバランス調整をした「青リロ」が出されたのである。これにより上記(但しキャラの強化、弱体化は人によって意見が分かれる)の問題点を改善した。
[編集] メディアミックス展開
ゲームが人気を博し、ドラマCD、コミック、小説等でメディアミックス展開がされている。しかしゲーム以外のメディアで描かれている物語は、サイドストーリーやパラレルワールドが殆どで、ゲーム本編ストーリーの続編は今の所書かれていない。因みにX以降の話は、初代の番外編との事。
PS2版のGUILTY GEAR X+の限定版には、5分程のアニメーションを収録したDVDが付属した。欧米へのプロモーションも兼ねていたためか、声優がゲームとは違い、殆どのキャラクター(メイのみ日本語)が、字幕付きの英語で吹き替えられている。このアニメは、Xbox用及びWindows用ソフトの#RELOADで、見る事が可能。
2001~2002年には、ゲーム情報誌「ザ・プレイステーション2」内の連載コーナー「GUILTY GEAR XTACY」にて、石渡氏書き下ろしのイラストを公開していた(全7回)。「ソル&カイ」や「ザトー&ミリア」と言ったユーザーにはお馴染みの組み合わせもあれば、「アクセル&紗夢」の様な、意外な組み合わせもあった。これらのイラストは全て画集に収録されているが、コメントが雑誌に掲載されていたものと全く違う。
2006年7月からアークスシステムワークス公式HP内にてWebラジオ「ギルティギアのうぇぶらじおかもしれない…」を月2回(第2、第4木曜日)配信している。パーソナリティは石渡太輔、鈴木高雄、近藤佳奈子、アルカディアのゲームライター・パチが担当している。
2006年8月からゲーム雑誌「ゲーマガ」にて、書き下ろしギャラリーの連載が開始された。