AVCHD
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AVCHD（Advanced Video Codec High Definition, エーブイシーエイチディー）は、ハイビジョン映像をビデオカメラで記録するための規格。
2006年5月11日にソニーと松下電器産業が基本仕様策定（DVDメディア用）を発表した。8センチDVDでも十分に高画質で撮影できるよう、高効率符号化が可能なMPEG-4 AVC/H.264方式を使い、音声にはドルビーデジタル (AC-3) 方式（LPCM:オプション）を採用、多重化にMPEG2-TSを用いている。
またハイビジョン以外にも、従来の標準方式である480/60iもサポートしている。
AVCHDでは、従来のように1つの記録メディア向けの規格ではなく、ファイルシステムを介して、複数の記録メディアをサポートできるように設計されている。
規格では、システムビットレートを～18Mbpsとしているため、DV方式のテープメディアでも記録が可能であると思われる（従来のDV方式ビデオのビットレートは25Mbps）かもしれないが、ファイルシステムのサポートができない、テープメディアであるDV方式をサポートすることはないと考えられる。
同年7月13日には拡張規格としてを埋め込み型ハードディスクドライブ (HDD) 、SDメモリーカード・MemoryStick対応規格を発表し、同時にライセンスを開始した。また、Canon、Samsung等企業が規格賛同を表明した。
その中でソニーがハードディスクドライブ及び8センチDVD方式で記録する家庭用ビデオカメラを発売することをいち早く発表した。これらの家庭用ビデオカメラは、同年8月にDVD記録方式の機器が、同年9月にはハードディスク記録の機器が発売開始された。
2006年11月11日に発売されたPlayStation3が、AVCHD規格のDVDの再生に対応した。
目次 |
[編集] 対応機器
[編集] カムコーダ
- ソニー
- パナソニック
[編集] デッキ
AVCHDは、新しい規格（ディスクメディアが従来のものを使用しているだけで、従来のDVDビデオ規格とはアプリケーションフォーマットが全く異なる）である。これまでに発売されたDVDプレーヤーやDVDレコーダーでは、AVCHDがサポートされていないため、同方式で記録されたDVDメディアは再生できない。
再生専用機や録画機を含めて、今後の対応機器に対する他社の動向は未定であるが、2006年10月現在のところ、ソニー社製のゲーム機である「プレイステーション3」(2006年11月11日発売）、2006年12月8日に新しく発売されたBlu-ray対応レコーダーである、「BDZ-V9」と「BDZ-V7」の2機種で再生対応させているという。
- プレイステーション3では直接ネットワーク接続してダウンロードできるサービスにてAVCHDによる動画配信を限定的に行っている。内容は30秒程度の最新映画予告編や環境映像、1分以上のコンセプトビデオなど。HDDに書き込まれいつでも好きなときに再生できる。これらの映像は720p、1080i、1080pを動画によっては選択してダウンロードすることが出来る。
また、将来的には、デジタル放送用チューナーを搭載したDVDレコーダーなどでもAVCHDのディスクを再生する機能が搭載される可能性もあると言われている。
なお、Blu-ray DISCへのAVCHD方式での記録は、フォーマット策定が済んでいないため、プレイステーション3やソニー、松下両社のBDレコーダーにおいても、未対応となっている。
[編集] 記録フォーマットについて
上述の章でも一部触れているが、販売広告の表現上では「DVDにハイビジョンが録画できる」というものであるが、ここでいうDVDとは、DVDレコーダーやプレーヤーの録画・再生できるものや市販DVDビデオソフトに用いられている広義としてのDVDビデオ（詳細な規格としてはDVD-Video形式とDVD-VR形式に分かれる。）の事ではなく、記録メディアの器としてのDVDを表している。従来のDVDビデオとは全く異なる規格で記録する方式で実現されたもので、PCなどでDVDディスクにMPEG2のファイルをデータ形式として書き込んだものの一形式にあたり、MPEG2ファイルの代わりにMPEG4 AVCやH.264の形式で圧縮されたハイビジョン映像の動画ファイルを記録したものになる。実際には、MPEG4 AVCやH.264のファイルだけが書き込まれているのではなく独自のファイル形式・構成に加工されて記録されている。
[編集] 関連項目
- High Definition Video (HDV)
- Blu-ray Disc (BD)
- BDMV
