豊四季駅

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豊四季駅（とよしきえき）は、千葉県柏市にある東武鉄道野田線の駅である。駅周辺は柏市と隣接する流山市との市境が入り組んでいるため、流山市民との関わりも深く、駅前には流山市立図書館の返却ポストが設置されている。

[編集] 駅名の由来

この一帯は、明治時代に政府の命を受けた三井財閥系の開墾会社によって開拓された13の地区のうちの1つで、4番目の入植地となったため豊四季という地名が付けられた。駅名はその豊四季からきているとされている。他、初富（鎌ケ谷市）、二和、三咲（船橋市）、五香（松戸市）、六実（松戸市）、七栄（富里市）、八街（八街市）、九美上（香取市）、十倉（富里市）、十余一（白井市）、十余二（柏市）、十余三（成田市、多古町）の順に続く。
駅名では初富駅、二和向台駅、三咲駅、五香駅（新京成電鉄）、六実駅（東武野田線）、八街駅（JR東日本総武本線）がある。

[編集] 駅構造

相対式2面2線のホームを持つ地上駅で、駅本屋は北側（柏方ホーム）にある。駅の南側には、大宮方、柏方のそれぞれやや離れた所にある踏切を迂回しなければ行けなかったが、2003年2月、南北自由通路と南側の駅前ロータリーが完成した。売店あり。

柏寄りに小さな引込み線と短いホームが存在しているが、これは保守用車を留置するための作業場であり、営業用としては使われていない。

川島令三の著書にて橋上駅舎が建設中とされていたが、結局は上記の南北自由通路であった。橋上駅舎であれば特に南側利用者、大宮方面利用者にとってより便利になっていたと思われる。

つくばエクスプレス開業後は当駅から都心へ向かう場合、柏からのJR常磐線快速・特別快速利用または流山おおたかの森からのつくばエクスプレス快速・区間快速利用とで競合する形となったが、地元利用客は常磐線柏経由の利用がかなり目立つ。これはつくばエクスプレス経由だと料金が常磐線経由より割高でかつ秋葉原の乗換えが遠く、結局は柏の常磐線利用とほとんど時間差がないことが考えられる。しかし徐々にではあるがおおたかの森利用も増えている。

[編集] 駅周辺

駅本屋がある北側を中心に小規模な商店街が形成されている。駅からほぼまっすぐの県道（豊四季停車場線）で徒歩12分程度の位置に江戸川大学など学校施設があるため、学生マンションが増えてきている。

[編集] 北側

セブン-イレブン柏豊四季駅前店
デイリーヤマザキ豊四季駅前店
東武スポーツクラブ
京葉銀行豊四季支店
千葉興業銀行豊四季支店、ベルクス豊四季店出張所
豊四季商店街
四軒横丁（徒歩2分）
正満寺（徒歩2分）
ライフコーポレーション豊四季店（徒歩3分）
諏訪神社（徒歩5分）
サイゼリヤ豊四季店（徒歩5分）
成顕寺（徒歩10分）
江戸川大学、江戸川短期大学、江戸川大学総合福祉専門学校（徒歩12分）

[編集] 南側

ファミリーマート中嶋屋豊四季駅前店
郵便局 - 豊四季駅前郵便局
ベルクス豊四季店
華屋与兵衛豊四季店

[編集] 歴史

1911年 5月9日 - 千葉県営鉄道の駅として開設
1929年 12月30日 - 電化により電気運転開始
1978年 11月14日 - 複線化に伴い当駅での列車交換廃止

千葉県営鉄道として開業した当初からの駅で、この一帯の土地を持つ有力者が駅のための土地を提供し、設置させたといわれている。昭和初期から太平洋戦争中は、十余二に作られた軍用飛行場の最寄り駅であるため、軍事物資の輸送中継地点として機能していた。駅本屋前の自動車転回用のスペースも豊四季駅構内となっているのは、その名残とみられる。 1950年代以降、高度経済成長期と共に東京のベッドタウンと化してからは住宅が広がり、一般的な郊外駅となった。

また、昭和50年代の人気番組「欽ちゃんのどこまでやるの!?｣(テレビ朝日系)で萩本欽一・真屋順子夫婦が住む家の最寄駅として舞台になったことがある。番組冒頭、欽ちゃんが帰宅する際の舞台としてスタジオに豊四季駅のセットも造られた。