蘇秦
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蘇秦（そしん ？ - 紀元前317年？）は中国戦国時代の遊説家。張儀と並んで縦横家の代表人物であり、諸国を説いて合従を成立させたと言われる。洛陽の人。蘇代の兄。
蘇秦は洛陽から斉に行き、張儀と共に鬼谷子に縦横の術を学んだ。その後、諸国を放浪し、君主を説いて回ったが中々受け入れてもらえず、困窮して郷里に帰った所を親族に嘲笑され、発奮して相手を説得する方法を作り出した。
その後、燕の文公に仕え、趙との同盟を成立させ、更に秦を除いた全ての国の間に同盟を成立させ、その六国の宰相を兼ねたと言われる。この同盟に恐れをなした秦は15年に渡って東に侵攻する事ができなかったと言う。
その後、燕から斉に間諜として潜り込み、最後は反対派により殺された。
六国同盟の事は史記の世家には書かれておらず、また蘇秦の行動を史書のまま追って見ると蘇秦が瞬間移動を行っているような行動を行ったりしているために、一時期は蘇秦は実在の人物ではないと断定された事もあった。しかし最近では蘇秦は斉の湣王に仕えた実在の人物で、六国同盟に奔走した事もほぼ史実だとされている。蘇秦の行動の矛盾については、当時蘇秦以外にも六国同盟を考えた人間は大勢いたはずで、それら無名の縦横家たちの行動を著名な蘇秦に仮託したためにこのような記述になったと思われる。
また史書を写本する場合に、蘇秦を同じく燕・斉・宋など各国を接客として渡り歩き天寿を全うした弟の蘇代と取り違えた事がかなりあったとも思われる。
