緑風会

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緑風会（りょくふうかい）は、日本の国会のうち参議院における院内会派。

1947年（昭和22年）4月の第1回参議院議員選挙で第一党は日本社会党の47議席。以下、日本自由党39、民主党29、国民協同党10、日本共産党4議席をそれぞれ占めたが、無所属議員が最大で108人の当選を見た。
同年5月17日、無所属の参議院議員のうち保守系の58人が集まり、院内会派「緑風会」を結成した。 5月20日には、第1回参議院本会議が召集され、さらに緑風会は92人に増大し最大勢力となった。主な内訳は、旧華族を中心とした貴族院議員からのスライド組、官僚出身者、文化人などである。当時の官僚は自負心が強く、既成の政党を低く見ていたからである。初代参議院議長は、緑風会から松平恒雄が選出された。

しかし、参議院の政党化が進むにつれて勢力も次第に衰亡。吉田茂が官僚出身者を大量に衆議院選挙に当選させたことから、官僚出身者の政党への抵抗感が薄れ、次第に政党への移籍が増えた（ほとんどは自民党など保守政党、ごく一部社会党へ）。1960年（昭和35年）に参議院同志会に改称。1962年第二院クラブと改称するが、1964年に緑風会に復帰。この時、二院クラブに留まる者と分裂した。緑風会は、翌1965年に解散した。

参議院の独自性や改革が主張される中で、衆議院と一線を画した緑風会の時代を評価する向きも多く、1994年（平成6年）には参議院で、「日本・新生・改革連合」と「民社党・スポーツ・国民連合」の2会派37議員が統一会派を結成した際、会派名を「新緑風会」とした。 2005年現在でも民主党などによる参議院会派は「民主党・新緑風会」を名乗っている。

二院クラブは、無所属やタレント議員の受け皿として、一定の支持を得ていた。しかし、1995年の第17回参議院選挙を最後に、当選者は出ていない。

[編集] 党勢の推移

[編集] 参議院

選挙	当選/候補者	非改選	定数	備考
（結党時）	92/-	-	250
第2回通常選挙	9/58	41	250	追加公認+7
第3回通常選挙	16/35	18	250	追加公認+13
第4回通常選挙	5/19	26	250	非改選離党-2
第5回通常選挙	6/12	5	250
第6回通常選挙	2/6	7	250	追加公認+2