紋章機
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紋章機（もんしょうき）は株式会社ブロッコリーによるキャラクターメディアミックス企画ギャラクシーエンジェルおよびその続編ギャラクシーエンジェルIIに登場する、ロストテクノロジーによって作られた架空の戦闘機の総称である。訳語としては通常は「エンブレムフレーム」と呼ばれるが、「エンジェルフレーム」と呼ばれたこともある。
以下の解説は基本的にゲーム版（原作版）に準じるものとする。ゲーム版とアニメ版の違いについてはギャラクシーエンジェル参照。また、ゲーム版に登場したダークエンジェルおよび紋章機の母艦についてもここに表記する。
目次 |
[編集] 概要
紋章機は、全長30～60メートルの1人乗り宇宙用大型戦闘機であり、現在のところ12機～14機の存在が確認されている。（機体数が異なるのは、後述のGA-007やRA-000ブレイブハートをカウントするかどうかの違いによる） 同型の機体は存在しておらず、全て形状が異なっている（操縦者の要求による改造も行われており、形状の違いはそのためもある）。
ギャラクシーエンジェルおよび続編のギャラクシーエンジェルIIの世界は、過去(600年前)の大災害（時空震（クロノ・クェイク））により一度文明が滅んでいる。この、現在では失われた文明の遺産をロストテクノロジーと称している。紋章機もこのロストテクノロジーの産物で、その最大の特徴はH.A.L.O.システムとクロノ・ストリング・エンジンを搭載していることである。
これらのシステムを搭載している紋章機は、他の戦闘機とは比較にならない性能を持っており、単独でクロノ・ドライブを行い、1機で艦船とすら互角に渡り合うことが可能。ただし、H.A.L.O.システムと適合する特定のパイロット以外は動かすことすら出来ず、文字通りそのパイロットの専用機となってしまう。
紋章機のコクピットは、RA-000ブレイブハートを除き球形をしている。操縦席の全周囲をモニターが覆い尽くすように張り巡らされている。起動するとまるで機体が透明になったように周囲が映しだされるために非常に広い視覚が確保される。モニター上および操縦席周辺の空中には、計器類などが表示されており使用目的に合わせて計器類を表示、配置する事ができる。 また、重力制御システムが搭載されているため急激な加減速を行ってもコクピットの内のパイロットにはG負荷がかからない。ただし、GA-004ハッピートリガーのみフォルテ・シュトーレンの要望によりこの機能はオミットされている。
なお、識別番号は特殊なRA-000を除き、発見順に付番されている。各機体を呼ぶときは、この識別番号に合わせて、1番機、2番機という呼称をすることもある。
ギャラクシーエンジェルIIの時点で、EDENとNEUEという別の宇宙（平行宇宙）で、同一の技術によると思われる紋章機が別々に発見されているところから、これらの宇宙の間には、過去に何らかの関係があったのでは、とも推測されるが、明らかにはされていない。
その名の由来となった紋章が、EDENの機体は左右に（機体の装備によっては見えない場合もある）、NEUEの機体は機首部分に描かれている。なお、これらの紋章はゲーム版のタイトルロゴの一部にも使用されている。EDENとNEUEの紋章はそれぞれ少し異なっているが、双翼を意匠としているところは共通している。
紋章機はそれぞれ、独自の色で塗装されているため、形状が異なることとも相まって、他の機体と見間違えることはほとんどない。各機体の色については、各機解説を参照。
[編集] 用語
[編集] クロノ・ストリング・エンジン
- 「超時空弦推進機関」と訳される。一般的な艦船の推進機関。クロノ・ストリングは宇宙創生のエネルギーの欠片とも言われ(太古の高エネルギー宇宙の名残であるリング状に閉じた極微の宇宙弦とも）、膨大なエネルギーを秘めており、クロノ・ストリングが解放されれば戦艦程度なら一瞬で吹き飛ぶ。(小説版では黒き月と同等のサイズを誇る都市衛星ファーゴすら吹き飛ばした)これを重力制御で補足、クロノストリング反応を起こし大統一レベルのエネルギーを得るというロストテクノロジー。クロノ・ストリングは確率的にエネルギーを放出し、凄さまじいエネルギーを放出することもあれば次の瞬間にはピタリと放出をやめることもあり、アップダウンの差が激しく不安定である。
- 一機のクロノ・ストリング・エンジンの放出するエネルギーは不安定であるためそのままでは使いものにならない。安定したエネルギーを取り出すためには放出の周期がことなる複数のクロノ・ストリングを集め確率を平均化する必要があり、その数は膨大となる。そのため、艦船クラスのサイズにしか搭載できていない。（ギャラクシーエンジェルII「絶対領域の扉」で、ルクシオールの機関室に膨大なクロノ・ストリング・エンジンがあるのを見ることができる）
- 紋章機はH.A.L.O.（後述）の導入により、少ないクロノ・ストリング・エンジンで稼働できる。
- なお、黒き月の技術で作られたネガティブ・クロノ・フィールド下ではエンジンは停止してしまう。（クロノ・ストリングのエネルギー放出が一切停止する）。
[編集] H.A.L.O.（ヘイロゥ）システム
- Human-brain and Artificial-brain Linking Organization Systemの略。
- 「有機脳人工脳連接装置」と訳される。パイロットの頭の上にある「天使環（エンジェルリング）」によってもっとも発達した有機脳である人間の脳のエバネッセンス光子の様相を量子素子とし、光素子人工脳と連接。 多次元処理（マルチ・ディメンション・タスク）を実行可能とした超高速演算装置。このシステムのため紋章機のコクピットは非常に簡単なものとなっている。天使環は稼働中は発光する。
- だが、H.A.L.O.の真価はクロノ・ストリングのエネルギー噴出の確率に干渉できることにある。これにより、紋章機はパイロットのテンション次第でクロノ・ストリングから自由にエネルギーを取り出すことができ、宇宙創生すら可能となる。
- 反面、H.A.L.O.システムはパイロットのテンションに非常に敏感に反応するために、同じ機体でも状況によって能力の上下が激しく平均的な戦力として計算するのが難しい、H.A.L.O.システムを稼働せさせるには特殊なテンションが必要なため、当該するシステムに適合するパイロット以外には動かすことすら出来ない（能力をすべて発揮できない）、等の欠点もある。
- なお、限定的な予知能力をも有し、使用者の望む未来を実現する力まであるとする説もあるが定かであるかは不明。
[編集] 特殊兵装
- 各紋章機に装備されている強力な攻撃兵器、もしくは攻撃パターン。ただし、一部には兵器ではないものもある。攻撃兵器の場合は一撃で艦船を沈め得るほどの威力を持つが、特定の条件が揃わないと使用できない。
- 基本的に各紋章機に1つのみ装備されているが、RA-000ブレイブハートには無く、RA-003ファーストエイダーのみ2つの特殊兵装が装備されている。わかりやすく言えば必殺技で、そう紹介されている文献もある。
[編集] テンション
- 操縦者の気力体力等を総合したものを指す言葉。調子。H.A.L.O.システムで操縦者と紋章機は直結しているため、操縦者のテンションによって紋章機そのものの能力も上下することになる。このため、テンションという言葉が頻繁に会話に登場する。
[編集] エンジェルフェザー
- 特定の条件下で、紋章機の機体の左右に現れる、白い光の翼。その形状から『光の翼』とも呼ばれる。
- EDENの紋章機においてはリミッターを外した本来の姿。その状態になると、紋章機の力をデータ上の最大値を超えて引き出すことができる。初めて確認された時は、ある出来事によってパイロットのテンションが最大になった時だった。後に、白き月の聖母シャトヤーンがリミッターを解除することで発現可能となる。
- 無印の小説版である「廃太子の帰還」では紋章機に搭載されている「A.R.C.H.」というシステムの発動をパイロットが許可した時に発動する。
- NEUEの紋章機においても存在する。「絶対領域の扉」では合体紋章機でカズヤと合体した紋章機に搭乗するルーンエンジェル隊の一人の「愛」によって発現した。
- 小説版では上記の「廃太子の帰還」のとき同様システムの発動（劇中ではぼかしているが多分EDEN製同様「A.R.C.H.」と思われる）の認証で発動しておりこのときはブレイブハートと合体していたクロスキャリバーだけでなくほかの4機もエンジェルフェザーを展開している。
[編集] ナノマシン
- GA-005ハーベスターとRA-003ファーストエイダーに搭載されており、これを散布することで戦闘中でも僚機の破損修復を行うことができる。このため、これらの機体にはナノマシンを格納するためのケージがある。それぞれの操縦者がナノマシンを操ることができるために初めて有効となる装備。
[編集] 高速リンク指揮システム
- 戦場において、紋章機の各機体の状況をリアルタイムにモニターしつつ、指揮を行うためのシステム。紋章機専用のシステムで、各エンジェル隊の母艦である儀礼艦『エルシオール』と戦艦『ルクシオール』、そしてRA-000ブレイブハートに搭載されているのが確認できている。（プレイヤーの操作するレーダー画面の事だと推測できる）
- このシステムを用いて紋章機だけでなく、味方艦も指揮することが出来るところから、通常の指揮システムとは上位互換性を持つと推測できる（事実、無印版の第１話ではタクトがこのとき搭乗していたバーメル級巡洋艦にこのシステムを送信している）。何度か、バージョンアップしている。
[編集] クロノ・ドライブ
- GAの世界において一般的な超光速航法。光年単位の移動を行うときに使用する。
- クロノスペースに侵入し(シフトアップという)、超空間内を超光速で移動し目的地の近くで通常空間に戻ることを指す(シフトダウンという)。
- 1光年を移動するには約10時間がかかるとされている。またクロノスペースは通常空間と重なるように存在しているため星間物質とも衝突する可能性がある。
- 超光速推進が可能になるクロノスペースでは機体をデリケートに操縦することは不可能とされる。また機体にかかるエネルギーポテンシャルも莫大になるため、宇宙チリ程程度なら防御フィールドで防ぐことができるが、隕石や小惑星とぶつかると双方の構成原子が核融合反応を起こし消滅してしまう。
- 衝突を回避するために宇宙空間にはクロノドライブを行うための安全な航路が定められている。(微小天体が多い宙域には宇宙灯台が設置されており、宇宙船が近寄らないように警告を発している。)
- 紋章機は単独でクロノ・ドライブを行うことが可能で、ゲーム中でも数回、単独でクロノ・ドライブを行うシーンがある。
[編集] 強化パーツ
- 設定のみで明確には登場しなかったEDEN紋章機用のパーツ。公式ページの用語集に記載されており、それによればゲーム版第9章（白き月への帰還時）で入手でき、紋章機によって異なる機能を備えているらしい。おそらく、エルシオールに対するクロノ・ブレイク・キャノンのような封印されたパーツだったと思われる。
- 設定のみであるため詳細は不明。
[編集] 各機体の解説
[編集] EDENの紋章機
白き月の内部で見つかったロストテクノロジーの結晶ともいえる大型戦闘機。母艦は儀礼艦エルシオール。パイロットのテンションしだいでその能力を増幅させるH.A.L.O.システムを搭載しており、紋章機1機で戦艦と互角に戦える力を持つ。エルシオールと共にトランスバール皇国軍では最大戦力とされている。初期の段階では5機のみだったが、エオニア戦役後に白き月の調査により新たに2機が見つかっている。
機体の両端が腕のように下方に突き出しているのが特徴的。また、機首に眼らしきものがついている(「Moonlit Lovers」のオープニングムービーで確認できる)。
ムーンエンジェル隊によって運用されている。各機のパイロットについては、ムーンエンジェル隊を参照。
なお、黒き月によって生産されたダークエンジェルについても、EDENの紋章機として本項で説明する。
[編集] GA-001 ラッキースター
- Lucky Star
- パイロット：ミルフィーユ・桜葉
- バランスの良い万能型の機体。元々、紋章機のプロトタイプとして作られ、安定性より最大性能をもとめた思想のために、他の紋章機と違いクロノ・ストリングを一つしか積んでおらず、機体の安定性が極端に悪く誰も乗り手がいなかった。しかしクロノ・ストリングの性質から、潜在能力は最高だとされており、どんな確率でも無視することができるミルフィーユの強運をもってようやくその能力を発揮できる。その意味では白き月の兵器体系のコンセプトを突き詰めた機体ともいえる。
- 基本カラーはピンク
- 機体諸元
- 全長 49.6m
- 全幅 28.0m
- 全高 21.0m（基本翼端まで29.2m）
- 武装
- 中距離ビーム砲
- 機体中央に装備されている大型のビームキャノン。
- 近距離ミサイル
- 機体左肩に装備されているミサイルポッド。積載数は不明。
- 中口径レールガン
- 機体左右の足に装備されている中口径のレールガン。連射性能に優れる。
- 近接レーザー砲
- 中口径レールガンの隣りに装備されているレーザーファランクス発射管。レーザーは誘導性能を持ち自動追尾型ファランクスとも作中呼ばれている。
- エネルギーシールド
- 機体右肩に装備されているバリア発生装置。機体周囲に多面体で形成されたバリアを張る。
- 特殊兵装は貫通能力が高い大出力ビーム砲「ハイパーキャノン」。莫大なエネルギーの奔流を放ち複数の艦艇を薙払うことができる。ビームには敵を吸い寄せる効果があり長時間に渡って照射が可能。続編ではビームを自由に偏向できることが判明する。
- 小説版ではハイパーキャノンという名は使われずハイパーモードで発射される最大出力の高エネルギープラズマビームとして描かれている。
[編集] GA-002 カンフーファイター
- Kung-fu Fighter
- パイロット：蘭花・フランボワーズ
- EDENの紋章機の中では最高速を誇る、近接戦闘型の機体。その速度を生かして単機で敵中に切り込み、目標の懐に飛び込んで接近戦で仕留める戦法を取ることが多い。ただし、速度に重点を置いているため、装甲は最も薄くなっている。左右に装備した大型クロー電磁式ワイアーアンカー（詳細は後述）が印象的。
- 基本カラーはシャインレッド
- 機体諸元
- 全長 36.1m
- 全幅 38.2m
- 全高 19.4m（基本翼端まで27.6m）
- 武装
- 電磁式ワイアーアンカー
- 機体両脇に1基ずつ、計2基装備されている射出可能な大型のクロー。基本的には目標を握り潰すために使われるが、物を掴んだり、機体の姿勢を支えるワイヤーとして使われたりと、繊細な作業もできるようだ。
- 中型ミサイル
- 機体中央に装備されている対艦ミサイルポッド。積載数は不明。
- 近距離ミサイル
- 機体両肩に装備されているミサイルポッド。積載数は不明。
- 格闘技を得意とする蘭花の乗機らしく、電磁式ワイヤーアンカーを装備しており、格闘戦を行うことが出来る。特殊兵装はそのアンカーを遠隔操作する（判りやすく表現するとロケットパンチである）「アンカークロー」。
- なお、機体両脇にバルカン砲のような武器（粒子ビームとする文献もある）が装備されているが公式設定には記載されていない。
[編集] GA-003 トリックマスター
- Trick Master
- パイロット：ミント・ブラマンシュ
- 左右の弧を描くブームが印象的な機体。ちなみに、このブームはレーダーアームと呼ばれECM発生装置やレーダーを内蔵する。
- 機体中央に装備されている稼働式の円盤型レーダーは敵を照射し続けることによりアクティブホーミングのサポートをする。
- またこれらのレーダーはミントのテレパス能力によって運用され機能し、同時にミントのテレパス能力を増幅する。このため、ミントのテンションによって性能が上下し、テンションが落ちた時には通常のレーダーよりも性能が落ちる危険性もある。
- 最大の特徴は、遠隔操作する砲台フライヤーを持つこと。このフライヤーにはプラズマビーム砲が搭載されており、これを用いての間接攻撃を得意としている。なお、このフライヤーの操作方法は操縦者のミントがテレパス能力を持つことと関係あると思われているが、詳細については謎。
- 分類では偵察・間接攻撃型とされているが、ゲームでは当初から敵の位置はすべて画面上に表示されているため、偵察の意味は、少なくともゲームではあまりない。ただし、本編中ではこの機体が頻繁に哨戒任務に出ており、エルシオールの「眼」として活躍していることが確認できる。
- 基本カラーはライトブルー
- 機体諸元
- 全長 36.8m
- 全幅 37.6m
- 全高 27.4m（基本翼端まで35.6m）
- 武装
- 遠隔コントロールユニット・フライヤー
- 三枚のブレードからなる、プラズマビーム砲。作中のムービーでも確認できるがブレードの間に電磁界のような物を張りビームを収束・高出力化できる。またブレードにより射角を変更できる設定があるが作中では使用されていない。全19機が装備されているが、常時は3機を展開している。
- 長距離ミサイル
- 機体後部から撃たれる対艦ミサイル。積載数は不明。
- エリア広域ECM
- 様々な種類のエネルギー波を周囲に放射し敵のレーダーを始めとする観測装置を阻害する。
- 特殊兵装は搭載された全てのフライヤーを同時操作する事による一斉範囲攻撃「フライヤーダンス」。
[編集] GA-004 ハッピートリガー
- Happy Trigger
- パイロット：フォルテ・シュトーレン
- 各種の重火器を複数装備した、重攻撃型の機体。その分機動力に劣るが、圧倒的な火力で敵をねじ伏せる。また、EDENの紋章機の中では一番装甲が厚い。ちなみに、兵装の殆どが（この世界では時代遅れの）実弾兵器であるのも特徴で、これは完全な搭乗者（フォルテ）の趣味。
- 基本カラーはバイオレット
- 機体諸元
- 全長62.7m
- 全幅33.5m
- 全高19.2m（基本翼端まで26.7m）
- 武装
- 連装長距離レールガン
- 機体中央に装備されている大型の連装レールガン。
- 中距離レーザーポッド
- 機体の左右に装備されているレーザーファランクス発射管。基本的にはラッキースターが装備している物と同じと思われるが、他のEDEN紋章機に比べレーザーファランクスを最大数連装している。
- 中距離ミサイル
- 機体の両肩に装備されているミサイルポッド。積載数は不明。
- 中距離レーザー砲
- 機体の中央に装備されている大型のレーザー砲。
- 特殊兵装は、それらの搭載武器の最大出力での一斉射撃「ストライクバースト」。
- 公式HP上の設定では、他にビーム砲、電磁砲、粒子砲を装備していると取れる記述がある。
[編集] GA-005 ハーベスター
- Harvester
- パイロット：ヴァニラ・H
- 大きな円盤状のパーツが印象的な機体。このパーツは、大型レドームとする文献もあるが、公式HP上の設定では大型のエネルギーシールドとなっている。
- 本機最大の特徴はナノマシンを用いた修復能力であり、他の機体の破損をその場で修理する事が可能であるため、戦場での即席修理ドックとして活躍する。
- そのような特殊な位置づけからか、単機の攻撃力よりも、紋章機中唯一の回復役である自機の保存や、戦火の間を縫い傷ついた僚機のもとへ急行する為の旋回及び回避能力に優れ、カンフーファイターとはまた異なる意味で小回りが利く機体であるといえる。
- 基本カラーはライムグリーン
- 機体諸元
- 全長 40.6m
- 全幅 50.4m
- 全高 19.2m（基本翼端まで21.9m）
- 武装
- 中距離ビーム砲
- 機体の左肩に装備されているビーム砲。連射性に優れる。中距離・高出力レーザー砲とする文献もあるが実際はビーム砲と思われる。
- 近接迎撃レーザー
- 機体の左に突き出ているレーザーファランクス発射管。レーザーは誘導性能を持ち自動追尾型ファランクスとも作中呼ばれている。
- 大型エネルギーシールド
- 機体右肩に装備されている大型のバリア発生装置。機体周囲に多面体で形成されたバリアを張る。
- 破砕マイクロマシーン
- 公式で記載されているが詳しくは不明。
- 特殊兵装は、ナノマシンを戦場全域に放出することで、移動することなく自機を含めた味方の紋章機全てを回復させる「リペアウェーブ」。 なお、パイロットであるヴァニラのテンション次第では紋章機に限らず、1作目のイベントムービーのようにエルシオールといった巨大艦船を完全修復させる事も可能となる。（しかし、肝心のナノマシンの量は有限であるので、補給は適宜必要となる。）
[編集] GA-006 シャープシューター
- Sharp Shooter
- パイロット：烏丸ちとせ
- ゲーム版では第2作目「Moonlit Lovers」から登場した機体。
- 長距離攻撃を得意とする機体。アウトレンジから一方的に攻撃をする戦法をとる。その分、懐に飛び込まれると弱い。機体の左腕部にある盾状のパーツは大型の策敵レーダー、右腕部にある筒状のパーツは高性能の遠距離照準装置と、とことん遠距離戦闘にこだわった装備をしている。
- ゲーム本編のシミュレーションモードでは、AIの都合上、目標から距離を取ったまま攻撃、ということができず、単純に言えば、ひたすら目標に突っ込んでいくという仕様のため、特に遠距離特化で近接戦には弱いシャープシューターは、残念ながら使いにくい機体の筆頭に挙げられてしまうことが多い。
- コミックス版の最終決戦では洗脳の影響で一時ダークエンジェル（後述）に似た形状に変貌していた。
- 基本カラーはブルー
- 機体諸元
- 全長 60.6m
- 全幅 40.4m
- 全高 23.7m（基本翼端まで26.4m）
- 武装
- 長距離レールガン
- 機体中央よりやや右に装備されている大型ロングバレルレールガン。設定では折り畳み機能もあったが作中では使われていない。
- 中距離ミサイル
- 機体中央よりやや左に装備されている対艦ミサイルポッド。積載数は不明。
- 中距離レーザー砲
- 機体の左に突き出ているレーザーファランクスの発射管。レーザーを誘導性能を持ち自動追尾型ファランクスとも作中呼ばれている。
- 特殊兵装は長距離レールガンによる超長距離狙撃「フェイタルアロー」。
- カンフーファイターと同じくバルカン砲のような武器を右脇に一門装備しているがやはり公式設定にはなく詳しくは不明。
- 機体中央のミサイルポッドには対艦ミサイルだけでなく通常のミサイルも装備されているが公式設定にはない。積載数は不明。
[編集] GA-007
- パイロット：選択ルートにおけるヒロイン。
- GA-006 シャープシューターと共に白き月の内部から発見されたが、外装処理などが終わっていなかった7番目の紋章機。専用機でないため、特に固有の名称は付けられておらず、「7番機」「決戦兵器」と呼ばれている。「Moonlit Lovers」において、ヴァル・ファスクの一人ネフューリアの戦艦『オ・ガウブ』を破壊するため、白き月と黒き月の技術を結集させて作られた機体である。
- 紋章機の適正があるものなら誰でも動かすことが出来るが、急造だったために操縦系統などが繁雑となり、全紋章機中、後述するNEUEの合体紋章機を除くと、唯一の複座式となっている。サブパイロットはメインパイロットのテンションをもっとも高めることができる人間が良いとされている。
- 武装そのものは大したことがないが、エルシオールについていたクロノ・ブレイク・キャノンを主砲として搭載している。強いて分類すると、戦闘機というより高速突撃砲艦。
- そのため全長はエルシオールの半分ほどもあり、格納するさいはエルシオールのハッチを生め尽くしそれでも下半部が突き出すほどの巨体である。機体そのもののほとんどの部分がクロノ・ブレイク・キャノンであるため、一見すると、クロノ・ブレイク・キャノンに紋章機がしがみついているように見える。なお、紋章機の色は白（パーソナルカラーで塗装されていない）。
- 「Eternal Lovers」において、ヴァインにクロノ・ブレイク・キャノンごと奪われるが、そのヴァインがゲルンの命に逆らい逃亡した際に激しい攻撃を受けた結果、クロノ・ブレイク・キャノンは修復可能だったが7番機本体はもう使い物にならない状態になった。
[編集] ダークエンジェル
- パイロット:ヘル・ハウンズ隊メンバー
- ゲーム版第1作目に登場した黒き月製の漆黒の紋章機。「黒き紋章機」とも呼ばれる。EDEN製（白き月製）の紋章機を元に製造された物で、中盤以降のヘル・ハウンズ隊がその隊員分の5機を運用した。
- 性能はオリジナルの紋章機と互角であるが、こちらは機体による性能差と言うものは無い。また、形状も5機すべてが、まったくの同一。
- 最大の特徴は、パイロットを取り込む事でその真の力を発揮（紫色の光の翼に似た羽が生えた形態）するという点である。(小説版ではSLAVEモードと呼ばれていた）しかし、これはパイロットそのものが機体のパーツの一部となってしまう。これは製作者であるノア（インターフェイス）の思想によるもので、人間による不確定要素を排除するためである。ヘル・ハウンズ隊はこれによってダークエンジェルに取り込まれた。これが、「黒き月」の最高傑作である。逆に、その不確定要素を最大限に生かそうという白き月側の思想の結晶が、前述するH.A.L.O.システムであり、当然ダークエンジェルにはそのH.A.L.O.システムは搭載されていない。
- ゲーム版第2作目「Moonlit Lovers」ではレゾムがこの機体を決戦時複数量産していたが、パイロットなしの無人制御になっている。
[編集] NEUEの紋章機
NEUE領域にやってきたEDEN軍（タクトの率いるロストテクノロジー探索隊）によって、各地で新たに発見された紋章機。
EDEN領域で発見された紋章機とは形状が異なる。その最大の特徴は、巡航形態（クルーズヴォイス）と戦闘形態（バトルヴォイス）の2パターンの形状を持つことと、0番機ブレイブハートへの合体機能を持つこと。
この合体機能のため、1～6番機はかなりよく似た機体構成をしている。（コクピット部分を挟み込むように左右対象な機体部分を持つ、双胴型ともいえる構成） ただし、この双胴部が各機で相当に異なるため、外見上の印象はEDENの紋章機以上にバリエーションに富んでいる。
ルーンエンジェル隊によって運用されている。各機のパイロットについては、ルーンエンジェル隊を参照。
なお、アニメ『ギャラクシーエンジェる～ん』では各機若干のリデザインが施されている（フロムゲーマーズ2006年12月号より）。
[編集] RA-000 ブレイブハート
- Brave Heart
- パイロット：カズヤ・シラナミ
- H.A.L.O.システムやクロノ・ストリング・エンジンを搭載していないため、正確には紋章機ではないが、後述するRA型紋章機に合体し、それぞれの紋章機の能力を向上させるという特殊な能力を持つゆえに、紋章機に準じる扱いを受け、識別番号も0番を与えられている。
- H.A.L.O.システム非搭載なので、誰でも操縦可能だが、カズヤの専用機とされている。
- 武装としては、自衛用の機関砲しか装備されておらず、紋章機の特徴のひとつともいえる特殊兵装もないため、特に他の紋章機と比較すると貧弱の一言に尽きる。このため、ゲーム本編では、出撃後すぐにいずれかの機体と合体することが多く、単独で飛行するシーンはほとんどない（確認できるのは後述のナノナノのムービー、SideＭのOP「Wing Of Destiny」、アニスがこの機体を強奪した時ぐらい）。
- 基本カラーは白
- 機体諸元
- 全長 31.83m(巡航形態)／35.59m(戦闘形態)
[編集] RA-001 クロスキャリバー
- Cross Caliber
- パイロット：アプリコット・桜葉
- NEUEで最初に発見された紋章機。
- GA-001ラッキースターと同じ万能型の機体である。戦闘形態時は、4本のブームを四方に展開するため正面から見ると名称の通りX（クロス）の字を描いているように見える。
- 特殊兵装「ハイパーブラスター」は左右に取り付けられた二門の強力無比な連装ビーム砲。
- 基本カラーはオレンジ
- アニメ版では砲身の形状が変化している。
- 機体諸元
- 全長 38.50m(巡航形態)／45.10m(戦闘形態)
- 武装
- 近距離ビームファランクス
- 遠距離誘導レーザー・フレイル
- 高出力長距離ビーム
[編集] RA-002 イーグルゲイザー
- Eagle Gaiser
- パイロット：リリィ・C・シャーベット
- セルダール王朝で発見された紋章機。遠距離砲撃に特化しており、戦闘形態では格納していたレールキャノンの砲身を伸ばすため、全長は1.5倍程度に伸びる。GA-006シャープシューターと同系統の機体といえる。
- 特殊兵装は、レールキャノンによる超長距離からの連続狙撃「エクストリームランサー」。
- アニメ版ではクロスキャリバー同様砲身の形状が変化している。
- 基本カラーはブルー
- 機体諸元
- 全長 44.30m(巡航形態)／66.60m(戦闘形態)
- 武装
- 近距離ビームファランクス
- 遠距離誘導レーザー・アロー
- 4連装レーザー砲。発射後しばらく前方に直進した後、一旦四方に散り、目標に向かうという独特の軌跡を描く。
- 長距離レールキャノン
[編集] RA-003 ファーストエイダー
- First Aider
- パイロット：ナノナノ・プディング
- 惑星ピコで発見された紋章機。巡航形態と戦闘形態の違いが最も少ない（他の機体は、双胴部を前後反転させる変形をするが、この機体はそれをしない）。
- 支援型に分類される機体で、GA-005ハーベスターと同様に、ナノマシンを放出して味方の機体を修理する特殊兵装「リペアウェーブ」を持つ。さらに針状のビーム（ナノマシンの塊とする説もある）で目標を四方八方から串刺しにする「ニードルフレシット」という攻撃用の特殊兵装も持つため、ある程度の戦闘もこなせる。
- アニメ版では外装の作りこみが細かくなっている。
- 基本カラーはライトブルー
- 機体諸元
- 全長 27.35m(巡航形態)／29.30m(戦闘形態)
- 武装
- 近距離ビームファランクス
- 遠距離誘導レーザー・チャクラム
- 環状のレーザーを放つ。要するにリップルレーザー。このレーザーは自由に方向を曲げられるため、後方に向かって放つことも可能。
- ナノマシンディスチャージャー
- ナノマシンを散布する装置。ファーストエイダーの左右胴部の上下に、計4器が装備されている。
[編集] RA-004 スペルキャスター
- Spell Caster
- パイロット：カルーア・マジョラム
- 魔導惑星マジークで発見された紋章機。
- Ａ級魔女カルーア（テキーラ）が操る、中距離戦や索敵で威力を発揮する機体。その一方、接近戦には弱い。GA-003トリックマスターと同系統の機体といえる。トリックマスターのフライヤー同様に、戦闘中には3つの光球が機体の周囲に展開されているが、これについては、遠隔コントロールユニットクリスタルビットという名称以外、現状では説明がなされていないため詳細は不明。
- 特殊兵装「ヘキサクロスブレイク」は、巨大な六芒星魔法陣で目標を圧壊するという、紋章機の特殊兵装の中でも屈指の派手なもの。なお、アニメ版「ギャラクシーエンジェる～ん」では十二芒星魔法陣を展開していた。
- アニメ版での違いはシルエットに曲線が増えたほか、戦闘形態時先端の金色の装飾の形状が変化している。
- 基本カラーはグリーン
- 機体諸元
- 全長 35.36m(巡航形態)／39.92m(戦闘形態)
- 武装
- 近距離ビームファランクス
- 遠距離誘導レーザー・ボルト
- 独特の軌跡（一言で表現するなら、「へろへろ」な軌跡）を描く多数のレーザーを同時に発射する。このような軌跡を描くため、相手にとってみれば非常に回避しにくい攻撃と思われる。
- 遠隔コントロールユニット・クリスタルビット
[編集] RA-005 レリックレイダー
- Relic Raider
- パイロット：アニス・アジート
- 元々操縦者であるアニスが持っていた機体で、「絶対領域の扉」では本編中で紋章機であることが確認され、RA-005の認識番号を与えられた。現在のところ、彼女がどのようにしてこの機体を入手したかは不明。（盗品である事は確からしいが・・・）
- 高い機動力と近接戦闘力を持つ機体で、その能力を生かした一撃離脱戦法が得意。その意味ではGA-002カンフーファイターと同系統だが、流石に格闘装備は搭載していない（ただし砲撃モード時のため打ちや一部のムービーでエネルギーのブーメラン攻撃を行う描写が確認できる）。特殊兵装「ジェノサイドボンバー」は、その名の通り周囲の敵をまとめて破壊し、戦艦すら一撃で沈める強力な爆弾（一種のマイクロ・ブラックホールとする文献もある）。
- アニメ版の形状の違いは戦闘形態時の砲身の長さが変化（ゲーム版→上下同じ長さ、アニメ版→上のほうが長い）
- 基本カラーはワインレッド
- 機体諸元
- 全長 48.60m(巡航形態)／49.35m(戦闘形態)
- 武装
- 近距離ビームファランクス
- 遠距離誘導レーザー・スター
- 前述の通り、ブーメラン状のエネルギー弾体を発射する。その軌跡もブーメランのような弧を描く。機体の左右に1器ずつの計2器が装備されている。
- グラビティクラスト
- 機体中央下部に装備されている、ジェノサイドボンバーの発射管。
[編集] RA-006 パピヨンチェイサー
- Papillon Chaser
- パイロット：ナツメ・イザヨイ
- RA型紋章機。詳細については未発表。
- 基本カラーはパールピンク(見た感じ)
[編集] 合体紋章機
- カズヤの駆るRA-000と、RA-001からRA-005のいずれかとが合体した状態の機体を指す言葉。
- 合体は、カズヤの駆るRA-000「ブレイブハート」とRA-001からRA-005のいずれか1機との間で行われる。これによって、RA-000は合体した機体の補機の役割となり、合体状態の紋章機は元の操縦者が機体の操縦に専念し、カズヤが砲手として攻撃を担当する、と役割分担して動かされる。そのため、ゲーム「絶対領域の扉」内の戦闘パートでは、プレイヤーは戦場の指揮（シミュレーション）か砲門の操作（簡易シューティング）、あるいはその両方をプレイすることができる。
- また紋章機には、操縦者の「テンション」によって性能が上下するという特徴があるため、合体紋章機の性能は、カズヤへの操縦者の感情（信頼感や恋愛感情）によって、さらに極端に上下することになる（特に「絶対領域の扉」の第9章の前半戦と後半戦ではこれが顕著に現れる※ナノナノヒロイン時除く）。
- 「絶対領域の扉」での戦闘においては、RA-000単独での出撃はなく、必ずいずれかの機体と合体した状態での出撃となる（ただし、ナノナノがヒロインの場合、1回だけ分離した状態で戦闘を行うムービーがある）。
[編集] 紋章機の母艦
EDENのGA型紋章機およびNEUEのRA型紋章機には、それぞれ専用母艦が存在する。以下にその母艦について記述する。
[編集] エルシオール
- Elle Ciel
- 艦長：タクト・マイヤーズ(ギャラクシーエンジェル)→レスター・クールダラス(ギャラクシーエンジェルII)
- 副官：レスター・クールダラス(ギャラクシーエンジェル)→不明(ギャラクシーエンジェルII)
- 紋章機ではなく紋章機が運用可能な空母だがあえてここに記載する。ムーンエンジェル隊の紋章機の母艦でありその専用運用艦。高速リンク指揮システムにより紋章機をリアルタイムで指揮可能。白き月によって建造され、この艦そのものがロストテクノロジーといえる。元々は白き月の聖母シャトヤーンの儀礼艦であったが、エオニア戦役をきっかけとしてトランスバール皇国軍の空母として運用され、いくつかの艦隊の旗艦をつとめた。そのため戦闘艦であるが内部にはシヴァ皇子など皇族専用の部屋をはじめとし、人工海岸（宇宙クジラの棲むクジラルームとして使用されている）、展望公園などの豪華客船なみの施設が入っている。このような来歴のため、純粋な戦艦と比較すると、艦自体の火力は貧弱だが、逆に装甲は強固であり、また後述のクロノブレイクキャノンを主砲として持ち、さらに紋章機を艦載機として持つことにより、総合的な戦闘力は皇国軍でもずば抜けているといえる。
- 紋章機が格納、整備可能な大型の格納庫を持ち、紋章機発進時には艦底部のハッチを開口し直接格納庫からクレーンで船体外部にぶら下げて発進させる。空母だが他の艦艇に比べ速力に優れており高速艦以外なら振り切れる足の速さをもつ。第一作ではGA-001～GA-005の5機が艦載されていたが、第二作以降はGA-006も艦載され、6機を運用している。紋章機の他に無人哨戒機やシャトルが艦載されていることが確認されている。
- 元々は艦首にクロノブレイクキャノンが取り付けられていたが、あまりにも威力が強大すぎるために、取り外され白き月の深部に隠されていた。だが、エオニア戦役において、黒き月を相手にするために、再び装備されることになる。
- 小説版ではクロノブレイクキャノンはクロノストリング・シリンダーそのものを弾薬として使うエネルギー砲として描かれており、シリンダー内部のクロノストリングを強制崩壊させ、全エネルギーを開放、指向性を与えて撃ちだしていた。
- なお、元々は白き月においてロストテクノロジーを調査する「白き月の巫女」と呼ばれる研究員達がそのまま艦を運用しているため、乗員の８割は女性であり、戦闘要員ですらない。なお、エンジェル隊とタクト、レスター以外に正規の軍人の乗組員はいないが、ロストテクノロジーの扱いについては軍人よりも詳しいため、艦は滞りなく運用されている。
- トランスバール暦412年 エオニア戦役 タクト、ルフトよりムーンエンジェル隊の指揮を委ねられ、艦長に就任
- トランスバール暦416年 タクトがルクシオールの艦長に転属すると同時に、副官だったレスターが艦長に就任
- 諸元
- 全長 846.0m(クロノブレイクキャノン砲身部を除く)
- 全幅 274.0m
- 全高 392.0m
- 武装
- 長距離レールガン
- 船体エンジン部の左右に連装されている大型のレールガン。
- 長距離ミサイル
- エルシオールが装備しているミサイル。詳しくは不明。
- 中距離レーザー
- エルシオールが船体上面の甲板に装備している対空レーザー。
- クロノ・ブレイク・キャノン
- エルシオールの主砲であるエネルギー砲。遥か遠方からエオニア軍の主力艦隊を消滅させる威力と射程を持ち、その威力は黒き月の防御フィールドを貫通し衛星すら一撃で破壊可能な程である。なお、あまりに強大な威力を持つため、通常は取り外されて白き月によって保管されている。また、「Moonlit Lovers」から「Eternal Lovers」にかけては、このエルシオールのクロノ・ブレイク・キャノンを取り外して7番機に装備していた。
[編集] ルクシオール
- Luxiele
- 艦長：タクト・マイヤーズ
- エルシオール(上記)と同じく紋章機の母艦であり紋章機ではない。本艦は空母であるエルシオールと違い、エルシオールのノウハウやEDENの技術を結集して造られた新造「戦艦」である。またエルシオール同様に艦内施設は充実しており公園、コンビニ、トレーニングルームなどエルシオールにあった施設以外にもゲームセンターなど新たな施設が追加されている。艦自体の火力は戦艦を謳うだけあってエルシオールを上回るが、逆に防御力ではエルシオールには劣るとされている。
- 艦中央部に格納庫を持つ。左右の両舷と船体前上部の甲板にハッチがあり、クレーンで吊り下げられた紋章機は両翼または甲板にそって移動、発進する。NEUE製紋章機であるRA-000～RA-005の6機を艦載している。(「無限回路の鍵」では、RA-000～RA-006の7機を艦載している。)なお、ルクシオールの格納庫には7機分のスペースがあることから、7機目のRA型紋章機の登場が噂される原因の一つとなった。
- エルシオール同様に大型艦ながら足の速さに優れる。またディバイドシーケンスにより身軽さに優れる主翼部と速度に優れる艦底部の2隻にわけて艦を運用可能。
- 余談だが、ルクシオール内のルーンエンジェル隊員の私室のデザインは、各隊員を担当した声優が行っている。(ギャラクシーエンジェる～んより)
- EDEN軍の所属艦であるが、その乗組員にはルーンエンジェル隊の隊員をはじめ、NEUEの人が数多く採用されている。
- アニメ版「ギャラクシーエンジェる～ん」にも紋章機の発進シーンで登場しているが、現在のところは誰に運用されているか、等の詳細は不明。また、る～ん７話を見る限り若干数同系艦が存在している（アニスが艦隊を指揮するシーンで艦橋から色が違うルクシオールらしき艦の映像が確認できる）ような描写がある。
- トランスバール暦414年 新造戦艦建造計画発動
- トランスバール暦416年 新造戦艦建造計画終了 「ルクシオール」就航。艦長にはタクトが就任する。
- 諸元
- 全長 996.78m
- 武装
- レーザー砲
- 両翼に4門ずつ装備されている砲。ムービーの描写をみる限り、レーザー砲と思われるが、詳細不明。下記のデュアル・クロノ・ブレイク・キャノンが完成する前は、こちらを主砲と称していた。
- デュアル・クロノ・ブレイク・キャノン
- クロノ・ブレイク・キャノンの技術を応用して作られたと思われる、ルクシオールの主砲。完成が遅れたため、当初は装備されていなかった。これ単体でも星間航行能力を持つが、ルクシオールと合体しなければクロノブレイクキャノンとして使用することはできない。本体左右の両翼に装備する。ちなみに、製作者は明かされていない(ノアというのが最有力)。この装備は、エルシオールのクロノ・ブレイク・キャノンすら防いだ影の月の防御フィールドを貫通した。この際緊急的に急速チャージを行った為、最低限の電力を残して艦全体のシステムが停止した。
