研数学館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
研数学館（けんすうがっかん）は、東京都と千葉県、埼玉県にあった大学受験予備校である。日本で一番創業が古く、多くの著名人が通ったことでも有名であったが、2000年3月末に受験生の減少を理由に予備校業務を停止した。経営母体は財団法人研数学館。設立時のモットーは「研数理開宇宙（数理を研（みが）き宇宙を開く）」。本部は東京都千代田区西神田二丁目。
明治30年に奥平浪太郎が開校した数学の私塾を創始とする。その後、昭和16年に文部大臣により財団法人研数学館の設立許可を得、理数系の専門学校「研数専門学校」を設立した。その後の学制改革により、昭和30年に大学受験の専門総合予備学校として新たなスタートを切る。最盛期は東京校本部校舎・本郷校舎、津田沼校、春日部校の3校舎を展開したが、本郷校舎と春日部校舎は後に閉校。受験生の減少を理由に2000年3月末をもって予備校業務より撤退し、東京校、津田沼校が閉校となった。現在は、法人として存続している。
現在、東京校本部校舎は本館とA館が文化学院(2005年1月までは大正大学)に、別館は居酒屋和民に、B館が資格指導のクレアールアカデミーに貸し出されている。なお、東京校本郷校舎は昭和第一学園、津田沼校は河合塾に売却された。
2006年度は，「授業力アップの為の算数・数学連続セミナー」が5回予定されている。講師は,筑波大学附属小学校副校長坪田耕三氏など。
目次 |
[編集] 沿革
- 1897年 奥平浪太郎が数学専門の私塾を創始
- 1919年 英語科を併設
- 1922年 関東大震災により校舎焼失するも2ヵ月後授業再開
- 1929年 鉄筋コンクリート地下1階、地上4階の新校舎完成(現東京校舎本館)
- 1941年 文部大臣により財団法人研数学館の設立許可を得、理数系の専門学校「研数専門学校」を設立
- 1942年 物理科、数学科を設置
- 1943年 電気通信科を設置
- 1952年 各種学校認可
- 1955年 学制改革により、研数専門学校は自然廃校となり、大学受験の専門総合予備校となる
- 1960年 鉄筋コンクリート4階建て、新館完成(現東京校舎A館）
- 1979年 文京区本郷に地下2階地上4階の本郷校舎完成。化学実験室を設置
- 1985年 千葉県習志野市に地下1階地上8階の津田沼校舎開校
- 1988年 東京校本部校舎に地下1階地上5階の東京校本部校舎B館完成
- 1990年 7月に津田沼校舎新館完成
- 1994年 埼玉県春日部市に地上5階の春日部校開校
- 1997年 創立100周年。本郷校舎閉校
- 1998年 春日部校閉校
- 2000年 3月末をもって予備校業務より撤退。東京校、津田沼校閉校
[編集] 在籍経験のある有名人
[編集] 出講経験のある著名講師
[編集] 外部リンク
 |
この「研数学館」は、教育に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。（ポータル 教育） |
