日産・リベルタビラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

リベルタビラ (LIBERTA VILLA) はかつて日産自動車が製造・販売していた自動車。バイオレットの系譜を引き継いでいた。

[編集] 歴史

[編集] 初代（N12型）

1982年 6月に、バイオレットリベルタの後継車として登場した。パルサーとラングレーの姉妹車。

2000ccモデルの有無を除けば、同じ排気量のバイオレットリベルタ（排気量は1600cc、1800cc）と、ブルーバード（排気量は1600cc、1800cc、2000cc）が同じ日産系販売会社（ブルーバード販売会社）で扱われていたことに無理があり、ダウンサイジングされ1500ccの乗用車としてデビューしたのがリベルタビラであり、バイオレットリベルタと同じくブルーバード販売会社で取り扱われていた。

バイオレットリベルタが、4ドアセダンと5ドアハッチバックの2種類のボディがあったのに対し、リベルタビラは4ドアセダンのみであった。また、バイオレットリベルタの後継車という位置付けからパルサーに設定された1300ccエンジンは設定されなかった。

当初は、バイオレットリベルタと併売されていたが、リベルタビラが登場して半年もたたないうちにバイオレットリベルタが生産中止となり、「リベルタ」の名を持つ車はリベルタビラに1本化された。N12型リベルタビラはバイオレットリベルタから数えると2代目となり、初代バイオレット（710型、リベルタの前身）から数えると4代目にあたる。キャッチコピーは「若きスーパースター。リベルタビラ」。

N12型のCMには、同じ日産系販売会社（ブルーバード販売会社）の取扱車種であった、F30型レパードのCMキャラクターを務める加山雄三と、910型ブルーバードのCMキャラクターを務める沢田研二が起用され、テレビCMでは、F30型レパードの横に立つ加山雄三と、910型ブルーバードの横に立つ沢田研二が共に登場し、最後には共に口を揃えて「僕たちの新しい仲間をよろしく」と述べた後に互いに苦笑いして締めくくるCMであった。

[編集] 2代目（N13型）

1986年 11月登場。ボディは4ドアセダンと3ドアハッチバックの2種。バイオレットリベルタから数えると3代目となり、初代バイオレットから数えると5代目にあたる。CMのコピーは「快足L・V・Loveより簡単。L･V」。1990年 8月にパルサーがフルモデルチェンジされると同時にリベルタビラは姉妹車のラングレーとともに消滅。ブルーバード販売会社でパルサーを取り扱うことになるが、2000年にパルサーが消滅し、後継車はブルーバードシルフィに一本化される。

後期型のCMキャラクターには、野球解説者で元参議院議員の江本孟紀が務めていた。後期型のCMコピーは「江本の選択」。