愛の戦士レインボーマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『愛の戦士レインボーマン』(あいのせんしレインボーマン)は川内康範原作のTV番組、あるいはそのヒーローの名前である。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 漫画版
『レインボーマン』というタイトルで講談社の漫画雑誌に連載された。作画を担当したのはあだち充。
- 少年マガジン 昭和47年10月号 - 昭和48年10月号
- おともだち 昭和47年11月号 - 昭和48年1月号
[編集] 実写版
[編集] 作品解説
本作品は、レインボーマンとそれに変身するヤマトタケシの戦いを描く。レインボーマンとは、変身ヒーローの名前である。レインボーマンは週の7曜ににちなむ7種類の姿に変化(へんげ)し、その姿にちなんだ超能力を発揮し、必要とする能力に合わせてその都度変化する。
敵対する勢力は、黄色人種、特に日本人に恨みを持ち、日本という国家と日本人皆殺しを企む組織、死ね死ね団である。この設定により他の変身ヒーローの敵が理由不明で日本を中心に攻めてくるという問題を解決している。死ね死ね団は思想的に偏っているがごく普通の人間による組織であり、他の変身ヒーローのように怪人などはいない。
その戦いは、変身ヒーローなどに多い「怪人対主人公」ではなく、「政治的結社の陰謀対それを阻止する主人公」である。陰謀は日本国家あるいは日本人全体に対して行われる社会的混乱であり、個々の敵との戦闘場面は重要性を比較的持たない。その陰謀を粉砕するまでに約1クール(13話)かける点も1話完結を基本とする他の変身ヒーロー番組とは異なる。しかし子供向け番組であり、戦闘場面が物語展開の山場となることはある。また、演出上レインボーマンのピンチの状態で各話の終了することもあり、話の冒頭から戦闘場面になることが多いのも、各話のBパートで戦闘を開始し終了するのをパターンとする他の変身ヒーローと異とする。
1972年(昭和47年)10月6日から1973年(昭和48年)9月28日までNET系で毎週金曜日19:30 - 20:00に全52話が放送された、東宝製作の特撮テレビ番組で、東宝にとってヒーロー物初参入の番組でもある。
『光の戦士 ダイヤモンド・アイ』、『正義のシンボル コンドールマン』と併せて川内三部作と呼ばれる。
なお、オープニングやエンディング当時の番組紹介(新聞のテレビ欄など)では「愛の戦士」とは記されてなく、「愛の戦士 レインボーマン」は本編では最終話のエンディングでのテロップでの1度のみである。その一方でおもちゃ、書籍、文房具等のキャラクター製品には「愛の戦士 レインボーマン」の名称が用いられていた。
[編集] ストーリー
アマチュアレスリングで名をはせた高校生、ヤマトタケシ。タケシは格闘技に更に磨きをかけプロレスラーとなり有名になり金持ちになるという野望を抱き、そしてその金で脚に障害を抱えた妹の治療費に当てるため、噂のインドの山奥に住む聖者「ダイバ・ダッタ」の下へと旅立った。年老いたダイバはタケシに、長年夢に見た伝説の七色の戦士、「レインボーマン」の素質を見出し、タケシを弟子に迎える。
タケシが長く厳しい修行と共にその地で見たものは、同じ人間同士が傷つき殺しあう、民族間の紛争(第3次印パ戦争)であった。それを見たダイバは超能力で死んだ兵士を蘇えらせた。しかし生き返ったにも関わらず、再び争いを始める兵士達をさとす。そのダイバの神々しさに感銘した兵士達は武器を捨て故郷へ帰っていった。
タケシはダイバのその偉大な力に改心し、自分の力を人々の役に立てようと誓う。やがて月日は流れ、ダイバは老衰し、その魂をタケシに委ねて果てる。その後、レインボーマンに変身し、空を飛んで帰国したタケシだったが、自分がかつて通っていたレスリングジムが経営の危機に晒されているのを知る。そこでタケシは賭博レスリングで資金を稼ぐために単身マカオに飛ぶ。その地でタケシを待ち受けるのは、日本没落と日本人抹殺を企む秘密結社、死ね死ね団であった……。
[編集] スタッフ
- 原作:川内康範
- 企画:衛藤公彦
- プロデューサー:片岡政義、野口光一
- 監督:砂原博泰、山田健、児玉進、長野卓、六鹿英雄
- 脚本:伊東恒久、加瀬高之、吉原幸栄、田村多津夫、尾中洋一
- 特撮監督:有川貞昌
- 擬斗:宇仁貫三、安川勝人
- 協力:国際放映、愛プロ、萬年社
- 音楽:北原じゅん
- 制作:NET、東宝株式会社
[編集] 主題歌
- オープニング:「行けレインボーマン」(作詞:川内康範/作曲:北原じゅん/歌:安永憲自(水島裕))
- エンディング(1話から13話):「ヤマトタケシの歌」(作詞:川内康範/作曲:北原じゅん/歌:安永憲自)
- 第43話の劇中で、ホテルの宿泊者参加レクリエーションのステージでヤマトタケシ(水谷邦久)本人がこれを歌うシーンがある。しかしタケシ個人の本音での心境を綴った歌詞であり、人前で歌うには違和感がある。
- エンディング(14話以降):「あいつの名前はレインボーマン」(作詞:川内康範/作曲:北原じゅん/歌:キャッツアイズとヤング・フレッシュ)
- 挿入歌:「死ね死ね団のテーマ」(作詞:川内康範/作曲:北原じゅん/歌:キャッツアイズとヤング・フレッシュ)
- 2分30秒の間に実に100回以上(数えただけで102回)、1番だけで29回も、日本人に対して「死ね」と罵倒し、加えて2回「死んじまえ」と歌っている、一度聞いたら忘れられない強烈な印象を残す楽曲。尚上記の回数は聞き取れるだけのそれであり、曲がフェードアウトで終わる事から、最後の無音部分をそのまま歌っていると仮定すると実に106回も「死ね」と言っている事になる。
[編集] キャスト
[編集] 主人公側
- ヤマトタケシ / レインボーマン:水谷邦久
- 17歳の城東高校生でアマチュアレスリングの選手。「必殺回転落とし」という技を持ち「下町の黒豹」との異名をとるが、規定の試合に飽き足らず関東大会の決勝戦で「必殺回転落とし」を使用し、4人もの怪我人を出してしまったために破門された。その後プロ入りを目指すが、プロには「必殺回転落とし」も通用しなかった。アマチュアレスリング時代の先輩・堀田からインドの山奥に住む聖人ダイバ・ダッタの話を聞き、強くなるためにインドへ渡りダイバ・ダッタの弟子となる。一年間の苦しい修行の末、人類愛に目覚めてレインボーマンとなる。初めはよくいる軽い感じの若者であったが、死ね死ね団との死闘を繰広げて行くことで、人間的に成長する一方、次第にどこか陰のある青年となり、正体を明かすことも出来ずに苦悩してゆく。
- ヤマトタケシという発音のレギュラークラスの同名キャラは、発音の語呂やその他が具合いいのか、他2名の確認がされている。同様に女性名では「カヅキマイ」と言う同名キャラが2名確認されている(こちらはオリジナル含む)。オリジナリティを重視する著作権業界の中でもこれは極めて特異なケースと言える。
- ダイバ・ダッタ:井上昭文
- インドの山奥に住む150歳の聖者。様々な超能力を持つ。どんな格闘家やスポーツマンでも伝授しなかったが七色の戦士「レインボーマン」の素質をタケシに見出し、修行させる。やがて老衰を悟り、死の直前にレインボーマンを伝授する。死後も霊体としてタケシの夢枕に立ちアドバイスをすることもあれば、タケシの最大の弱点=ヨガの眠りの最中のピンチには実体となってタケシを温泉に漬け凍傷から救う等する他、タケシの目の前に現れ新しい技を伝授することもある。「寿命が来た」と語り一度は完全に消滅したダイバであったがその後の素行から生きているのか死んでいるのか得体の知れない存在となってしまっている。タケシは「お師匠」と呼んでいる。
- ヤマト一郎:小泉博
- タケシとみゆきの父。新聞記者。海外出張中に何年もの間行方不明になっていたが、実は死ね死ね団に囚われの身になっていた。レインボーマンのおびき出しに利用されるが、タケシは日本国民の未来と父親を量りに掛けて苦悩する。
- ヤマトたみ:本山可久子
- タケシとみゆきの母。おにぎり屋を一人で経営している。タケシがレインボーマンだとは知らず、危ない目に遭い夜になっても度々帰ってこないタケシを常に心配している。
- ヤマトみゆき:石川えり子
- タケシの妹。兄思いの優しい少女。幼少の頃タケシと遊んでいる時に交通事故で怪我をし、足に障害を負ってしまい松葉杖の生活を強いられている。タケシはみゆきが怪我を負ったのは自分のせいだと常に自分を責め続け、いつか格闘技で大金を稼ぎ治療してやろうとしている。
- 堀田:黒木進
- タケシの先輩で良き相談相手。ガソリンスタンドに勤めている(ロケ地は日本石油砧給油所)。ダイバ・ダッタの噂をタケシに教えた。アマチュアレスリングのチャンピオンであり、「逆噴射投げ」という得意技を持っていたらしい。
- レスキの正造:村田正雄
- タケシの通うレスリングジムと保育園「どんぐり園」の経営者。べらんめえ口調。「レスキ」とは、「レスリングきちがい」の意味。死ね死ね団のタケシへの妨害工作で借金の抵当として保育園を取られようとしていた。
- 淑江
- タケシの恋人。父である正造の経営する保育園の保母を勤めている。父と二人暮し。
- ヤッパの鉄:山崎純資
- タケシに借金の取り立てに来たやくざだったが、タケシに惚れ込み足を洗う。事件の情報をいち早くタケシに伝える情報屋。タケシのことを「兄貴」と呼んでいる。ちなみにヤッパとは刃物のこと。
- マー坊:梶浩昭
- どんぐり園の園児。祖父は、死ね死ね団のM作戦のために偽札原版作りの製版技術者として誘拐された源吉。源吉は偽札作りに協力してしまうが、良心の呵責により偽札工場を爆破して犠牲となった。またマー坊にも誰もが予想だにしなかった悲劇が待っていた……。
[編集] 死ね死ね団
本編における悪の組織。いわゆる黄禍論をモチーフのベースとしているが、「黄色人種、特に日本人を忌み嫌う秘密組織(第4話のナレーション)」と位置づけて、これに日本に特化させる形でのアレンジを加えた設定がなされている。それ故、組織の攻撃対象は日本に限定されており、この設定により、多くの特撮モノが抱える「何故日本だけが攻撃されるのか」という問題をクリアしている。謎の人物ミスターKをリーダーとし、ダイアナ、ミッチーなどの女性幹部、秘密研究所で鍛えられた殺人プロフェッショナルたちがいる。キリスト教的な行為で隊員の弔いをしており、組織のリーダーであるミスターKは十字を切ったりアーメンと唱えていることから、キリスト教になんら関わりを持つ組織である可能性が高い。隊員に対し同士と呼びかけていることから、隊員は雇用関係ではなく共通の目的の為に集い組織されていると推定される。
人間を狂気にする薬・キャッツアイによる社会混乱・経済テロ、攻撃機ダッカーでの空爆等を仕掛けるも悉くレインボーマンに阻まれ、やがては日本人ではなくレインボーマンの抹殺を至上命令とするようになる。
宗教団体「お多福会」を通じて大量の偽札をばらまくM作戦によって日本経済をインフレに陥れ経済破綻を目指し、あるいは地底戦車モグラートによる人工地震と人工津波により、日本の国際信用と国際的競争力を失墜させ孤立させるなど、子供向け特撮番組としてはかなり現実的な作戦を行うことが多く、組織の設定とあわせ作品の評価を高める一因となっている。これらの描写が後の日本に起こるオイルショックやオウム事件を初めとする社会混乱を鋭く予言している点も評価する上で欠かせない特徴と言えるだろう。
- ミスターK:平田昭彦
- 秘密結社「死ね死ね団」のリーダー的人物。国籍不明で白髪、黒い服に黒いサングラスという容姿の謎の男。ガッデム! 等と叫び、宿泊先等の公の場では英語を用いるため、英語圏の白人と思われる(日本人を憎み掃討を目的としていながら、日本語を常用語としているのは日本向け作品であるからか)。第二次世界大戦中に家族を日本兵に殺害され、さらに自分も日本人に虐待されたため、日本と日本人を憎悪しており、地上から消し去ろうと企んでいる。
- 作戦に失敗した男性幹部は他の隊員の目の前で処刑したり、男性DAC隊員に爆弾を持たせ、レインボーマンに近付いたところをミスターKが爆弾を狙撃して爆破するほど冷酷非情だが、女性幹部に対しては一度下した死刑宣告を取り消す事が多々あるなど、相当甘い面もある。変装術に長けており、堂々とタケシの前に現れた事もあった。普段は冷静沈着だが、事が自分の思い通りにならない時は、ヒステリックになりがちである。ヤマト一郎との決闘で左腕を失い、以後はレーザー光線銃を内蔵する鉤状の義手となっている。戦闘時には仮面を着用して戦う。
- レインボーマンとの決戦の後、組織本部で録音された指令が連呼されており、最終回時点での生死は不明。そもそもミスターKという人物が当人ではない可能性、ミスターKは特定の人物ではなく組織の偶像としての存在だったのではないかとも考察されている。
- このネーミング設定のネタは、原作者の川内の頭文字から取ってミスター“K”。脚本家らのギャグでプロットに書かれていたものが、川内に気づかれずにそのまま正式設定として通ってしまった。
- ダイアナ:山吹まゆみ
- 古株の女性幹部。覆面団員達を指揮している。キャッツアイを配布するため、自ら街頭に立ってキャッツアイ入りの飲み物を配ったり、地底戦車モグラートの工場主任となったりした。後にサイボーグとなる。冷徹な性格ではあるが、非常にヒステリックである。
- ミッチー:三枝美恵子
- ミスターKの秘書で連絡係の女性幹部。殆どの登場シーンが、マイクに向かって喋っている場面である。26話を最後に姿を見せなくなる。
- キャシー:高樹蓉子
- 後になって入団した女性幹部。みゆきをさらおうとした。また、戦闘機・ダッカーの製作を指揮していた事もある。後にサイボーグとなった。なにかとダイアナと張り合うことが多く、また、ダイアナ同様ヒステリックな性格のため、部下からヒステリー女と揶揄された事もある。
- オルガ:藤山律子
- ミッチーの後釜の秘書。バイク操縦が得意。登場時は、ミスターKの娘に変装していた。後に、他の女性幹部の復讐に燃え、自らに人間をサイボーグ化する薬・ボーグαを使用してサイボーグとなりレインボーマンに挑む。
- ロリータ:皆川妙子
- アフリカ基地からバゴラという黒人を連れて来た女性幹部。一振りであらゆる物を真っ二つに切り裂く殺人フルーレの使い手。オルガとコンビを組むことが多かった。後にサイボーグとなる。
- イグアナ:塩沢とき
- アフリカ基地から来たアマゾンの魔女。レインボーマンを倒すための殺人プロフェッショナルチームのリーダー。不気味な魔術を駆使してレインボーマンを苦しめた。血が好物で、光が弱点。最後は、レインボーマンと徹夜の死闘を繰り広げ、ヨガの眠りについたタケシを殺そうとした時に、背後から昇ってきた朝陽を浴び絶命した。当初紙面等で復活がほのめかされていたが塩沢のスケジュールの関係から叶わず、新キャラクター・ゴッドイグアナが新たに設定された。
- 殺人プロフェッショナル
- 魔女イグアナがアフリカから連れてきた悪夢のような5人の殺し屋。棺の中からその奇怪な姿を現す。棺には、中で眠っている殺人プロのイニシャル(F、G、H、I、J、L)が刻まれている(Kが抜けているのは、ミスターKとかぶるからかもしれない)。なお、番組の予算不足のため、フドラ、ガルマ、ジェノバードの造形は、市販品の化け物ゴムマスクをそのまま使用した。
- フドラ
- 毒薬から毒蛇まで、あらゆる毒を使う毒殺のプロ。口から毒針、右手から毒糸を放つほか、毒蛇、毒蜘蛛、蠍を操りナイフや鎌も使用する。ダッシュ・6に地中に引きずり込まれてあえない最期を遂げる。
- ガルマ
- 火炎放射ガルマファイヤーと、人間を骨にする溶解液ガルマブルーが武器。攻撃力は高いが知能は低く、その為に不動金縛りの術に2度もかかってイグアナにも呆れられた。異名は人間ポンプ。最後はダッシュ7に腹を破られ、自身の炎と溶解液によって白骨となり死亡した。
- ヘロデニア3世:江見俊太郎
- シルクハットに黒マントで現れる。自身の戦闘能力は低いが、怪物へドロンを操っており、へドロンのガスで敵を石化させてしまう。かなりの自信家。レインボーフラッシュで傷つき、その後少しレインボーマンと戦った末に死亡した。
- アイスリー
- 3つの目をもち、氷結攻撃を得意とする魔女。頭部の一本角から冷気を発したり、氷の剣で相手を攻撃したりする。アイスリーという名称は、eye(目)-three(3) と、ice(氷)にかかっているようだ。星っ子という口のきけない少女に変身し、南朝貴族の隠れ里に潜んでいた。最後はダッシュ5のフラッシュを浴びて倒された。
- ジェノバード
- マントにつけた麻酔ガス弾とナイフを武器とし、空転ムササビ殺法という身軽な体術を駆使する殺人プロ。マントを使って滑空することも可能。レインボーマンとの戦いでは分身して戦ったが、足音で本体を見破られ、遠当ての術の直撃をうけて爆死した。
- 電流人間(スパークマン)エルバンダ:大月ウルフ
- 魔女イグアナの実の息子。電流を食らって体内に蓄積、エネルギーとし、両腕の先端についたアンテナを接触させることによって、電撃を放つことが出来る。また、円盤状の物体に変形して火花を散らしながら飛行することも可能。かなりのマザコンで口癖は「はいママ」「おぅママ、電気が切れたよ」。最期は、皮肉にもダッシュ1の脳天稲妻落としを喰らって感電死してしまった。
- ゴッドイグアナ:曽我町子
- イグアナと同じアマゾンの魔女で、イグアナの母親。娘であるイグアナの敵をとり蘇らせるためにタケシの血を狙っている。登場当初は、娘の死の一因となった死ね死ね団とは仲が悪く、レインボーマンと死ね死ね団との三つ巴の様相を呈していたが、終盤にはレインボーマンを倒すという共通の利益の為に互いに利用し合う。自らの血液から、バッドシスター、ミイラシスターといった分身を生みだし、レインボーマンの刺客に差し向けた。分身が傷つくと自分も傷つく。最後は、自身とレインボーマンとの戦いの最中、傷を負ったレインボーマンが流す血を必死で集めていたところを、太陽の剣で倒された。
- バッドシスター
- コウモリの能力を持った魔女。盲目であるため、レインボーマンの光の技が効かない。音を頼りにして空を飛び、さらに草木を枯らすガスを口から吐き、マントから放つ毒針を武器に戦う。レインボーマンだけでなく、サイボーグとなったロリータにも襲い掛かるが、返り討ちにされてしまった。
- ミイラシスター
- ピエロの姿で登場したが、その正体はエジプトのミイラ風の姿。ナイフと左拳から噴き出す黒い霧で戦う。また、指先から毒ガスを噴射したり空中を浮遊したりする能力を持つ。命のない身体なので、剣で刺しても手応えがなく、攻撃が効かない強敵だったが、真空竜巻の術で体を粉々に吹き飛ばされて倒された。
- ドクロマン
- 死ね死ね団に金で雇われ、アフリカ基地から派遣されてきたブードゥーの妖術師。ミスターKの命令で、ゴッドイグアナ討伐に向かった。ゴッドイグアナからは、「若造」「三流妖術師」呼ばわりされていたが、ゴッドイグアナと互角の妖力を持っていた。剣の使い手であり、剣先から放電したり、蝿に化けることも可能。最後はゴッドイグアナとの戦いの最中に、突如乱入してきたレインボーマンに攻撃され、ダッシュ7の雷光の剣の前に敗北。
- ドクターボーグ:長沢大
- アフリカ基地から来た科学者。九州のサイボーグ工場の責任者となる。戦時中に日本軍の軍医に妻を殺されたことから日本人に強い憎しみを抱いている。一定時間だけ人間をサイボーグ化する薬・ボーグαを開発した。女性幹部達をサイボーグに改造したのも彼である。ボーグαの効力延長を図るが、研究の途中でレインボーマンの遠当ての術で倒される。
- カマキリ男
- ボーグαを用いたサイボーグが次々失敗に終わり、ミスターK自ら無差別にボーグαを用い数多くのサイボーグを作りだした。その時に偶然にもカマキリと重ねてボーグαを農夫に撃ち込んだことで人間とカマキリが融合した異形のサイボーグ。ミスターKによると素晴らしいサイボーグらしい。両手に持った鎌を武器とし、ゴッドイグアナと協力してレインボーマンに立ち向い、ゴッドイグアナの作り出した魔法ゾーンの中でレインボーマンと戦うが、太陽フラッシュを浴びて死亡した。
- メイジャーアル
- 男性幹部。キャッツアイ作戦実行に必要なキャッツアイの輸送を命じられるが、レインボーマンによって大半のキャッツアイが灰燼に帰してしまったために、その責任を問われて粛清された。
- メイジャーブル
- 男性幹部。アルが粛清された後、残ったキャッツアイを用いて作戦を行うように命じられた。ヨガの眠りに入ったタケシの捜索に失敗して不動金縛りの術をうけたところをミスターKに処刑された。
- メイジャーチル
- 男性幹部。ブルとともにヨガの眠りに入ったタケシを捜索していたが失敗。不動金縛りの術をうけたところをブル共々ミスターKに処刑された。なお、男性幹部は全員同じマスクとコスチュームを身につけているため判別が難しい。
- メイジャーボルト
- 男性幹部。M作戦の要である偽札工場の責任者を務めていた。製板工の松前源吉を脅迫して偽札を作らせ、日本にインフレを引き起こした。しかし、最終的に源吉の工場を爆破され、その爆発で死亡した。
- グルド博士:エンベル・アルデンバイ
- 死ね死ね団アフリカ西海岸秘密研究所の殺人部長。レインボーマンの能力を研究していた。前述の殺人プロフェッショナルを仕立てあげた人物でもある。また、後にヤマト一郎を日本へ移送させた。その後の動向は不明。
- クィーン:レナッタ・ヘラルド
- 御多福会の女王を名乗っているブロンド髪の女性。普段はお多福の面をかぶっている。気位がかなり高く、どのような時でも威張り散らしている。御多福会の本部に乱入してきたレインボーマンに機銃掃射で応戦するが及ばず、証拠を隠滅する為に本部とともに自爆した。
- マリンダ:水野マリア
- アフリカ基地からヤマト一郎を護送してきた女性暗殺者。かなりの破壊力を誇る拳銃とロープを放って相手を束縛する拳銃を使用する。レインボーマンを暗殺しようとしたが、ダッシュ5のレインボーフラッシュを浴びて果てた。
- ノーマ:メイ・ジュン
- マリンダの相棒を務める女の殺し屋。マシンガンと剣を武器として使う。最後はレインボーマンにマシンガンを奪われ、剣で戦おうとしたが遠当ての術で敗れ去った。
- ダック・ワン:山内明
- 悪魔武装戦隊・ DAC の隊長。レインボーマン暗殺を任務とする。切り替えによって強力な弾丸や毒針を放てる特殊なマシンガンを使う。結局レインボーマンを取り逃がしてしまい、部下を銃殺してその鬱憤を晴らしていた。その後どうなったかは不明。
- パゴラ:チコ・ローランド
- アフリカ基地からロリータとともにやってきた殺し屋。人間複写装置の故障が原因で凶悪な改造人間となる。恐るべき怪力と強靭な身体を持ち、ダッシュ5のレインボーフラッシュもダッシュ2の高熱火炎も通じずレインボーマンを苦戦させた。しかし弱点である目を太陽の剣で刺されたため絶命した。
- デビラ:村山憲三
- DAC の指揮官。レインボーマンを処刑しようとしたがその寸前でダイバ・ダッタの放った落雷を浴びてしまう。しかし生き残り、死ね死ね団の残党を率いて国際平和会議を襲撃した。その際にレインボーマンと戦うも敗れ、死ね死ね団の旗の上で息絶えた。事実上劇中でレインボーマンと戦った最後の敵である。
[編集] その他
[編集] レインボーマンの能力
日本人青年ヤマトタケシと聖者ダイバ・ダッタの魂が合体して生まれた愛の戦士。七つの化身に変身し、様々な超能力を駆使して、平和のために戦う。変身時の呪文は「あのくたら さんみゃく さんぼだい(阿耨多羅三藐三菩提。阿弥陀経、妙法蓮華経、般若心経といった経文の一節。最高の正しい悟りの意。サンスクリット語の anuttara samyaksambodhih )」を三唱した後、「レインボー・ダッシュ・○○(化身の名前)!」と叫ぶ。化身の名前は月曜日から日曜日までの曜日の並びと同じである。
- ヨガの眠り
- レインボーマン最大の弱点で、持つ力を使い果たすと身体が勝手に座禅を組みだし、やがて全身が石化し仮死状態になる(この時粉でも撒いたかのように、全身真っ白となる。毎回メイクで全身白塗りにするのは大変な作業だったそうだ。)。姿もタケシに戻ってしまう。エネルギーの全快にかかる時間はきっかり5時間。石のように全身が硬化するが、決して防御力があるわけではなく、銃弾や凶器を向けられたらひとたまりもない。この完全無防備な状態で5時間もの間身動きが取れないので、危険な状態のまま晒されてしまう事になる。余談だが仮死状態さながら呼吸も停止しているらしく、水中でもヨガの眠りが可能。
[編集] ダッシュ7
ダッシュ7は太陽の化身。第1話で初登場(タケシが初めて化身したのは第2話)。様々な超能力を使うレインボーマンの本体。太陽をエネルギーとする攻撃技を体得している。名は太陽だが、カラーリングは白地に赤の襷がけで、物語の世界観と相まって「日本」の国旗をイメージさせるものとなっている。額には金色のサンランプが備わる。念をぶつけて相手を倒す「遠当ての術」や、相手の動きを止める「不動金縛りの術」などの多彩な術を誇る。なおデザイン上、目元が露出している事もあって、殆どの場合タケシ役の水谷邦久本人がそのままダッシュ7を演じていた。
- レインボー合体の術(レインボークロス)
- 物語後半に出てくる技。本体であるダッシュ7の姿のままで、その他の化身の2種類までの能力を掛け合わせることが出来る。その際に、額のサンランプがその2つの化身の色と掛け合わされた模様となる。この技の登場後も、ダッシュ1・5・6は単体で登場した。尚,この技は苦悩するタケシの前に現れたダイバダッタの魂がタケシに伝授したものであるが、そのときダイバダッタがタケシに見せた「レインボー合体の術の手本」は、なんと残り6つの化身すべてと合体し、額のサンランプには同心円状に全化身の色が入るというものであった。
- レインボーフラッシュ
- 両手から放つエネルギー光線。頻繁に使用された。
- 遠当ての術
- 両手から念を放ち、敵を倒す。これも頻繁に使用された。
- サンランプ
- 額のサンランプから熱線を放つ。第3クール以降、必殺技として多用された。
- 太陽の剣
- サンランプの突起物を引き抜くと現れる、金色の剣。2本出現させて、二刀流で戦う事が多い。これを使用した二刀流必殺技レインボー剣の舞はイグアナを倒している。投げて使う事もある。
- 太陽フラッシュ
- 死ね死ね団の高性能攻撃機ダッカーに対抗して、レインボーマンが第33話で編み出した必殺技。サンランプが吸収した太陽エネルギーを、交叉した太陽の剣でビームに変換して放つ強力光線。隙が少なく、威力も高い。
- 飛行能力
- 飛行する。主に移動のために使用し、戦闘時にはダッシュ5で使用することが多い。虹の玉のような状態になる事も多い。その場で浮遊する事も可能。
- バリヤー
- 第4話で初登場。前方にバリヤーを張り、敵の攻撃を防ぐ。弾丸、炎、ガルマブルー等を防いだ。中盤以降は念力バリヤーが登場したためか、使われなくなる。
- 念力バリヤー
- 第23話で初登場。自分の周囲をバリヤーで包み込む。箱型タイプとカプセル状タイプがある。他人にかける事も可能で、人命救助に使用する事が多い。
- 不動金縛りの術
- 敵に念を送り、一定時間動きを停止させる。主に退却のために使用された。
- 煙投の術
- 目くらましの術。第12話で使用。脚本では、土の化身が放つ予定だった。
- 雷光の術
- 雨と嵐を呼び、一点に稲妻を落とす。両手を結んで呪文を唱えなくても使える。十字架に張り付けられ、ヘリコプターに吊るされた際、脱出のために使用された。
- 念力移動の術
- 念力で大岩を動かし、敵の攻撃を岩で防ぐ。エルバンダの電撃を防いだ。別名・念動力の術。
- 空中七段蹴り
- 7人の敵に連続で飛び蹴りを決める。第26話で死ね死ね団員達に使用。
- 真空竜巻の術
- 巨大な竜巻を引き起こす、レインボーマン最大の技。第34話で死ね死ね団が東京湾に引き起こした大津波を、全ての力を振り絞って食い止めた。第48話では再生能力を持つミイラシスターの体を吹き飛ばして倒した。
- 太陽スパーク
- 瞬間移動。第39話で、オルガとロリータの攻撃から退却するために使用。
- 雷光の剣
- 太陽の剣に雷のエネルギーを融合させ、剣を炎に包んで斬りつける。ドクロマンを倒した。
- 不動心の術
- 一種の自己催眠。イグアナの分身化け猫に惑わされないように自分にかけた。
- 解毒の術
- 「オンタタギャトードハンパヤソワカ」と唱えながら、自分または他人の体から毒を取り除く。サイボーグ化された吉岡と竜二の体から、ボーグαを取り除いた。毒ガスを吸ったヤマト一郎の救助に使用した事もあるが、この時は気合を入れるだけで除去に成功している。
- 鳥よび・虫よせの術(本編未使用)
- 鳥や虫を呼び寄せる。多くの媒体で紹介されているが、本編でも漫画でも使用されなかった。
- 千里眼の術(本編未使用)
- 放送当時の文献で、登場予定の技として紹介されていた技。
- テレパシーの術(本編未使用)
- 放送当時の文献で、登場予定の技として紹介されていた技。
[編集] ダッシュ1
ダッシュ1は月の化身。第9話で初登場。ヨガの体術を極めた化身。カラーリングは黄色地に赤の襷がけで、頭部以外のデザインはダッシュ7に似ている。何者もその体を貫く事ができず、第12話で、落とし穴に仕掛けてあった剣山に背中から落ちても傷つかなかった。全ての関節をはずし、狭い通路などを通り抜けることができる「蛇変化の術」、風雨を操り稲妻を落とす「天地稲妻落とし」などを使う。出番はダッシュ4の次に少ない。
- 蛇変化の術
- 全身の関節を外し、自分の頭ほどの大きさの通路を通り抜ける術。何かに捕まえられていても逃れられる。第9話、13話、51話で使用。
- 解毒の術
- 第12話で使用。麻薬キャッツアイに侵された淑江の体から、口移しで毒を吸い出し、体外に放出した。
- 天地稲妻落とし
- 雷雲から稲妻を呼び、敵の近くに落とす。電気人間エルバンダの近くにある木を倒した。この技をダッシュ1が使用したのは第21話のみである。
- 脳天稲妻落とし
- 雷雲を呼び、敵の頭上に落雷を集中させる超必殺技。第21話でエルバンダを倒した。
- 浮遊能力
- その場に浮遊する。第12話では剣山の上から垂直に浮遊し、第51話では蛇変化したまま浮遊した。
- 雷雲呼び(名称不明)
- 晴れた昼間に雷雲を呼び出し、周りを夜のように真っ暗にする。天地稲妻落とし、脳天稲妻落としを使用するために第21話で使用。
- 指から光線(名称不明)
- 指先から光線を放つ。第12話で死ね死ね団アジトの配電盤を破壊した。
- 月を雲で隠す(本編未使用)
- 放送当時の文献で、登場予定の技として紹介されていた技。夜の戦闘で、月が明るいときは雲で月を隠して辺りを真っ暗にする事が可能。
[編集] ダッシュ2
ダッシュ2は火の化身。第2話で初登場(ただしダイバ・ダッタが化身した。タケシが初めて化身したのは第4話)。高熱火炎を放射する「火炎の術」を使う。本編では、「火炎の術」以外の攻撃技が登場しなかった上に敵に破られる事が多く、敵に対して有効だった例は対ジェノバード戦1回のみで、しかも単に撃退しただけに留まっている。実際、初めて使用した第4話の鉄牢からの脱出時以外殆ど役に立っていない。時速200kmで疾走可能という設定がありながらも本編では活かされなかった上に、この化身自体の出番も少なめな事も相まって印象が弱い、最も不遇な化身と言える。なおこの形態では完全に無用の長物状態の能力が、レインボークロス形態においては劇的な効果を見せて使用されている。
- 火炎の術
- 両手からバーナー状の炎を放射する。鉄格子の檻を溶かす威力がある。頻繁に使用されたが、敵に破られる事が多かった。
- 空中浮遊
- 第4話で、ダッシュ7の空中浮遊状態を引き継いだ。
[編集] ダッシュ3
ダッシュ3は水の化身。第2話で初登場。あらゆる液体を自在に操り、両手から高圧水流を放つ「水冷砲の術」などを使う。水中戦に強いが、探知能力は無いらしく、海草爆弾を見逃し、タンカー爆破を許してしまった事がある。主に消火のために使用される事が多かった。出番は4番目に多い。
- 水冷砲の術
- 水をぶつける技。両手の間から水を噴射するタイプと、念動力で水を巻き上げるタイプがある。主に消火に使用された。前者は、一部では「噴流霊砲の術」と呼ばれている。
- 飛行能力
- 第30話でダッシュ5の飛行状態を引き継ぐ形で使用された。ダッカーの追跡をかわし、海に飛び込んだ。
- 雨を呼ぶ術(本編未使用)
- 放送当時の文献で、登場予定の技として紹介されていた技。晴れた日でも自由に雨を呼べる。
- 水を竜巻状にして火を包む術(本編未使用)
- 放送当時の文献で、登場予定の技として紹介されていた技。水冷砲の術とは少し違う。
[編集] ダッシュ4
ダッシュ4は草木の化身。第6話で初登場。木、林、森、山を使う化身。風や音、超音波を操る「木霊叩き」、松の葉で攻撃する「松葉手裏剣」、「木の葉嵐の術」による目くらましなどを使う。出番は全化身中最も少ない。
- 木霊叩き
- 近くの木を叩き、その音を数倍に反響させて超音波に変え、敵の鼓膜を破壊する。
- つむじ風の術
- 両手指先からつむじ風を放出し、敵を吹き飛ばす。第6話で死ね死ね団員達に使用。
- 松葉手裏剣
- 風を起こして松葉を大量に飛ばし、敵に突き刺す。第6話で死ね死ね団員達に使用。
- 木遁の術
- 体を木や岩に同化させて姿を隠す。対ジェノバード戦で使用されたが、敵のガス弾を喰らって技を解いてしまった。
- 木の葉嵐
- 木の葉を旋風に乗せ、相手に叩きつける。目くらましの技と思われる。ジェノバード、イグアナに使用。
- 木の葉と同化(名称不明)
- 第38話で使用。スーパーニトロン爆弾の爆風から逃れるため、飛行状態のダッシュ7が咄嗟にダッシュ4に化身し、木の葉のように空中を漂った。無意識の中から生まれた技と思われる。
- 草を波のように動かす術(本編未使用)
- 放送当時の文献で、登場予定の技として紹介されていた技。草を波のように動かし、敵の足元をぐらつかせる。
[編集] ダッシュ5
ダッシュ5は黄金の化身。第5話で初登場。空中戦を得意とし、破壊光線を放つ。全身を光らせて目をくらませる「ゴールドフラッシュ」を使う。子供たちの人気が高かった為か、番組後半、出番が多くなり、ダッシュ7の次に出番が多い化身となった。
- レインボーフラッシュ
- 両手から放つエネルギー光線。ダッシュ7と共通の技で、頻繁に使用された。「フラッシュ」と呼ばれる事もある。
- ゴールドフラッシュ
- 身体全体を光らせて敵の目をくらます。第5話で初使用。第49話ではゴッド・イグアナを老婆に戻した。第18話で使用した、全身を光らせてアイスリーの氷を溶かした技もゴールドフラッシュと思われるが、詳細不明。
- 飛行能力
- 飛行する。ダッシュ7でも飛行は可能だが、空中戦ではダッシュ5で使用することが多かった。なお、初期企画書の段階では、ダッシュ5が飛行すると「七彩の珠」になる予定だった。
- 落雷の術
- 第43話でロリータに使用したが、効かなかった。
- 天地稲妻落とし
- 第45話で死ね死ね団の地下秘密基地を暴くために使用した。なぜかダッシュ1の能力が使用出来ている。
- 銀蝶乱舞の術(本編未使用)
- 銀色の紙をまき散らして敵の電波を妨害する。一部の文献で、ダッシュ5の2大必殺技の一つとして紹介されたが本編では使用されず、放送当時の「少年マガジン」に連載されていた小島利明氏の漫画で使用された。
- 大回転キリモミ(本編未使用)
- 厚さ40ミリの扉を、回転しながら突き破る。一部の文献で、ダッシュ5の2大必殺技の一つとして紹介されたが本編では使用されず、放送当時の「少年マガジン」に連載されていた小島利明氏の漫画で使用された。
- ゴールデン・チョップ(本編未使用)
- 一部の文献で紹介された技。相手の骨格を一撃で粉砕する。
- 風を起こす術(本編未使用)
- 一部の文献で紹介された技。風を起こす。
- 手のヒレで切り裂く(本編未使用)
- 一部の文献で紹介された技。手のヒレで何でも切れる。
[編集] ダッシュ6
ダッシュ6は土の化身。第8話で初登場。容姿が茶色と黒のまだら模様であるため他の化身より人気は劣ったが、体を高速回転させて地中を堀り進む「疾風土煙火の術」や、小さな地震を発生させる「地雷震の術」など効果的な技が多く出番は少なくなかった。本来は影を利用して地を行くという設定だった。地底戦車モグラートの登場により、第3クールから出番が多くなる。
- 疾風土煙火の術
- 体をドリルのように高速回転させて地中に潜る。主に緊急回避のために使用される。第8話で初登場したが、その時のみ他の話での使用時とはポーズが違う。潜った後、敵の足元から手を出して、敵を地中に引きずり込む事も可能で、この戦法でフドラを倒している。
- 地雷震の術
- 念力で小型地震とともに地割れを起こす。戦闘の他に、時限爆弾の処理にも使用された。
- 解毒の術
- 「オンタタギャトードハンパヤソワカ」と唱えながら、自分の体から毒を取り除く。地中に潜ってから使用することが多い。
- 天地雷同の術(本編未使用)
- 地雷震の強化版で、ダム全体の地面を割る威力がある。一部の文献で、ダッシュ6の2大必殺技の一つとして紹介されたが本編では使用されず、放送当時の「少年マガジン」に連載されていた小島利明氏の漫画で使用された。なお、文献での紹介では「砂嵐を起こして、敵をうずめさせる」とある。ちなみに、2大必殺技のもう片方は「地雷神(「震」の誤植)の術」である。
- かげがくれの術(本編未使用)
- 放送当時の文献で、登場予定の技として紹介されていた技。影を利用する。
- 土煙、竜巻を起こす(本編未使用)
- 一部の文献で紹介された技。ダッシュ7の技として登場した、「煙投の術」の事と思われる。
[編集] レインボークロス
第44話でサイボーグ化したダイアナとキャッシーの同時攻撃(アベック作戦)に敵わなかったことで、新たな技を模索していた。7つの化身の技を同時に使えればと考えていたタケシは、ヨガの眠りの中でダイバ・ダッタから合体の術を授けられた。これによりダッシュ7の状態で他の6つの化身の技が使用できるようにパワーアップした。しかし、これが逆にレインボーマンの7変化の個性を殺してしまい、ダッシュ7以外の登場の機会が大きく減少することになり、視聴者からの反応はあまり好ましくなかった。タケシはダッシュ7の状態で他の2つの化身と融合することが可能になったが、ダイバ・ダッタがタケシに見せた時は全7つの化身との同時融合だった。レインボークロスによって生み出された超能力、合体技は下記の通り。
- 火炎の術(ダッシュ2 + ダッシュ5)
- ダッシュ2の「火炎の術」の強化版。第44話ではサイボーグダイアナを焼き払い、第45話では死ね死ね団の秘密基地のドアを焼き壊した。
- 水冷砲の術(ダッシュ3 + ダッシュ6)
- ダッシュ3の「水冷砲の術」の強化版。ゴッド・イグアナの火炎砲に対抗した。
- 木霊叩き(ダッシュ4 + ダッシュ6)
- ダッシュ4の「木霊叩き」の強化版。聴覚だけが頼りのバットシスターの鼓膜を破った。
- 木遁の術(ダッシュ4 + ダッシュ6)
- ダッシュ4の「木遁の術」の強化版。体を木に同化させて姿を隠し、されにその状態でヨガの眠りに入った。
- 地雷震の術(ダッシュ3 + ダッシュ6)
- ダッシュ3の「地雷震の術」の強化版。ゴッド・イグアナの魔法ゾーンを打ち破った。
- 疾風土煙火の術(ダッシュ4 + ダッシュ6、ダッシュ2 + ダッシュ6)
- ダッシュ6の「疾風土煙火の術」と変わらない。ダッシュ4 + ダッシュ6のものはバットシスターを地中に引きずり込もうとしたが失敗した。
- 天地稲妻落とし(ダッシュ1 + ダッシュ5)
- 「天地稲妻落とし」の強化版。雷を操る術を持ったダッシュ1、5、7の合体であるため、威力絶大。
- 火炎火走りの術(ダッシュ2 + ダッシュ6)
- 炎の輪の中を火傷せずに走り抜ける。ダッシュ2の設定にあった、高速走行能力を活かしたものと思われる。
- 闇時雨の術(ダッシュ3 + ダッシュ6)
- 暗雲・雨雲を呼び敵に集中豪雨を降らせて翻弄する。第48話でバイク・ロリータ号に乗る者達に使用。ダッシュ3の本編未使用技「雨を呼ぶ術」の応用と思われる。
- 烈風の術(ダッシュ3 + ダッシュ5)
- 九州のサイボーグ基地で、キャシーとの最終決戦で使用した。ダッシュ5の本編未使用技「風を起こす術」の応用と思われる。
- 岩隠れの術(ダッシュ4 + ダッシュ6)
- 岩に化ける。第45話で使用したが、岩から目を覗かせたために、怯えた DAC に攻撃された。ダッシュ6の本編未使用技「かげがくれの術」の応用と思われる。
- 矢状手裏剣(名称不明)(ダッシュ4 + ダッシュ6)
- サンランプの突起を引き抜いて投げつける。第45話で DAC に対し、木の上から使用。
- ナイフ形手裏剣(名称不明)(ダッシュ3 + ダッシュ5)
- 第45話で使用、キャシーの両眼を貫いた他、ドクターボーグの腹に投げ込んだ。
- レインボー光返し(ダッシュ3 + ダッシュ5)
- 両腕を十字に組んで、敵の光線を反射する。両眼に手裏剣が刺さったキャシーのアイビームを跳ね返して倒した。
- 地中から太陽の剣を連続投擲(名称不明)(ダッシュ2 + ダッシュ6)
- 疾風土煙火の術で地中に潜った後、地中から太陽の剣を2本ずつ、次々と投げつけて DAC 達を倒し、一気に地上に飛び上がった。
[編集] 放送リスト
- 奇蹟の聖者
- レインボーマン誕生
- レインボー・ダッシュ7
- マカオの殺人ショウ
- 死ね死ね団の陰謀
- 魔の5時間がきた!
- キャッツアイ作戦上陸す
- ひとりぼっちの戦い
- タケシを狂わせろ
- やつらを殺せ!
- 罠をかけろ!
- 危機一発!!
- レインボー大作戦
- 恐怖のM作戦
- 殺人プロフェッショナル
- 殺人プロ ガルマの復讐
- 妖術・人間化石!!
- 星っ子大変化
- 空転! ムササビ殺法
- M作戦をぶっ飛ばせ!!
- 電流人間(スパークマン)をやっつけろ!!
- 一億人を救え!!
- 奴らの基地はあれだ!!
- 男の約束
- 朝陽に魔女は消えた
- 秘密基地大爆発!!
- 甦った死ね死ね団
- 地底戦車モグラートを探せ!
- 悪魔の戦隊DAC
- モグラート大破壊作戦
- 恐怖の連続爆破
- 改造人間パゴラ
- ダッカー飛行隊出撃せよ!
- 真空竜巻の術
- 姿なき黒い手
- 恋人は暗殺者
- Xゾーン破壊命令!!
- A.B.C.Dライン大爆発
- 首都東京最後の日
- ダイヤモンド略奪作戦
- サイボーグ1号との戦い
- 追跡1000キロ!
- 太陽とみどりに誓う!
- レインボー合体の術
- ドクター・ボーグの執念
- サイボーグ奴隷部隊
- 黒い星は呪いのマーク
- 鬼面の決斗
- 燃えろ! 大勝負
- 狂った銃弾!
- 使命の十字架
- 虹に翔ける愛の戦士
[編集] 放映ネット局
[編集] アニメ版
1982年10月10日から1983年3月27日まで毎日放送・TBS系で全22話が放送されたテレビアニメ。毎週日曜日13:30 - 14:00放送。
裏番組の『パネルクイズアタック25』(朝日放送制作 テレビ朝日系)と『TVジョッキー』後の『スーパージョッキー』(日本テレビ系)には勝てなかった。
また、制作費の問題と後続の『超時空要塞マクロス』の放送時間の絡みもあってか、次回予告も最終回まで放送されなかったと言うある意味謎めいた内容だった。
[編集] スタッフ
- 脚本:伊東恒久
- 作画監督:岡迫亘弘、福田新、山下征二、越智一裕
- 音楽:北原じゅん
- プロデューサー:川内杉友美、土田治
- 監督:岡迫亘弘
- 制作:毎日放送、愛企画センター
[編集] 主題歌
- OP:『レインボーマン』
- 作詞 : 川内康範
- 作曲 : 北原じゅん
- 編曲 : 小杉仁三
- 歌 水島裕
- ED:『あいつの名前はレインボーマン』
- 作詞 : 川内康範
- 作曲 : 北原じゅん
- 編曲 : 小杉仁三
- 歌 : ヤングフレッシュ、ロイヤルナイツ
- いずれも実写版の主題歌をアレンジしたもの。実写版の『レインボーマン』も水島裕が安永憲自の名前で歌っている。『あいつの名前はレインボーマン』は、「あいつを殺せ」のフレーズは、実写版ではヤングフレッシュ(子供コーラスグループ)が担当していたが、アニメ版ではロイヤルナイツが担当している。
[編集] 登場人物
[編集] 主人公側
[編集] 死ね死ね団
旧作とは違い、宇宙人という設定。旧作のテーマソング「死ね死ね団のテーマ」は使用されなかった。
[編集] ナレーター
- 若本紀昭(若本規夫)
[編集] レインボーマン(アニメ版)の能力
- ダッシュ1
- 月の光の力を利用する。「月光の術」を使う。
- ダッシュ2
- 火の力を利用する。「火炎の術」を使う。
- ダッシュ3
- 水の力を利用する。「水雷砲の術」を使う。
- ダッシュ4
- 木の力を利用する。「木の葉の術」を使う。
- ダッシュ5
- 光の力を利用する。「黄金の術」「ゴールドフラッシュ」を使う。
- ダッシュ6
- 土の力を利用する。土中を掘り進む「土遁の術」、岩石を周囲に撒き散らす「岩石の術」を使う。
- ダッシュ7
- 通常体。指先から放つ「遠当ての術」、「念動力」、洗脳を解呪する呪文を使う。
術を多用しすぎたり、修行を怠ると弱くなる。また、使用後は「ヨガの眠り」に付かなければレインボーマンに変身すら出来なくなる。
[編集] レインボーセブン
大宮博士が極秘裏に建造したロボット「Vアーマー」。初号機は死ね死ね団に破壊されてしまうが、弐号機はレインボーマンの額に組み込まれた設計図をもとにして、秘術「元素集合の術」で無から生成される。
- 武器:レインボースオード、ビッグクロス他
[編集] 放送リスト
- 宿命の出会い
- ゆけ! 愛の戦士
- 戦え! レインボーセブン
- 恐怖のロボット工場
- レインボーセブン大爆発!
- 甦れ!! レインボーセブン
- 恐怖のダム破壊作戦
- 狙われた大宮研究所
- 恐怖! 死ね死ね少年団
- 魔の鬼ヶ崎海岸
- ロゼが正体を見た!
- タンカー破壊作戦
- 地底大洞窟の秘密
- 盗まれた町
- デスノイド改造マシン
- 炎の中に消えたタケシ
- 富士山を爆破せよ!
- 分解消滅!? レインボーセブン
- Vアーマーのスーパーメカニズム
- 帝王ドンゴロスの秘密
- 父·一郎は生きていた!
- ドンゴロスの最後
NET系 金曜19時台後半 | ||
---|---|---|
前番組 | レインボーマン(実写版) | 次番組 |
ドボチョン一家の幽霊旅行 | 光の戦士 ダイヤモンド・アイ | |
TBS系 日曜13時台後半(MBS制作枠) | ||
ヤングおー!おー! ※13:00 - 14:00 |
レインボーマン(アニメ版) | 笑いころげてたっぷり枝雀 ※13:00 - 14:00 |
カテゴリ: 書きかけの節のある項目 | 漫画作品 あ | 週刊少年マガジン | 東宝特撮作品 | テレビ朝日のテレビドラマ | 1972年のテレビドラマ | 1973年のテレビドラマ | 1970年代の特撮作品 | アニメ作品 あ | 毎日放送のテレビアニメ | ロボットアニメ