富田一彦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
削除提案中
この項目の一部の版または全体について、削除の手続きに従って、削除が提案されています。
この項目の執筆者の方々へ： まだ削除は行われていません。削除に対する議論に参加し、削除の方針に該当するかどうか検討してください。
富田 一彦（とみた かずひこ、1959年-）は、大手予備校代々木ゼミナールの英語講師。東京都渋谷区在住。サテライン授業を中心に、東京大学対策講座から基礎講座まで多くの講座を担当する。
目次 |
[編集] 経歴
- 1959年生まれ
- 東京都立立川高等学校卒業
- 駿台予備学校で浪人生活を送る。代ゼミで潮田五郎の「東大英語ゼミ」も受講。
- 東京大学文学部英語学英米文学専修課程修了
- 聖徳学園関東高等学校教諭を経て、1986年より代々木ゼミナール講師。
（代ゼミ英語科講師の佐々木和彦とは、高校教諭時代からの同僚である。）
[編集] 人物像
- 読解法は、伊藤和夫の読解法を規則重視にしたような特徴を持つ。
- 接続詞と動詞の数を数えてから展開していく精緻な構文分析・論理展開と、独特の話し方が好評を博し，受験指導界ナンバーワンのカリスマ講師へと登りつめた。
- 講義の多くは満席。
- モットーは「英語は誰にでも正しく理解できるもの」で、速読に頼らずセンター試験から東大の英文和訳、慶大SFCの超長文に至るまで、全てを論理的に説明し尽くす丁寧な授業スタイルが人気である。
- 2006年1月1日にはリスニング対策講座を担当した。2007年1月1日にも実施予定である。
- わからない単語を『ウンボボ』と置き換えてみたり、「爺さんと饅頭を比べたって意味が無いでしょ？」と言って比較の本質を説いてみたり、とても印象的な語り口で説明する。
- また、たびたび披露してくれるトリビアも受講生の楽しみの一つである。
- 他の多くの予備校講師と違って自分の講座の宣伝を行いたがらないのも特徴。
- １学期の授業では、最初の２～３回で文型論や構文分析法について講義をする（富田本人はこれを『仕込み』と称している）ため、テキストは最後まで終わらないことがほとんどである。逆に２学期は進度が速く、授業を延長してまで範囲を終わらせることが多い。
- その風貌からのび太、ビル・ゲイツ、大橋巨泉、喪黒福造、ガチャピンなどと呼ばれたりもする。トミーと呼ばれることもある。
- また、毎日1限から5限まで30コマの授業を入れていても疲れを見せないことから、同校の現代文講師笹井厚志は「鉄人」「超人」、同校の化学講師亀田和久は「代ゼミが作り出したロボット」と呼んでいた。
- 授業は必ず３～４回マイクを叩き「はい、こんにちは」と言って始まり（大教室で後ろの席まで声が届いているか確かめるためとのこと。浪人の立場を思い知らせるために愛のムチで「はい、アホ、こんにちは」と言っているという説もあったが、授業中に本人が「ヤッホー」と言っていると説明。高校時代から「ヤッホー」と挨拶する癖が抜けないらしく、取引先の銀行員に向かって電話で「ヤッホー」と言ってしまい気まずい思いをしたこともある。）、口癖は「ね？」「あなたのオツムは停電中ですか？」「この問題わからない人、受験料もったいないのでそのお金でパフェ食べに行きましょう」などで、毒舌家である。
- しかし毒舌は偽りのプライドを捨てさせる為であり、そこで腹を立てて講義を切ったり、へこんであきらめてしまう生徒、全てを講師に頼ろうとする生徒は自然と消えていく。
- 他の人気サテライン講師の所には、質問をするため行列ができていることが多いが、富田の所には誰も並んでいないことが多い。本人は授業中、「質問に来てくれたご褒美として、ボロクソにしてあげます（笑）。」「昼休みは寝たい」などとも言っている。
- 合格報告をしにいくと、今までと打って変って優しい言葉を掛けられる。
- 彼にとって進学を志す高校生には３タイプあるらしく、それは文系、理系、お笑い系である。
- 富田の授業が合うかどうかは、「毒舌に堪えうるかどうか」にかかっていると言われている。浪人生や地方在住の生徒は、その毒舌のターゲットになりやすいので注意を要する。富田も駿台で浪人しており、浪人生の痛みをよく知っており、また浪人の身分に居心地のよさを感じさせないために毒を吐いているものと思われる。田舎を馬鹿にする理由は不明。「数学を捨てることは人生を捨てることと同義である」という持論で、私大文系も馬鹿にすることが多い。
- 東大入試の英語問題を、受験生に闇雲な知識量を求めず思考力を問う問題だとして評価している。たいして、他大学の入試問題は、京大や早慶であれ安易な出題が見られたら出題者を容赦なく馬鹿にする。「英語はひとつ」が持論で、基本的に大学別対策や英語長文のテーマ別対策には積極的ではない。
- 趣味は旅行（以前は鉄道マニアであった）、スクーバダイビング。
- 高所恐怖症（名古屋校で講義をしていた頃、名古屋駅のマリオットホテルに泊まっていたが、高所恐怖症の為、窓のカーテンを閉めるのが大変だった。）
- 東大文学部時代の同級生に社会学者の宮台真司がいる。大学生時代は友人と賭けをしてホームレス生活を体験したり、同じく友人との賭けで帰りの運賃を持たずにアメリカ西海岸に渡り、そのまま東海岸→大西洋横断→ユーラシア大陸横断して日本に帰国するなど、普通の東大生らしからぬいろんな体験をしている。
- 愛車はポルシェ911（黄色）、メルセデスベンツＳ５００・Ｗ２２１（シルバー）、ペットは犬７匹と猫数匹。
- 身長は高校入学時150cmほどしかなかったらしいが、１年間で現在の身長183cmまで伸びたらしい。妻との間に息子が一人おり、とてもよく似ているとのこと。なお、息子を塾に行かせているが、富田曰く「塾に行っている学校の子どもたちと話をあわせやすくするため」で、「小学生に勉強させる気はない」らしい。
- 犬好き
- 夏期講習など「自分の講座を絶対とるように」とはあえて薦めない。あくまでも、生徒の自発的意思に任せる。だが強制しないのに授業が満員なところは彼の確かな英語力と卓越した指導力を物語る。
- NHK総合テレビジョン「英語でしゃべらナイト」にも出演したことがある。
- ３学期最後の授業で富田が送るメッセージは生徒に大きな感動を与える。早稲田大学には、浪人時代にそのメッセージに感動した者が集う「富田一彦稲門会」というサークルがある。
- 家に帰りたくなくなることがあるほど妻が苦手。氏の著作『カリスマ先生の英文解釈 ― 7日間で基礎から学びなおす』 （PHP研究所）には、自身の英語力を妻にバカにされたというエピソードが登場する。また、毎月のお小遣いはタバコをやめてから二万円から一万七千円になったと本人は言っている。
- 毎週日曜は家族で新宿の髙島屋へ行き、使用人Ａとなって"財布"、"子守"、"荷物もち"、"目利き役(？)"になっているとのことで、先日の事件には本気で青ざめたらしい。
- 眼鏡を着用しているが、これはチョークの粉が目に入らないようにするためのもので、実際は同時にコンタクトレンズも着用している。
[編集] 担当講座（2006年度）
[編集] 通年
- 東大英語
- 高３スーパー英文読解
- ハイレベル英語解法研究－読解編
- ハイレベル英語解法研究－文法編
- 英語解法研究－読解編
- 英語解法研究－構文・文法編
- English Quest
[編集] 著作
[編集] 大学受験参考書
- 『出題形式別英文読解 論理と解法』 (代々木ライブラリー、1994年)
- 『富田の入試英文法 Ver.1 解法の基礎』 (代々木ライブラリー、1995年)
- 『富田の入試英文法 Ver.2 整序問題』 (代々木ライブラリー、1996年)
- 『富田の入試英文法 Ver.3 口語問題』 (代々木ライブラリー、1996年)
- 『富田のビジュアル英文読解(Ver.1) (Ver.2) Yozemi TV-net』 (代々木ライブラリー、1998年)
- 『富田の基礎から学ぶビジュアル英文読解 基本ルール編』 (代々木ライブラリー、2003年)
- 『富田の基礎から学ぶビジュアル英文読解 構文把握編』 (代々木ライブラリー、2003年)
- 『富田の英文読解100の原則(上)(下)』 (大和書房、1994年)
- 『富田の〈英語長文問題〉解法のルール144(上)(下) 』 (大和書房、2000年)
- 『ライトハウス 長文読解 基本と演習』 (研究社、1995年)
- 『頻出英文解釈』 (東京書籍、1997年)
- 『頻出英文法・構文』 (東京書籍、1997年)
[編集] 一般書
- 『カリスマ先生の英文解釈 ― 7日間で基礎から学びなおす』 （PHP研究所、2006年） ISBN 4569640761
[編集] 余話
文法・構文至上主義の印象が強い氏ではあるが、大学での専攻は英米文学であり、過去には単科のテキストにサキの短編小説などを好んで載せていた。この文章は、1999年の早稲田大学商学部に的中している。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
この項目は、ウィキプロジェクト 学校の「予備校講師テンプレート」を使用しています。
