大山道場

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大山道場（おおやまどうじょう）は、空手家である大山倍達が1956年に池袋のバレエスタジオ跡を利用して開いた空手の道場。流派名としては「日本空手道極真会大山道場」を名乗っていた。また、大山が剛柔流の出身（剛柔会副会長）だったこともあり、当初は剛柔流の一道場として位置付けられていた。

海外においてボクサーやレスラーと戦い、牛をも倒したという大山の武勇伝は当時から広く知られており、強さを求める多くの弟子が入門した。実戦における強さを目的とした組手重視の稽古を行なっており、当時の空手流派の競技ルールにおいて一般的であった寸止めを否定し、実際に突き・蹴りを当てる等の組手を行なっていた。特に、手技による顔面殴打、金的攻撃、投げ技・関節技を認める等、現在の競技上のフルコンタクト空手とは異なる内容であった。

大山が自らの稽古に夢中であったため、当初から弟子への指導は熱心には行われていなかった。また、大山自身が道場において体系立った稽古を受けた経験が殆どなかったこともあり、大学空手部出身の安田英治（松涛館流出身）や石橋雅史（剛柔流）らが師範代となり、体系立った稽古をつけるようになった。組手スタイルなども統一されたものは無く多種多様であり、実戦空手の実験場のような体を成していた。