吉永さん家のガーゴイル
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| 吉永さん家のガーゴイル | |
|---|---|
| ジャンル | コメディ、ファンタジー |
| 小説 | |
| 著者 | 田口仙年堂 |
| イラスト | 日向悠二 |
| 出版社 | （日本） エンターブレイン （台湾・香港） 台湾角川 |
| 発表期間 | 2004年1月 – 以下続刊 |
| 巻数 | 11巻+おるたなてぃぶ1巻＋アニメすぺしゃる |
| 漫画 | |
| 原作 | 田口仙年堂 |
| 作画 | 玉岡かがり |
| 出版社 | エンターブレイン |
| 掲載誌 | マジキュー |
| 連載期間 | 2005年2月（Vol.12） - 12月（Vol.22） |
| 巻数 | 全1巻 |
| テレビアニメ | |
| 監督 | 鈴木行 |
| アニメーション制作 | スタジオ雲雀 |
| 製作 | 御色町商店街 |
| 放送局 | チバテレビ・他 |
| 放送期間 | 2006年4月1日 - 6月24日 |
| 話数 | 全13話 |
『吉永さん家のガーゴイル（よしながさんちのガーゴイル）』は、田口仙年堂/著、日向悠二/イラストのライトノベル。ファミ通文庫刊。また、これを原作とする漫画、アニメ作品。
台湾・香港では「吉永家的石像怪」のタイトルで台湾角川より刊行されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
御色町（ごしきちょう）という平和な街に、一風変わった個性派揃いの家族・吉永家が住んでいる。
そんなある日のこと、商店街の福引で吉永家の長女・双葉がある物を引き当てた。その賞品は、喋る犬の石像だったのだ。その日を境に、吉永家と住民の生活は一変した。
本作品は喋る犬の石像ガーゴイルが門番を務めることとなった吉永家を中心に、御色町の住民と商店街生活を描く『ご町内ハートフルコメディ』である。
[編集] 主な登場キャラクター
[編集] 吉永家
- ガーゴイル 声：若本規夫
- ある高名な錬金術師達がその技術の粋を集めて作り上げた、命を持つ石像。全身藍色で、座った犬のような姿をしている。門番として作られたその使命に誇りを持つ。
- 当初は長い間休眠状態にあったことと人間世界に関する情報不足からか、考え方に融通が利かず、吉永家（特に双葉）とトラブルを起こしていた。また、門番ということにこだわって吉永家の安全のみを重視し、それ以外の人には積極的に関わろうとしなかった。だが、周囲との触れ合いから柔軟な物の考え方が出来るようになり、現在は自分の役目を『吉永家の守護者』から、『ご近所の守護者』と考えるようになっている。
- 空中飛行や遠隔感知や瞬間移動などの特殊能力に、電撃や熱線などの攻撃能力を併せ持つ。また、動物と会話をすることも可能。常に冷静で大局的な物の見方を心掛ける。名前の由来は屋根にある彫刻を意味するガーゴイルから。あだ名は『ガーくん』。
- 吉永 双葉（よしなが ふたば） 声：斎藤千和
- 吉永家の長女で末っ子。9歳。プロレス好きのお転婆少女。性格は短気で喧嘩っ早く口より先に手が出るタイプだが、弱いものイジメはしない。その性格故に、自らトラブルメーカーになっている。ご近所では『吉永さん家の凶暴な方』と評されている。最初はガーゴイルのことを嫌っていたが、今は大の仲良し（照れくさいのか親愛の情を素直に表現できないようである）。
- 吉永 和己（よしなが かずみ） 声：宮田幸季
- 吉永家の長男で、双葉の兄。17歳。見た目が可愛らしく立ち振る舞いも大人しい為、5割（原作ではほぼ10割）の確率で少女と間違えられる。性格も大人しく落ち着いており、双葉のブレーキ役を務めることも多い。美術部の後輩に人気がある。但し、稀に双葉ですら恐れるようなことをするあたり、紛れも無く吉永家の一員である。ついにアヒルにまで女と間違えられた。
- パパ 声：中國卓郎
- 吉永家の大黒柱。体育会系のゴツい容姿とは裏腹に、穏やかな性格のマイホームパパ。何かと大きい声で喋る。
- ママ 声：浅野るり
- とても無口な吉永家の主婦。過去に子供を産んだ身とは思えないほど可愛らしい容姿におっとりしたロマンチストというそれに見合った性格と、そして朝に子供を起こす際にはパワーボムを決め、『兵器として使うからガーゴイルを売れ』と言ってきた某国の遣いにはタイガースープレックスをぶちかます…など、風貌に反した豪快さを併せ持つ吉永家最強の人物。
- 怪盗百色の大ファンで、写真を撮ったりビデオを録ったりしては大事にコレクションしている。だが、録っている最中ガーゴイルが光線をうってしまったことがある。百色が、「私は、あえて警察ではなく、セキュリティシステムの技術者に挑戦したい。だれでもいい、私を捉えることのできる目と腕を作れる者はいないか。私はどんなトラップでも破って見せよう。そうどんな門番でもだ。」という言葉をいったのが、原因でもある。
[編集] その他
- 菊一文字（きくいちもんじ） 声：儀武ゆう子
- ガーゴイルのことを『旦那』と呼び慕っている黒ネコ。野良だが朝夕の食事は吉永家で出してもらっている、いわゆる半野良である。名前の由来は額にはしる横一文字の傷跡から（或いは新選組の剣客沖田総司の愛刀とされる菊一文字と、彼が晩年黒ネコの幻影に怯えていたというエピソードから）。
- 高原 イヨ（たかはら いよ） 声：桑島法子
- アンティークショップ『兎轉舎（とてんしゃ）』の女主人で、天才錬金術師。ガーゴイルの開発者の一人でもある。100年以上生き続けているが、錬金術の応用により未だ20代の若々しい外見を保っている。珍奇な機械の試運転や怪しげな実験を度々行う一方、自分にとって生意気な口を聞く双葉や百色などに対しては、躊躇無く青龍刀を振り上げるといった子供っぽい性格。
- ちなみに、彼女が使ったり世に言われている青龍刀の正式名称は柳葉刀といい、本来の青龍刀とは別物である。
- 怪盗百色（かいとうひゃくしき） 声：千葉進歩
- その名のとおり、世を騒がせている怪盗。また、魔術師でもある。
- 端麗な容姿に加え、怪盗らしからぬ健全な性格の持ち主（いわゆる義賊）でもあることから、女性たち にはモテモテだが、只一人イヨには『ブラジャー事件』で嫌われている。そのため、「怪盗エロマント」と 高原イヨは呼んでいる。
- 東宮天祢（ひがしみや あまね） 声：菊池正美
- 東宮エレクトロニクス若社長で、トーグーグループ総帥次男。26歳の美形。自宅の豪邸には多数のハウスメイドを従えている。
- 錬金術師だった祖父の遺志を継ぎ、イヨに挑戦し続けている。
- ケルプ 声：岡野浩介
- ガーゴイルに対抗する為、トーグーグループによって作られた全身純金製の自動石像。羽根の生えた獅子のような姿をしている。エレメント攻撃に加え、姿を自由に消す機能を持つ。
- 主人である天祢に命じられ、ガーゴイルに挑戦し続けている。名前の由来は上位2級の天使を意味するケルプから。
- 梨々＝ハミルトン（りり - ） 声：水樹奈々
- 双葉の親友。父親であるハミルトンの手により、錬丹術の被験体にされていた薄幸な少女。怪盗百色に助け出され、イヨにより回復を果たした。現在は怪盗百色を恩人として慕い、同居している。そして、怪盗に憧れている。
- デュラハン 声：飯島肇
- ハミルトンが開発した番犬ロボット。通称『首無し騎士』で、文字どおり首から上が無い。梨々を守ることが主な役目。名前の由来はアイルランドに伝わる首無しの妖精デュラハンから。
- ハミルトン 声：家中宏
- スコットランドの錬金術師。高原イヨからガーゴイルに使われている賢者の石を奪うために日本に来た。梨々の父親でもあるが、彼女を錬丹術の被験体にすることこそが父親としての愛情だと考えているマッドサイエンティスト。
- 小野寺 美森（おのでら みもり） 声：稲村優奈
- 双葉の級友兼親友で、心優しい少女。目が不自由な父親の盲導犬・エイバリーとは大の仲良し。
- エイバリー 声：飯島肇
- 小野寺家で盲導犬として飼われているイヌ。性格は実直。愛称は『エイバリー少尉』、または『少尉』。愛称の由来は、彼が戦争物の映画が好きで、これを見ると騒ぎ出すことから。ガーゴイルとの会話では、軍人言葉になる。
- 近所の家に泥棒が侵入した際、それを周囲に知らせ、逮捕に大きく貢献したことにより少尉から中尉に昇格した。
- 石田 歳三（いしだ としぞう） 声：儀武ゆう子
- 双葉たちの級友で、薬局の息子。双葉とは喧嘩しつつも仲が良い。名前の由来は新選組副長土方歳三と、その生家で作っていた打ち身の薬石田散薬から。
- 片桐 林吾（かたぎり りんご） 声：青木強
- 和己の友人。演劇部の部長兼演出兼役者で脚本も書く。演出、役者としては優秀だが、心の師が唐十郎や寺山修司というアングラ演劇好きで書く脚本が難解なアングラものばかりというのが玉に瑕。多少強引だったり暴走する事もあるが、芝居にかける情熱と行動力はものすごく、先頭に立って部員を引っ張っていく為、彼らからの信頼は厚い・・・が、尊敬はされていないようだ。
- 片桐 桃（かたぎり もも） 声：藤田咲
- 林吾の妹。演劇部の舞台監督であり、影に日向に部の活動を支える。かわいらしい風貌と活発な性格の持ち主だが、兄に似ずしっかり者かつ常識派で、ともすれば暴走しがちな林吾のブレーキ役も彼女の務め。だが、迫真の演技（泣き落とし）で和己を騙しこちらの要求を飲ませる辺りは確かにこの兄にしてこの妹と思わせる。和己に対し、ひそかに想いを抱いている。
- 清川刑事（きよかわけいじ） 声：風間勇刀
- 御色町の治安を守る刑事。常に目は笑っているが、怪盗百色の逮捕を夢見ている。非番の日はジョギングで汗を流している。
- ヒッシャム 声：中國卓郎
- エジプトの錬金術師。自国の繁栄と自らの名誉の為にオシリスを開発し、ガーゴイルと対決させようと来日した。英語交じりの日本語を操るが、発音といい文法といいどちらもかなり怪しい不審人物。しかし本当は生命を大切にする心優しい性格。
- オシリス 声：浅野るり
- ヒッシャムが開発した強化植物。自立が可能なほどの知能と高飛車な性格、そして燃えても葉っぱが1枚残っていれば復活できる強靭な再生能力を併せ持つ。ちなみに声帯がないため、会話はもっぱら携帯電話の音声やメール、または筆談で行う。名前の由来は一度死んで後に蘇ったというエジプト神話の神オシリスから。
[編集] 既刊一覧
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- 番外編
- ガーゴイルおるたなてぃぶ 2006年8月10日初版 ISBN 4757728662
[編集] 漫画
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- 『マジキュー』Vol.12 - 22連載。玉岡かがり・画。単行本は2006年3月31日発売（ちなみに小説第9巻発売の翌日）。ISBN 4757726902
- 『マジキュー』不定期掲載及び『メガミマガジン』（学習研究社）2006年5月号より9月号まで連載の4コマ漫画作品。日向悠二・画。また、公式サイトでも日向・玉岡の4コマが掲載されている。
[編集] アニメ
[編集] スタッフ
- 原作：田口仙年堂
- 企画：森ユキ、鈴木篤志、岩川広司
- 監督：鈴木行
- フロアディレクター：鈴木芳成
- シリーズ構成・脚本：吉岡たかを
- キャラクター原案：日向悠二
- キャラクターデザイン・総作画監督：渡辺真由美
- 美術監督：ANI VILLAGE
- 美術設定：池田繁美
- 色彩設定：山口喜加
- 撮影監督：三品雄介
- 編集：坂本雅則
- 音響監督：飯塚康一
- 音楽：大谷幸
- 音楽製作：avex mode
- プロデューサー：赤堀悟、大宮三郎、高畑裕一郎
- エグゼクティブプロデューサー：小林正樹
- アソシエイトプロデューサー：大胡寛二
- アニメーションプロデューサー：光延青児
- アニメーション制作：トライネットエンタテインメント、スタジオ雲雀
- 製作：御色町商店街（エンターブレイン、エイベックス・エンタテインメント、トライネットエンタテインメント、ハピネット・ピクチャーズ）
[編集] 主題歌
いずれもavex mode発売。
- オープニング『オハヨウ』
- 作詞・作曲：Funta/編曲：Blues-T/歌：双葉・梨々・美森（斎藤千和・水樹奈々・稲村優奈）
- エンディング『愛においで逢いにおいで』（第1話～第12話）
- 作詞：松井五郎/作曲：藤末樹・大谷奈津子/編曲：水谷広実/歌：双葉・梨々・美森
- 最終回エンディング『答えは空の下』
- 作詞・作曲：Funta/編曲：梅堀淳/歌：吉永双葉
[編集] サブタイトル
- 吉永さん家の石ッころ
- 激突! 天使と悪魔
- 盗まれた少女
- 鏡に映らない心
- 山の歌声
- もう君の歌は聞こえない
- 梨々恋しや首なしデュラハン
- 銀雪のガーゴイル
- 怪盗梨々
- 商店街狂想曲
- 人形がみつけた赤い糸
- 夫婦喧嘩も祭りの華
- 祭りよければ終わりよし!
[編集] 放送局
※いずれも2006年放送。放送時間は基準。
[編集] 放送事故
サンテレビで放送された第12話（6月20日分）において、前半終了後以降のCM挿入タイミングに異常が発生し、一部内容が削られる放送事故となった。局側は迅速に対応し、翌週に第12話の再放送と第13話の本放送を連続で放送した。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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