公正発展党
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公正発展党（こうせいはってんとう、AKP:AK Parti:Adalet ve Kalkınma Partisi）は、トルコのイスラム系政党。2001年6月22日の美徳党（FP：Fazilet Partisi）解党を受け、その事実上の後継として2001年8月14日に結成。党首レジェップ・タイイップ・エルドアンRecep Tayyip Erdoğan（初代および2004年8月現在現行）。副党首アブドゥッラー・ギュルAbdullahGül（初代および2004年8月現在現行）。
正式名称は公正発展党Adalet ve Kalkınma Partisiだがこの呼称が使われることは、一般の報道をはじめ、公正発展党自らの選挙ポスターなどですらほとんど無く、通常はAK Parti（発音：アク・パルティ）の呼称が用いられる。AKとはトルコ語で「白色」を意味するが、通常使われるBeyazと異なり、「正義」や「公正」といった意味も含まれる。シンボルマークは光る電球。標語は公式のものではないが、「すべてはトルコのために（Her Şey Türkiye İçin）」が好んで用いられる。地方選挙などでは、トルコの部分が自治体名に変えられることもある。
総選挙直前の2002年10月23日に、検事総長によって公正発展党解散に向けた提訴が行われたが、却下される。
2002年11月3日に行われた総選挙で、550議席中363議席（得票率34.26%）を獲得して単独与党となる。総選挙以前は公共の場での飲酒やレストランでのアルコール飲料の販売の禁止をうったえるなど、急進的なイスラム化政策を打ち出すこともあったが、選挙運動中および選挙後は改革政党としての面を前面に出し、また、国会議場でのスカーフ着用問題を回避するため、女性立候補者はすべてスカーフを着用しない人物を登用するなど、イスラム色を抑え、中道右派を標榜している。
ただし、イラク戦争時の米軍の領内通過案（大量の造反者を出し、賛成票が反対票を上回るものの、出席議員の過半数に満たず、否決）や、刑法改正（姦通罪の新設を目指すが、民法上の妻以外に複数のイスラム妻を持つ公正発展党議員が反対。条項廃案。）など、イスラムが絡む場面では大量の造反者を出すこともあり必ずしもイスラム色が抑えられているとはいいがたい。セゼル大統領、参謀総長を始めとする軍部、検察・憲法裁判所などの司法部門からの、職権の範囲にあるとは思えない批判や介入は日常茶飯事であり、これらの世俗主義エスタブリッシュメント層とは、明白な緊張関係にある。
