保阪正康
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保阪 正康（ほさか まさやす、1939年 - ）は、ノンフィクション作家・評論家・日本近現代史研究者。北海道札幌市に生まれる。日本文藝家協会会員。日本ペンクラブ会員。日本エッセイスト・クラブ会員。「昭和史講座」の刊行で第52回菊池寛賞受賞。北海道札幌東高等学校、同志社大学文学部社会学科卒業。
著書『東條英機と天皇の時代』『陸軍省軍務局と日米開戦』『忘却された視点』『安楽死と尊厳死』『愛する家族を喪うとき』『日本の医療』『オモテの議論ウラの議論』など多数。 昭和史研究の大家であり、綿密な取材能力には定評がある。しかし、当事者の証言に偏重する研究姿勢には実証的立場からの批判も多い。
また、保阪は太平洋戦争当時の軍部については極めて批判的であり、また、このことにあわせ、「大東亜戦争」を「自衛の戦争」と主張する靖国神社という存在にも否定的である。そのため総理大臣の靖国神社参拝には極めて批判的であり、また一般人の靖国神社参拝についても「それは個人の自由」としながらも、「靖国神社に参拝する事は靖国神社の主張を受け入れるということだ」と批判的である。この考え方について保阪は左右双方の史観でもない「自省史観」と主張するが、いわゆる自由主義史観論者からは自虐史観と変わらないという批判がある。
目次 |
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『原子爆弾完成を急げ―衝撃の戦時秘話』（朝日ソノラマ）-1983
- 『100メートルに命を賭けた男たち』（朝日新聞社）-1984
- 『昭和史を騒がせた人びと』（グラフ社）-1986
- 『続・病院倒産―狙われる国・公立病院』（朝日ソノラマ）-1986
- 『父の履歴書』（立風書房）-1986
- 『大学医学部―命をあずかる巨大組織の内幕』（講談社文庫）-1987
- 『歪んだ回想録』（朝日ソノラマ）-1987、（小学館文庫）-2004
- 『新・大学医学部―新医師の誕生と国家試験の内幕』（講談社文庫）-1988
- 『自伝の書き方』（新潮選書）-1988
- 『東条英機と天皇の時代』上下（文春文庫）-1988、（ちくま文庫）-2005
- 『陸軍省軍務局と日米開戦』（中公文庫）-1989
- 『敗戦前後の日本人』（朝日新聞社）-1989
- 『検証・平成維新―さまよえる日本が見える』（朝日ソノラマ）-1990
- 『瀬島龍三―参謀の昭和史』（文春文庫）-1991
- 『病院経営の内幕』上下（朝日新聞社）-1991
- 『医学・医療界の内幕』（朝日新聞社）-1991
- 『仁あり義あり、心は天下にあり―孫文の辛亥革命を助けた日本人』（朝日ソノラマ）-1992
- 『臓器移植と日本人』（朝日新聞社）-1992
- 『安楽死と尊厳死―医療の中の生と死』（講談社）-1993
- 『天皇家とその時代』（朝日ソノラマ）-1993
- 『日本の医療―バラ色の高齢化社会は崩壊するか』（講談社文庫）-1994
- 『対論 日本人と中国人―真の友人になることができるのか!?』（光人社）-1995
- 『日本は戦争を知っていたか―太平洋戦争史発掘』（朝日ソノラマ）-1995
- 『戦後の肖像―その栄光と挫折』（TBSブリタニカ）-1995、（中公文庫）-2005
- 『信仰の理由』（朝日新聞社）-1996
- 『忘却された視点』（中央公論社）-1996
- 『陸軍良識派の研究―見落とされた昭和人物伝』（朝日ソノラマ）-1996、（光人社NF文庫）-2005
- 『大学医学部の危機』（講談社文庫）-2002
- 『愛する家族を喪うとき』（講談社新書）-1997
- 『良識派の模索―前時代から何を語り継ぐべきか』（光人社）-1997
- 『後藤田正晴―異色官僚政治家の軌跡』（文春文庫）-1998
- 『人は痛みからどう解放されるか』（ベネッセコーポレーション）-1998
- 『父が子に語る昭和史』（双葉社）-1998、（PHP文庫）-2004
- 『晩年の研究』（講談社）-1998、（講談社文庫）-2004
- 『蒋介石』（文春新書）-1999
- 『オモテの言論ウラの言論』（秀明出版会）-1999
- 『昭和陸軍の研究』（朝日新聞社）-1999、上下（朝日文庫）-2006
- 『『きけわだつみのこえ』の戦後史』（文藝春秋社）-1999、（文春文庫）-2002
- 『太平洋戦争の失敗・10のポイント』（PHP文庫）-1999
- 『昭和史 七つの謎』（講談社）-2000、（講談社文庫）-2003
- 『昭和史の論点』（文春新書）-2000
- 『ＯＤ版 五・一五事件 橘孝三郎と愛郷塾の軌跡』（草思社）-2000
- 『一語一会―出会いで綴る昭和史』（清流出版）-2000 同書改題『昭和史 忘れ得ぬ証言者たち』（講談社文庫）-2004
- 『吉田茂という逆説』（中央公論新社）-2000、（中公文庫）-2003
- 『死なう団事件―軍国主義下のカルト教団』（角川文庫）-2000
- 『反逆者たち―時代を変えた10人の日本人』（TBSブリタニカ）-2000
- 『秩父宮―昭和天皇弟宮の生涯』（中公文庫）-2000
- 『大いなる説得―われらの子と孫への提言』（日刊工業新聞社）-2000
- 『三島由紀夫と楯の会事件』（角川文庫）-2001
- 『昭和史がわかる55のポイント』（PHP文庫）-2001
- 『幻の終戦―もしミッドウェー海戦で戦争をやめていたら』（中公文庫）-2001
- 『天皇が十九人いた―さまざまなる戦後』（角川文庫）-2001
- 『医学部残酷物語―もう医者にはなりたくない』（中公新書）-2001
- 『私は吉田茂のスパイだった』（光人社）-2001
- 『医療崩壊―私たちの命は大丈夫か』（講談社）-2001
- 『実学と虚学―“学び”は人をどう変えるか』（プレジデント社）-2001、（PHP文庫）-2005
- 『政治家と回想録』（原書房）-2002、（講談社文庫）-2006
- 『皇后四代―明治から平成まで』（中公新書）-2002
- 『戦争観なき平和論』（中央公論新社）-2003
- 『昭和史の謎』（朝日文庫）-2003
- 『昭和の空白を読み解く』（清流出版）-2003
- 『日本解体』（産経新聞社）-2003、（扶桑社文庫）-2004
- 『時代に挑んだ反逆者たち 』（PHP文庫）-2003
- 『歴史を動かした昭和史の真相200』（日文新書）-2003
- 『昭和史再掘』（中公文庫）-2004
- 『昭和史七つの謎 Part2』（講談社）-2004、（講談社文庫）-2005
- 『大本営発表は生きている』（光文社新書）-2004
- 『真説 光クラブ事件』（角川書店）-2004
- 『昭和戦後史の死角』（朝日文庫）-2005
- 『戦後政治家暴言録』（中公新書ラクレ）-2005
- 『昭和良識派の研究』（光人社NF文庫）-2005
- 『「特攻」と日本人』（講談社現代新書）-2005
- 『あの戦争は何だったのか─大人のための歴史教科書─』（新潮新書）-2005
- 『昭和天皇』（中央公論新社）-2005
- 『「昭和」とは何だったのか』（五月書房）-2005
- 『あの戦争から何を学ぶのか』（講談社文庫）-2005
- 『松本清張と昭和史』（平凡社）-2006
- 『昭和の戦争を読み解く－戦争観なき平和論－』（中公文庫）-2006
- 『＜敗戦＞と日本人』（中公文庫）-2006
- 『昭和の空白を読み解く〈昭和史 忘れ得ぬ証言者たち Part2〉』（講談社文庫）-2006
[編集] 共著
- 『対論 昭和天皇』（文春新書）-2004
- 『メディアの迷走 朝日・ＮＨＫ論争事件』（中公新書ラクレ）-2005
- 『昭和 -戦争と天皇と三島由紀夫-』（朝日新聞社）-2005
- 『あの戦争になぜ負けたのか』（文春新書）-2006
[編集] 編著
[編集] 監修
- 『志に生きる!-昭和傑物伝-』（江口敏著 清流出版）-2003
[編集] 外部リンク
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