佐藤継信

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佐藤継信（さとうつぐのぶ、1158年（保元3年） - 1185年 3月22日（文治元年2月19日））は平安時代末期の武将で、源義経の家臣。義経四天王に数えられる。奥州藤原氏の家臣・佐藤基治の子。母は、藤原清綱(亘理権十郎)の娘(乙和子姫=乙和御前)。（佐藤氏の系図の中には母は藤原元衡娘と記載されるものもあるが、真偽は不明。）佐藤忠信の兄。通称、三郎兵衛。

1180年、義経が源頼朝の挙兵を知り、奥州より加勢に向かった際、その側近として弟の忠信と共に平氏追討軍に加わる。1185年、屋島の戦いにおいて、強弓で知られた平教経が義経を狙って放った矢を受けて戦死。継信の死を悼んだ義経は、愛馬「太夫黒」を僧侶に与え供養を行った。

出身は奥州信夫郡（現在の福島市飯坂町）で、佐藤氏の居館「大鳥城」が舘の山公園として存在する。佐藤継信・忠信兄弟が奉ってある佐藤氏の菩提寺「医王寺」には、伝武蔵坊弁慶の「笈」(県重要文化財)とされるものや、伝継信所用とされる「鞍」(市重要文化財)が残されている。また、寺の敷地内には継信・忠信の母乙和御前の悲しみが乗り移って、花が咲く前につぼみが落ちてしまうという「乙和の椿」が存在する。

医王寺にある継信・忠信の石塔（墓）は、「粉にして飲むと体が強くなる」という言い伝えにより、薬として利用され、石塔の半ばほどが大きく削り取られている。