仙台国際音楽コンクール
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仙台国際音楽コンクール(せんだいくこくさいおんがくこんくーる)(the Sendai International Music Competition) とは、宮城県仙台市において2001年から3年毎に行われているコンクール。2005年には国際音楽コンクール世界連盟にも加盟した。
目次 |
[編集] 概要
ヴァイオリンとピアノの2部門があり、コンチェルト(協奏曲)を課題曲の中心に据えるという特色を持つ。出場資格は、本選開催年に28歳となる者、またはそれより年少の者。すなわち、開催年の28年前の1月1日以降出生の者(本選開催時に28歳である全ての人が対象ではないので、27歳以下と表現。第1回は25歳以下)。
2004年の第2回コンクールでは、全世界からバイオリン部門とピアノ部門をあわせて300人以上(日本人が2/3)の応募があった(出場資格は27歳以下)。出場希望者から提出された書類及び課題曲を録音したCDによって予備審査が行われ、その後、パリ・ウィーン・上海・仙台・ニューヨークでピアノ伴奏によるオーディションを行い、各々の部門でおおむね36名が仙台での本選に進んだ。
仙台での本選は公開され、室内楽(弦楽四重奏)を伴奏とする予選を行って12名以内に絞り、セミファイナルでは仙台フィルハーモニー管弦楽団の伴奏のもと6名以内の入賞者を決めた。入賞者は、再び仙台フィル伴奏のファイナルに出場し、順位が決定された。また、入賞者は、仙台フィル伴奏でガラ・コンサートを行った。2007年の第3回コンクールも同様の実施。
2部門開催のため、賞金総額は日本の国際コンクールの中で最も高く、各々の部門の入賞者の賞金も国際的に高い部類に入る。また、海外からの参加者への旅費補助がやや高く(日本人には旅費補助なし)、本選出場者には国籍に関わらず宿泊費用が無料であるため、回を重ねるごとに出場者の演奏レベルが向上している。
仙台での本選は、約300人のボランティアに支えられている。各々の部門でファイナルまで2週間ずつの長期に渡ることや、出場者に未成年が含まれることもあり、ホストファミリーのバックアップに感謝する出場者が多い。
[編集] 経緯
世界の3大音楽コンクールの1つである 「チャイコフスキー国際コンクール」 のジュニア部門(16歳以下)「第2回 若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」が、1995年に仙台市で開催された。この開催経験をもとに、伊達政宗による仙台開府四百年を記念して、2001年から3年毎に仙台市の主催でコンクールが開催されるようになった。
なお、「第2回 若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門の2位であった上原彩子が、2002年、「第12回チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門において、女性として史上初の第1位を獲得した。ピアノ部門での日本人の第1位獲得も史上初。
[編集] 開催年と入賞者
- 第1回(2001年)
- ヴァイオリン部門
- ピアノ部門
- 第2回(2004年)
- ヴァイオリン部門
- 第1位 松山冴花(日本)
- 第2位 マクシム・ブリリンスキー(ウクライナ)
- 第3位 チュウ・ダン(中国)
- 第4位 アンドレアス・ヤンケ(日本)
- 第5位 ヴァーリャ・デルヴェンスカ(ブルガリア)
- 第6位 有希・マヌエラ・ヤンケ(日本)
- ピアノ部門
[編集] 関連項目
日本で開催される国際音楽コンクール世界連盟に加盟しているコンクール
- 武蔵野市国際オルガンコンクール
- 静岡国際オペラコンクール
- 浜松国際ピアノコンクール
- 大阪国際室内楽コンクール
- 神戸国際フルートコンクール
[編集] 外部リンク
- 公式ホームページ
- 第二回コンクールの模様
- 仙台フィルハーモニー管弦楽団
- 音楽之友社 オクダ式オンガク時報
- 第1回出場者の参加記録(個人のウェブサイト)
- 財団法人 仙台市市民文化事業団
- 七十七ビジネス情報 第29号(財団法人 七十七ビジネス振興財団)
- せんだいクラシックフェスティバル(過去の優勝者が出演した)