京阪500形電車 (2代)
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500形電車(2代)は、京阪電気鉄道がかつて保有していた電車である。
1970年代当時全車釣り掛け駆動車であった京津線準急の車輛高性能化を図る為、「大津線標準車体」と称される高床車（260形、300形、350形）の中で当時一番車齢が若い260形4次車を種車に改造された。1979年に285-286から501-502が、283-284から503-504が、1981年に281-282から505-506が改造され、2輛編成3本、計6輛が登場した。
改造に際し、台車は新造の空気バネ台車FS-503形に換装し、主制御器、モーターも一新されている。車体は前面が3枚窓貫通形から連続2枚窓の非貫通形となり、尾灯が標識灯が付いた角形のものに更新されている。また、前面助士席側上部に方向幕が取り付けられている。505-506は当初から側面にも方向幕があり、後に501～504も側面への方向幕取り付けが行われた。屋根周りでは奇数車のパンタグラフが連結面寄りから運転台寄りに移設されている。
本形式は京津線急行・準急用車として初めて緑の濃淡の京阪線一般色で登場し、これは後に260形、300形に波及した（350形も当初から京阪線一般色だが、石山坂本線専用である）。
登場当初は京津線急行・準急に用いられていた（1981年の浜大津駅統合化で、急行運転は廃止）が、600形の増備に伴い晩年は石山坂本線普通の運用が多くなった。
大津線の昇圧対策として、機器面の理由で昇圧に対応出来なかった事、非冷房であった事、更に車体構造が流用に都合の良い片運転台・両開き扉であった事から、1992年～1993年にかけて廃車された。車体は前面を中心に改造を受け、また台車はそのまま700形（705～710）に更新されている。なお、主制御器、モーターは叡山電鉄デオ800系（810番台）に流用されている。
