丸藤正道

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丸藤正道
プロフィール
リングネーム	丸藤正道
本名	丸藤正道
ニックネーム	空飛ぶ天才児 リング上の彗星
身長	176cm
体重	94kg
誕生日	1979年9月26日
出身地	埼玉県北足立郡
所属	プロレスリング・ノア
スポーツ歴	レスリング・バスケットボール
トレーナー	三沢光晴
デビュー	1998年8月28日、金丸義信戦

丸藤 正道（まるふじ なおみち、1979年9月26日 - ）はプロレスリング・ノアに所属するプロレスラーである。埼玉県北足立郡出身。176cm、94kg。

目次 1 概要 2 戦歴・経歴 3 タイトル歴 3.1 プロレスリング・ノア 3.2 その他 4 主な得意技 5 関連項目

[編集] 概要

ジュニア・ヘビー級らしい軽い身のこなしが特徴で、トップロープやコーナーポストなどリング全体を活かした華麗な技を得意としている。その華麗なスタイルに加え、甘いマスクであることから、KENTAとのタッグチームは「イケメンタッグ」などと呼ばれることもある。金丸義信・杉浦貴組に3回負けた以外、ジュニアでは全て勝利しているこのタッグは、強さとルックスの良さ相まって、KENTAと共に女性ファン獲得に貢献している。しかし、2005年の10月には年下の女性と結婚した。丸藤のファンの中心層であった女性ファンが激減し、今後の動きが注目されている。

ジュニアヘビー級だけでなく、日本のプロレス界を牽引する一人として多くのレスラー・関係者・ファンに絶賛されている。丸藤自身もジュニアヘビー級に収まる事をよしとず、ジュニアヘビー級に在籍したままヘビー級挑戦を掲げ、遂にはノアにおける最高権威であるGHCヘビー級王座を獲得するまでに至る。現在、ノアが管理するベルトについて、全て獲得しているのは丸藤のみである。ヘビーの選手はジュニアタイトルへの挑戦は出来ないが、その逆は可能であるため、この偉業が達成された。

入場曲：HYSTERIC、HYSTERIC（Trance Version）

[編集] 戦歴・経歴

埼玉栄高に入学し、アマチュアレスリング部で活躍、インター杯出場経験もある。ちなみに、この埼玉栄時代の卒業前には、ロンドンブーツ1号2号の番組に「全日本プロレス入団内定」という触れ込みで、名前を明かさなかった上、少しではあるが出演を果たしている。卒業後、全日本プロレスに入門。1998年8月28日、愛知県・岡崎市体育館の金丸義信戦でプロレスラーとしてデビューを果たす。丸藤がジャイアント馬場存命中最後のデビューとなった為、当時は「馬場の最後の弟子」とも呼ばれ、テレビで特集を組まれたこともあった。馬場の肩の上からミサイルキックを繰り出したこともある。三沢光晴の付き人を務め、見習い扱いでアンタッチャブルに所属。

2000年7月、三沢光晴を中心とした新設されたばかりのプロレスリング・ノアに移籍する。その新人離れした試合勘と身体能力で、会場での人気はこの時から既に高く、師匠・三沢光晴がリーダーを務めるユニット「WAVE」の一員として戦い、テレビ観戦組にも少しずつその素質を見せ付けていった。2001年12月19日の有明コロシアム大会で、当時ZERO-ONE所属の高岩竜一を破り弱冠22歳で他団体に流出していたベルトを奪還したことからNOAHファンの間に「丸藤」という名前を刻み付けた。2002年1月20日、視察のために新日本の獣神サンダー・ライガーと田中稔がやって来ていたが、丸藤が自身の試合後にマイクを取り「いつでもやってやるよ。ノアのジュニアは最強です」と挑発した事でライガーがブチ切れ、新日本との対抗戦に発展する。しかし、3月に左膝靭帯を損傷し、まともに歩けない状態でありながら4月7日に橋との2度目の防衛戦に望んだことから更に膝の状態が悪化、レフェリーストップで破れることとなり、自身で新日本に対し「最強を」証明できぬまま長期離脱へと追いやられる。

復帰直後の2003年1月に、三沢とのシングルを経験する。結果は敗北であったが、三沢は健闘を讃え、起き上がれない丸藤をおぶって花道を引き上げた。これを期に丸藤はWAVEを脱退し、三沢の付き人も同時に卒業する。その直後から下克上を旗印に、同じく若手のWILD II（森嶋猛&力皇猛）やKENTAと共闘を始め「ジュニアの体のままヘビーに挑戦」という今に続く目標を掲げだす。この一環で2003年4月5日には秋山・齋藤組が保持するGHCタッグにも森嶋と共に挑戦を果たした。同年7月には、KENTAとのタッグで初代GHCジュニア・ヘビー級タッグ王座決定トーナメントに参加する。順調に勝ち進み7月16日に行われた決勝戦で、因縁の相手であるライガー・村浜組を破り初代GHCジュニア・ヘビー級タッグ王座に君臨した。その後、KENTAとのタッグは連戦連勝を重ね、戦う相手全てと外れなしの名勝負を繰り広げ、その後のメインを食う試合内容を残した結果、ノアのジュニア戦線はヘビー級を上回る人気を獲得するようになる。

2004年9月10日、パンクラスの鈴木みのると対戦。試合には敗れたが、鈴木は丸藤を大きく評価、その後意気投合しタッグを結成した。そして、2004年10月16日には、秋山準が創設した白GHCことグローバル・ハードコア・クラウンのタイトルにも挑戦する。王者・秋山とは体格差のハンデがあったものの、リングアウト勝ちを収め、第2代王者に輝いた。これと同時に進行していたKENTAとのタッグでは、防衛回数を積み重ね「ジュニア版絶対王者」とまで称された。計9回の防衛に成功し、2005年5月7日・8日に行われたジュニアの祭典第二回ディファカップでも決勝の日高郁人・藤田ミノル組を破って優勝。しかし6月5日、過去2度KENTAとのタッグで敗れている金丸・杉浦組に三敗目を喫し、同王座から陥落した。王座陥落直後の6月18日、イギリス・モアカムにおいてスコーピオ・タグ・ウイリアムス組に鈴木とのタッグで勝利し、GHCタッグの第10代王者となった。

2006年1月22日、KENTAがもつGHCジュニアヘビー級王座に挑戦。壮絶な受け、そして変幻自在の動きで完全に丸藤が試合を作り上げたが、最後の打撃戦に付き合い敗れてしまう。しかし、その天才的な立ち回りと今までに見せた事のない引き出しを広げた丸藤は、勝者であるKENTAを上回る評価を得た。この試合でジュニア戦線に一区切りをつけた丸藤は、人気だけでなく実力でヘビー級を超えるべくヘビー級戦線に参入する。3月5日の日本武道館大会では5大シングル戦の一戦として、当時前GHCヘビー級王者であった田上明とシングルで対決。最後は隙を突いて完璧首固めで四天王の一角から金星を奪う。3月10日のリアルジャパンプロレスではジュニア界の伝説・初代タイガーマスクと初対決。丸め込み敗れはしたものの、佐山（タイガー）から次世代のプロレスの担い手という旨の賛辞を受けた。

4月23日、日本武道館で小橋建太とシングルマッチを行なう。この場においても丸藤はその天性を発揮し小橋を翻弄するが「鉄人」の壁は厚く最後には完敗を喫した。

9月9日、先の田上戦、小橋戦で対ヘビー級の自信を掴んだ丸藤はGHCヘビー級王座をかけて秋山準と対決。27分29秒の激闘を制して、完璧首固めで勝利。GHC第10代王者となると共に、ノア創立以来初の全王座獲得（グランドスラム）を達成した。10月29日には1月に敗れたKENTAを次期挑戦者に指名。今までの丸藤のスタイルとは違い、両者垂直落下入り乱れる死闘となったが、最後は不知火・改を返されてのリストクラッチフィッシャーマンズ・バスター(後に週刊誌にてポールシフトと発表)にてGHC戦最長タイ（2004年の小橋vs秋山戦）の35分34秒の死闘に終止符を打つ。その1月とは違った試合スタイルから明確に「新世代による四天王プロレス」「四天王プロレスの進化系」と評され、絶賛される。その後、三沢超えを期待するファンに応える形でかつての師匠・三沢との防衛戦が決定する。

12月10日三沢光晴との防衛戦で三沢に雪崩式タイガー・スープレックス'85、タイガー・ドライバー'91の封印を解かせた。丸藤は不知火、雪崩式不知火、不知火・改を出し会場を大いに沸かせ脅威の粘りを見せたが、必殺技のポールシフトを出せず、三沢の初披露となる雪崩式エメラルド・フロウジョンの前に破れ、王座から陥落した。

[編集] タイトル歴

[編集] プロレスリング・ノア

GHCヘビー級王座

第10代（防衛2回）

GHCタッグ王座

第10代（防衛2回）&鈴木みのる

GHCジュニア・ヘビー級王座

第3代（防衛1回）

GHCジュニア・ヘビー級タッグ王座

初代（防衛9回）&KENTA

GHC（グローバル・ハードコア・クラウン）無差別級王座

第2代（防衛2回）

※団体創立から初めて全てのノア公式王座を獲得している。

[編集] その他

WEWタッグ王座

第8代（防衛1回）&本田多聞

スーパーJカップ

第4回優勝

ディファカップ

第2回優勝

[編集] 主な得意技

独創性と芸術性を重視したムーブが特徴。技巧と身の軽さを併せ持ち、大抵の技を苦も無くこなせることから「天才」と称される。相手の得意技を綺麗につかってみせるのは、丸藤ならではである。その天才性は受けの面でも発揮され、投げ技をバク宙で回避したり、飛び技を飛び技で迎撃する等、独自の動きをみせる。

普通の技でも十分に魅せることができるため、特別な打撃や危険な投げ技は殆ど持たない。危険な技が横行しやすい最近のプロレス業界の中では異色であり、相手に重傷を負わせない姿勢は超一流のプロレスラーと呼ぶにふさわしい。

オースイ・スープレックス・ホールド

あのタイガースープレックスの原型となった技である。相手の背後に回り、背中と両腕の間に自分の両腕を差込みロックした後、倒れこみながら相手を後方にスライドするようにと移動させ、肩を付けた時点で初めてブリッジをしフォールする。2005年後半頃から使い出し、KENTAとのGHCジュニアヘビーベルトを賭けた戦いでクローズアップされる。ちなみに「スープレックス」の名が付いているが、正確には投げているのではないのでスープレックス技ではない。押さえ込み・丸め込み技の類になる。

完璧首固め

丸藤が得意とする丸め込み技の一つ。2005年8月頃から使用し、2006年3月5日の田上戦や、2006年9月9日の秋山戦で金星を奪った技である。リストクラッチして丸め込むので返しにくいのが特徴。左手で相手の右足と左手を、両足で相手の左足を、右手で相手の首から右上半身を押さえ込む。パーフェクト・スモールパッケージホールドともいう。

キャプチュード

キックを仕掛けてきた相手の蹴り足を捕らえ、同時に首をクラッチして後方へ放り投げる変形のフロントスープレックス。主にキックを多用するKENTA戦において使用される。

串刺し式バックハンドエルボー

コーナーにもたれかかる相手に放つ、ジャンピングバックハンドエルボー。ジャイアント馬場が橋と丸藤に練習させたが出来たのは丸藤だけと言う技である。丸藤はリング中央辺りからジャンプし、非常に滞空時間が長い。

クロスアーム・スープレックス・ホールド

相手の背後に立ち、相手の両腕を前で交差させ、自分はストレートにその交差させた手首を掴み、ブリッジして後方に投げる。相手の腕をとっている為、当然ながら受身が取れない。これも2006年1月22日のKENTA戦で初公開されたもので、続く3月5日の田上戦、4月23日の小橋戦、9月9日の秋山戦でも使用され、投げの主力となりつつある。保永昇男やウルティモ･ドラゴンなどが使用していたことで有名。

不知火（しらぬい）

コーナーポストの前に立ち、相手に背を向けた状態で相手の首を肩に置き手で固定し、逆の手で首を掻っ切るポーズをとった後にコーナーを駆け上って自分が宙返りをしながら相手の後頭部をマットにたたきつける技。丸藤の人気を不動のものにした代名詞的な技である。みちのくプロレスにおいてザ・グレート・サスケ戦で初披露された。「跳び技と投げ技をミックスした技を思いついた」という発言で知られている。日高郁人のミスティ・フリップと同型だが、先に披露したのは日高の方である。

コーナー上からの雪崩式（スーパー不知火/超･不知火）、エプロンサイドからの断崖式、鉄柵を利用しての場外式、肩車で担がれた相手に決めるダブルインパクト式、タッグパートナーに投げてもらって決めるなどバリエーションに富む。他にも、2004年4月25日に花道で三沢光晴に使用した際には、対戦相手である小川良成の背中を蹴り、また2004年10月16日徳島大会では場外で、対戦相手である秋山準のセコンドについていた橋誠を踏み台にし、この技を繰り出し、リングアウトで白GHCを奪った。また、2006年8月13日の試合では、レフェリーを掴んでの不知火が披露されている。2006年9月9日の秋山とのGHC戦では場外で相手の背中を鉄柵に当てるパターンも披露された。この鉄柵不知火は自力で飛んでいる。2006年10月29日のKENTAとのGHC戦では、右手で相手の腕を掴みつつ敢行するリストクラッチ式も見せた。

不知火・改

通常の不知火とは異なり、コーナートップで相手と向かい合った状態で首をロックし、相手と一緒に月面宙返りを行う。両者の体が全くぶれることなく共に美しい円を描きながらリングへ落ちていくその様は、数多のプロレス技の中で最も美しい技の一つと評される。その技の形から分かるように、受ける相手の協力、そしてその相手に一定以上の身体能力と受けの技術を求められる為に、使用出来る条件が非常に厳しく現在までに数える程しか使用例が無い。その内の一人は、過去に二代目タイガーマスクとして跳び技を誇ったヘビーの三沢光晴である。なお、この技は練習で一度も試したことがなく、試合中に自分の受身も考えずにぶっつけ本番、その場の閃きで生み出されたものだと本人が発言している。当初、雪崩式裏不知火と呼ばれていたが、後に改称された。

裏不知火

通常の不知火とは異なり、相手と向かい合った状態で首をロックし、不知火を敢行する。最近はほとんど使われない。

垂直落下式腕極め串刺しDDT（正式名称不明）

正式名称がないため、便宜上こう称する。相手の前面に立ち、左腕で相手の首を下から捕らえ、相手の左腕を背中に回してから下側から自分の右腕で手首を掴む（自分の手の置き方が上下逆だが、要するにチキンウイング）。この状態に固めてから相手を担ぎ上げ、相手の足が天を向くほどまでに傾けつつ後ろ側に頭から叩き落す。片腕を完全に極めている為、満足に受身が取れない。これも1月22日のKENTA戦で初公開した技の一つである。スーパー･ストロング･マシンが使う魔神風車DDTに似ているが、腕のロックの方法が細かいところで異なる。今のところKENTA戦以降使われてない。

チョココロネ

丸藤が得意とする丸め込み技の一つ。回転しながら相手の背中に回り込んだり、脚を取ろうとしたりと複雑な動作で相手を幻惑させた挙句丸め込む技。

低空ミサイルキック

コーナートップから相手の膝目がけてミサイルキックを繰り出す技。ドラゴンスクリューと合わせ、丸藤の膝殺しコースの１つ。

低空ラリアット

リング上で座り込んだ相手に対し使われる。2006年になってから頻繁に使われるようになった。

トラースキック

相手に対して背を向け、顎に目掛けて後ろ蹴りを叩き込む。歴代仮面ライダーが殺陣の中で頻繁に使っていたことでも有名な技である。丸藤の場合、サイドステップから体を捻り顎をかちあげるように鋭く右足で蹴り上げる。この際に「パチン」といういい音が会場に響くのだが、これはキックによる打撃音ではなく、蹴り上げた右足太ももをインパクトの瞬間に右手ではたいて鳴らしている音である。かつてクリス・アダムスというプロレスラーがやっていたムーブと同様である。

ドラゴンスクリュー

相手の足を捕らえて自ら回転し、膝へダメージを与える技。雪崩式を始め、ロープ等に相手の足を掛けて受身を取れなくするバリエーションも存在し、最近はこちらを使用する機会が多い。なお、武藤敬司の様にここから足4の字固めへ移行する事もある。

from コーナー to コーナー

相手をコーナートップロープに足を掛けて逆さ吊りにし、自分はその隣のコーナートップに登る。ふわっと上に舞い上がって落下中に顔面を足の裏で蹴り飛ばすという魅せ技である。アパッチ・プロレス軍のGENTAROが第二回ディファカップで丸藤を意識してこれにチャレンジするも届かずに失敗したが、KENTAは蹴激七番勝負の最終戦で丸藤を相手に本家よりはるかに威力が高く見えるこれを成功させている。しかしそれは軌道が直線的であった為で、魅せることに重点を置いている丸藤の弧を描く軌跡までは真似出来なかった。お互いに対戦を熱望しているCIMAも「トカレフ」という名前で同形の技を使用しているが、CIMAがコーナー際のロープを蹴って飛ぶのに対して、丸藤はスワンダイブ式でロープで反動をつけて飛ぶ。ちなみにCIMAは「丸藤にぱくられた」と言っている。鈴木みのるから、「無駄な技」と評されるが、高山善廣は、「当たれば無駄ではない」と語っている。鈴木みのるとタッグを組み、ヘビー級との対戦が増えてからは全く使われなくなった。しかし、タッグベルトを失い、2006年1月22日のKENTA戦でKENTAが場外から戻ってきた瞬間に叩き込むという非常に有効な方法で久しぶりに披露した。初代タイガーマスクはこの技を受けたとき「驚いた」と言っている(この時手首の骨を折ったとも言ったが、実はただの捻挫であった)。

from コーナー to セイムコーナー（正式名称不明）

CIMAの同名技とほぼ一緒ではあるが、ロープ上を2度飛んでから蹴りにいくため一応は別の技になる。

ポールシフト（リストクラッチ式フィッシャーマンズ・ドライバー）

左腕で相手の首を捉え、右腕で相手の左足を持ち上げ、更にその右手で相手の手首を掴み持ち上げる。持ち上げながら相手の顔が自分のほうへ向くよう左へ半回転させ、左腕はそのまま首を固定し、右手は相手の股へ通し（相手の手首は離している）、しりもちをつきながら相手の後頭部を打ち付ける。要するに、リストクラッチ式フィッシャーマンズ・バスターの体勢で持ち上げ、みちのくドライバー2の様に落とす技であり、全体的に橋誠のゴリラーマンズドライバーに似ている。2006年10月29日、GHCヘビー級選手権のKENTA戦でフィニッシュとして公開された。KENTAが「最近の丸藤さんには激しさがない」と言っていたことを受けて開発された技であり、丸藤唯一の垂直落下式の技だといえる。技名は「地軸移動」から。

村正

相手の背後に立ち、左腕で相手の左腿を持ち上げる抱え式バックドロップで捕らえ、最高地点まで担ぎ上げてから自分の体を右へ180度捻り、左腿を支えていた左腕で相手を後方へ叩きつける。その後、すぐさま左腕を左膝にそのまま引っ掛けながら相手の体に沿って前方回転してブリッジで固める技。一言で言えば、抱え式バックドロップから、即座にハーフジャックナイフ固めへと移行する複合技である。不知火とほぼ同時期に開発されたオリジナル技だが、それ以降は全く使われることなく忘れ去られていた。そして、これも2006年1月22日のKENTA戦で再び日の目を見る事になる。

ラ・ケプラーダ

リング内を向いた状態でエプロンに立ち、トップロープを両手で掴みながらセカンドロープに飛び乗り、その反動で場外に居る相手に後方宙返りを浴びせかける危険技。ウルティモ・ドラゴンが日本人として初めて行い、アメリカマットでも頻繁に使用したことから、ドラゴンの本名を取った「アサイムーンサルト」としてアメリカでは有名である。

丸藤の場合、鉄柵外に居る相手さえも射程距離に入るが、10月29日のKENTA戦では距離を見誤り鉄柵に自分の喉を強打させてしまった。しかしこれは丸藤がこうならないように引いた鉄柵をわざわざマスコミが押し戻したために起こった事故であり、今後のマスコミの在り方が問われる。

ロープノータッチ式断崖ミサイルキック（正式名称不明）

場外に居る相手に対し、トップロープに手は触れず跳躍のみでロープを飛び越え、ミサイルキックをお見舞いするという高難度の技。様々な引き出しを披露した2006年1月22日に公開された技の一つである。正確に言えば左手でロープを握っているが、これは既に飛び越えた後であり、場外のKENTAにクリーンヒットするよう方向転換の為に掴んだものである。ただバネがあるだけではない、丸藤の技量とセンスを最大限証明する技である。

また、下記のようなボディプレス技も使用していたが、膝に爆弾を抱えていることもあり、その性質上マットに膝を強打してしまうボディプレス技の使用頻度は極端に下がっている。

フェニックス・スプラッシュ

リング外を向いた状態でコーナートップに登り、向き直りながら仰向けの相手に対し450度の前方回転するのボディプレス。FMWのハヤブサが考案し使っていたことで有名である。非常に難易度が高く、丸藤と言えども初めてリングで挑戦した時は見事失敗してしまった。その後、体操部に通い己の身体能力を更に磨き上げ、師匠三沢とのシングル戦で再度挑戦し成功させている。そもそもベストの状態でも難しいこの技を試合終盤で行うのは無理があるため、まず見ることは出来ない。

シューティングスタープレス

仰向けの相手に対しコーナートップに登ってリング内を向き、270度のバク宙をして相手にボディプレスを浴びせる技。獣神サンダー・ライガーが考案しフィニッシュで使っていたことで有名。2004年7月10日の東京ドーム大会、KENTAと組んでのGHCジュニアタッグ選手権で繰り出そうとした時、上手く体が回らずそのままコーナートップからのエルボードロップに変えたこともあった。これを控え室のモニターで見ていた小橋建太は「ひやひやした」らしい。

[編集] 関連項目

• 三沢光晴
• 小橋建太
• 秋山準
• KENTA
• 鈴木みのる