ヨーク級重巡洋艦

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ヨーク級重巡洋艦（ — きゅうじゅうじゅんようかん、York class heavy cruiser）はイギリス海軍の重巡洋艦の艦級。

1922年に締結されたワシントン条約の制限下、1920年代後半に建造された条約型巡洋艦。5隻の建造が計画されていた。ロンドン条約の締結後に重巡洋艦へ類別が変更された。

イギリス海軍は第一次世界大戦の影響で予算に乏しかったため、ワシントン条約で可能な限りの大きさで建造されたケント級 (Kent class)、ロンドン級 (London class)、ノーフォーク級 (Norfolk class) などのカウンティ級重巡洋艦群よりも小ぶりな重巡洋艦が必要であった。当時、他国の海軍でも予算の面で難があった場合は武装と装甲、または速度の性能に目をつぶって設計されていた。このうち、イギリス海軍は前者を選び、X砲塔（3番砲塔）を取り除いて8インチ砲を6門に減じた。全長を15m（50フィート）、全幅を2.7m（9フィート）縮小したが、速度性能を維持するため機関を縮小できず、乗組員50名を減じた。その結果、ヨークは排水量を1,750トン軽減することに成功したものの、費用は250,000ポンドの節約にしかならず、非経済的な巡洋艦だった。

[編集] 性能諸元

基準排水量
- ヨーク：8,250 トン
- エクセター：8,390 トン
満載排水量
- ヨーク：10,350 トン
- エクセター：10,410 トン
全長 (o/a)：175.25 メートル (575 ft)
垂線長 (p/p)：164.6 メートル (540 ft)
全幅
- ヨーク：17.58 メートル (57 ft)
- エクセター：17.67 メートル (58 ft)
吃水：6.17 メートル (17 ft)
機関：アドミラリティ水管罐 8基、パーソンズ式蒸気タービン 4基、4軸推進
速度：32 ノット（満載時、30 ノット）
航続距離：14 ノット時、燃料1,900 トンで 10,000 海里
乗員
- ヨーク：623名
- エクセター：630名
武装（設計時）
- 50口径 Mark VIII 203mm Mk.II 連装砲 6門
- 45口径 Mk.V 102mm Mk.III 単装高角砲 4門
- 50口径 Mk.III 12.7mm Mk.I ヴィッカーズ機関銃 8門
- 21 インチ3連装魚雷発射管 2基
水上機設備
- ヨーク：旋回式カタパルト（艦中央部） 1基（フェアリーシーフォックス）
- エクセター：固定式カタパルト 2基（フェアリーシーフォックス。後にスーパーマリンウォーラス）
装甲
- 主装甲：3 インチ
- 隔壁：21/2-1 インチ
下甲板
- 機関部：11/4 インチ
- ステアリング・ギヤ：11/2 インチ
弾薬庫
- ヨーク：4-1 インチ
- エクセター：最大 5 インチ
艦橋：1 インチ
砲塔
- 前面・背面・天蓋：1 インチ
- 基盤：21/2 インチ
- 砲座：1 インチ
- 揚弾室：2 インチ

[編集] 参考文献

British and Empire Warships of the Second World War, H T Lenton, Greenhill Books, ISBN 1-85367-277-7
Conway's All the World's Fighting Ships 1922-1946, Naval Institute Press, ISBN 0-87021-913-8

ヨーク級重巡洋艦

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