マツダ・ランティス
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ランティス (LANTIS) は、マツダの自動車。アスティナの後継車、1993年から1997年まで販売された。
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[編集] 概要
海外のヨーロッパでは323Fの名称で発売された。香港ではサンニサンアスティナ（323 Astina）の名称で発売された。プラットフォームはマツダ・CBプラットフォームが採用されていた。
ボディは4ドアクーペ（実際は5ドアハッチバック）とセダンの2種類があるが、もともとは別車種として開発されており、特に4ドアクーペに関しては「2000cc2輪駆動の4ドアセダンタイプ」で行われる事になった新生JTCC（日本ツーリングカー選手権）への参戦を強く意識し、他社が現行の直列4気筒搭載車で参戦表明をする中、唯一新型車両にV6エンジン搭載と言う事もあり前評判も非常に高かったが、実際にはトヨタや日産勢に加えFFセダンで参戦したオペル、重量ハンデを付けられるFRであえて参戦してきたBMW等の海外勢どころか、当時非常に苦戦していたホンダにすら勝てない事が多く、途中からファミリアにその役を譲る事になる。
秀逸なデザインや優れたハンドリングと安全性能にも力を入れ、1996年の衝突安全基準適合第1号であったランティスは、現在も各所から高く評価されている車種であるが、あまりに独特なデザインとマツダの多チャンネル化の失敗によるブランドイメージの悪化の煽りもあって日本国内での販売はパッとせず、販売期間は1993年から1999年までと短命であった。4万3千300台ほど販売された。ランティスクーペの4人乗りクーペというコンセプトはRX-8に受け継がれた。 尚、国内販売が終了した後も海外での販売は非常に好評だったため、継続生産され輸出専用車になっていた。
エンジンは1.8Lで直列4気筒のBPと、2.0LでV型6気筒のKFの二種類。 KFエンジンはクロノスのものと同じだが、ランティス用にポルシェによって手が入れられ、より高出力を得ている。 このエンジンとランティスとの相性は非常によく、双方の評価をより高いものへと押し上げている。カーグラフィック誌による発売当時の誌上テストにおいて、0-400ｍ：16.0秒を記録した。これは当時のカーグラフィック誌のテスト記録の中で、2ℓ自然吸気エンジン車としての最高記録であった。エンジンがＶ型６気筒であること、この車が当時唯一の衝突安全基準適合車であった故の重量のハンディがあったこと、を考慮に入れると、極めて優秀な加速性能であったと言える。
中古市場ではクーペのほうが人気である。（特に5速マニュアル）
[編集] 海外の形番
[編集] 323F（ヨーロッパ）
[編集] サンニサンアスティナ(323 Astina)（香港）
ランティスクーペのコンセプトはアテンザスポーツにも受け継がれている。香港では1498ccエンジンと1840ccエンジン仕様がある。
[編集] 歴史（1993年-1999年）
- 1993年8月24日 - セダン、クーペ発表。
- 1993年9月1日 - セダン、クーペ発売。
- 1994年2月 - クーペの限定車、「タイプGリミテッド」発売。
- 1994年6月 - クーペのボディーカラーを変更。
- 1995年7月 - 一部改良し、クーペにボディーカラー（シャストホワイト）を追加。
- 1996年8月 - マイナーチェンジし、ボディーカラーを一新する。
[編集] 販売店
当時マツダは、販売チャンネル5系列があり、 マツダ店、アンフィニ店、ユーノス店の3系列で販売されていた。 その後、ユーノス店消滅した後はマツダ店、アンフィニ店のみで販売された。
[編集] キャッチコピー
- 「ランティス・アピール」（1993～1995）
- 「THE SPORTS BODY」（1995～1999）
- 「あなたはランティス派か、プリメーラ派か」(1994)という、日産・プリメーラとランティスを比較した広告を雑誌に掲載していた。
[編集] 車名の由来
- ラテン語のLatens Curtis（秘密の城という意味）に由来する造語。
