マイク・グリーンウェル
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マイク・グリーンウェル（Mike Greenwell、1963年7月18日 - ）はアメリカ合衆国・カリフォルニア州出身。昭和後期から平成期（1980年代-1990年代）のメジャーリーグで活躍したプロ野球選手。1997年には日本のプロ野球チーム、阪神タイガースでプレーした。愛称は「ミスター・レッドソックス」。
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[編集] 来歴・人物
1982年にドラフト3位でボストン・レッドソックスに入団。1985年にメジャー昇格を果たし、12年間レッドソックス一筋でプレーする。右投左打、ポジションはレッドソックス伝統のレフト。
1988年には打率と打点で3位、出塁率2位、長打率5位、敬遠四球1位という成績を挙げシルバースラッガー賞を受賞、MVP投票でも2位に食い込んでいる（受賞者はホセ・カンセコ）。その後も1989年に打率9位、1993年には打率5位を記録するなど、メジャー通算打率.303という記録を残した好打者で、オールスターゲームにも2度出場している。勿論、4番も務めている。
[編集] 阪神時代
1997年に阪神球団史上最高額の年俸3億円超という条件で阪神へ入団、超大物助っ人として阪神ファンの期待も高かった。なお、入団にあたって姫路市に住む医師が仲介したとされる（当時の阪神球団に対してはこのような理解しがたいルートでの仲介話を持ち込む者が多かったようである）。ところがシーズン前のキャンプ途中で背中の痛みを訴え一時帰国してしまう。再度来日したのは4月下旬のことだった。その頃チームは4番候補が不在でどうにもならなかった。5月3日の広島戦にようやく公式戦初出場、満足なトレーニングも積まない状態でのデビューながら、決勝打を含む2安打2打点と活躍する。
しかし、それからわずか8日しかたっていない5月11日の巨人戦で自打球を右足甲にあて骨折すると、「こうなったのは神のお告げ」と、引退を宣言し5月16日にはとっとと帰国してしまう。これをうけて当時の吉田義男監督は「嵐のように来て嵐のように去っていった、つむじ風のような男だった」とコメント。試合に出たのが、時期が時期だっただけに「GreenWellじゃなくてGoldenWeekだ」などと言われたものである。三振が0だったのがせめてもの救いだった。
阪神球団はグリーンウェルを迎えるにあたり家賃は月150万とも200万とも言われる超高級マンションを用意した。球団が用意したこのマンションに対し、彼は「狭い!!」とクレームをつけた（日米の住宅事情の差は当然考慮されるべきであるが）。そのため球団は隣の部屋をもう一部屋借り、壁を取り払って2倍の広さにすることで対応した。結局、球団は居住期間一ヶ月にも満たない選手のために、拡張と現状復帰の2度のマンション工事の費用を支払うハメになった。
[編集] その後
引退後しばらくしてから、契約不履行を理由に賠償を阪神から求められる。この賠償問題は古巣のレッドソックスをも巻き込み、大リーグでも大騒動として扱われ、マスコミに大きく報じられた。結果和解には至ったものの、グリーンウェルの名は地に落ちる事になった。
引退宣言の後で、「引退して農場を経営する」「これからは家族のために頑張る」などと話していた。現在はフロリダに甲子園の20倍もの広大な、“マイク・グリーンウェルズ・ファミリー・ファン・パーク”という遊園地を建設してそのオーナーとなっている。
また2005年には、ステロイド使用を告白したカンセコに対して「彼のせいで1988年に自分がMVPになれなかった」と批難し、「ステロイド使用の選手はMVPから除外すべきだ」などと主張した記事で久々に日本のメディアに登場した。
