ボリス・ディアウ
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ボリス・ディアウ(Boris Babacar Diaw-Riffiod,1982年4月16日-)はフランスのコルメイユ出身のバスケットボール選手。アメリカプロバスケットボールリーグNBAのフェニックス・サンズに所属している。ポジションはガード、フォワード、センター。身長203㎝、体重104kg。
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[編集] 経歴
[編集] NBA
フランスの1部リーグで経験を積んだ後、2003年のNBAドラフトでアトランタ・ホークスから全体21位指名を受けてNBA入りした。アトランタでは2003-04シーズンから2年間プレイしたが、チームが低迷していたこともあり、好成績を残すようなことはなかった(伏兵に徹していた)
2005年8月、ジョー・ジョンソンとのトレードでフェニックス・サンズへ移籍。2005-06シーズンは81試合の出場のうち、70試合で先発出場。平均出場時間は35分に急増し、得点、アシスト、リバウンドなど、ほとんどのカテゴリで成績が急上昇した。特に攻守にわたる活躍と、複数のポジションをそつなくこなすプレイは高く評価され、ユーティリティプレイヤーとしてNBAファンにその名を知らしめた(本来センターであるはずのアマレ・スタウダマイアーやカート・トーマスは怪我で戦線離脱した)。ディアウは自身初となるプレイオフにも出場し、カンファレンス決勝での敗戦まで活躍は続いた。シーズンオフにはMIP(最も成長した選手)を受賞するなど、飛躍のシーズンになった。
2006年、バスケットボール世界選手権日本大会にフランス代表として出場。当初サンアントニオ・スパーズに所属するトニー・パーカーがキャプテンだったが、骨折により開幕直前に離脱。そのためチームはディアウをキャプテンに任命した。グループA(仙台市で開催)のフランスは3勝2敗の2位でファイナルラウンド進出を果たしたが、2回戦でギリシャに敗北。最終的には5位で大会を終えた。ディアウは通算11.9得点、6リバウンド、2.4アシストの成績を残した。
[編集] プレイスタイル
前述の通り、ポイントガードからセンターまでこなせるNBA屈指のユーティリティプレイヤーである。飛躍の年になった2005-06シーズンは平均13.3得点、6.9リバウンド、6.2アシストを記録。トリプル・ダブルがジェイソン・キッドとレブロン・ジェームズに次ぐ4回(リーグ3位)だったように、攻守共にチームへの貢献度は非常に高い。またフィールドゴール成功率も高く、ミスショットが少ない正確さも持ち合わせている。
[編集] 雑学
- ニックネームは、複数のポジションをこなす器用なプレイスタイルから「3D」
- 父親は元高跳び選手。母親は元バスケットボール選手で、フランスの最も優れたセンターだったと評される人物。