フッキング (オーストリア)
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フッキング (Fucking, IPA: [ˈfʊkɪŋ]) はオーストリアのオーバー・エースターライヒ州にある集落。イン地区 (Innviertel) タルスドルフ (Tarsdorf) の一部を成す。ザルツブルク近郊の北緯48度02分59秒東経12度50分59秒に位置し、人口は約150人。
[編集] 地名
この地名は少なくとも1070年ごろにはすでに存在しており、6世紀のフォッコ (Focko) という人物の名に由来するという。「-ing」は古ゲルマン語で「人々」を意味する接尾語で、「Fucking」は「フォッコの人々が住む場所」という意味になる。
この名前は、英語の「fuck」を動名詞化した「fucking」と綴りが同じである。
集落の名を掲示した道路標識が、よく注目される。ここに立ち寄った英語圏の旅行者（主にアメリカ人）が、「Fucking」と書かれた標識を背景に記念撮影をする姿がしばしばみられる。また標識が盗まれる例もあとを絶たず、この標識はオーストリア国内で最も盗まれる標識だといわれている。そのため新しい標識を設置するのにかなりの額の公費が使われてきた。2004年には、度重なる標識の盗難と名前そのものに対する当惑から改名が提案され、改名のための投票も行われたが、この提案は住人たちによって否決されている。2005年8月には盗難対策として標識が、鉄に溶接されセメントで固定されたものに取り替えられた。
フッキングは、ひとえにこの名前のおかげで有名になっており、「Fucking」と表示された看板の前で記念撮影しようという観光客でいつもにぎわっている。集落の名前をあしらったTシャツは、土産物屋のヒット商品である。
