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パーソナルコンピュータ史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

パーソナルコンピュータ史(パーソナルコンピュータし)は、パーソナルコンピュータ歴史である。

目次

[編集] 米国における歴史

個人で使える情報処理装置としては1970年代にIBM(model 5100)やHP(model 9830,9835など)から卓上型のコンピュータが発売されていたが、高価であり個人はもちろん大企業でも限られた部門で購入できたに過ぎなかった。

1970年代中ごろに普及し始めた8ビットマイクロプロセッサを用いて、ごく限定された機能・性能ながら個人の計算やデータ処理を行うことができ、価格的にも手が届くコンピュータが作られるようになった。当初は箱型の筐体にCPU記憶装置を収容し、端末を接続する形態のものが用いられた。MITS社のAltairやIMSAI社のIMSAI(8080)がその代表格である。この時代には、まだマイクロコンピュータ(マイコン)などと呼ばれていた。

アップルコンピュータを興したジョブズ1976年に、ガレージで製造したApple Iスティーブ・ウォズニアックによる設計)を販売、さらに翌年発売したApple IIが大成功を収め、同社の基礎を作るとともにパソコンの普及を促した。これはキーボードを一体化し、ビデオディスプレイ機能を内蔵、拡張ボードで入出力装置や記憶装置の増設を可能にしたもので、今日のパソコンの基本的な構成をすでに満たしている。また、整数型BASICインタプリタをROMで搭載し、スイッチを入れたらすぐに使えるようになっていた(後に実数型Microsoft Basicをカセットテープで、さらにAppleII Plus以降はROMに搭載して供給)。

8ビットCPU時代にはアップル、タンディ・ラジオシャックコモドールといういわゆる御三家以外にも、多くのメーカーが参入し独自仕様で競合したが、16ビットCPU時代の幕開けと共に参入したIBMのパソコンIBM Personal Computer model 5150(通称IBM-PC、あるいは単にPCとも)がハードウェア仕様のオープン化やマイクロソフトとの協調、加えて何よりも大きい同社のブランド力でビジネス市場で大成功を収めた。当初IBMより優位なハードウェアを発売していた他のPCメーカーもIBM-PC互換機を発売して、互換機市場が拡大した。IBMはハードディスク装置を内蔵したPC/XTに続いてCPUを高速版のIntel 80286にしたPC/ATを発売、他社も互換製品を発売して独自仕様のPCを圧倒しPC/AT互換機が業界標準になった。

一方、アップルはApple III(Apple3)が製造上の問題で失敗、GUIマルチタスクを備えたLisaを発売し注目を集めるがこれも高価すぎて営業的には失敗に終わる。その後、Lisaの縮小版のMacintosh1984年に発売し一定の成功を収めた。

1980年代から、高機能端末としてワークステーションが発達してきていたが、1990年代、パーソナルコンピュータのネットワーク機能が充実し、フル機能のUNIXが動作するようになって、ワークステーションとパソコンとの境界は曖昧になった。

[編集] 日本のパソコンの歴史

日本におけるパソコンは、PC/AT互換機(いわゆるDOS/V機)が普及するまでは、アメリカなどの影響を受けながらも、独自の道を歩んでいた。

[編集] 黎明期・キットの時代

1976年8月3日、NECよりTK-80が発売された(定価88,500円)。本機はTK(Training Kit)という名前から分かるように、元来はi8080互換マイクロプロセッサの評価・教育用ツールであった。本家Intelの評価キットSDK-80はテレタイプ端末を想定したデバッグモニタが付いており、より高機能であったが高価かつ、一般には流通しないものであった。これに対し、TK-80はボードに16進キーボードとLED表示器がついただけのものだったが、同年9月に秋葉原に開設したBit-Innでサポートが行われるなど、積極的なユーザー支援体制もあって、企画当初の予想を超えたベストセラーになった。

1977年には、整数型BASICインタプリタROM、ビデオ表示回路、JISキーボードなどからなるTK-80BS(Basic Station)発売(定価128,000円)。同時に、廉価版としてのTK-80Eも発売された(定価67,000円)後に実数型BASICも供給され、「マイコン」として使われるようになった。

同時期の他社のトレーニングキットとしては、東芝のEX-80(i8080)、Panafacom(現PFU)のLKIT-16(同社のL-16A/MN1610)、日立のH68/TR(6800)(アセンブラと電卓型のフルキーボードを標準装備していた)などがあった。海外ではKIM(6502)やAIM-65(同)などがあった。 これらは全ての部品が剥きだしの裸の基板のまま販売されていたのでワンボードマイコンと呼ばれた。

[編集] 8ビット機・BASICと群雄割拠の時代

初期のパソコン(8bitパソコン)は画面はテキストと貧弱なグラフィック、音はビープ音か単音1~3オクターブ、外部記憶装置はカセットテープが標準の状態であった。RAMを始め各種の機能は増設可能な場合もあったが、高価だった。

NECはCOMPO/BSを1979年春に発売したが、これはTK-80EとTK-80BSを筐体に一体化したものであった。最初期の日本の本格的なパソコンとされたのは、シャープのMZ-80K(1978年)、日立製作所ベーシックマスターMB-6880(1978年)、NECPC-80011979年)の3機種だった。

当時のパソコンの主流となったのは、電源を入れればROMに書き込まれたBASICが起動する(立ち上がる)、ROM-BASICマシンであった。一方でシャープのMZシリーズはインタプリタをROMであえて持たずにクリーンコンピュータと称していた。

MS-DOSやWindowsのOSとは異なり、パソコンを起動するとBASICのインタプリンタが実行されコマンドプロンプトから直接BASICのコマンドを入力し、実行することができた。

このころから趣味でプログラミングを始めることが増え始め、後述のパソコン雑誌ではソースコードを紙面に掲載し、それをモニタ(機械語のマシンコードを入力するインターフェース)やBASICインタプリンタ上で手入力していた。 その後、月刊I/Oの姉妹紙PIOからパソコン雑誌としては初めてソノシートが付録としてつき、購入者はレコードでソノシートを再生してテープに録音、テープからパソコンにプログラムを入力することができるようになった。

当時のパソコンの解像度は、MZ-80Kが80×50ドット、PC-8001が160×100ドット、PC-6001, MB-6885が256×192ドット、MZ-80Bシリーズが320×200ドットで初期の携帯電話の解像度に近いものであり、カラー表示も8色が標準であった。

この後さまざまなメーカーがパソコンを発売した。その中では富士通がFM-81981年)、周辺機能を削り、音源を搭載したFM-71982年)を出し、シェアを伸ばした。日立はベーシックマスターLEVEL3、NECはPC-8800シリーズで、それぞれ対抗した。シャープからはMZシリーズとは別のシャープビジネス事業部からX1シリーズ(型番はCZ、1982年)が登場し、次第にMZに代わる存在になっていった。富士通の発売したFM-8はバブルメモリという磁気記憶装置を搭載可能であった。

当時のCPUはZ80に代表されるザイログ(Z-80A, Z-80B)、68系のモトローラ(6800, 6801, 6802, 6809, 6809E)及びそのカスタムCPUが主流であり、インテルのCPUは16ビット時代になってパソコンに本格的に採用されることとなる。

また、後発のSONYからは当時として初めて3.5インチのフロッピーディスクを内蔵したSMC-777が登場し、話題を集めた。CASIOからはFP-1000シリーズ、三菱からはMULTI-8、松下からはJR-100・200シリーズ、東芝からはパソピアシリーズがそれぞれ発売された。なお、フロッピーディスクの規格は当初は3インチと3.5インチの2種類があり、最終的にはソニーの押す3.5インチが主流となった。

この時代、実用性はともかく、趣味でパソコンを購入する人が増え、また来るべきコンピュータ時代に向け、学校教育にもパソコンが導入された他、これを買い与えられる児童も在った。この時代において、主に趣味のプログラミングコンピュータゲームに供されたパソコンを、ホビーパソコンとも呼ぶ。

これらのホビーパソコンは1984年から5万円から10万円の低価格の機種と10万円以上の機種へと二極化が進み、低価格機種の代表としては、ソードのM5(独自の高速なBASICには定評があった)、トミーのぴゅう太(パソコン史上に残る稀有な日本語BASICを搭載していた)、ZX-81(シンクレア81)がある。 ポケットコンピュータが各社から一斉に発売されたのもこのころであり、そのさきがけであるカシオのPB-100は1万円台で購入でき一世を風靡した。

また忘れてはならないのは、ホビーパソコンが人気を博した背景には各地に大小のゲームセンターができ、ギャラクシアンドンキーコングパックマンなどのゲームが人気となり、それらのゲームがパソコンに移植されたことの影響が大きいと考えられる。

このような社会背景に誘われ、その他の家電・コンピュータ・電卓・時計等の様々な製品を扱うメーカーもパソコン事業に進出したが、後発メーカーは既存のソフトウェア資産という基盤が無かった事から、非常に苦戦を強いられる事となる。その中で、各社仕様を共通化する事で、システム設計コストの低減と、ソフトウェア資産の共通化を目指したマイクロソフトアスキーによるMSXの規格には、これらの苦戦した各社がこぞって参加した。すでに市場を確立していたNEC、シャープはMSX規格に参加しなかった。

MSX以外の各社のパソコン
  • 東芝=パソピア7、三菱=マルチ8、松下=JR-100, JR-200、カシオ=FP-1100、ソニー=SMC-70・SMC-777、ヤマハ=YIS等)。

この時代には、I/O、ASCII、RAM、マイコンといった総合誌が先行して発売されていたが、日本ソフトバンクが発売した、各メーカー別の雑誌も存在した(Oh!PC、Oh!MZ、Oh!FM、Oh!HITBIT等)。 また、現在のエロ系雑誌の原型といえる雑誌が発売されたのもこのころであった。

これらの雑誌の広告には、今は亡きSORD(ソード)のMシリーズや、パーソナルな存在ではないが沖電気のif800シリーズ、なども見られた。

ハンドヘルドPCと称して(後のWindowsCE Handheld PCとは異なりA4判程度)の携帯PCが一部メーカーから出たのもこの頃だった。

主なハンドヘルドPC

[編集] 8ビット機の終焉

1982年に後述のPC-9800シリーズが登場する一方で、MSXが出た同じ年の1983年任天堂からファミリーコンピュータが登場。機能の絞込みによる低価格を武器にアーケードゲームの各メーカーが参入してタイトルが豊富に出揃い、パソコンをさしおいて爆発的に普及した。パソコン用ソフトにおける違法コピーに悩まされていたソフトハウスも次第にファミリーコンピューター用のソフトウエアを開発するようになった。

1984年頃からは独自規格の8ビット機はNEC・シャープ・富士通の3強が主となり、ホビーユースに的を絞ったPC-8801mkIISR1985年)・X1turbo(1984年)・FM77AV(1985年)の8ビット御三家の時代に突入した。これらはグラフィックを高速・多色化し、音についてはPCM音源・FM音源化、外部記憶装置はフロッピーディスクドライブ内蔵が標準的となり、BASICもDISK-BASICとなった。ROM-BASICは互換性のために残されていた。

もっとも、8ビットCPUの非力なパワーや狭いメモリ空間でこれらの機能を活用することは難しく、開発コストや人員の問題もあって、市販のゲームソフトなどでは3機種の全てでの発売と引き換えに画像などのデータの使いまわしが行われ、多色機能等はあまり活用されなかった。

なお黎明期に3強の一角だった日立は高速なグラフィック機能や当時としては画期的なMMUにより8ビット機ながら1Mバイトものメモリ空間を持つMB-S1(1984年)を出したり、MSX/MSX2に参入したものの、結局ホビーユースからは脱落している。また、シャープのMZシリーズはMZ-2500(1985年)を最後に16ビットのビジネス路線に移行した。

1987年、シャープとNECは16ビットのホビーパソコンを発売し、またNECはPCエンジンを出した。1989年に富士通も32ビットのホビーパソコンを、NECがPC-98DOを出して、8ビット御三家の時代は終焉を迎えた。

この隙をついて、MSX2(1985年)が低価格路線に踏み切り、参加企業は減少したものの8ビット御三家とファミリーコンピューターの中間的な存在として人気を得た。低価格でフロッピーディスクドライブ内蔵のモデルも発売されたが、MSX2+1988年)になるとソニー、松下、三洋以外は完全に撤退した。それもつかの間、1990年のMSX最終形態のturboRが16ビット機という触れ込みで登場するものの、そのまま終焉することになる。(同時期に任天堂も16ビットのスーパーファミコンに移行した。)

8ビット機は、ビジネスユースとゲームという2つの市場の要望に、前者を16ビット機に、後者をコンシューマー機に奪われるという形でその幕を閉じることとなった。

その一方で、各マシンとも、BASIC言語を標準装備していたことからプログラミングを趣味として楽しむ人々を増やし、一部のパソコン雑誌の誌面ではBASICで組んだプログラムを発表するなどのコミュニケーションの場が形成され、市場撤退後も使い続ける根強いファンを生むこととなった。

[編集] 16ビット機・黎明期とMS-DOSへの移行

1982年には16ビットCPUを採用して、長くベストセラーとなった「PC-9800シリーズ」が登場し、その他の(主にビジネス向けの)国産機も16ビット化が始まっていた。8ビットパソコンでも16ビットCPU搭載の拡張カードを発売した機種もあった。

ここでIBM-PCが使用しているMS-DOSと8ビット時代からのOS、CP/M-86のどちらを採用するかといった問題が起こった。後者を選択したメーカーも三菱、富士通など複数社が存在したが、IBM-PC/XTで採用されたPC-DOS2.0の日本語版であるMS-DOS2.1日本語版が登場するとほどなく市場を制した。その後はMS-DOSを採用したPC-9800シリーズの独走態勢となった。

8ビット機と違って黎明期の16ビット機は高価だったこともあり、PC-9800以外は家庭用としてはほとんど普及せず、雑誌でのBASICなどの投稿プログラムや、市販ゲームなどは、ほとんど見られなかった。

各社の主な16ビットパソコン

[編集] 16/32ビット機の転換

16/32ビット機は出現当初はビジネス用として位置付けられている機種がほとんどであった。ワープロ表計算CAD大型機端末が主な用途で、解像度は高かったが、多色表示やサウンド機能が充実した機種はあまりなかった。

時代が進み、PC-9800シリーズが普及するとホビー用としても用いられるようになり、多数のゲームソフトが登場するようになった。またソフトウェアへの要求度合が上がるにつれ、ホビー用途でも8ビット機のパワーでは物足りなくなった。

PC-9800シリーズでも途中からGRCG/EGCの搭載や16色対応・FM音源などの強化がされたが、よりホビー色を強めた16ビット機として1987年にシャープからX68000(CPU内のデータレジスタは32BITなため32ビットを名乗ってもおかしくはないが、CPUのデータバスが16BITだったためあえて16ビットを名乗っていた)、またNECからPC-88VA1989年には富士通から32ビット機FM TOWNSが発売された。

これらの機種は既存のパーソナルコンピュータと比較するとホビー用のハードウェアが強化されていた。当時はソフトウェア上で処理するよりもハードウェアで処理することにより高速化が計られる時代であった。X68000シリーズのスプライト機能の搭載が良い例である。同様のアプローチは海外でもなされており、画像関係に強いAmiga(1986年)、音楽系に強いATARI-520STが製造されていた。

[編集] 32ビット機・Windowsの時代

1990年頃にはFM TOWNSのように、国産機も32ビットCPUを採用する機種が現れた。同じ頃、PC/AT互換機で日本語の取り扱いが可能になるオペレーティングシステム「DOS/V」が登場し、また1991年にはGUIを使ったWindows 3.0が発売され、世界的な標準機である「PC/AT互換機」が上級ユーザーを中心に日本に流入し始めた。この頃にOADGも結成され、国内独自のビジネスパソコンやAX機を発売していたメーカーはPC/AT互換機路線に転換した。

1993年に、改良されたWindows3.1が発売されると、統一された規格に沿った部品が世界的に豊富に流通し、コストの面でも有利なPC/AT互換機が売れるようになった。また、CPUやバス、グラフィックカード、ハードディスクの高速化とメモリの低価格化により、国産機が特殊なハードで実現していた機能を、ソフトによる「力技」でも実現できるようになった。

Macintoshは、漢字Talk7が発売された頃から、ハードウェアの値下げと日本語処理機能の充実により、マルチメディアに優れたパソコンとして認知され、シェアを伸ばしていった。

NECはWindows向けに性能を上げたPC-9821シリーズ(1992年)を発売したが、これらの影響を受けて、次第に部品の大部分がPC/AT互換機と共通になっていった。 FM-Rで唯一PC-9800に食い下がっていた富士通は、既存の機種の機能強化と並行してPC/AT互換機FMV(1993年)の販売を開始し、次第に独自路線を縮小していった。

1995年にGUIを大改良したWindows 95の発売が開始されると、98互換機のエプソンもPC/AT互換機に転換し、国内独自パソコンはホビーユースを含めて終焉へ向かう。残ったNECも1997年、ついにPC98-NXシリーズへの転換を表明した。この頃までのパソコンは、主にワードプロセッサー表計算ソフトデータベースなどのオフィスアプリケーションを利用するツールとして普及していった。

1998年iMacが発売された頃から、パソコンがインターネットを利用する端末として台頭する。また、Windows・Macintoshのほか、LinuxBSDなどのUnix互換OSも新たに台頭した。これらの普及はワークステーションオフコンの領域をも侵食し、クライアント用途だけでなく、パソコンでネットワークサーバーを組むことも普通に行われるようになった。

なおWindowsにはNT系列と95系列とふたつの系列があったが、今はNT系列に統合されている。

  • 95系列の主なOS:Windows 95/98/Me
  • NT系列の主なOS:Windows NT4.0/2000/XP

2003年9月、NECはPC-9800シリーズの出荷停止を表明し、ついに国内独自パソコンの歴史は完全にピリオドが打たれた。

2005年現在も日本の市場に出ている独自規格パソコンはMacintoshだけとなり、あとはすべてPC/AT互換機となった。Pentiumシリーズ・PowerPCXScaleなど高性能なCPUが搭載され、高速化が進んだ各パソコンやPDAでは、かつてのパソコンやビデオゲーム機のエミュレータソフトを作ることが、盛んに行われるようになった。

[編集] 出荷台数の推移で見る日本のパソコン史

シャープ、日立など。
  • 1983年 - 8bit パソコンの出荷台数がピークに。
8bit パソコンの最盛期。この後、ビジネス用途を中心に 16bit パソコンへと転換していくが、8bit パソコンもホビー用途を中心に1980年代いっぱいは全盛時代となった。また、パソコンには含まれていないが、8bit ゲーム機ファミリーコンピュータも1983年に登場した。
日本では、パソコンよりも一足先にワープロ専用機が普及した。ワープロ専用機の出荷台数は1989年に271万台でピークとなった。この頃までは、まだ、パソコンの出荷台数の方が少なかった。
  • 1985年 - 8bit パソコンと 16bit パソコンの出荷台数が逆転。
ビジネス用途を中心に 16bit パソコンの出荷台数が増加し、8bit パソコンの出荷台数を追い越した。
  • 1990年代初頭 - 16bit パソコンの出荷台数がピークに。
32bit パソコン時代への転換がはじまる。16bit パソコンとの逆転時期は不明。
  • 注:以後現れる出荷台数は JEITAの統計による。統計に参加していないショップブランド等の台数が含まれていない点に注意。また、デルの出荷台数は2004年から含まれている。
  • 1991年 - 国内のパソコンの出荷台数が初の減少に。
前年1990年に出荷台数がいったんピークを記録し206万台となった。1991年は190万台に減少し、停滞時期となった。翌1992年も減少が続き 176万台。
  • 1993年~1996年 - 国内のパソコン出荷台数が急増。
前年1992年秋に AT互換機の大手コンパックが国内市場に参入し、パソコンのコストパフォーマンスの急上昇がはじまった。また、1993年5月に Windows3.1日本語版が発売され、性能の向上したパソコンとの相乗効果で国内でも MS-DOS の時代から Windows 時代への本格的な転換がはじまった。1993年には国内のパソコン出荷台数は 238万台、1994年には 335万台と急増し、Windows95が発売された1995年には 570万台と500万台の大台を突破、1992年の底からわずか3年で約3倍の増加となった。また、出荷金額も1995年には1兆円を突破した。1996年には出荷台数は 753万台にまで増加した。
  • 1997年~2000年
1997年は前年までの急増が一段落し、出荷台数が 685万台に減少した。その後、再び急増に転じ、液晶デスクトップパソコンや14インチ超の大型液晶を搭載したデスクノートパソコンの普及が本格化した2000年には、国内出荷台数が1,210万台と 1,000万台の大台を突破した。1996年のピークから約1.7倍の増加である。出荷金額も 2兆円を超えた。また、2000年には初めてノートパソコンデスクトップパソコンの出荷台数を上回った。以後、ノートパソコンがやや上回る程度でほぼ半々で推移している。
  • 2001年~2005年
パソコンの出荷台数はいったん減少に転じ、2002年には1000万台割れとなったが、その後は回復し、2005年度は2000年度に記録した国内出荷台数のピークを上回った。一方、出荷金額はパソコンの低価格化の流れを受けて減少し、1兆6000億円台から1兆7000億円台で推移している。


  • パソコンの国内出荷動向 (出典:JEITA)
 年度      台数(k台)  金額(億円)  平均価格(k円)  デスク:ノート割合
 H2(1990)      2,066      5,859            284
 H3(1991)      1,903      5,713            300
 H4(1992)      1,766      4,942            280 
 H5(1993)      2,382      7,169            301
 H6(1994)      3,349      9,249            276
 H7(1995)      5,704     13,916            244
 H8(1996)      7,192     17,506            243    0.65 : 0.35
 H9(1997)      6,851     16,543            241    0.56 : 0.44
 H10(1998)     7,538     16,327            217    0.53 : 0.47
 H11(1999)     9,941     19,739            199    0.52 : 0.48
 H12(2000)    12,102     21,442            177    0.49 : 0.51
 H13(2001)    10,686     17,692            166    0.45 : 0.55
 H14(2002)     9,840     16,167            164    0.44 : 0.56
 H15(2003)    10,783     16,120            149    0.45 : 0.55
 H16(2004)    12,075     17,336            144    0.48 : 0.52
 H17(2005)    12,860     16,075            125    0.45 : 0.55

[編集] 歴代機種

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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