ドラゴンクエストシリーズの呪文体系
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ドラゴンクエストシリーズの呪文体系は、スクウェア・エニックス(旧エニックス)のコンピュータRPG、ドラゴンクエストシリーズにおける様々な呪文を体系別にしたものである。
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[編集] 作品における呪文の位置づけ
ロールプレイングゲームにおいては、さまざまな魔法・呪術が登場しているが、このドラゴンクエストシリーズも例外ではない。本シリーズでは魔法は「呪文」(じゅもん)と呼称され、魔法を使うことは「呪文を唱える」という。勇者系、神官・僧侶系、魔法使い系など使用可能者の数も多い。また、シリーズによっては複数の系統の呪文を身につけることもできる。味方のキャラクターのみならず、敵キャラクターにも呪文を使用するものが存在し、中には敵キャラクター専用の呪文も存在する。
シリーズの代名詞といえる要素の一つでもあり、派生作品でも世界観を成す上での重要な役割を担っている。
呪文には、敵との戦闘中のみ使用できるもの(攻撃呪文・攻撃補助呪文・補助呪文)、戦闘中と移動中の両方において使用できるもの(回復呪文)、移動中のみに使用できるものがある。作品・呪文ごとに消費MP(マジックパワー)が定められており、呪文を使用するとその者のMPが消費MP分減算される。キャラクターの残りMPが呪文の消費MPよりも少ないと、呪文を使用することはできない。本作ではMPは自然回復しないため、「まほうのせいすい」などのMP回復道具を使うか、宿屋で泊まるなどして回復させる必要がある。
呪文は基本的に、経験値をためてキャラクターのレベルが上がることによって覚えるが、『VI』以降ではそれ以外にも「職業レベル」や「スキルポイント」のアップによって覚えるケースもある。また、一部、ストーリー中のイベントによって覚える呪文もある。(なお、このことは特技(→ドラゴンクエストシリーズの特技一覧)についても同様である)
呪文の多くは、その呪文の形態に応じて名前が付けられている。例えば、メラは「めらめら」というような炎の形容、「ギラ」は「ぎらぎら」と光の形容を捩ったようなネーミングがされている。中には過去のアニメから取ったようなネーミングもあり、「ラリホー」はアメリカ製テレビアニメ、『スーパースリー』に登場する主人公達のかけ声でもある。また、「デイン」は雷系呪文であり、ライデイン=雷電と通じる。他にも地方の方言を入れたと思われる物もある。例えば「ヒャド」は冷たいことを「ひゃだるっこい」という地方もある。系統によって接頭語・接尾語的なものもあり、魔法関係は「マホ~」みんなで唱えるものは「ミナ~」、威力が強くなるものは「べ~」「~マ」がつく傾向がある。
[編集] 本編に登場した呪文
以下では、ドラゴンクエストシリーズにおける呪文を体系別に解説する。なお、呪文名が斜体字 になっているものは、本編作品(『I』~『VIII』)には登場せず、『ドラゴンクエストモンスターズ』等の外伝作品にのみ登場する呪文である。
[編集] 攻撃呪文
相手に直接ダメージを与えることを目的とした呪文。戦闘中にのみ使うことができる。
大まかに以下のような系統に分けることができる。モンスターには以下の系統ごとに耐性が設定されている。
- メラ系 - メラ・メラミ・メラゾーマ(火炎呪文)
- 『III』で初登場。敵1体に火球をぶつける。初等のメラは魔法使いなどが最初に覚えるもので、ダメージも小さい(これを利用して敵のマホカンタの有無を確認するのも手法の1つ)。しかし、メラミ・メラゾーマとなるにつれてダメージ量は飛躍的に増大し、ボス戦でも活躍する呪文となる。
- ギラ系 - ギラ・ベギラマ・ベギラゴン(閃光呪文、閃熱呪文)
- ギラ、ベギラマは第1作で、ベギラゴンは『III』で初登場。敵1グループを閃光で燃やす。ただし『II』(携帯電話版を除く)ではギラが単体対象、ベギラマが全体対象。ファミコン版の第1作と『II』の発売時は、ギラが火の玉の呪文、ベギラマが雷の呪文という設定になっており、『III』の「公式ガイドブック」の発売によって“ギラ系=閃光の呪文”という設定に統一された。漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』、『天空物語』においては、メラよりも熱(プラズマ)を操る呪文としては上級として扱われ、メラ系とは原理が厳密には異なるとされている。
- イオ系 - イオ・イオラ・イオナズン(爆発呪文、爆裂呪文)
- イオナズンは『II』で、イオ、イオラは『III』で初登場。相手の頭上に爆発を発生させることで敵全体を攻撃する。威力は高いがMPの消費も多い傾向にある。
- ヒャド系 - ヒャド・ヒャダルコ・ヒャダイン・マヒャド(冷気呪文)
- 『III』で初登場。氷や吹雪による攻撃呪文。ヒャドは単体、ヒャダルコは1グループ、ヒャダインは全体への攻撃となる。マヒャドは『III』『IV』では1グループ、『V』以降では全体を攻撃する。『V』以降にはヒャダインが存在しない。また、ヒャドはスーパーファミコン版『V』では敵のみ使用可能。
- バギ系 - バギ・バギマ・バギクロス(真空呪文、聖風呪文)
- バギは『II』で、バギマ、バギクロスは『III』で初登場。かまいたちを発生させ、1グループを切り裂く。他の呪文と比べてダメージのばらつきが大きい。
- デイン系 - デイン ・ライデイン・ギガデイン(電撃呪文)
- ライデインとギガデインは『III』で初登場。聖なる力で雷雲を呼び寄せて電撃を落とす。勇者と呼ばれる者が使うことが多い呪文である。ただしファミコン版『III』の取扱説明書では、ギガデインは「体内から敵を爆発させる」呪文と説明されていた。『III』『IV』では、ライデインが単体対象、ギガデインが全体対象となっている。『V』以降の作品ではライデインが全体対象、ギガデインが1グループ対象である。
- ミナデイン
- デイン系の最強呪文。『IV』で初登場したが、『VIII』には登場しない。戦闘パーティー全員の力を合わせて(戦闘メンバー全員が一定のMPを消費して)単体に大ダメージを与える。人数が足りなかったり、一人でもMPが足りないキャラがいる場合は唱えられない。ダメージは非常に高いが、そのターンはパーティー全員がミナデイン以外の一切の行動ができない。ミナデインは『VI』の公式ガイドブックのイラストおよび漫画『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』、『ドラゴンクエスト 幻の大地』において、『ドラゴンボール』の「元気玉」に近い描写がなされている。
以下は、相手にダメージを与える攻撃呪文のうち、上記のように系統別になっていないものである。
- コーラルレイン(珊瑚雨呪文)、メイルストロム
- 『VII』の職業、海賊が覚えることができる。水流によってダメージを与える。属性はバギ系。コーラルレインは全体、メイルストロムは1グループが対象。
- ジゴフラッシュ
- 『VIII』にて敵のみが使う呪文。光を発して全体にダメージを与えるとともに幻惑状態(マヌーサをかけられた状態と同じ)にする。この呪文によって力を取り戻すアイテムもある。
- マダンテ(究極呪文)
- 『VI』より登場。詠唱者の全MPを消費して、その3倍(作品によっては2倍)のダメージを全体(『ドラゴンクエストモンスターズ2』では単体)に与える究極の呪文(禁断の呪文とも呼ばれる)。マホカンタで跳ね返すことができない。『VI』『VII』、およびプレイステーション版『IV』では、呪文ではなく特技となっている。
- ミナダンテ
- 『ドラゴンクエストモンスターズ2』に登場。『ドラゴンクエストモンスターズ2』では単体攻撃であるマダンテの全体攻撃版であり、効果は他作品でのマダンテとほぼ同様。マダンテの使用者に対し、MP回復呪文マホイズンによって魔力を供給することで発動する。
- メドローア(極大消滅呪文)
- 『ドラゴンクエストモンスターズ2』に登場。もともとは漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』のオリジナル呪文であった。火炎系の最強呪文メラゾーマと冷気系の最強呪文マヒャドを組み合わせ、スパークさせることにより生まれるエネルギーで対象を消し飛ばす極大消滅呪文。
以下は、相手に「ダメージを与える」以外の方法で敵を倒す、あるいは追い払うための特殊な攻撃呪文である。
- ザキ系 - ザキ・ザラキ・ザラキーマ(昇天呪文)
- ザラキは『II』、ザキは『III』、ザラキーマは『VI』で初登場。相手を即死させるが、失敗することもある。ザキは単体、ザラキは1グループ、ザラキーマは全体対象である。ザラキ・ザラキーマよりもザキのほうが成功確率は高い。ファミコン版『II』の説明書では、血液を一瞬で凝固させる呪文とされていた。
- メガンテ(自己犠牲呪文)
- 『II』で初登場。自分の命を犠牲にして相手全体を消滅あるいは瀕死状態にさせる。砕け散った敵からは、経験値などを得ることはできない。漫画『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』、『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-では主人公らの師が強敵を道連れに玉砕しようとする際に用いられている(どちらも倒しきれず、主人公らがその敵を撃破・撃退している)。
- ギガンテ
- 『ドラゴンクエストモンスターズ2』に登場。自己犠牲呪文メガンテと、特技とっこうを同時に仕掛けることで発動する。自分の命を犠牲に敵全体を消滅あるいは瀕死状態にさせる点はメガンテと同じだが、成功率が大幅に向上している。
- ニフラム(悪魔祓い呪文)
- 『III』より登場しているが、『VIII』には登場しない。相手1グループを光の彼方に消し去る。効くモンスターは限られており、主に弱い敵、ゾンビ系や物質系の敵や一部の夜行性の敵に有効。経験値などを得ることはできない。
- バシルーラ(空間追放呪文)
- 移動呪文のルーラと同様の作用で相手を遠隔地に飛ばしてしまう。経験値などを得ることはできない(ファミコン版の『III』に限りゴールドのみを得られる)。初登場した『III』、および『VI』『VII』では敵単体が対象。『VIII』では主人公が呼び出したモンスターチームを吹き飛ばす目的で敵のみが使用する呪文として登場する。また、『III』で仲間がこの呪文を受けると、パーティから外されルイーダの酒場に戻されてしまう。なお、主人公はこの呪文を受けても効果は無い。『IV』『V』には登場していないが、使用すると同様の効果を発揮するアイテム「ふうじんのたて」は存在し、こちらは敵全体が対象となる。
[編集] 攻撃補助呪文
相手の行動を封じたりステータスを下げたりすることによって、戦闘を有利にする呪文。戦闘中にのみ使用できる。『VII』以降の作品では一定ターンが経過すると効力が失われるようになった。
- ラリホー、ラリホーマ(催眠呪文)
- ラリホーは第1作、ラリホーマは『IV』で初登場。相手を眠らせる。ラリホーは1グループ、ラリホーマは全体に有効。
- ※ラリホーマは初登場した『IV』では単体呪文であり、より深く相手を眠らせることができた。『V』以降は、どちらも1グループ対象。
- メダパニ、メダパニーマ(混乱呪文)
- メダパニは『III』、メダパニーマは『VIII』で初登場。相手を混乱させる。メダパニは1グループ、メダパニーマは全体に有効。
- マヌーサ(幻惑呪文)
- 『II』で初登場。相手1グループを霧に包み、直接攻撃(打撃)の命中率を下げる。
- ルカニ、ルカナン(守備力減退呪文)
- ルカナンは『II』、ルカニは『III』で初登場。相手の守備力を下げる。ルカニは1体、ルカナンは1グループ有効だが、ルカナンはルカニよりも低下率は低い。
- ボミエ 、ボミオス(減速呪文)
- ボミオスは『III』で初登場。相手の素早さを下げる。ボミエは1体、ボミオスは1グループに有効。守備力には干渉しない。
- マホトーン(呪文封じ)
- 第1作から登場。相手1グループの呪文を封じ込める。
- ペスカトレ
- 『VIII』で登場。相手1グループの踊り(ふしぎなおどり、死のおどりなど)を封じ込める。特技の「おどりふうじ」と同じ。
- マホトラ(MP吸収呪文)
- 『III』で初登場。相手1体のMPを奪い取って自分のものにする。消費MPは0なので、MPが尽きていても使える。また、MPが少ない敵への呪文封じとしても有効。
- ベマホトラ
- 『ドラゴンクエストモンスターズ1・2』に登場。MP吸収呪文マホトラと、MP吸収特技マホトラおどりを同時に仕掛けることで発動する。『ドラゴンクエストモンスターズ2』の連携特技まりょくのうねりに相当。
- ディバインスペル
- 『VIII』で登場。呪文に対する抵抗力を弱め、自分たちからの呪文を効きやすくする。
- マジャスティス、ギガジャティス(オーラ消滅呪文、封滅呪文)
- 『VII』で登場。相手にかけられている補助呪文の効果をすべて打ち消す効果がある。ギガジャティスは敵味方全体に効果が及び、さらに数ターンの間呪文を一切使用できない状態にする。
[編集] 補助呪文
味方のステータスを上げることなどによって戦闘をサポートする呪文。戦闘中にのみ使用できる。なお、上昇したステータスは戦闘が終わると元に戻る。また、『VII』以降の作品では一定ターンが経過すると効力が失われるようになった。
- スカラ、スクルト(守備力増強呪文)
- スクルトは『II』、スカラは『III』で初登場。守備力を上げる。スカラは1人に、スクルトは味方全体に有効だが、スクルトはスカラよりも上昇率は低い。
- ピオラ 、ピオリム(加速呪文)
- ピオリムは『III』で初登場。素早さを上げる。ピオラは1人に、ピオリムは味方全体に有効。守備力には干渉しない。
- バイキルト(攻撃力増強呪文、筋力増強呪文)
- 『III』で初登場。味方一人の攻撃力を2倍にする。重ねがけはできない。なお、『VI』以降に発売された作品(リメイク作品含む)では、実質的に与えるダメージが2倍になる。「はやぶさぎり」「ばくれつけん」などの多段攻撃やムチ・ブーメラン等による複数攻撃では、一撃目のみその効果がある。
- マホステ(呪文遮断)
- 『IV』で登場。他者が自分にかけた呪文をすべて無効にしてしまう。『IV』の開発中は「マホナシ」という名前で紹介されていたことがある。
- マホキテ(MP変換呪文)
- 『V』で初登場。相手の呪文を受けたとき、その消費MPを吸い取る。ただし受けるダメージに変化は無い。
- マホターン、マホカンタ(呪文返し)
- マホカンタは『III』で初登場、マホターンは『VI』『VII』で登場。他者がかけた呪文を術者にはね返す。マホカンタは恒久的だが、マホターンは1回だけで効果が切れる。仲間のかけたホイミなどの回復呪文も跳ね返してしまう。『III』の開発中は「マホテスマ」という名前で紹介されていたことがある。
- フバーハ(防御光幕呪文)
- 『III』で初登場。炎や冷気といったブレス系の攻撃のダメージを軽減するバリアを張る。メラ系やヒャド系の攻撃呪文には効果が無い。
- マジックバリア(呪文防御呪文)
- 『VI』で初登場。呪文によるダメージを軽減する。
- アストロン(鋼鉄変化呪文)
- 『III』で初登場。味方全体(敵キャラクターが使う場合は自分自身のみ)を鉄のかたまりとし、一定ターンの間全ての攻撃を無効化する。自分も一切の行動が不能になる。敵の出方を伺うときや、敵のMPをムダ使いさせてしまいたいときに便利。漫画『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』では、勇者のみに使える呪文という設定だった。
- モシャス(変身呪文)
- 『III』で初登場。1人のHP(ヒットポイント)・MPを除く能力をコピーする。主人公側が使う場合は主人公たちの誰か1人の能力をコピーし、敵キャラクターが使う場合は主人公側の1人の外見と能力がコピーされる。
- ドラゴラム(火竜変化呪文)
- 『III』で初登場。自分自身をドラゴンに変身させて炎などで敵を攻撃する。変身中は命令することはできない。『モンスターズ』では竜王(ドラゴン形態)と同じ姿になる。
[編集] 回復呪文
味方の状態を回復させる呪文。以下の呪文は特に記述がない限り、戦闘中・移動中の両方に使用できる。
- ホイミ系 - ホイミ・ベホイミ・ベホマ(回復呪文)
- ホイミ、ベホイミは第1作から登場、ベホマは『II』で初登場。単体のHPを回復させる。ホイミは30ポイント程度、ベホイミは80ポイント程度、ベホマは最大値まで完全回復させる。
- ベホマラー系 - ベホマラー・ベホマズン(回復呪文)
- 『III』で初登場。味方全体のHPを回復する。ベホマラーは80ポイント程度、ベホマズンは完全回復。戦闘中にしか使用できない作品もある。ベホマズンは大量のMPを消費する。
- キアリー(解毒呪文)
- 『II』で初登場。1人の毒、猛毒を治療する。
- キアリク(麻痺治癒呪文)
- 『III』で初登場。麻痺を治療。睡眠の治療効果(ザメハと同じ効果)を兼ねている作品もある。対象は初期の作品では1人、のちに味方全員が対象となった。
- キアラル(混乱治癒呪文)
- 混乱状態を治療。戦闘中のみ使用できる。眠り状態からも復活させる。
- ザメハ(覚醒呪文)
- 『III』『IV』で登場。寝ている味方を全員起こす。戦闘中のみ使用できる。
- ザオラル系 - ザオラル・ザオリク(蘇生呪文)
- ザオリクは『II』、ザオラルは『III』で初登場。死んだ味方1人を蘇生させる。ザオリクは100%の確率で完全回復するが、ザオラルは成功確率と復活後のHP回復率がザオリクの2分の1。ファミコン、MSX/MSX2版の『II』ではザオリクで蘇生後のHPが1で、なおかつ戦闘中に使用できなかった。
- ザオリーマ
- 味方全員にザオリクの効果があり、『VI』『VIII』において特定の条件を満たすことで使うことができる。
- メガザル(自己犠牲呪文)
- 『IV』で初登場。自らを犠牲にして仲間全員を蘇生かつ完全回復させる。全てのMPを消費するが、使用できるのは戦闘中のみ。
- シャナク(破邪呪文)
- 『III』~『V』で登場。呪われたアイテムを装備してしまった際にそれを外し、呪いを解く。『V』では敵にかけられた呪いを解く用途で用いる。
- マホアゲル
- 『VIII』で登場。自分のMPを他の味方1人に分け与える。戦闘中のみ使用できる。
- マホイミ 、マホリク 、マホイズン(MP回復呪文)
- 味方1人のMPを回復する。(なお、マホイミは漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』に登場する同名の過剰回復呪文とはまったくの別物である)
[編集] 移動呪文
以下に挙げられるのは移動中に使う呪文である。
- ルーラ(瞬間移動呪文)
- 第1作から登場。1度行ったことがある町や村に移動する。第1作ではラダトーム城へ、『II』(携帯版を除く)では最後に復活の呪文を聞いた(セーブした)場所に戻り、それ以外の作品では行きたい町や村などを選択してその場所へ移動することができる(ただし行けない場所もある)。正確には瞬間移動ではなく、空を飛んで目的地へ高速移動する呪文であるため、ダンジョンなどの天井のある場所では頭をぶつけてしまい使用できない。ただし、塔などの場合は外に出ている時なら使用可能な場合もある。聖域や重要なイベントが進行中の場合に唱えると、「ふしぎなチカラ」によってかき消されてしまうこともある。『III』と『IV』(ファミコン版)では戦闘から逃げる目的でも使用できる。
- リレミト(迷宮脱出呪文)
- 第1作から登場。ダンジョン(洞窟や塔、迷宮)の中から、即座に入口まで脱出する。ルーラと同じくかき消されることもある。
- トラマナ(バリア通過呪文)
- 『II』~『VII』で登場。毒の沼地やバリア床など、普通に歩くとダメージを受ける場所で、そのダメージを無効化する。
- ラナルータ(昼夜逆転呪文)
- 『III』~『V』で登場。昼と夜を逆転させる。
- レミーラ(灯明呪文)
- 第1作で登場。洞窟内で主人公の周囲を明るく照らす。但し明かりは時間が経つにつれて範囲が小さくなっていき、最後には消滅する。
- レミラーマ(探索呪文)
- 『VI』で初登場。唱えると、アイテムやお金が落ちている場所が一瞬だけ光る。モンスターズでは異世界のマップを全て映し出す(同じ効果を持つアイテムもある)。
- アバカム(開扉呪文)
- 『II』『III』に登場。鍵のかかっている扉を開ける。ただし、この呪文でも開かない扉もある。
- トヘロス(弱敵封じ呪文)
- 第1作から登場。一定距離を進む間、自分たちより弱いモンスターが出現しないようにする。道具「せいすい」を移動中に使った場合と同効果。初期の作品では、ダンジョンでは効果がなくフィールド上でのみ有効だった。
- インパス(鑑定呪文)
- 『III』で初登場。発見した宝箱・壷の中身を判別する。青く光ればアイテム、黄色に光ればゴールド(お金)、赤く光った場合はミミックやひとくいばこなどのモンスターが擬装している(『III』で黄色く光った場合は敵を倒した後にアイテムを入手可能)。『V』『VI』ではアイテムの鑑定も行う。
- レムオル(透明呪文)
- 『III』に登場。パーティ全員の姿が消える。街の人からは気づかれなくなるが、モンスターとのエンカウントには何ら影響しない。
- フローミ(迷宮認識呪文)
- 『VI』で初登場。洞窟や塔などで現在の地名や階層を知ることができる。
[編集] その他
以上のどれにも属さない呪文である。
- パルプンテ(不可思議呪文)
- 『II』で初登場。戦闘中に使える。数種類の効果のうち、何が起こるかはわからない。以下に主な効果を挙げる。
- 恐ろしいものが現れ、敵全員が逃げ出し、味方全員気絶して戦闘が終了する。
- 魔神が現れ、敵全員に攻撃して去っていく。(笑いながら現れ去っていく)
- 敵味方全員が混乱する。
- 敵味方全員が眠る。
- 流星が降り注ぎ、敵味方全員のHPが1になる。
- 敵味方全員のMPが0になる。
- 敵全員が砕け散る。
- その後の攻撃が全て会心の一撃になる。
- 時間が戻り、戦闘開始時に戻ってしまう。
- 一定数のターンの間、時間が止まり、呪文を唱えた者以外行動が一切できなくなる。
- 山彦が返ってくるだけで何も状況が変化しない。
[編集] 漫画・アニメ作品で登場した呪文
ドラゴンクエストシリーズのゲーム作品から派生した漫画・アニメ作品には、ゲーム作品に登場した呪文のほかに、それぞれのオリジナル呪文が登場している。それらについては次の各リンク先を参照。