ドラえもんの道具 (へ)
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ドラえもんの道具 (へ)では、藤子・F・不二雄の漫画及びアニメ『ドラえもん』に登場するキャラクターであるドラえもんが、腹部の4次元ポケットから出す道具(ひみつ道具)のうち、読みが「へ」で始まるものを列挙する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 平和アンテナ
平和アンテナ(へいわ -)は、『平和アンテナ』(てんとう虫コミックス25巻収録)に登場する。
このアンテナから放たれる「平和電波」なる電波を争っている者同士に浴びせると、たちまち争いをやめてしまう。喧嘩を止めることはもちろんのこと、テレビ番組にも効果があり、劇中ではヒーロー番組にうっかり電波を浴びせてしまったため、番組中のヒーローと敵怪獣が戦いをやめて仲直りしてしまい、番組が最終回になってしまった。
[編集] ベースマット
※ 創世セットを参照。
[編集] ペーパーハウス
ペーパーハウスは、『七万年前の日本へ行こう』(「小学三年生」1990年7月号掲載)に登場する。
実物大のペーパークラフトの家。紙でありながら本物並みの頑丈さを持ち、組み立てると実際に住むことができる。但し、実物大だけに組み立ては大変。さらにアニメ版の描写によると、紙だけあって水には弱く、例えばシャワーを浴びていると壁やドアが剥がれてしまう。
[編集] ペーパーレーダー
ペーパーレーダーは、『大ピンチ!スネ夫の答案』(てんとう虫コミックス28巻収録)に登場する。
風で散らばった重要書類などを探す出す為の道具で、紙を探知すると「ビビビ」とブザーが鳴って知らせる。
紙なら何でも反応するので、目当ての紙を見つけるには苦労を要することもある。スネ夫が裏山に隠した答案をのび太とジャイアンが見つけるために使用した際は、紙くずやゴミばかりが見つかるだけだった。
[編集] ペコペコゴム球つきパンツ
ペコペコゴム球つきパンツ(- きゅう -)は、『ドラえもん大事典』(てんとう虫コミックス11巻収録)に登場する。
海水パンツにパイプで繋がったゴム球が付いており、このパンツを履いてゴム球を自分でペコペコと握って空気を送ると、玩具のカエル並みに泳ぐことができる。
同様の道具が『ポコニャン』にも登場している。
[編集] ペコペコバッタ
ペコペコバッタは、『ペコペコバッタ』(てんとう虫コミックス1巻収録)に登場する。
バッタ型のロボットで、これが人間の鼻の中に入ると、その人は自分の悪いことを反省してひたすらペコペコと謝り始める。胡椒でくしゃみをさせると、バッタが鼻から飛び出て、その人は正気に戻る。
持ち歩くときは虫籠に入れるが、うかつに籠から解き放とうものなら、勝手に飛び回って誰彼構わず鼻の中に入るので、注意が必要。
[編集] ヘソリンスタンド
ヘソリンスタンドは、『ヘソリンガスでしあわせに』(てんとう虫コミックス25巻収録)に登場する。
ガソリンスタンドの給油機に似た機械で、「ヘソリンガス」と呼ばれるガスをへそに注入して使用する。ガスが注入されると肉体や精神の痛みを感じなくなる。どんな怪我をしても痛みを全く感じず、また不快なことも平気なので、常に楽天的で幸福感に浸ることができる。たとえばのび太なら、ママに叱られたり、静香と出木杉が仲良くしている場面に出くわしたり、ジャイアンに物を取り上げられたりしても全く平気。但しけがをしなくなるわけではないので、危険な事をすると命にかかわる。また精神的苦痛がないために罪悪感もなくなるため、犯罪を平気で犯すようになる。ガスの効き目は30分のみ有効で、効果が続いているうちはなんともないが、効果が切れた途端に痛みを感じ出すので、麻薬のような危険な側面を持つ。
逆に、神経を過敏にするガスもあり、こちらを注入すると雨に当たっただけで激痛を感じる。
[編集] へたうまスプレー
へたうまスプレーは、『へたうまスプレー』(てんとう虫コミックス43巻収録)に登場する。
このスプレーを人や芸術品などにかけると、へたな物でも上手に感じられる。但しそう感じられるだけであり、人の技量や芸術品の完成度が変化するわけではない。効力は一晩で消える。
[編集] へたくそ用練習カー
へたくそ用練習カー(- ようれんしゅう -)は、『入りこみミラーII』(「小学四年生」1988年6月号掲載)に登場する。
外観は普通のオープンカーのようだが、へたくそ用というだけあり、どんなに物に衝突しても、車が破損したり事故を起こさないよう安全に作られている。運転方法は一般の自動車と同じようである。
[編集] ペタリ甲板
ペタリ甲板(- かんぱん)は、『ペタリ甲板』(カラーコミックス5巻、藤子不二雄ランド34巻収録)に登場する。
小さな船の甲板のような道具で、これを魚やイルカなどの海洋生物の背に貼り付けると、その生物を船として海の旅を楽しむことができる。乗り込むときは、甲板に近づくとひとりでに体が甲板に合わせたサイズに小さくなるので、スモールライト等は必要としない。
船室も設けられており、数日程度の船旅に充分な設備が備えられている。また、船室は完全防水なので、甲板の乗っている生物が海にもぐっても平気。操縦室ではその生物の考えていることをスクリーンに映し出すこともできる。
操縦時は、海中の成分から餌を合成させ、甲板の乗っている生物の前方にその餌を配置することで、泳ぐ方向を誘導する。なお劇中の解説では、その生物が嫌がれば操縦できないとのことなので、生物を無理やり従わせて船にする、というわけではないらしい。
[編集] ペタリぐつとペタリ手ぶくろ
ペタリぐつとペタリ手ぶくろ(- て -)は、『ペタリぐつとペタリ手ぶくろ』(「小学二年生」1970年4月号掲載)、大長編『のび太と銀河超特急』に登場する。
カエルの足のように吸盤を備えた手袋と靴。これを使うと、吸盤で壁面に吸い付くことによって垂直な壁も自在に歩き回ることができる。
道具の登場期間に、最も長いブランクのある道具である。初登場は先述のように1970年であるが、次に登場したのは1995年の大長編であった。
[編集] ペタリゴンドラ
ペタリゴンドラは、『ペタリ甲板』(カラーコミックス5巻、藤子不二雄ランド34巻収録)に登場する。
「ペタリ甲板」のバリエーションで、このゴンドラを生物の下部に貼り付けることでその生物を飛行船とし、空の旅を楽しむことができる。
[編集] ペタリ手ぶくろ
※ ペタリぐつとペタリ手ぶくろを参照。
[編集] ペタリハンド
※ドラえもん (架空のキャラクター)の項目を参照。
[編集] ペタンコアイロン
ペタンコアイロンは、『ペタンコアイロン』(てんとう虫コミックス29巻収録)などに登場する。
このアイロンを物に押し付けると、たちまち薄い紙のようにペタンコになってしまう。重さも紙同様になるので、軽々と持ち運ぶことができる。霧吹きで水分を与えると元に戻る。生物やロボットに使った場合、ペタンコになった者はその間自分で動けなくなる。
同様の道具に、「厚みぬきとりバリ」、「かるがるもちはこび用紙」、「チッポケット二次元カメラ」がある。
[編集] ペッター
ペッターは、『ぺッター』(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』3巻収録)に登場する。
家庭用の掃除機を訓練してペットにするための粒状の餌。箱に沢山入っている。使用方法は以下の通り。
- 掃除機に向かって「チンチン!」と言う。
- 掃除機が動くわけがないので、手で掃除機を立て、「こうするんだよ」と教える。
- 「よくできた」「偉い」等と褒め、ご褒美としてぺッターを吸い込み口に放り込む(食べさせる)。
これを長時間に渡ってひたすら繰り返すと、やがて掃除機が「チンチン」の声に反応してひとりでに立つ。これを境に掃除機が意思を持って動くようになり、何を教えてもどんどんおぼえるようになる。
[編集] ペットクリーム
ペットクリームは、『かわいい石ころの話』(てんとう虫コミックス37巻収録)に登場する。
「Pet」と書かれたチューブ入りのクリーム。これを石に塗ってよく磨くと、石に犬の性質・能力が備わり、本物の犬同様に動いたり吼えたりするようになり、ペットとして飼うことができるようになる。ペットとなった石は砂と水を餌として食べ、尿もする。但し石としての硬度はそのままなので、抱きついたりのスキンシップは危険を伴う。
[編集] ペットそっくりまんじゅう
ペットそっくりまんじゅうは、『ペットそっくりまんじゅう』(てんとう虫コミックス12巻収録)に登場する。
ペットにこれを食べさせると、顔が飼い主そっくりになる。逆に飼い主が食べると、ペットそっくりになる。人間が食べても別に害はなく、味も結構良い。ペットを飼っていない人間が食べても何の変化もない。
ドラえもんが食べたときは、普段から隠しているドラ焼きがネズミの餌になっていた為、これがペットと見なされ、ドラえもんの顔がネズミそっくりになってしまった。
[編集] ペットペン
ペットペンは、『ペットペン』(てんとう虫コミックスプラス2巻収録)に登場する。
このペンで描いた絵の動物が、描いた人のペットになる。鳴き声を発したり、その動物らしいしぐさも見せる(例えば、犬だったら怪しい人や見慣れない人に向かって吠えるなど)。
ただし、描いた絵自体が動くのではなく、描いた紙が立ち上がったり動いたりする。 ちなみに、餌も絵で描いたものでよい(餌もペットペンで描かねばならないのか、普通のペンでも良いのかは不明)。排泄もするが、排泄物はペンのインクを成分としているため、床などにつくとなかなか落ちない。
[編集] ペットペンキ
ペットペンキは、『ペットペンキ』(カラー作品集2巻収録)に登場する。
このペンキで石に金魚、犬、猫、小鳥などの絵を描くと、本物のように動き、ペットとして飼うことができる。硬さや重さは元の石同様。また、石なので絶対に死なない。
[編集] ペット用さかなえさ
ペット用さかなえさ(- よう -)は、『空飛ぶさかな』(てんとう虫コミックス7巻収録)に登場する。
この餌を魚に食べさせると、その魚は水から出て空を飛び、空中でも生きられるようになるので、池や水槽がなくても魚を飼うことができる。前もって餌を手に強く握って匂いをつけておくことで、魚がその人に懐くようになる。
[編集] ヘッドランプ
※海底ハイキングセットを参照。
[編集] へやこうかんスイッチ
へやこうかんスイッチは、『へやこうかんスイッチ』(てんとう虫コミックス30巻収録)に登場する。
ビデオ等のリモコンに似た道具で、その名の通り部屋を交換することができる。これを部屋の壁に貼り付け、方角と距離を指定してスイッチを入れると、その位置にある部屋と今いる部屋が入れ替る。交換できるのは部屋だけで、部屋にいる人はそのまま残る。
警報ランプが備えられており、部屋を交換する前に先方の部屋に誰かがいたり、また交換した状態で交換先の部屋に人が入りそうになると、ランプが赤く光って知らせる。
[編集] ヘリカメラ
ヘリカメラは、『ヘリカメラ』(ぴっかぴかコミックス6巻収録)に登場する。
ローターでヘリコプターのように空を飛ぶ小型カメラ。専用のコントローラーでラジコンのように操縦し、カメラが捉えた光景をコントローラー上の画面に表示させることができる。本来は海中、険しい山、火山など危険な場所を調査するための道具。
同様のものに「UFOカメラ」がある。
[編集] ヘリトンボ
※タケコプターの項目を参照。
[編集] べんきょうねまき
べんきょうねまきは、「小学一年生」1972年2月号掲載作品(無題)に登場する。
全身に数字のような模様の入ったパジャマ。これを着て寝ると、寝ている間にひとりでに体が動き、宿題などの勉強を済ますことができる。
[編集] 返事先どりポスト
返事先どりポスト(へんじさき -)は、『出さない手紙の返事をもらう方法』(てんとう虫コミックス2巻収録)に登場する。
30cmほどの大きさの郵便ポスト型の道具。郵便物を送る際、その先方が送るはずの返事を前もって手に入れることができる。ポストに葉書、封筒などの郵便物を入れ、裏側を開くと、返事が出てくる仕組みになっている。
通常の郵便と同様、送る郵便物には住所・宛名を書き、切手を貼らないと返事は出ずに送った物が注意書付きで戻ってくる。また、送っても返事が来ないような郵便物を入れた場合も、やはり返事は出てこない。
[編集] 編集ロボット
※ 雑誌作りセットを参照。
[編集] ペンシル・ミサイル
ペンシル・ミサイルは、『ペンシル・ミサイルと自動しかえしレーダー』(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』5巻収録)に登場する。
30cm程度の小型ミサイル。先頭を引き出し、適当な場所に置いておき、あとは発射したい相手の名前を「目標○○○」と指定して手持ちのボタンを押すと、いつでも、相手がどこにいてもミサイルがその相手目掛けて発射される。相手が黒焦げになって気を失うほどの威力がある。
オプションとして、敵の攻撃に対して自動的にミサイルを撃ち出す「自動しかえしレーダー」がある。
[編集] 変心うちわ
変心うちわ(へんしんうちわ)は、『変心うちわ』(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』2巻収録)に登場する。
このうちわで仰いだ風をあびた人は、ころっと心変わりしてしまう。物事を嫌がっている人はせっせとその物事をやり始めたり、逆に何かをしようと思っている人はそれをやめてしまったりする。効果はうちわの持ち主本人にも有効。
[編集] 変身サイボーグ
※ サイボーグセットを参照。
[編集] へんしんセット
へんしんセットは、「幼稚園」1973年6月号掲載作品(無題)に登場する。
テレビ番組の変身ヒーローを思わせるヘルメットとマントのセット。身につけると怪力と飛行能力が備わり、変身ヒーローのように活躍できる。ヘルメットの額からはアンテナが伸び、遠くの音を探知できる。
同様に変身ヒーローを真似た道具には、中途半端な能力しか備わらない「スーパーダンのふろしき」、「フクロマンスーツ」があるが、へんしんセットの能力はその比ではなく、自動車並みの速度で空を飛べ、素手で自動車を持ち上げ、さらに自動車をスクラップにしてしまうほどの力を発揮できる。
[編集] 変身ドリンク
変身ドリンク(へんしん -)は、『変身・変身・また変身』(てんとう虫コミックス34巻収録)などに登場する。
ドリンク剤状の薬剤で、これを飲んで精神を集中し、好きな動物の姿を頭に強くイメージすることで、その動物に変身できる。但し変身には全身の細胞を作り変えるため、ある程度の時間を要する(但し、変身前の元の姿に戻るのはたやすい)。頭に浮かべたイメージがいい加減だった場合、変身した姿もいい加減になる。また、細胞を作り変えることで変身するからには、身につけている衣服はそのままである。劇中ではのび太が動物に変身して服を脱いだ後、静香に変身したところ、全裸姿の静香になってしまった。
変身に時間がかかるという欠点は、ドリンクを何本も飲むことで解消できるものの、副作用として変身しやすくなりすぎ、動物をひと目見ただけでその姿に変身してしまう。
劇中のラストでのび太がひっぱたかれて変身が解けたことから、強いショックを与えられたり気絶したりすると、効力は消えるようである。
映画作品『のび太のドラビアンナイト』でも登場するが、ロボットであるドラえもんが使用した上、1瓶飲んだだけでたちまち変身し、しかも服まで変身する……といった具合に、少々趣きの異なる描写が為されていた。
[編集] 変身ビスケット
※ 動物変身ビスケットを参照。
[編集] 変身リングとカード
変身リングとカード(へんしん -)は、『無人島の大怪物』(てんとう虫コミックス41巻収録)に登場する。
動物の絵が描かれた「カード」を「変身リング」にセットし、人や動物がリングを通ると、そのカードの動物に変身することができる。効果は15分間有効。リングを半分だけくぐった状態だと、下半身だけその動物に変身する。
[編集] 変身ロボット
変身ロボット(へんしん -)は、『しかしユーレイはでた!』(てんとう虫コミックス37巻収録)、『変身ロボット』(カラー作品集2巻)に登場。
タイプの異なる以下の2つがある。
- 『しかしユーレイはでた!』
- 目鼻も四肢の関節もない、のっぺらぼうのようなロボット。変身を命じると何にでも変身し、何でも命令に従って行動する。言葉を話すこともできる。架空のものに変身させることもでき、劇中ではのび太が幽霊に変身させてジャイアンたちを脅かした。
- 『変身ロボット』
- キツネを擬人化したような姿のロボット。油揚げを食べさせると、食べさせた人そっくりに変身し、頼み事を何でも引き受ける。変身後のロボットは、童話などでキツネが化けた姿のように、尻尾があるのが本人との唯一の違い。尻尾を引くか、変身から30分経つと元の姿に戻る。
[編集] 変装服
変装服(へんそうふく)は、『変装服』(藤子不二雄ランド9巻収録)に登場する。
頭から四肢の先まで全身を覆う服。これを着て誰かを凝視すると、服がその人そっくりの姿に変わり、その人になりすまして行動することができる。
[編集] へんそうセット
へんそうセットは、映画作品『のび太の太陽王伝説』に登場する。
変装するための小道具。劇中ではのび太が自分そっくりのマヤナ国ティオ王子に成りすます為、このセットのつけ毛を使用した。
道具の名称は原作漫画で登場するのみで、映画では名称が呼ばれていない。