テレビdeラジオ ヨロシク!DJ
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テレビdeラジオ ヨロシク! DJ(てれびでらじお よろしくでぃーじぇー)は、1996年7月5日~1997年9月27日までテレビ愛知で放送された深夜番組。
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[編集] 概要
番組名が示す通り、ラジオ番組的なコンセプトを主軸とした深夜の音楽番組である。
ハガキやFAXを介して届いた、視聴者が番組で聴きたいと思う曲のリクエスト文を番組のパーソナリティ達がお便りとして読み上げ、種々のトークを挟んだ後にリクエスト曲の放送に移行するという、ラジオ番組さながらのスタイルで番組は進行。ラジオ番組と違い、映像が使用可能であるというその利点を活かし、リクエスト曲にはそのアーティストのミュージック・ビデオ(以下、PVと表記)が流された。これが当番組の大きな特徴・セールスポイントとなっていた。高校生や大学生を視聴者層として想定し、番組ではJ-POPをメインジャンルに据えていた。番組は視聴者からのリクエストを24時間常に受け付けており(言うまでもないが放送当時の話)、パーソナリティ達が座るスタジオ内のセットの前面には番組宛てのFAX番号を記したプレートを設置し、放送中常に目に付くようにしていた他、CM移行前に表示される毎回のアイキャッチにもFAX番号が記されていた。
また、この『ヨロシク! DJ』は、音楽CDその他メディアを取り扱う販売店ヤマギワソフトの東海地区販売店各店とスポンサー関係を結んでおり、放送当時、ヤマギワソフトメルサ店(名古屋市中区栄)とヤマギワソフトナディアパーク店(名古屋市中区栄(矢場町))の各店頭にはこの番組のリクエストBOXが置かれていた。これを利用すれば、ハガキやFAXを介さずとも据え付けのリクエスト用紙1枚で、無料で番組にリクエストをすることができたため、音楽CD店に足を運ぶ機会が多い視聴者達からは重宝された(無論、これはヤマギワソフト各店への集客効果を狙う意味もあった)。
当番組は、テレビ愛知が1993年まで放送していた洋楽専門の音楽番組『SONY MUSIC TV』(制作:テレビ神奈川)を源流としている(ただし、当番組はあくまでテレビ愛知が独自に編成したローカル番組であり、『SONY MUSIC TV』との間に直接の前番組・後続番組関係はない)。一方で、当番組放送開始の7年前~1年前まで中京テレビが放送していた深夜番組『ラジオDEごめん』シリーズ3部作との類似性も指摘される。しかし、ネタハガキの投稿が中心でバラエティ色が強かった中京テレビのラジごめシリーズに対し、当番組は純粋に音楽番組としてのスタイルを貫き続けていた点で大きく異なる。
放送初期には、放送直前の時間帯にかの有名なテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の再放送が編成されていた。そのため、『エヴァ』再放送を見終わってからの流れで当番組の存在を知ったという者も多い。
[編集] 放送時間
[編集] 放送開始~1997年3月29日
- 金曜 翌2:50~4:50
- 土曜 翌3:30~5:01
[編集] 1997年4月5日~放送終了
- 土曜 (PART1)翌1:20~3:00、(PART2)3:00~5:01
当時、中京広域圏には翌朝5時まで放送が続けられるようなテレビ番組は殆どなく、週末深夜の字幕付き映画番組か、名古屋テレビで放送の『朝まで生テレビ!』位しかなかった。そのため、当番組の放送枠は非常に珍しい事例だったと言える。5時というのは、夏季であればヒグラシも既に鳴き終わって空が白み切っている早朝の時間帯である。
1997年春季の番組改編で、金曜・土曜の放送だった同枠を土曜に一本化。これにより、夜通し朝まで放送が行われる長大な放送枠となった。ちなみに、番組改編前は金曜の放送時間は2時間で土曜が1時間半だったが、土曜に一本化されてからは放送時間の長さの関係が逆転している。
[編集] 出演者
[編集] 金曜(後の土曜PART1)
[編集] 土曜(後の土曜PART2)
- 戸井康成
- 榊原薫
- 大槻恭子
[編集] 主な放送内容
[編集] feature
リクエストコーナー。視聴者からのリクエストがあったアーティストのPVを、3本立て続けに放送する。
[編集] message
番組視聴者に向けての、アーティストからのメッセージを収録したVTR映像を、そのアーティストのPVに乗せて放送する。
[編集] j-egg
スポンサーであるヤマギワソフトとのタイアップ企画で、番組とヤマギワソフトが着目している新人アーティストのプロフィールやその活動内容を、彼らが出演するPVに乗せ視聴者に紹介する。
[編集] Be Groovy
洋楽を取り扱うコーナーで、海外の著名アーティストの新曲PVを放送する。J-POPに比べるとリクエスト数は少なかったため番組側で選曲することが多かったが、視聴者からのリクエストも受け付けていた。ちなみに、なぜかこのコーナーだけはコーナー名の頭文字が大文字になっている。
[編集] ranking
ヤマギワソフトメルサ店及びナディアパーク店での各種メディア販売数の集計ランキングを発表。ランキングは「シングルベスト5」「アルバムベスト5」「CD-ROMベスト5(レーザーディスク、DVD含む)」の3部門に分けられている。CD-ROMベスト5はその性質上、ゲームソフトやOVAが上位を占めており、J-POPの勢力下にある他の2部門から一転してサブカルチャー色の濃いランキングになるのが特徴的であった。
[編集] クロソン研究所
最新のヒット曲から往年の名曲まで、その曲名を捻りに捻り、その言葉の響きでパーソナリティ達から笑いを取る視聴者参加型投稿コーナー。バラエティ色の強い第2部ならではのコーナーだったと言える。ちなみに、コーナー名の「クロソン」とは「クローンソング」の略である。
[編集] パネルアタック25クイズ
こちらも同じく視聴者参加型のコーナー。ハガキやFAXを通じて視聴者が出題したクイズに、第2部出演のパーソナリティ3名が挑戦。出題した視聴者は、この時パーソナリティ3名が出した解答がどの程度一致するかを予想する(全員答えが一致=「トリプルBINGO」、いずれか2名が一致=「BINGO」、全員解答がバラバラ=「ドボン」)。パーソナリティ各々がその解答を考え、手元のスケッチブックに記した後に一斉にテレビカメラに向ける。見事予想通りの結果となった場合、出題者には番組からプレゼントが贈られるというルールで行われる。
[編集] その他
CDをニューリリースするアーティスト達の中から3名をピックアップし、彼らのPVを3本続けて放送するコーナーがあった他、CMまでの空いた時間にもPVが放送されていた。他は、スポンサーやその他企業からの告知が番組パーソナリティにより行われることもあったが、概して放送時間の7割はPVで占められており、パーソナリティ達のトークには然程時間が割かれていなかったのも当番組の特色であったと言える。
[編集] 提供
- 近藤産興株式会社
- ヤマギワソフト
- サムソン ビューティ・チェーン
- 東建コーポレーション
テレビ愛知 金曜・土曜深夜自社制作枠 | ||
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