スカーレット・ヨハンソン

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スカーレット・ヨハンソン（Scarlett Johansson, 1984年 11月22日 - ）は、アメリカ合衆国の女優。ニューヨーク市出身。

父はデンマーク人、母はユダヤ系ポーランド人の血を引くアメリカ人。兄と姉と双子の弟がいる。無神論者であると言われている。身長は163cm。近年大柄な女優が多い中では比較的小柄。英語での発音では「ジョハンソン」の方が近い。

[編集] 来歴

[編集] 経歴

幼い頃から演劇のクラスに通い、8歳でオフ・ブロードウェイの舞台『Sophistry』にて女優デビューする。映画には10歳のときに『ノース/小さな旅人』でデビューした。11歳のとき、『のら猫の日記』でインディペンデント・スピリット賞の主演女優賞にノミネートされ、子役ながら注目の女優となる。ロバート・レッドフォードの監督・主演作『モンタナの風に抱かれて』では重要な役どころである少女の役で出演した。

ソーラ・バーチとの絶妙のコンビネーションを見せた2001年の『ゴーストワールド』で再び注目され、2003年、『ロスト・イン・トランスレーション』『真珠の耳飾りの少女』の2作の好演で頭角を現し始める。この年のロサンゼルス映画批評家協会賞でニュー・ジェネレーション賞を受賞、英国アカデミー賞では両作品で主演女優賞にダブル候補となり、前者で受賞をした。ゴールデングローブ賞でもダブル候補になった。ゴールデングローブ賞には翌年の『ママの遺したラヴソング』でも候補になる。この作品は彼女が審査員を努めた第61回ヴェネチア国際映画祭の招待作品として上映された。

2005年には『アイランド』で初のサマーシーズンの大作映画の主演を努める。しかし、作品は興行的に奮わず、一般的には失敗作の烙印を押されてしまった。一方、同年公開の低予算で作られたウディ・アレン監督作の『マッチポイント』では高く評価を受け、3年連続でゴールデングローブ賞の候補になる（このときは主演女優賞ではなく助演女優賞）。ウディ・アレンは彼女を大変気に入っており、翌年公開の次回作『スクープ』でも再び彼女を迎えて作品を撮った。また、『スクープ』で共演したヒュー・ジャックマンとは同年公開のクリストファー・ノーラン監督作の『プレステージ』（小説『奇術師』の映画化）でも共演している。2006年はトム・クルーズ主演の『M:i:III』にも出演する予定であったが、製作の遅れに伴い降板^[1]。一説ではクルーズにサイエントロジー入信を迫られたためとも報道^[2]された（代役はケリー・ラッセル）。ウエスト・エンドで公演するアンドリュー・ロイド・ウェバーの『サウンド・オブ・ミュージック』のマリア役も他の映画の撮影のため降りた^[3]。

過去に俳優のジャレッド・レトと交際していたが、現在は『ブラック・ダリア』で共演したジョシュ・ハートネットがボーイフレンドである。2006年 3月27日に発表された、米男性誌『FHM』が毎年行っている「世界で最もセクシーな女性100人」の2006年版でトップに選ばれた^[4]。他にも複数のランキングで選ばれている。また、同年の2月には、キーラ・ナイトレイと共に米ファッション誌『Vanity Fair』の表紙をヌード姿で飾ったことが話題となった。これらのことからも伺えるように、現在ではゴシップ方面も含めハリウッドで最も注目されている女優の一人である。

公開待機前の作品は、『ティファニーで子育てを』を映画化した2007年公開予定の『The Nanny Diaries』（監督は『アメリカン・スプレンダー』のシャリ・スプリンガー・バーマン&ロバート・プルチーニの夫婦）。現在は文芸映画『The Other Boleyn Girl』を撮影している。こちらも2007年公開予定であり、ナタリー・ポートマンと姉妹役で共演する。また、母親のメラニーがプロデューサーの1人である映画『Mary Queen of Scots』でスコットランド女王メアリー・スチュアートを演じることも予定されている^[5]。

[編集] 「痩せ過ぎ讃歌」への反発

アメリカの芸能界（ハリウッド）においては、痩せ過ぎを讃歌する風潮がある。だが彼女は「自然体であるのに、痩せ過ぎている必要はない。」と反論している。過度なダイエットやトレーニングは行っておらず、大好物でカロリーの高いピザとコーラも我慢せず食す。彼女は痩せすぎても太りすぎてもいない、健康的な体型であるが、それは自然体でいるから、だと主張している。

[編集] 出演作品

ノース/ちいさな旅人 North (1994)
理由 Just Cause (1995)
失恋セラピスト If Lucy Fell (1996)
のら猫の日記 Manny & Lo (1996)
Fall (1997) …日本未公開
ホーム・アローン3 Home Alone 3 (1997)
モンタナの風に抱かれて The Horse Whisperer (1998)
ジョージ My Brother the Pig (1999)
アメリカン・ラプソディ An American Rhapsody (2001)
バーバー The Man Who Wasn't There (2001)
ゴーストワールド Ghost World (2001)
スパイダー・パニック Eight Legged Freaks (2002)
ロスト・イン・トランスレーション Lost in Translation (2003)
真珠の耳飾りの少女 Girl with a Pearl Earring (2003)
スカーレット・ヨハンソンの百点満点大作戦 The Perfect Score (2004)
理想の女 A Good Woman (2004)
ママの遺したラヴソング A Love Song for Bobby Long (2004) …日本で2007年春劇場公開予定 ^[6]
スポンジ・ボブ/スクエアパンツ The SpongeBob SquarePants Movie (2004) …声の出演
イン・グッド・カンパニー In Good Company (2004)
マッチポイント Match Point (2005)
アイランド The Island (2005)
スクープ（原題）Scoop (2006) …日本で2007年秋劇場公開予定^[7]
ブラック・ダリア The Black Dahlia (2006)
プレステージ（原題） The Prestige (2006) …日本で2007年春劇場公開予定

公開前の作品

The Nanny Diaries (2007)
The Other Boleyn Girl (2007)

その他

プロモーション・ビデオ：「When the Deal Goes Down」

ボブ・ディランが2006年 8月27日に発売したアルバム『モダン・タイムズ』からの楽曲。監督は『カポーティ』の演出でアカデミー賞候補になったベネット・ミラー。
CM：チルドカップコーヒー「マウントレーニアカフェラッテ」メトロ篇

日本の森永乳業が発売している商品。このCMはニューヨークで撮影され、彼女自身がアイディアを提案したという^[8]。

[編集] 主な賞歴

太字は受賞

英国アカデミー賞
- 2004
  - 主演女優賞 - ロスト・イン・トランスレーション
  - 主演女優賞 - 真珠の耳飾りの少女
ゴールデングローブ賞
- 2004
  - 主演女優賞（ドラマ映画部門） - 真珠の耳飾りの少女
  - 主演女優賞（コメディ/ミュージカル映画部門） - ロスト・イン・トランスレーション
- 2005 主演女優賞（ドラマ映画部門） - A Love Song for Bobby Long
- 2006 助演女優賞（映画部門） - マッチポイント
インディペンデント・スピリット賞
- 1997 主演女優賞 - のら猫の日記
ロサンゼルス映画批評家協会賞
- 2004 ニュー・ジェネレーション賞
放送批評家協会組合賞
- 2004 助演女優賞 - ロスト・イン・トランスレーション
ボストン映画批評家協会賞
- 2003 主演女優賞 - ロスト・イン・トランスレーション
トロント映画批評家協会賞
- 2001 助演女優賞 - ゴーストワールド
イギリス・インディペンデント映画賞
- 2004 主演女優賞 - 真珠の耳飾りの少女
ヴェネチア国際映画祭
- 2003 女優賞（Ustream Prize） - ロスト・イン・トランスレーション
ハリウッド映画祭
- 2003 ブレークスルー女優賞