サンゲリア
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『サンゲリア』(原題:Zombi 2 )は、ルチオ・フルチ監督のゾンビものホラー映画。
1979年イタリア(=アメリカ合作)映画、日本劇場公開は1980年。フルチ監督作品としては、『真昼の用心棒』『イノセント・ドール 虜』 の他に唯一、日本で劇場公開された作品。
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[編集] 概要
ジョージ・A・ロメロ監督作品から派生した数多くの亜流ゾンビものの中でも、極めつけの1本と名高い。水中でサメと格闘するゾンビ、ウジやミミズがたかった汚らしいゾンビ、眼球串刺しなど数々のグロシーンが話題となった。
一般的な評価は、ロメロの真似、とにかくグロイと散々なものであるが、その残酷描写があまりに徹底しているため、一部では熱狂的なファンを獲得している。ファンの間では、続く『地獄の門』 『ビヨンド』と合わせて、フルチ絶頂期の三大傑作とされることが多い。これらの作品により、フルチは「マスター・オブ・ゴア」「ゴアの帝王」と呼ばれるようになった。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
ある日、ニューヨーク湾内で奇妙な事件が発生した。漂流中のクルーザー内に踏み込んだ警備船の警官が、突如現れた全身腐乱した不審な男に襲われたのである。警官1人が犠牲となり、男は全身に銃弾を打ち込まれて海中に姿を消した。
クルーザーの持ち主の娘アン(ティサ・ファロー)と新聞記者ピーター(イアン・マカロック) は、真相究明のためカリブ海に浮かぶ小島、マトゥール島へ向かう。だが、そこは何かの疫病なのか、それともブードゥー教の呪いのためなのか、死者が蘇り、生者を貪り喰う恐るべき魔境と化していたのである……。
[編集] スタッフ
- 監督:ルチオ・フルチ
- 製作:ウーゴ・トゥッチ、ファブリッツィオ・デ・アンジェリス
- 脚本:エリザ・ブリガンティ
- 撮影:セルジオ・サルヴァーティ
- 音楽:ファビオ・フリッツィ、ジョルジョ・トゥッチ
[編集] キャスト
- イアン・マカロック
- ティサ・ファロー
- リチャード・ジョンソン
- オルガ・カルラトス
- アル・クライヴァー
- アウレッタ・ゲイ