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Privacy Policy Cookie Policy Terms and Conditions コズミック・イラ - Wikipedia

コズミック・イラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

コズミック・イラCosmic EraC.E.)は、アニメ機動戦士ガンダムSEED』および『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の舞台になっている世界で使われている架空の紀元。C.E.9年に国連主導下において新暦として統一したと設定している。元年と設定したのが「最後の核」が使われた年である。(その為元年は歴史上でのみ語られている)

ガンダムシリーズの作品はそれぞれ幾つかの世界観のもとに制作されており、宇宙を主な舞台にすることや巨大人型兵器「モビルスーツ」が存在していることは共通であってもその技術体系や歴史の背景が違ってくる。例えば宇宙世紀では存在しているミノフスキー粒子は、コズミック・イラでは存在していない。

目次

[編集] 主要キャラの誕生日

[編集] コズミック・イラの歴史

再構築戦争(Reconstruction Warまたは第三次世界大戦)の終結と同時にそれまでの国家の枠組みが大きく変わったのを機会に、国連の主導下で新暦として統一暦(コズミック・イラ/Cosmic Era)が制定された。  なお、元年と設定されたのは「最後の核」(中央アジア戦線で核兵器が使用される)が使用された年であり、現時点ではC.E.9年となるためC.E.1~8年は歴史上にしか存在しない。

[編集] コズミック・イラの成立 (A.D.末期-C.E.9)

[編集] 再構築戦争

西暦年代末に各地で民族紛争や宗教紛争が激化し、なおかつ石油資源の枯渇や環境汚染の深刻化、世界不況が起こり、世界各地で代表勢力による分割が行われ、世界各地でブロック化が進む。いわゆる国家統合・再編を目的とした戦争である。

コズミック・イラ1年には中央アジア戦線(カシミール地方)において核兵器が使用される(「最後の核」)。

コズミック・イラ9年にR.C.Warが終結。アメリカ・カナダ・イギリス・アイスランド・アイルランドによる大西洋連邦、ロシア・EU諸国によるユーラシア連邦、日本・中国・韓国・北朝鮮・モンゴル・台湾による東アジア共和国、中南米諸国の南アメリカ合衆国、北アフリカの国々によるアフリカ共同体、アフリカ大陸南部の国々による南アフリカ統一機構、スカンジナビア半島の王国によるスカンジナビア王国、南アジア・アラビア半島の国々による汎ムスリム会議、赤道地域の赤道連合、オセアニア地域による大洋州連合、ソロモン諸島のオーブ連合首長国の11の国家が誕生する。

[編集] ジョージ・グレンの告白

CE15年、ファーストコーディネイターであるジョージ・グレンが自身が設計した大型宇宙探査船で木星へ旅立つ直前、今迄の自らの成功が自らがコーディネイターだから出来たと言う事を暴露し、コーディネイターの製造方法を世界中にネットワークを通じて公開。

[編集] S2インフルエンザ流行

CE54年、S型インフルエンザの突然変異により発生したS2型インフルエンザが世界中に蔓延し、多数の死者を出した。ナチュラルに多数の死者が出たのに対してコーディネーターの死者はゼロだったことから、S型インフルエンザウイルスはコーディネイターがナチュラル撲滅用に開発した生物兵器であり、ナチュラルに対するコーディネイターのバイオテロであるというデマが拡がり、コーディネイターへの差別感情と反感は大きく増大した。(この出来事は、14世紀のヨーロッパでペストが大流行した際に、ユダヤ人への迫害と虐殺が行われた事例を基にしている模様。詳しくはペスト#14世紀の大流行を参照)ブルーコスモスはこの時に一気に勢力を拡大したと思われる。

[編集] L5宙域事変

[編集] コペルニクスの悲劇

[編集] ヤキン・ドゥーエ戦役 (C.E.70-72)

機動戦士ガンダムSEEDや機動戦士ガンダムSEED ASTRAYにおいて描かれる戦争。 最大の激戦地であり、最後の決戦の地となった宇宙要塞ヤキン・ドゥーエの名を取ってこう呼ばれる。

[編集] 血のバレンタイン

地球連合軍(地球軍)がコーディネイターが住む農業プラントユニウスセブンを核攻撃した事件がCE70年2月14日の聖バレンタインデーに起こったため、血のバレンタイン事件と呼ばれる。

地球連合軍、大西洋連邦所属のアガメムノン級宇宙母艦「ルーズベルト」を母艦とするメビウスの一機が、ブルーコスモスに属する将校の独断で持ち込まれた核弾頭ミサイルを装備し、ユニウスセブンへの核攻撃を敢行。 この事件で24万3721人もの人々が犠牲となり、この悲劇により地球連合とプラントとの戦争は地球圏全土を巻き込む大戦へと拡大することになる。

オ-ブ、プラントの一般市民はこの事件が戦争勃発の引き金となったという認識ではあるが、地球連合軍の宣戦布告は三日前の2月11日に正式になされており、プラントへの攻撃そのものは事件やテロではなく、通常の軍事行動である。

しかし連合政府は当初「核攻撃」の事実を隠匿し、プラントの自作自演としていたあたり、核攻撃は本来意図しなかったことが伺えると共に、が連合政府や国民にとっても公然のタブーであったため以降さまざまな問題を連合は抱えることになる。

[編集] 世界樹攻防戦

血のバレンタインから約1週間後のコズミック・イラ70年2月22日、地球連合軍の月への橋頭堡であるL1スペースコロニー「世界樹」で起きた地球連合軍とザフトの攻防戦。 地球軍はこの戦いに第1~第3艦隊を投入し、ザフトと激しい戦いを繰り広げた。なお、この時に核分裂抑止能力を有する「ニュートロンジャマー」が試験投入され、成果を上げている。 戦闘そのものには双方が拮抗し、両軍ともに大きな損害を被るが、最終的に「世界樹」は崩壊し、デブリベルトの塵と化した事で戦闘は終息した。

この攻防戦においてジンで出撃したラウ・ル・クルーゼは、MA37機、戦艦6隻を撃破し、ネビュラ勲章を授与されている。

[編集] 第一次ビクトリア攻防戦

コズミック・イラ70年3月8日。ザフト軍の地上侵攻戦(食糧確保の目的もあり)。 初の軌道上からの地上降下作戦としてビクトリア湖を干拓して造られた宇宙港とマスドライバー施設「ハビリス」に侵攻した戦闘。しかし、地上戦力の支援が無かったためにザフトの敗退に終わった。

この他の敗因として地上戦の経験不足や降下部隊が対空砲火にさらされた事などが考えられる。 なお、後述する「オペレーション・ウロボロス」は、この敗退を踏まえプラント評議会で採択されたものである。

[編集] エイプリル・フール・クライシス

ザフトは第一次ビクトリア攻防戦の失敗を考え、「地上での支援戦力を得るための軍事拠点を確保」や「宇宙港やマスドライバー基地制圧による地球連合軍を地上に封じ込める」、「核兵器、核分裂エネルギーの供給抑止となるニュートロンジャマーの散布」の3つの柱からなる赤道封鎖作戦オペレーション・ウロボロスを立案。 コズミック・イラ70年3月15日、プラント評議会で可決され、4月1日発動した。

地中深くに埋め込まれたニュートロンジャマーの影響から以後ザフト、地球連合軍の双方は核の使用が不可能となる。この影響で核分裂炉の原子力発電をエネルギー供給の主としていた地球上の各国家は、それが使用できなくなったために地球全土で深刻なエネルギー不足が問題になっている。これにより地球連合国家は多数の餓死者、凍死者(Nジャマーキャンセラーによってエネルギー不足解消までの被害者は二次的、三次的被害を含めると地球の総人口の一割近くに相当するとの資料あり。)を出す事態となり人々の反プラント、反コーディネイター感情は最高潮となる。

戦場においても戦艦が必要に応じて発動するので核兵器の使えない限定戦争になっている。また、その副産物として電波妨害を引き起こし、長距離通信が不可能になったりレーダーも錯乱されてしまい、こちらもいろいろな被害を出すことになる。地球連合軍が使用していた電波誘導式ミサイルも用を成さなくなってしまい、モビルスーツを有するザフトが戦争の主導権を握ることとなった。

[編集] カーペンタリア制圧戦

C・E70年4月2日、前日のエイプリル・フール・クライシスの混乱に乗じ、ザフトはオーストラリア地区の湾カーペンタリアに軌道上から基地施設を分割降下させ、48時間でカーペンタリア基地の基礎を建設。

作戦上は"制圧戦"となっているが、実際には大洋州連合側から無償で土地が提供されていた。

この時、連合の太平洋艦隊が迎撃に出たが新型機ディンの前に大敗。基地は、翌月の20日に完成。

[編集] 第一次ヤキン・ドゥーエ攻防戦

C.E.70年4月17日、地球連合軍第5、第6艦隊がプラント本国を目指し月面プトレマイオス基地より侵攻。プラント管理下の資源衛星ヤキン・ドゥーエ付近にて、迎え撃つザフトと交戦。

これによりプラント評議会は、本国防衛の点から、ヤキン・ドゥーエを防衛要塞に改装することを決議。

[編集] グリマルディ戦線

コズミック・イラ70年5月3日、ザフト地球連合軍の月面プトレマイオス基地を目標に侵攻を開始、月の裏側にあるローレンツ・クレーターに橋頭堡となる基地の建設を開始した。 その結果、両軍はグリマルディ・クレーターを境界に月を二分し、以後小競り合いを繰り返す。このことから月の最前線はグリマルディ戦線と呼ばれるようになった。

コズミック・イラ70年6月2日、エンデュミオン・クレーターの防衛線で第3艦隊壊滅の憂き目を見た連合軍は、施設破壊のため、レアメタルの混じった氷を融解するために設置していたサイクロプスを暴走させ、ザフト軍を撃破する。(この際、巻き込まれた友軍にも多数の被害が出る。)ザフトはこの敗退によりグリマルディ戦線を放棄し月から撤退、月は連合軍の勢力下におかれることとなった。

この戦いでメビウス・ゼロ部隊に所属しジン5機を撃破、さらにサイクロプスの暴走からも逃れ同部隊唯一の生還者となったムウ・ラ・フラガは「エンデュミオンの鷹」と呼ばれ喧伝されることとなる。実際は地球軍上層部(ロゴス系?)がエンデュミオン・クレーターでの真相を隠匿するためと、戦意高揚ために行ったプロパガンダである。その後ムウは口封じのため後方に追いやられ、ヘリオポリスへのG兵器テストパイロットの護衛任務などに回される。同様に生還したジェラード・ガルシアもアルテミスへ左遷されることになる。また、この戦闘でムウはジンハイマニューバで出撃したラウ・ル・クルーゼと運命的な"再会"をしている。

[編集] 第一次カサブランカ沖海戦

コズミック・イラ70年5月25日、地球連合軍(ユーラシア連邦主力)の地中海艦隊とザフトのボズゴロフ級潜水母艦からなる潜水空母艦隊が衝突。この戦いで、水中用モビルスーツグーンが実戦初投入。

この戦いに勝利したザフトは地中海へ侵入。アフリカ北岸より侵攻開始。また、ジブラルタル基地建設開始。

[編集] スエズ攻防戦

C・E70年5月30日、戦場となったエル・アラメインにて、地球連合軍とザフト地上軍の攻防。

ザフトは、ザウートを中心とした戦力を地中海沿岸より上陸。
そこで待ち構えていたモーガン・シュバリエ大尉が所属するユーラシア連邦の大戦車軍団と交戦。シュバリエ大尉はリニアガン・タンクの圧倒的物量と機動性を活かしザウート部隊を奔走し後一歩で勝利というところまで追い詰めたが、アンドリュー・バルトフェルドの奇策と、陸戦用MSバクゥの活躍により大敗。

以後、ザフト軍はアフリカ北岸からはビクトリア宇宙港へと南下を開始(「アフリカ戦線」)。

[編集] 新星攻防戦

L4の東アジア共和国管理下の資源衛星「新星」をめぐって、コズミック・イラ70年6月14日から翌7月12日まで行われた地球連合ザフトの攻防戦。双方とも決定打のないまま1ヶ月近く小競り合いを繰り返し、地球連合軍が新星を放棄する形で決着。 この間L4のコロニー群が多数被害を受けている。

ザフトはこの衛星を自軍の防衛用軍事衛星として改装しつつL5まで移送することを決定。 (後に新星はボアズと改められる)。

なお、この新星の移送中、地球軍は何度かの奪還を試みザフトの護衛艦隊と交戦した。


[編集] ヘリオポリス崩壊(ザフトによる連合のガンダム強奪事件)

C.E.71年1月25日、地球連合軍が極秘裏に開発していたG兵器を奪取するべく、ザフト軍クルーゼ隊がオーブの資源コロニー「ヘリオポリス」を襲撃。開発されていた5機のうちストライクを除く4機(イージスデュエルバスターブリッツ)が強奪され、さらにクルーゼ隊の攻撃やストライクの抗戦などによりヘリオポリスが崩壊した事件。

[編集] 低軌道会戦

地球に降下しようとするアークエンジェルを援護する地球連合軍第8艦隊(旗艦:アガメムノン級宇宙母艦メネラオス)と、ザフト軍クルーゼ隊が交戦した戦い。

コズミック・イラ71年2月13日、アークエンジェルを追撃してきたクルーゼ隊はアークエンジェルが地球に降下する前に撃破すべく戦闘を仕掛け、アークエンジェルを援護する第8艦隊と交戦状態となる。

艦船総数など、物量では圧倒的に第8艦隊が上回っていたが、モビルスーツの前になす術も無く壊滅、第8艦隊司令官のデュエイン・ハルバートン提督も戦死する。

アークエンジェルは辛うじて大気圏突入を成功させるものの、降下ポイントは当初予定していたアラスカから大きく外れ、ザフトの勢力圏であるアフリカ大陸に降下してしまう。

[編集] 第二次ビクトリア攻防戦

プラント最高評議会のオペレーション・ウロボロスの見直しの圧力を受けて、アフリカ戦線が強化。 コズミック・イラ71年2月13日にビクトリア宇宙港は陥落。翌日、プラントにて行われた血のバレンタイン追悼式典に花を添えることとなる。

しかし、陥落時に捕虜への私刑が行われていたことが確認されている。

同日、クルーゼ隊の追撃を振り切ったアークエンジェルがザフト勢力圏のアフリカ共同体のリビア砂漠に降下。

[編集] オペレーション・スピットブレイク

戦争に終止符を打つべくプラント最高評議会において可決された作戦。宇宙から大規模な攻撃部隊を地上の地球連合軍側の拠点に降下させ拠点を制圧するという強襲作戦だった。

この作戦の前にコーディネイター側は地球と宇宙の行き来を可能とするマスドライバーを持つ地上拠点のほとんどを掌握しており、地球連合軍のもとに残されていた宇宙港はパナマ基地だけとなっていた。このため、その最後の宇宙港を奪取することで地球連合軍の宇宙と地上の戦力を分断し、ナチュラルの軍隊を地上に封じ込めることが可能になるとして、パナマ基地攻略を目標としてオペレーション・スピットブレイクは立案、可決された。 しかしパナマ基地の攻略という計画は表向きのもので、実際には地球連合軍最高司令部が存在するアラスカを強襲することが真の目的であった。こうした「スピットブレイクの真の目標」については作戦に参加するザフト軍人はおろか作戦を可決した評議会議員の多くも知らず、パトリック・ザラら評議会議員の一握りの者が知るのみだった。

オペレーション・スピットブレイクがコズミック・イラ71年5月5日に発動されると、同時に全軍に対し攻撃目標の変更が通達され、パナマ攻撃のために集結していた部隊はその進路をアラスカへと変更した。ザフト軍はこの作戦に降下部隊及び地上部隊の大半を注ぎ込み、アラスカ基地の防衛線を次々と突破して中心部へと迫った。 しかしスピットブレイクの真の目標は事前に地球連合軍上層部に漏れており、地球連合軍側はアラスカ基地の地下に大量破壊兵器サイクロプス」を設置、侵攻してきたザフト軍が基地の中枢に迫ったところで起動させザフトの攻撃部隊の大半を消滅させた。このとき地球連合軍上層部は密かにアラスカを脱出しており、基地に残っていたユーラシア連邦を主力とする防衛部隊(一部にはアークエンジェルの様に大西洋連邦所属部隊でありながら不必要ないし邪魔者として切り捨てられた部隊も居た)には事情は知らされていなかった。このサイクロプスによって地球連合軍の防衛部隊ともどもザフト軍は地上における戦力の大半を失った。

この戦力喪失により、ザフトは地上で戦線を維持することが難しくなり、以後は地球連合軍によるプラント本国攻撃にそなえ宇宙戦力の増強に力を入れることになる。

またユーラシア連邦のアラスカ防衛部隊も壊滅したことから、ユーラシア連邦は地球連合内での発言力を喪失。以後地球連合軍は大西洋連邦の思うままに運用されることとなる。

[編集] フリーダム強奪事件

オペレーション・スピットブレイク発動後におこったプラント内で起こった事件。ザフトが極秘裏で建造していたニュートロンジャマーキャンセラー搭載MSフリーダムガンダムが何者かに強奪され、その後ラクス・クラインが手引きをしたと判明した。ニュートロンジャマーキャンセラーが外部漏れると戦局が変わることによりパトリック・ザラと中心とするザラ派によりシーゲル・クライン、ラクス・クラインが国家反逆罪として指名手配、クライン派の議員及び関係者の取り締まりをした。本国に帰還したアスラン・ザラに同時開発のジャスティスガンダムを授与し、フリーダムの破壊、パイロット及び接触者の殺害を命じた

[編集] パナマ攻略戦

オペレーション・スピットブレイクでの戦力喪失の結果、逆に宇宙の本国を地球連合軍に突かれるおそれの生じたザフト軍は、ナチュラル側の地球軍を地上に封じ込めるため地球連合軍側に唯一残されたパナマ基地のマスドライバー施設「ボルタ・パナマ」の破壊を目標とした作戦を立案、発動させた。この作戦のためザフトは、アフリカ戦線を縮小。ジブラルタル基地より兵力を大量投入している。

作戦開始直後はザフト有利の戦況であったが、この戦闘で初めて地球連合の量産型モビルスーツストライクダガーを擁する第13独立部隊及びロングダガーが実戦投入され、武装・物量でザフトのモビルスーツを凌駕していたことと、ザフト兵が対MS戦闘に慣れていなかったことにより戦局は地球軍に傾く。 しかしザフト軍は軌道上から電磁パルス発振兵器であるグングニールを降下・起動させたことにより、グングニールの放つEMPが引き起こしたサージ電流により地球連合軍のMSや戦闘機と言った攻撃兵器やパナマ基地などの電子機器は壊滅、その機能を失い、超伝導体であるマスドライバーの基線も破壊された(尚、ザフトのMS部隊はあらかじめグングニール用のEMP対策を施していた為、グングニールの影響を受けずに済んだ)。これによりザフトはマスドライバー破壊という目標を達成した。

しかし、この作戦終了後、ザフト兵達は、条約を完全に無視した無抵抗の地球連合軍兵士への私刑的行為を執行。MSの機銃による非道な虐殺が行われ、その光景は凄惨有り余るものであった。

この作戦により地球連合は保有するマスドライバーの全てを失い、宇宙へ軍隊を大規模に送ることが不可能となった。そのためこの状況を打開するべく、マスドライバーを保有する中立国オーブ連合首長国に対し戦争協力の圧力を強めると同時に、ビクトリア基地奪還に力を傾注していくことになる。

[編集] オーブ解放作戦

コズミック・イラ71年6月15日、地球連合軍が3機のガンダム(フォビドゥンレイダーカラミティ)のテストとマスドライバー施設の接収を兼ねて、中立国オーブに侵攻した作戦。実質的な総指揮官は、地球連合の首脳会議でオーブへの攻撃を示唆したムルタ・アズラエルである。ビクトリア奪還作戦と並行して行われた。

同年6月13日にオーブは地球連合への協力とマスドライバー施設の引渡しを要求されたが、通告から48時間後にこれを拒否する回答を行ったため戦闘となる。ストライクダガーと前述3機のGAT-Xシリーズを投入し攻撃を仕掛ける連合軍に対し、オーブ側はM1アストレイを投じ、匿っていたアークエンジェルと共に防戦に応じるが、物量で圧倒的に勝る地球連合軍に抗し切る事はできず、侵攻開始の翌日にオーブは陥落する事となる。

敗北を悟ったオーブ連合首長国前代表ウズミ・ナラ・アスハは国民を国外に疎開させ、アークエンジェルと娘のカガリ・ユラ・アスハを搭乗させたクサナギをマスドライバーを用いて宇宙に上げた後、マスドライバーとモルゲンレーテ社の施設を爆破。自らも主だった閣僚と運命を共にした。この作戦の終了後オーブは、終戦まで大西洋連邦の監視下に置かれることとなった。

この作戦については、オーブ連合首長国の項にも詳細な記述があるので、そちらも参照されたい。

[編集] 第三次ビクトリア攻防戦

コズミック・イラ71年6月18日、ユーラシア連邦を主力とした地球連合軍がザフト占領下のビクトリア宇宙港の奪還を目的とした戦闘。

ストライクダガーの大量投入と、アラスカ戦以降のザフト地上軍の弱体化で戦況は連合軍有利に。基地は1週間後の6月25日に陥落。自爆装置が仕掛けられるも、寸前で特殊部隊の突入で阻止。連合はビクトリアを奪還し、以後ビクトリアは連合の主力宇宙港となった。
また、この戦いでエドワード・ハレルソンソードカラミティで出撃。多大な戦果をあげ、”切り裂きエド”の二つ名は決定打となった。他にもいくつかのダガーのバリエ-ション機が投入され、実戦評価が行われた。

[編集] 第二次カサブランカ沖海戦

コズミック・イラ71年7月24日、地球連合軍がジブラルタルに侵攻。カサブランカ沖にてグーンゾノの水中モビルスーツ部隊が、ジェーン・ヒューストン率いる少数のフォビドゥン・ブルーディープ・フォビドゥンらにより壊滅状態に陥れられた。

これによりザフトは、地球軍の侵攻を防げなくなりジブラルタル基地を放棄せざるを得なくなり、ヨーロッパから撤退することになる。以後、戦局は大洋州方面に移行することとなる。

[編集] 八・八作戦

第二次カサブランカ沖海戦の成功の流れに乗り、連合がC・E71年8月8日カーペンタリアを最終目標として発動。

第一弾としてビクトリアより打ち上げた軌道上のMSを降下させる「エアーズロック降下作戦」を開始、降下したオーストラリア内陸からの地上部隊と太平洋艦隊による挟撃でカーペンタリアを落とそうとするが長引き結局、戦争終着まで決着がつかなかった。

尚このころからビクトリア宇宙港から続々とMSや人員、物資などが月面プトレマイオス基地に送られ始められる。

[編集] エルビス作戦

C・E71年9月11日、地球連合軍司令部はプラント本国攻撃を最終目標としたエルビス作戦を発動。極秘裏に各方面より戦力を結集させる。

[編集] ボアズ攻略戦

C・E71年9月23日、地球連合軍がエルビス作戦の発動に伴いプラント最前線の宇宙要塞ボアズ(旧東アジア共和国資源衛星 新星)攻略の為に行った戦闘。

ザフト軍はジンシグー、更にビーム兵器標準装備型のゲイツ等で交戦するが、地球連合艦隊の物量の前に戦線を崩され、そこにメビウスで構成された核攻撃隊であるピースメーカー隊の核攻撃によってボアズは壊滅した。

[編集] 第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦

C.E.71年9月26~27日に、プラントの最終防衛ライン、ヤキン・ドゥーエ宙域で行われた地球連合・ザフトの事実上の最終決戦。パトリック・ザラがザフト全軍の指揮を行っていた。

地球軍は核攻撃部隊ピースメーカー隊によるプラント本国へ核ミサイル攻撃を行うも、介入してきたラクス・クライン三隻同盟に阻止される。その直後、ミラージュコロイドで隠匿されていたジェネシスの第1射で地球連合軍はプラント攻略部隊総旗艦ワシントンを含む戦力の40%以上を撃破されるという大打撃を受け、デブリ帯に一時後退を余儀なくされる。

翌27日のジェネシスの2射目で、補給を兼ねた第2陣攻撃隊諸共月面プトレマイオス基地が消滅。この時、ドミニオンに乗艦していたブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルはこれに憤慨し、ピースメーカー隊による再度のプラント核攻撃を行うも、フリーダムジャスティスらに阻まれピースメーカー隊は母艦ドゥーリットルを含め全滅。この時点でプラント本土への攻撃が不可能となった。また地球連合を実質指導していたムルタ・アズラエルはアークエンジェルの攻撃により乗艦ドミニオンを撃沈され死亡した。

だが、ザフトの実質的勝利が決まってもパトリック・ザラはジェネシスによる攻撃を中止しなかったため、残存の地球軍艦隊はジェネシスの破壊に奮戦する。
ついに地球(厳密に言えば大西洋連邦首都ワシントンD.C.)に狙いを定めるが、地球に向けたジェネシスの発射と射線上の自軍の部隊をも巻き添えにしようとするパトリックのやり方に疑問を抱いた部下レイ・ユウキによりパトリックは射殺される。これにより戦意を喪失したザフト兵達はヤキン・ドゥーエを放棄する。

しかしパトリックは、死の間際にジェネシスの発射に連動したヤキンの自爆システムを作動させていた。そのため、ヤキン・ドゥーエは内部爆発により崩壊し、要塞としての機能のほとんどを失った。 (なお、ジェネシスは発射直前にジャスティスの自爆により破壊されている)。

この戦闘の直後、レジスタンスにより救出されたアイリーン・カナーバら旧クライン派により地球連合に停戦が申し込まれている。

―― ここまで『機動戦士ガンダムSEED』上での出来事 ――

[編集] 南アメリカ独立戦争

CE71年11月、大西洋連邦によって併合されていた南アメリカ合衆国が大西洋連邦からの分離独立を宣言し勃発した紛争。

南アメリカには既にストライクダガーを主力としたMS部隊を保有しており、大西洋連邦はそれに対する形でプラント制圧部隊として待機していたダガーLを中心とした大部隊を派遣した。

主戦場が南米の森林地帯が含まれるため、政治的な理由によりMSの火力に制限があり、戦局は局地戦に終始、装備もソードストライカー等の近接戦装備に限定される事になる。 地球連合軍のトップエース「切り裂きエド」ことエドワード・ハレルソンが南アメリカ軍に合流したことで一躍マスコミの注目を集め、連合軍もエースパイロットをエドの刺客として投入、その対決をエドを主人公にしたニュースショー的な報道がなされた。

紛争そのものはユニウス条約締結まで続き、条約により南アメリカの自治独立が認められたものの、戦局そのものは連合が終始優勢で、結局パナマ基地は引き続き地球連合軍の基地となり、南アメリカ合衆国政府が地球連合に加盟する事で決着をみた。

紛争末期にザフトが条約の批准を名目に本格介入するものの既に遅く、結局は戦局に何も寄与出来なかった。さらに紛争以前から駐留していた監視部隊も条約により撤退を余儀なくされたため、南アメリカ大陸は地球連合の支配下に置かれることになる。

[編集] ユニウス条約締結

C.E.72年3月10日地球連合軍とプラント間に停戦条約としてユニウス条約が締結。

条約では、地上の国境線をCE70年2月10日以前へ戻す事や、ニュートロンジャマー影響下においても核兵器の使用を可能とする「ニュートロンジャマーキャンセラー」や、大量殺戮兵器ジェネシスの隠匿に使用された「ミラージュコロイド」の軍事利用を禁止し、戦艦やMSの生産・配備数の制限を設ける等の軍縮規定などが制定された。この条約により大西洋連邦に併合されていた南アメリカ合衆国の分離独立が認められ、オーブも自治権を回復した。ザフトはカオシュン基地を東アジア共和国へ返還、さらにカーペンタリアジブラルタル以外の拠点からの撤退を余儀なくされた。戦力数からも連合有利な条約で、プラント側には不利ではあったが、戦争の起点地でもあるユニウスセブンで条約が締結されたことによりプラントの面目は保てるとのことで締結された。

しかしながら、両者にはかなりの蟠りができたのは確かで、事実、プラント最高評議会はこの不利な条約締結の責任を負わされカナーバ議長以下、評議会は総辞職し、連合側も戦闘再開の気運が依然残った状態のままであった。

―― 以下が『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』本編が始まってからの出来事 ――

[編集] 連合によるザフトのガンダム強奪事件(仮称)

C.E.73年10月2日、新型艦ミネルバの進水式を目前に控えたプラントの軍事工廠「アーモリーワン」に於いて、3機のセカンドステージシリーズMSカオスガイアアビス)が地球連合軍の第81独立機動軍ファントムペインによって強奪された事件。尚この時、オーブ連合首長国代表カガリ・ユラ・アスハは進水式に出席するギルバート・デュランダル最高議長を極秘に訪問していたため、戦闘に巻き込まれることになる。

[編集] ジェネシスα暴走事件

ジャンク屋組合の本拠地であるジェネシスα(これは先の大戦末期にザフトがジェネシスの試作機として建造し、その後廃棄したもの。さらにその後ジャンク屋組合が回収・修復し、本拠地とした。)が地球連合の要塞衛星を狙撃した事件。この衛星は一般には非公開であったものの、連合はジャンク屋組合による敵対行為だとみなし非難した。この事件はウイルスによる誤射が原因とされているが確証はない。この直後連合はジェネシスαを襲撃した。ジャンク屋組合はジェネシスαを放棄し、アメノミノシラに避難した。

[編集] ブレイク・ザ・ワールド

地球各地に破砕されたユニウスセブンの破片が降り注いだ事件。

C.E.73年10月3日、100年単位で安定軌道にあると言われていたユニウスセブンが安定軌道をはずれ、地球に向かって動き出した。これは現在のプラント評議会に不満を持ち戦争継続を訴えるザフト軍脱走兵(テロリスト)が、地球に住むナチュラルを殲滅する為に行った事である。

これに気付いたプラントはユニウスセブンを破砕する為、ザフトジュール隊とミネルバをユニウスセブンに派遣した。しかし破砕を阻止する為にユニウスセブンに潜んでいたテロリスト達の妨害を受け、ユニウスセブンの破砕には成功したものの破片の落下までは防ぎ切れず、地球各地(特に赤道付近)に大きな被害を出す事となった。

後日、ユニウスセブンでの戦闘(ザフトMSによる破砕作業の妨害)の映像が公表され、プラントもこれを大筋で事実と認めた為、地球の反コーディネイター感情が再発し、後に起こる戦争の火種となった。

尚、実行犯であるテロリスト達は全員が現場(ユニウスセブン)で死亡したものの、破砕作業妨害の為に搭乗したジン・ハイマニューバ2型やユニウスセブンを動かす為に用いたフレアモーターなど、テロリスト達が大規模な装備を充分な数保有していた事からプラントにも彼らの協力者がいると見られ、ユニウスセブン落下後も調査が続けられている。

ちなみにこの戦闘中に地球連合軍第81独立機動群ファントムペインが参戦した記録がある。

[編集] 天空の宣言

ロンド・ミナ・サハクが地球を含む全宇宙にむけて発信した声明。「人類は他者の理想を妨げない限り己の信念に従うべきだ」という考えであり、いかなる組織・国家であろうとも他者に主義・主張を押し付けてはならないと説いた。また、ロンドはこの天空の宣言に従うことを強制しておらず、この宣言に賛同したものには無償の援助をすると表明している。事実、天空の宣言後の南アメリカ合衆国やユーラシア西側地域といった連合やプラントから独立を宣言した地域では、これらの地域を援護するロンドの姿が度々見られるようになった。しかし、この宣言は地球圏の混乱に拍車を掛けたとする意見もあり、評価は分かれている。 連合・プラント両政府はほぼ同時にこれを無視し、オーブおよびスカンジナビア王国は黙認の態度を取った。

なおこの宣言の直後地球連合艦隊がアメノミハシラに接近したが交戦は確認されていない。

[編集] フォックスノット・ノべンバー

ブレイク・ザ・ワールド事件後、地球の反プラント世論と、ブルーコスモスなどの各勢力の工作活動、さらにコーディネーターによる無差別テロの多発により地球連合はプラントに宣戦布告し、同時に発動したプラント制圧作戦。大西洋連邦所属の月面アルザッヘル基地の部隊を主力とした地球連合艦隊とそれを迎え撃つゴンドワナを旗艦とするザフト主力艦隊がプラントのあるL5宙域で激突、戦局はほぼ一進一退の五分であったが、地球連合艦隊は主力部隊を囮としてザフト主力部隊を拘束、極軌道上の暗礁宙域にアガメムノン級宇宙母艦「ネタニヤフ」を旗艦とした奇襲攻撃艦隊「クルセイダーズ」を秘匿し、同艦隊が多数保有する核ミサイルによりプラント群へ絨毯爆撃を行い、プラントを一気に殲滅せんとしていた。

作戦はほぼ地球連合艦隊の思惑通り進行し、クルセイダーズはプラント群の直上より核ミサイル搭載の地球連合最新鋭MSウィンダムを多数射出、直後長距離強行偵察複座型ジンに発見されるが、すでに迎撃が困難な所まで展開しており、プラントの命運は尽きたかに思えたが、ザフトは切り札ニュートロンスタンピーダーを展開し核ミサイルは(安全装置が解除されていない戦艦に格納されている分も含め)全て自爆、クルセイダーズの戦艦やMSは全て消滅し、プラントへの核攻撃は未然に防がれた。

これにより作戦は失敗、地球連合艦隊は悪戯な消耗を避けるため月軌道へ撤退、更にニュートロンスタンピーダーが核攻撃への抑止となり、以降宇宙では月とL5宙域を挟み地球連合艦隊とザフト艦隊が睨み合いに終始し、小競り合いを繰り返す事になる。また、作戦成功と同時にカーペンタリアジブラルタルに攻め込む手筈だった地上軍は踏鞴を踏む事になる。
この一戦を重く見たギルバート・デュランダルプラント最高評議会議長は、プラントの安全保障のため、積極的自衛権の行使を名分に地上への降下作戦「オペレーション・スピア・オブ・トワイライト」を発動、再び地球圏全土を巻き込む大戦へと突入するのである。

[編集] ガルナハン解放

ミネルバとヨアヒム・ラドル司令率いるザフト軍マハムール基地所属部隊との合同で行われた連合軍のガルナハンのローエングリン砲台攻撃でザフト軍の「スエズ攻略」のひとつである。
これまでにもザフト軍は突破を試みたが深い渓谷と連合軍の新型MAゲルズゲーに阻まれ失敗に終わっていたが、地元レジスタンスの協力のもと行われた奇襲作戦により、砲台及びゲルズゲーの撃破に成功し連合軍は撤退した。この時逃げ遅れた連合軍兵士達が、市民によって条約無視の集団リンチ私刑を受けているという凄惨な光景もあった。
このあたりの時期から、一部の反連合政府派の市民が、ギルバート・デュランダルザフトを妄信するあまり、連合の領域となっている町等を無差別襲撃するテロ事件などが勃発し始めている。同時にザフトはヨーロッパの連合所属の都市や中立地域への爆撃を行っている。

[編集] 黒海、クレタ島沖海戦

地球連合軍及びオーブ国防軍の同盟艦隊のミネルバ攻略作戦。戦闘の最中、カガリ・ユラ・アスハを擁するアークエンジェルが介入、オーブ軍への撤退勧告と両軍への攻撃を行った為、戦場は混乱した。最終的にミネルバは撃沈を免れ、連合・オーブ側は空母タケミカズチを始め多くの艦艇を喪失した。

なお地球連合とザフトとの戦闘に介入し、連合の一部隊であるオーブ艦隊へ撤退を求めたカガリ・ユラ・アスハを名乗る武装勢力に対しては、オーブ、地球連合双方共偽者であるという公式見解を述べている。

[編集] 西ユーラシア政変

ギルバート・デュランダルプラント最高評議会議長が全世界へ向けて政見放送をしたのを発端に起こった政変。反連合感情の根強いザフト駐留下のベルリンを連合軍のデストロイが無差別攻撃を行ったことを放送し、更に戦争の影の暗躍者「ロゴス」の存在と中心人物の詳細を公表し、全世界の反ロゴス感情を煽った。この放送により各地で民衆による武装蜂起が頻発し、中心構成員の半数が弾圧され、地球連合加盟国政府もこれに追随したことでロゴスは非合法組織とされた。ロード・ジブリールと数名の構成員はロゴス本拠地のヘブンズベースへ逃げ延び、徹底抗戦を図った。

[編集] エンジェルダウン作戦

ヨーロッパに展開していたミネルバとウィラード隊によって実施されたアークエンジェル撃墜作戦。プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルロゴス討伐宣言に続き発動された。戦闘の結果、脱出を図るアークエンジェルの殿を務めたフリーダムは撃破されたものの、アークエンジェルは辛くも逃亡に成功した。

[編集] オペレーション・ラグナロク

プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルロゴス討伐宣言に呼応した東アジア共和国を初めとした地球連合内の反ロゴス陣営とザフト軍によって構成された対ロゴス同盟(以下、同盟軍)が、地球連合のロゴス及びブルーコスモス派(以下、ロゴス軍)が立て篭もるヘブンズベースに武装解除と匿っているロゴスメンバーの引渡しを求めた作戦。厳密に言うとこの作戦名は、戦闘そのものにつけられたもので、戦闘を開始するまでの間は『オペレーション・ラグナロク』ではない。

ロゴスメンバーがアイスランドにある地球連合軍最高司令部・ヘブンズベースに逃げ込んでいることを知った同盟軍は、ザフト軍ジブラルタル基地に参集。そこからアイスランドに向け出発し、同島を艦艇で包囲。立て篭もるロゴス軍側に、ロゴスメンバーの引渡しとヘブンズベースの武装解除を含む要求、更に要求に応じられない場合は攻撃を行う旨を地球連合・プラント両陣営公式のものとして通告した。

これに対しては沈黙を守り、密かに抗戦の準備を整えていたロゴス軍だが、ブルーコスモスの盟主ロード・ジブリールの指示により、通告への回答期限まで5時間を切ったところで突如戦端を開いた。ベルリン戦で戦果を挙げた5機のデストロイガンダムの量産型や対空掃討砲"ニーベルング"により、当初戦局はロゴス側優位に進むが、ミネルバ隊の活躍によりデストロイを失ったロゴス軍の攻撃力は急激に低下。また体勢を立て直し、猛然と反撃してきた同盟軍の物量の前に兵力のほとんどを失い、戦意喪失。司令部に白旗を掲げ、全面的に降伏した。だが降伏の直前、形勢不利と見たジブリールは他のロゴスメンバーを見捨て潜水艦で秘密裏に脱出。オーブ連合首長国に向かって逃走しており、同盟側は戦闘には勝利したものの最大の目標であったジブリール逮捕には至らなかった。

[編集] オペレーション・フューリー

ヘブンズベースより逃亡したロード・ジブリールオーブで実質的に政権を取り仕切っているセイラン家に匿われていることを突き止めたザフトが、ジブリールの逮捕を名目としてオーブに攻撃行動を行った作戦。

ザフト側は当初、オーブ政府にジブリールの身柄引渡しを強く求めたが、宰相で実質的なオーブの国家指導者であるウナト・エマ・セイランの息子ユウナ・ロマ・セイランが、この要求に対して「そのような人物はオーブ国内に存在しない」という旨を回答。無論そんな見え透いた嘘がプラントに通じる訳も無く、プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルの命令により、作戦は発動される事になってしまった。

ザフトは海上からミネルバボズゴロフ級潜水母艦十数隻そしてその艦載MSからなる戦力を投入した。迎え撃つ形となったオーブ国防軍であるが、そもそも国軍の最高指揮官に近い立場にあるユウナ・ロマ・セイランが侵攻を想定しておらず、そのため軍全体で組織的・計画的な防戦へ移るのが遅れてしまい、ザフト優勢のまま戦闘は進むこととなる。しかし戦闘の最中、連合首長国代表首長カガリ・ユラ・アスハが復帰しオーブ軍の指揮系統を立て直すと共に、アークエンジェル・ストライクフリーダムガンダム・ドムトルーパーが来援、また本作戦の目標たるジブリールは宇宙へ逃亡してしまい、旗艦セントヘレンズが撃沈されてしまう。セントヘレンズから指揮を引き継いだミネルバ艦長タリア・グラディスはこれ以上の戦闘は無意味と判断。全隊を率いて公海上へと撤退した。ジブリールの身柄の確保という目的を果たせなかった為、作戦は失敗に終わった。

なお、モデルは1980年代にロナルド・レーガン政権により行われたアメリカ軍のグレナダ侵攻と思われる。

[編集] ダイダロス、レクイエム攻防戦

月面ダイダロス基地に逃げ込んだロード・ジブリールの逮捕及び大量破壊兵器レクイエムの制圧の為に決行された作戦。 ルナマリア・ホークのブラストインパルスで基地内に進入しレクイエムのコントロールシステムを破壊し、シン・アスカデスティニーレイ・ザ・バレルレジェンドで防衛軍を撃墜した。 この戦闘でデストロイが投入されたが、接近戦に弱いと言う弱点を突かれ難なく撃墜されている。 尚、コントロール・ブロックを破壊され、敗北すると判断しガーティー・ルーで逃亡しようとしたジブリールはレジェンドのドラグーンでブリッジとを貫かれ爆死。レクイエムはザフト軍によって接収され、秘密裏に修復作業が行われた。

なお、レクイエムのシステムやコントロール・ブロックの情報が事前に漏れていた事からも、ギルバート・デュランダルは、あらかじめこのレクイエムの存在自体に気付いていたという説があり、デュランダルがロゴス及びジブリールに明らかな非があるのを証明すべく、その存在を知りながらもわざと撃たせたのではないかという見解も出来る(実際、この時デュランダルがいたのはアプリリウスのプラントではなく、移動要塞であるメサイア、そのため、プラントに潜在的に存在すると思われる反ギルバート派の粛清も兼ねていた可能性も指摘される)。

[編集] メサイア攻防戦

ギルバート・デュランダルが提案したデスティニー・プランと見せしめに行われたレクイエムによるアルザッヘル基地攻撃を大義名分にオーブ、スカンジナビア王国はプラントに宣戦を布告、オーブ艦隊及びザフトクライン派と世界安全保障条約に批准する形で地球連合軍艦隊が合流し、レクイエムの中継ステーション「ステーション・ワン」、レクイエム及び機動要塞メサイアに進行し繰り広げられた戦闘。戦闘の結果、レクイエム及びメサイアは陥落し、デュランダルが死亡したため、ザフトが停戦勧告を受諾したことより戦闘は終了した。

C.E.74年にオーブ連合首長国とプラントは停戦協定を締結。プラント最高評議会は戦後の再編のためラクス・クラインをプラント評議会へ招聘した。

―― ここまで『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』上での出来事 ――

[編集] 他のガンダム世界の紀元

(注:以前はA.D.からの設定があったが背景設定の改変により現在ではA.D.とは直接繋がっていない。A.D.から繋がっていた頃は、A.D.2045年から宇宙世紀に移行している)

[編集] 関連項目

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